ブラタモリ #57 東京・目黒でタモリが『目黒不動でタモリ流「目黒のさんま」を披露!?』していたが画面右下の「テロップ」には『タモリ流「目黒のさんま」』の断り書きが…最近はタモリが適当なことを言うと「テロップ」でツッコミを入れる様になり「個人の感想です」とか、視聴者からのクレーム対応に先手を打っている。尤も落語・目黒のさんまも噺家によって場所等に微妙な違いはあるもののサンマを焼いていたのは農家の庭先となっている。まぁ福岡生まれのタモリにとって江戸の古典落語はそれほど馴染のあるものではないと思われる。茶屋がどうのこうのと云う知識は落語ではなく坂道歩きの中で得た、将軍の鷹狩りに纏る云われ言い伝えの類いではなかろうか。三代目・三遊亭金馬の「目黒のさんま」は22分37秒の内、「カタカナのトの字…」で始まる枕が小噺を交え15分を超え残り7分余りが噺の本題となっている。勉強家として知られている金馬は場所を目黒不動でも鷹番でもなく、中目黒の元富士と特定し噺を展開している。
金馬が落語家に入門したのが大正二年と云うことだから、未だ目切坂から富士塚越しに富士も見えた筈である。(恐らく根津邸内の小山がそうであろう。)場所を特定することで噺(フィクション)に奥行きが出ることを心得ていたのだろう。
1960年代の後半、ヒルサイドテラスが建設される以前、その場所には恵比寿農協の看板が掲げられた納屋の様な建物が旧山手通りに面した場所にあった。この辺りの名主でもあった朝倉家の敷地と建物を農協が借りていたのだろうか。時代を溯り、此の地で朝倉家の祖先が殿様に秋刀魚を献上していたのかも…と三代目金馬が目切坂を歩きながら考えていたのかも知れない。
「テロップ」に突っ込まれるタモリの図
そうなんだよね。互いに地方出身者同士が牽制しあって「冷たいだの、なんのかんの」と言ってるだけなのね。
と云うことでベストセラー小説を買うつもりはなかったが、数年前に間違えて二冊買ってしまった本の一冊と物々交換ならぬ本々交換で、手に入れてみた。
安全保障関連法が強行採決された翌週、九州・沖縄をカバーする福岡放送局から『私は戦場に行かない〜命がけで“非戦”つらぬいた青年〜』なる番組が放送されていた。そして一ヶ月後、仕事で忙しい人は見ることができない日中の時間帯に全国ネットで密やかに放送された。
私の父と同い年と云う「北御門二郎」の名前も経歴も何も私は知らなかった。トルストイの翻訳者と云うことだが、学生生活を除いて生涯を熊本県で過ごしたと云う彼が翻訳したトルストイの三部作を東海大学出版会から刊行されたのが1978年というから、65歳でかなりの遅咲きだ。僕がトルストイを読んだのが1965年から3年くらいだから、当時のロシア文学の著名な翻訳者と云えば中村白葉、米川正夫、江川卓、原卓也といった人達…ん〜知らなくても当然か…と言い訳…。
そういえば、中学生の時、生徒に徴兵検査の話しを聞かせたMと云う教師がいた。その教師も九州の出身、自分は甲種合格だったが、身体が弱かったり障害を持っている男子は不合格となり非国民として晒し者にされたと云う。自慢と差別が織り込められた教師の話に嫌悪感を覚えると同時に、もしも徴兵制が復活したら…と...今でも…時折考える。
北御門二郎『ある徴兵拒否者の歩み』
〝絶対的非暴力〟を貫いて
ファミリーのサイトが:熊本・北御門
昨日のMX-TVの夕方のニュースであるが、まぁ、知事が言うのだから間違いないでしょう。八王子は田舎です。しかし…言葉に詰まった処は…他に言い換える言葉が見つからず「ボキャ貧」を露呈してしまったようにも見えました。しかし相変わらず上から目線の物言いは直らないですね。
まぁ田舎には故郷の意味と都会の対義語としての辺境の地とか鄙びた文化果てる地の意味があると思うけど、地元の人が言う「八王子は田舎です」は謙遜と自虐が含まれているが、23区内に住む人の言う「八王子は田舎です」は優越感と差別意識が含まれていると言っていいでしょう。どっちにしろ目糞鼻糞の類いですが、この男の本質が垣間見えたようです。
と云うことで田舎に住む私の家も土砂災害警戒区域に引っ掛かってますが…その原因の多くは人為的なモノの様に思えます。
昨日の憲法記念日、横浜臨海パークに3万人を集めた「平和といのちと人権を! 戦争・原発・貧困・差別を許さない」をテーマにした集会に、この人も生きていたらきっと参加していただろうと、日付が替わった深夜に日本テレビで放送された『ドキュメンタリー『9条を抱きしめて』〜元米海兵隊員 アレン・ネルソンが語る戦争と平和〜』を見終えて、そう思った。...あの日テレで「9条を守る」番組とは以外であったが、BSとCSでも再放送もされる。どうやら自主製作映画を放送したようで、下記のサイトからDVDも入手可能だ。
アレン・ネルソン平和プロジェクト 2013
関連エントリー:ベトナム戦争:戦後40年
そういえば10年前に初めて人を殺す・老日本兵の戦争論をエントリーしていた。それと日本国憲法も…。
やはり、誰に聞いても僕らの父の世代の戦争体験者は生涯悪夢に魘され苦しめられてますね。戦争による精神的外傷は直るものではないようです。それから3月10日の東京大空襲を体験し精神を病んでしまった母の世代も知ってます。一人は伯母(父の兄の妻)、一人は高校時代の先生のお母さん、二人とも家族に守られ日常生活を過ごしてましたが、話すとちょっと普通ではありませんでした。こうした統計に表れない戦争犠牲者も数多くいたと思います。
アレン・ネルソンも米軍が散布した枯葉剤による後遺症で亡くなったと云うことで、生物化学兵器は敵味方の区別なく殺傷するものだと...それも直ぐには健康への害はないと…自国民を騙す。
昨年暮から今年の1月に掛けてテレビドラマ(29日放送)のロケが行なわれた場所である。そのシーンの一つがこれらしい。物語の舞台は前橋周辺に高崎辺りの北関東らしいのだが、このマンションがドラマでどう使われているか分らないが、ここは群馬ではなく八王子の山里である。尤も映画やテレビドラマでは遠く離れた場所でも空間をワープさせて無理矢理近づけることは常識の様ですね。
このマンションの建っている辺り、私が小学生の頃は畑でした。この道は幅が一間程度の農道で、その左は雑木林で丘陵から山間部と変わる境界線でもありました。その雑木林も今ではこの写真にあるような建て売り住宅が並んでいます。この道路の正面にはこの霊堂の尖塔部分が見えてしまうので、カメラアングルには気を使ったかのかなと思います。
今年1月の夕刻、買い物からの帰りにロケに出会したことがありましたが、この道の手前を左折して次の丁字路を右折すると私の住んでいる谷戸に降りますので、マンションの前を交通規制していても無問題でしたが…どうやら私が遭遇したロケの現場に富司純子さんもいたようですね。
追記:どうやら撮影協力は無視されたようです。
と云うことで、全部ではなく確認の為にところどころと最後のエンドロールだけ見ましたが、高崎市の皆様とか、撮影協力として川越市、秩父市とかはありましたが、八王子○○町会の皆様とはありませんでしたね。と...するとこれは口止め料でしょうか、昔々、獅子舞を取材しに来た時はタオル一本でしたから、時代も変わりましたですね。まぁ...町会でも警察署の協力を戴いて防犯対策とか行なっているのに…DV犯罪現場のロケとは…後味悪くて残念でした。
相も変わらずブラタモリの番組内の説明用地図にオリエンテーションは示されていない。(訂正:最初の1〜2回、画面面示した地図には左を北にしてありましたが、その後の古地図や、屋外でのフリップボードには方位の表示がなく、対応付けに疑問。)正月に放送された京都篇もそうだったが、昨日放送された金沢もそうだった。新しく番組担当になったPが地図の上を北とするオリエンテーションに頓着しないのだろう。地形には執拗に拘りをみせるが、オリエンテーションは無視するのもなんだかである。ましてや昨日は犀川から城内に水を引いた辰巳用水を取り上げているのに…その用水に命名されている方位を示す辰巳についての説明もない。そのくらい常識だから必要ないとでも考えているのだろうか。浅野川と犀川に挟まれ辰巳から戌亥に向かい下る台地上に築かれた城が方位と無縁である訳がないだろう。
我々の様な設計に携わる者はオリエンテーション(方位)を抜きにして建築や街づくりは考えられないのだが...そんなことには頓着しないで地図をつくる人間もいるようで、地図を読めない者に合わせてか、方位を無視した案内板も増えているし、進行方向に向かって向きを変えるカーナビ等も自己中の典型のようなもので、これでは方位との関係性を理解するのは難しそうだ。
まぁ、番組サイト内に設けられた「#3 金沢〜加賀百万石はどう守られた?!〜ルートマップ」があるのがせめてもの救いか...
追記 辰巳用水のサイホン原理を用いた通水技術ですが、玉川上水でも使われています。
河川の立体交差
三年ぶりに四月から放送されるブラタモリのレギュラー番組に先立ち正月番組として『京都』篇が放送された。南禅寺界隈の琵琶湖疏水や新京極は名所旧跡の観光スポットに含まれているので、何度か行っているが、おどいは知らなかった。iPadの辞書で検索したが大辞林にも新明解にも記載されておらず、角川日本史事典には記載されていた。どい(土居)で検索すると大辞林には記載されているが、新明解にはなかった。どうも、御土居は関西から西日本で用いられる言葉なのか...関東では土塁が曲輪とセットになって用いられているような気もする。と云うことで、タモリ達がブラついた御土居であるが、此処は20年位前に上賀茂神社から光悦寺に行った時、帰りにバスでスルーした場所のようだ。この場所をStreetview(上図)で見ると南旧御土居町の住居案内図板も写っている。
追記:↓…と云うことで、番組情報を追記しました。
「ブラタモリ 京都・完全版」総合 3月27日(金)午後10時〜午後11時08分
未公開シーンをプラスした完全版でお送りします!さらに、4月からの番組の見どころもダイジェストで!
矢印がStreetviewの方向…丸が河岸段丘の崖地...番組でもこの付近の空撮写真を表示していたが、北を左に向けているという方位の原則を無視したオソマツ。iPadのFieldAccessから地理院地図の色別標高図で見ると空堀と土塁の関係性も良く解る。
そういえば昨年、永いこと積読状態にあった『大阪アースダイバー』を読了したが、その内、ブラタモリでも上町台地の海岸線だった崖線を取り上げるのではないかと…期待しているのだ。
先週、再放送のEテレ・エデュカチオ!「子どもたちが夢中!“プログラミング”の魅力」が面白かった。放送を見て、どうやらアラン・ケイのオブジェクト指向によるプログラミング・ツールのSqueakとかEtoysを使っているようだが、映像だけでは確証が得られないので、スタジオ・ゲストの阿部和広氏をネット検索してみると、彼はScratch・日本語版の担当者と云うことで合点した。
子供達のワークショップの映像から、揃いのTシャツに「TEDxKids…」が読めたので、それも検索するとTEDxKids@Chiyodaだと分った、番組にも登場する山内 奏人(Soto Yamauchi)君の英語によるスピーチもこのサイトに置かれているが、YouTubeに置かれている画像「New learning style by kids for kids: Soto Yamauchi at TEDxKids@Chiyoda」の方が見易いだろう。尾木ママもこの中学生の意見(教育理論)に感心しきり…。
番組ブログ:プログラミングキッズから見える新しい学習法
昨年は雑誌「ガロ」創刊50年と云うこともあり、東京人7月号や、Eテレのニッポン戦後サブカルチャー史等々、多くのメディアでも雑誌「ガロ」の再評価が行なわれた。そんな時、その後の雑誌「ガロ」の情報を調べようと青林堂のサイトを訪れて愕然とした憶えがある。その印象を古山くんの出放題:あの頃への旅へのコメントに『ガロは発行人の長井氏が亡くなった後、分裂して、編集側は新たに青林工藝舎を立ち上げ、長井氏の意志を継続して若手作家に発表の場を提供しているが…一方の青林堂は…嫌韓・嫌中に指向している書籍を出しているのが…180度方向転換したようで…なんとも…』と書き記していた。
そして、今朝の東京新聞のコラムである。内容はここ最近、ツィッターでも取り上げられている情報だが、それを検証すべく当事者双方に取材を試みているが、都合の悪いメディアには取材に応じないと決めているようである。ネットでも嫌韓を煽るバナー広告が目立つのが…何だかである。
書店の店頭でも平積みにされた嫌韓嫌中本が目立つが、東京新聞のコラムの最後に「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」代表の意見が寄せられていたのでネット検索したなぜ僕らは『ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会』を立ち上げたのか?なる記事があったので参考までに。
と云うことで長井氏の意志を継承しているのはこちら「青林工藝舎」である。
21世紀の資本
私は読んでいませんが、こうした雑誌の表紙になるほどトマ・ピケティの『21世紀の資本』が話題です。昨年12月に待望の翻訳版がみすず書房から刊行されましたが定価5,940円(本体5,500円)と云う価格にも関わらず、初版は品切れで重版中だそうです。さてさて、不平等に見て見ぬふりをし、放ったらかしにする格差社会を是正する処方箋はどうなっておるのか...取り敢えず、明日(1/9)から、Eテレで6週に亘って『パリ白熱教室』が放送されるので、忘れないように、先ずは要チェック…。
TED:トマ・ピケティ: 21世紀の資本論についての新たな考察(日本語字幕付)
関連:資本主義末期の国民国家のかたち(1)内田樹
この年末年始にEテレで「ニッポン戦後サブカルチャー史」が再放送される。もちろん時間帯は深夜枠である。私は第5回「雑誌ワンダーランド 70年代(2)」から観たので、それ以前の回は見逃している。今年は雑誌・ガロの創刊五十年とか、そのガロにも寄稿していた赤瀬川原平が赤瀬川原平の芸術原論展を目前にして他界したり、ATG新宿文化の裏、「どん底」の隣にも支店のあった「でん八」50年のパーティがあったりと、何かと戦後サブカルチャーを再考する場が多かった。そんな訳で、年末には見逃した一〜四回を要チェックである。
aki's STOCKTAKING:NHK ニッポン戦後サブカルチャー史
困った人である。全く持って節操というものがない。この人の自我というものはどのように成立しているのか皆目見当が付かない。何か…脳内が刺激されドーパミンが分泌される様な他者の言葉に動かされ盲目的に生きているように思えるのだが…理性も知性を感じられない人物がこうした立場にいるとは…全く悪夢のような現実である。警鐘を鳴らしているのは海外メディアと一部のメディアだけで、内閣広報機関と化した日本放送狂会の記者は…逆に海外特派員の質問を遮り、別な話題にすり替えたとか…。
32年間続いた「笑っていいとも」が終了し、その時間帯にライバル局の「徹子の部屋」が移動したらしい。丁度、10年前にエントリーした「長寿番組の原則」で、この二つの番組を取上げたことがある。「徹子の部屋」はMCの徹子さんが90歳を目標に続けるそうだが、パブ番組として業界内の利害が一致する限りそういうことだろう。
関連・徹子の科学
「長周新聞」と云う硬派の地方紙があることを今日初めて知った。切っ掛けは「原発と活断層」の関係を検索していたら、島村英紀氏が『長周新聞』2013年2月22+25日号に掲載した「原発は活断層だけを警戒していればいいのだろうか-----原子力規制委員会の断層調査への疑問」のテキストがリストアップされたからである。島村英紀氏のサイト共々、見逃せない内容である。
追記
aki's STOCKTAKING:「地震予知」はウソだらけ
島村英紀は東日本大震災(2011年3月)の前までに、原子力発電所についてこんな指摘をしていました。
今月は建築家・大高正人・設計による市営基町高層アパートを舞台にしたドキュメンタリーやドラマが立て続けに放送されている。建物は1970年12月に一期工事が竣工しているから既に43年の歳月が流れていることになる。建築雑誌の写真や詳細図集で図面は見てるので概略は理解してるつもりだが、ムービーを見るとまた違う興味を覚える。8月の初めに放送されたETV特集・ガタロさんが描く町〜清掃員画家のヒロシマ〜(9/7再放送有り)は表舞台ではなく裏方として生きる清掃員の日常を描いているので、逆に建築雑誌には取上げられることのないバックヤード等が映像に現われ、当時のローコスト建築の仕上げが良く解る。そういえば、商店街の床に使われている丸形磁器モザイクタイルも最近は見かけないですね。
先週の土曜日、ドキュメンタリードラマ・基町アパートのタイトルが気になり念の為に録画していたが、今朝、早送りしながら見ると、基町アパートの全体を理解するには、成程こうなっていたのかと思わせる映像が多く興味深い。特に屋上庭園の雁行プランと高低差を活かしたデザインと手入れが行き届いた植栽に関心、嘗て「◎◎の名所」として全国的知名度を得た為に屋上を閉鎖された団地に住んだことがある身には羨ましくも思えたが...ウィキペディアによれば基町アパートも屋上庭園は犯罪防止の為、現在は施錠されているらしく...ドラマの演出上の措置だったようで...なぁ〜んだ、残念。
追記:本日(9月7日)再放送がありますね。
ドキュメンタリードラマ 基町アパート・再放送[総合]:2013年9月7日(土) 午後3:05〜午後4:20(75分)
ETV特集「ガタロさんが描く町〜清掃員画家のヒロシマ〜」[Eテレ]:2013年9月7日(土) 午後11:00〜午前0:00(60分)
新建築詳細図集より、一期工事の写真なのだろう、人口地盤や商店街の整備は行われていない。60年代後半の建築基準法の改正で高さ制限31mが撤廃され新たに容積制限が定められ、次々と高層アパートが建設されるようになったが、その魁となった建物である。
今年も昨年に引き続きMINIが「FUN TO TAKE OFF」のキャッチコピーで東京新聞に全面広告を打っている。ん...但し普通自動車免許の他に航空機操縦免許が必要とか...因みに東京新聞こちら特報部の見開き頁には蛭子さんの主演映画の広告が....
昨年8月から始まった東京新聞の【特集・連載】「日米同盟と原発」の第5回は「毒をもって毒を制す」これは正力松太郎の懐刀と言われた柴田秀利の言葉だ。この人物と、この言葉を私が知ったのはYouTubeにアップされていた1994年にNHKが放送した「現代史スクープドキュメント・原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略」からである。私が見たYouTubeの映像はこの二社の申し出によって削除されているが、内容を文字起こししたサイトもあるようだ。この映像は監視人によって直ぐに消されるようだが、こまめに検索すれば見つかるだろう。
東京新聞の特集記事も内容的には特に目新しい情報はないが、きちんと整理されていて貴重な資料であり、ネット上にアーカイブとして誰でも読める状態に公開していることが大切だろう。何れにせよ、大手町や汐留、お台場にあるメディアからは発信されることのない情報である。
柴田秀利の著書・電子版「戦後マスコミ回遊記」より当該部分を引用...まぁ自慢話の類いであるが...如何にメディアを用いて情報操作したかを...延々と綴った文章には...ウンザリさせられる。偉そうな自慢話も戦前は大本営に戦後はGHQとCIAに都合の良いなポチと云うだけで...何だかなと思うのだが。
電子書籍版『戦後マスコミ回遊記』誕生秘話
最近はNHK-ETVでも放送されている「スーパープレゼンテーション」の元ネタとなっているTEDの字幕付ブラウザであるiPhone/iPad AppのTEDiSUB - Enjoy TED videos with Subtitles!である。既に放送終了してしまった米国版・断捨離とも云える「Graham Hill: Less stuff, more happiness」もGraham Hillで検索すれば何時でも見ることが出来る。ダウンロードしておけばオフラインでiPadでもiPhoneでも何処でも何時でも視聴可能である。
先ずはOptionからSubtitled(字幕)を選択。Talk Listから選択するか、Search Talksで検索。Play Videoで直ぐに見るも良し、ダウンロードして後から見るも良し。
上の写真は本日の朝刊であるが、6月15日の原発再稼働抗議デモを紙上で取上げなかったことから、ツィッターやらなんやらで多くの非難を浴びた東京新聞が6月21日の紙面で「再稼働抗議デモの不掲載について」と題し、取材体制のミスを認めている。そんな訳で22日の抗議デモは23日の朝刊一面に返り咲いていた。....私は16日の朝刊では不掲載となったが、同日の16日の夕刊紙上の社会面で16日の官邸前の抗議デモを掲載していたので、やっぱり...オウム高橋克也容疑者逮捕で抗議デモの記事が飛んでしまったの...だろうと呑気に考えていたのだが...とうとう官憲の圧力に屈したとか深刻に捉える人が多いものだと逆に感心してしまった。
尤も...東京新聞は...予てより素人の乱の主宰者のインタビュー記事を掲載したり、二面記事で警察への届け出などデモのノウハウも掲載したりとかしているので...まぁ...室長の言葉の通り数少ない市民のデモに寄り添うメディアとして...主権在官の現状を打破して欲しいと思う限りである。
東京新聞は毎年4月1日の「こちら特報部」は見開きでエープリルフール・ネタを特集するが、昨年は3.11の被災者を考慮して自粛している。そんな訳で今年は反原発のスタンスで「ウラ原子力ムラの野望 低速増殖炉「みろく」安全神話の決定版?」なる記事を...東京新聞は反原発の所為か大手企業の広告が減る中で...今年のエープリルフールはこんな全面広告も...流石、モンティパイソンを生んだ英国の企業は冗談も判りますね。
昨日、iPadに届いたデジタル版・週刊朝日の表紙が白抜けしていた。グラビアを捲ると、またも白抜きの頁が、朝日新聞出版のサイトを見ると、ずらりと並んだ週刊朝日のバックナンバーの中で二冊だけ表紙が白抜きとなっている。いずれも男性アイドル専科の芸能事務所の所属タレントが表紙を飾った号である。恐らくタレント肖像写真のデジタル版等への二次使用を認めない契約となっているのだろう。徹底したメディア・コントロールであるが...そういえば...こんなタレントが幅を利かすようになった大河ドラマを一として、テレビドラマを見なくなってから...久しい...。
講談社発行の「スティーブ・ジョブズ」が上下巻合わせ10日で100万部と云うことで、版権を取り損ねた先見の明が欠けた出版社は地団駄踏んで悔しがっているのだろうが...兎も角...この際何でも良いから特集記事やら増刊やら便乗組が所狭しと書店の一画を占めている。嫉みと嫌みを織り交ぜた記事を書かせたら右を出るものはない週刊新潮の特集記事は『「スティーブ・ジョブズ」の悪い逸話集』である。写真もApple II発表当時のヒッピーからビジネスマンへと変身過程の未だ髭を剃り落としていないもので、どことなく好感度の低い芸人「ふかわりょう」に似ている感じのするものを使っている処なんて流石に新潮である。どっちにしろ、二次情報で書かれた周知のもので...目新しさはなさそうである。ジョブズを語る上で欠かす事の出来ない「現実歪曲フィールド」については...誰からその影響を受けたかその詳細は「スティーブ・ジョブズ I」に良く書かれている。そして前書きに引用されたローリン夫人の言葉を読めば...新潮の記事が...
何れにせよ、此の手の本は現地で関係者に取材したもの以外は読む価値がないだろう。そういえば新潮のライバル・文春もiPhone発売時にはこんな記事を書いてましたが...
つくづく、昨年3月を以てTBSで放映されていた"60 Minutes"の日本語版『CBSドキュメント』がTBS側の事情で番組終了になったことが悔やまれます。
因みに内容は公式伝記「スティーブ・ジョブズ I」の著者 ウォルター・アイザクソン(Walter Isaacson)へのCBSスティーブ・クロフト(Steve Kroft)記者によるインタビュー。(例の手術延期後悔のニュースソースでもある。どうやらJobsはMacrobioticで...なんとかしたいと...う〜ん...70年代位にもミュージシャンでこれに嵌まる人がいて...それがグループ解散の遠因になったりとか...ねぇ。まぁ...賢夫人の説得がなければ...事態はもっと...)
Steve Jobs: Family photo album
7月27日の厚生労働委員会での熱い児玉教授の参考人説明で話題の衆議院TVであるが、やはり一般には馴染がなく、インターネットで国会の委員会をリアルタイムで見たのは以前、参議院の行政監視委員会の小出助教の参考人説明だったが、衆議院TVは初めてなので、自分の忘備録としてエントリーすることにする。衆議院TVにアクセスしたら先ず動画ストリーミングソフトをRealPlayerかWindows Media Playerにするか設定する。ビデオライブラリの検索はサイドメニューのカレンダーから日付を選択して該当する委員会を選択すると、左図の画面が表れる。或いは条件検索で行なっても良い。因みに児玉教授の後に小出助教の同僚の今中助教が参考人説明してました。
追記:8/5 USTREAM 現代ビジネスインタビュー・児玉龍彦(東大先端研教授)×津田大介(ジャーナリスト)
何となく利権構造が原発と似たような地デジ化利権によってアナログビデオで留守録ができなくなり、仕方なくAmazonよりも安かった320GB-HDD搭載DVDレコーダー「DMR-XE100-K」 を八王子みなみ野のノジマにて24,700円也で買った。W-TunerやBS、CS、Blu-ray対応となると倍以上の値段となるが、このDMR-XE100-K程度のスペックで私には充分である。しかし録画モードやら、使えるDVDに使えないDVDとかの仕様やら機能が複雑過ぎて、暫くの間はマニュアル無しで操作するのは不可能。デジタルカメラといい、地デジTVといい、どれもこれもマンマシン・インターフェースが...何だかなぁ...と思う今日この頃なのだ。
こちらの入札公告によって国家による情報統制が...いま正に行なわれようとしている。この国は戦前に戻ろうとしているのか...いらぬ情報操作が風評をもたらすことを...理解しようとしない。こう云うことではなく、カナダのように隣国からの情報被害を防ぐためにメディア・リテラシー教育を徹底すればよいだけで...その原則は『自分で考える』と云うことにあるのですが...相も変わらず『都合の良い人間』を再生産することに御上は躍起のようです。
追記
上記の情報監視事業を落札した広告代理店
日本弁護士連合会:原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する常時モニタリングに関する会長声明
しかし...この男のこの態度は何様のつもりだろう。恥ずかしげもなく『そうしないと我々は何もしないぞ...ちゃんとやれ』だってさ...この状況を見れば...3.11からずっとそうだったし、これからも...何もしないのだろう。『そうしないと我々は何もしないぞ...』言われなくても解るさ。
やはりこの映像は削除されたようです。その国がどのようなメディアを持っているかで、その国の民度を計る物差しになりますが...。しかし、圧力を掛けたこの二社の面子、これほど解りやすい例はありませんですね。こんなメディアはいらない。
昨日出掛けに駅コンコースの啓文堂で買った朝日ジャーナル「原発と人間」、真っ先に読んだのは「原発事故はなぜくりかえすのか」を書いた故・高木仁三郎の『原発の暴走』であったが、夕方帰りの電車内でTwitterをチェックしていると、こんなツイートが...なるほど...単位の間違いだが1000倍の開きは大きすぎる。単純な制作側のヒューマンエラーと校正のケアレスミスが重なったもので...ありがちな間違い。先日の参議院行政監視委員会で確か後藤政志氏だと思うけど「人間は間違いを犯すもの」と言っていた。そうだよね...「絶対間違えない」ことも在り得ないし、「絶対安全もない」だから...原発は止めようよ。
デジタル化で幽霊(ゴースト)は現れないが、山里にやっと届いた微弱な地デジ電波を拾っているので気象条件によって音飛びやら画像が欠けたりでこんな具合に、酷いときはブラックアウトで何も写らなくなる。...まぁ...来年...スカイツリーから送信されるようになったら...どうなるのか。
2011年5月18日は東京新聞朝刊5面の社説・発言(読者投稿)の頁に掲載された「私説・論説室から/オフレコ発言が示す真実」と題された署名コラムに、何が気に入らないのか経済産業省の広報室長が「上司」に抗議電話をかけてよこし、更に報復処置として東京新聞の記者に対して「出入り禁止処分」としたそうだ。まぁ、経済産業省の官僚どもは反原発の立場を明確にした...東京新聞が余程気に入らないのでしょう。これは名誉ある「お出入り禁止」でしょう。
講談社・現代ビジネス「ニュースの深層」
「枝野批判」オフレコ発言をすっぱ抜かれ、今度は東京新聞記者を「出入り禁止」にした経産省の「醜態」
世界6月号は5月号の生きよう!に続いて「原子力からの脱出」だ。中でも3.11以降、脱原発派として評価の上がっている河野太郎の『エネルギー政策は転換するしかない』は判りやすく良く纏まった正論だが、原発推進派が蠢く自民党の中で次期衆院選で党公認が取れるかが心配だ。
神保太郎の『メディア批評』を読むと脱原発にシフトした毎日新聞のコラム『風知草』執筆者の編集委員に対して四月中旬に政府関係者から「浜岡原発は止めなくちゃ駄目だ。」と書いてくれないかと声を掛けられていたそうである。世界6月号の発行日が連休明けの5月7日だから、その前日である5月6日夜の首相の浜岡原発停止要請は...唐突に行なわれた訳ではない様である。
世界6月号・執筆者からのメッセージ:小出裕章
追記:河野太郎 × 岩上安身 インタビュー
世界6月号が珍しく売りきれたようで緊急増刷とか、原子力行政はこのままでは行けないと思っている人が増えているようだ。
毎日jp:浜岡原発:首相と、原発推進維持図る経産省の同床異夢
平成23年3月11日(金)定例閣議案件
経済産業省:電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について
今日の東京新聞朝刊一面は『「浜岡以外も見直しを」 元地震予知連会長が警鐘』の記事。一方見開きの「こちら特報部」<新日本原発紀行>「志賀(石川)編 過去には臨界隠し、不具合で停止続発」はネットではサマリーだけで全文は読めないが、原発に併設されたテーマパークもどきのPR施設「アリス館志賀」ではプルト君ではなく不思議の国のアリスが安全神話のプロパガンダ教育に駆り出されているとか...う〜ん、ドジソン先生が生きていたら...なんと思うだろう。...と云うことで浜岡原発だけを期間限定で停止させる政府の意向を批判し、メディアの役割を果たそうとしている東京新聞は駅のキオスクやコンビニでも完売しているそうだ。
出放題:三稜石は昨日の浜岡原発の遠景...
『都合良い日本人の作られ方』と云う視点で1994年に制作されたこのドキュメンタリー番組を見ると実に良くできている。YouTubeやGoogleに置かれたこのビデオも...こんなことを要請する政府の元、いつ削除されても...おかしくないかも、なので見るなら今のうちです。
YouTube:原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜NHK 1
YouTube:原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜NHK 2
YouTube:原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜NHK 3
以上の動画へのコメント機能は無効に設定されています。
GoogleVideo「原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略〜」(連続再生可能)
この動画は、2011 年 4 月 29 日に削除されます
ここからは今年の2月9日に書き留めておいたものだが、エントリーするまえに3.11の未曾有の災害が起きてしまいそのままにしてあった文章である。
第二次世界大戦後の読売グループを率いた正力松太郎が米国CIAのパシリだったことは、米国で公開されたCIAの資料によって明らかにされており、それらに関する本も多く出版されている。
国民を『都合の良い日本人』に育成するためにメディア・コントロールは不可欠だ。中でも権力者がメディアを使って国民を懐柔する為の手段として、Sport・Sex・Screenの3つのSは有効である。それを民間企業としてテレビの放送免許を取得した読売グループに当て嵌めると、実に明解である。Sportは戦後街頭テレビの花形となったプロレス、放送時間帯は金曜のゴールデンタイムの金曜日午後8時、隔週毎にプロレスとディズニー・アワー(邦題:ディズニー・ランド)を放送、これは家族向けのScreenである。そして残るSexであるが、深夜の時間帯に「11PM」が放送されたのが僕が高校生の時、何かが見えたの見えなかったのと都市伝説も広まりクラスでは親の目を盗んで「11PM」をどう見るかが話題にもなった。そう、僕らは餓鬼の頃から「都合良い日本人」になるようメディアコントロールされていたのだ。
そういえば動力炉・核燃料開発事業団」の作成したプロパガンダ・アニメの頼れる仲間プルト君――プルトニウム物語も...理論が破綻していて、酷いですねぇ。
『生きる』は黒澤明の映画ですが、4月8日発売の雑誌『世界』5月号・東日本大震災・原発災害 特別編集は読者へと題された編集部からのメッセージにあるように「がんばる」ではありません。このタイトルは考えるに、生きとし生けるものの命に向き合い、共に「生きよう!」それが犠牲者への供養になるとの想いではないでしょうか。一瞬私は字面を見て「生きよう!」を「さまよう!」と読み間違いしそうになりましたが、兎も角、自分の脳で考えながら「さまよい」ながらも能動的に「生きよう!」と云うことかも知れません。間違っても口先だけの為政者に全権を委ね、自由から逃避して思考停止に陥ってはいけないと思います。
この様な事態だからこそ地震・原発関連記事のPDF無料公開に踏み切った岩波書店に続き、丸善出版も関連PDFの一部無料公開を開始しました。何処かの公共図書館の様に節電に乗じて休館にするのとは大違い、出版人の有り様も問われているのかも知れません。
丸善出版:地震・津波、放射線、心理学分野の書籍・本文無償公開
講談社:『日本の原子力施設全データ』一部公開
科学雑誌ニュートン:【放射線】どんな種類がある?人体への影響は?
化学同人:放射線の性質と生体への影響
岩波書店:雑誌『世界』『科学』の一部を無料公開
昨日(2/11)の東京新聞朝刊・国際面にアレクサンドリア発の特派員記事『サイードがエジプトを目覚めさせた』の見出しが目に付いた。一瞬、E.W.サイードの事かと思ったが、2010年6月6日地中海に面した古都アレクサンドリアで起きた青年殴打殺害事件・被害者の若者の事であった。その「ハリード・サイード(Khalid Saeed)」でネット検索すると日本イスラム連盟のサイトがリストアップされた。日本イスラム連盟の7月3日のコラムにはハーリド・サイードはエジプト革命のシンボルになるのかと今日の状況を予言するかのような内容であった。更にYouTubeで検索すると、その青年殴打殺害事件を伝えるTV放送の映像がリストアップされた。言葉は解らないが近親者の悲しみ怒り憤りは充分に伝わってくる。更に撲殺された顔面と生前の顔が並列された映像が悲惨さを伝える。こうした情報は親米NHKのニュースを見ていても伝わって来ることはない。
追記:7時のNHKニュースは相変わらずチュニジア革命からの連鎖とインターネットとの関連付けだけ、夕方のTBSの報道特集ではハーリド・サイード殴打殺害事件との関連付けをしていた。金平茂紀が報道の現場に戻って...TBSは変われるだろうか。
追記:「All about FIFI」エジプトの夜明け〜明日への一歩
久しぶりにアクセス解析を見ると二年前にエントリーした『真田濠』にアクセスが急増、Google検索でも二位となっている。どうやら2月3日のブラタモリ効果と思われる。昨日は長谷川順一氏からリンク承認のコメントが寄せられた。氏は江戸から東京への変遷をテーマとするブログ「葵から菊へ」を主宰しており、私と同じ二年前に東京新聞の記事に連動して真田濠をテーマとした記事をエントリーされていたのだ。そしてブラタモリ放映の翌日に動画「江戸城外堀ものがたり」をエントリーされていた。其処には新宿区の広報が制作した25分程の動画配信『歴史探訪 江戸城外堀ものがたり〜むかしといま〜』へのリンクが設けれていた。その映像を見ると...ブラタモリ第16回 江戸城 外堀をブラタモリの元ネタ...ではないかと思わせる。再放送が2月9日(水)【8日深夜】 午前1時05分 からあるようなので気になる方は明日の深夜にでも検証の程を...
そんな訳で長谷川氏からは『金沢市に転居してしましましたので「真田濠」復元の運動は出来なくなりました。貴兄に是非世論喚起をお願いしたいと思います。』と頼まれてしまったのだが...。まぁ...東京都の所有地であった「真田濠」を戦災復興期にGHQの指示により上智大学と借地契約が行われ、その期限が一昨年であったのだが、そのまま契約は更新され、上智大学による公有地「真田濠」の排他的独占使用権が継続された訳だが...先ずは排他的独占使用権を優先的使用権に変更して...段階的にでも都民に公開する位の度量を見せて欲しい気がする。それともバチカンに陳情に行くとか...。
IPサイマルラジオ協議会がサービスするradiko(IP-simulcast)の公式iPhoneAppである"radiko.jp"が無料 Appのトップにも関わらず評判がすこぶる悪い。その原因はGPS機能のないiPodTouchでは使えないこと、GPS機能のあるiPhoneでも位置情報が検索できないと立ち上らないことにある。IPサイマルラジオ協議会の頁を見れば分かることだが、その設立目的の最後に『...広告マーケティング領域の調査分析を行う。』と書かれており、その事務局が...あの電通ラジオ局内に置かれていることからも明白。そう...広告媒体として広告主に対してリスナーの分布量を報告できなければ...。まぁ...地デジと同じで...視聴者の数量把握と新たな課金システムの構築を計っていると云うことでしょう。
それは、それとして使えるFMTunerもラジオもないので、Macのデスクトップに置ける"radiko"で数十年ぶりにAM放送を聴いてみた。まぁFMアンテナを立てなければいけない難視聴地域に棲む者には...それなりに重宝だが...iTunesと同じようにリモートスピーカーで聴ければ...。
radiko
世界権力者 人物図鑑
著者は植草一秀氏と共に「売国者たちの末路」を上梓した副島隆彦氏だ。何て云うか、揃えも揃えたりのグラビア顔写真と実名による『世界悪党人物図鑑』でもある。出版の動機付けは、民意で成立した民主党政権を転覆させようと企てている、官と癒着した談合メディアによる情報操作に対する憤りであろう。戦後日本に於ける、CIAによるメディア・コントロールは米国の公文書で明らかにされたように既に周知の事実となっているが...臭いものに蓋で...談合メディアが自らの過去の行為を公表し襟を正す事はなく、益々劣化するばかりである。本書を上梓した副島隆彦氏は後書きで次のように記している。
『この本をだしたあと、私に何が起こってもいい。その覚悟はしている。私の遺言書のような良い出来の本である。日本国民への私からの贈り物だ。
........中略......
世界を裏から支配する「闇の世界権力」など存在しない。彼らは堂々と表に出ていて、思う存分、各国に愚劣なる政・官・財・電波(メディア)を育て、かつ操っている。日本もその例外ではない。
人間の顔は真実を語る。世界の超大物たちのワルい顔にこそ味わいがある。これが、私たちが生きている今の世界である。』
まさにその通りだろう、ゼネコンの談合以上に悪質なのが大本営発表の記者クラブに胡坐をかいたメディアによる談合であろう。彼らにゼネコンの悪口を言う資格はない。報道番組でしたり顔で物言う帝国の手先に公共の電波を提供するメディアはどこまで卑屈になれば気が済むのだろうか。...最近、Akiさんが、ある新聞の購読を止めたそうだが...その新聞を堕落させた男と影で操る男の写真も、もちろん...でている。それよりも、なによりも副島隆彦氏の御無事と御健勝を祈るばかりである。
目次
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はじめに
第一章 世界権力の頂点 世界帝国アメリカを支配している者たち
1:ロックフェラー家に選ばれたオバマ大統領 バラク・オバマ
2:ヒラリーが次の大統領になる ヒラリー・クリントン
3:この男が死ぬまで"世界皇帝" デイヴィッド・ロックフェラー
4:ジェイが小沢一郎を守ろうとするが... ジェイ・ロックフェラー
5:石油の発見とロックフェラー財団 ロックフェラー家
6:ロックフェラー家が握った世界覇権 ロックフェラー家
7:共和党まで乗っ取ったロックフェラー ネルソン・ロックフェラー
8:"隠し子"だったクリントン元大統領 ウィンスロップ・ロックフェラー
9:オバマを"世界皇帝"に推薦した男 ズビクニュー・ブレジンスキー
10:次の大統領はヒラリー・クリントンと男 ビル・クリントン、ジョゼフ・リーバーマン
11:ミシェル・オバマは立派な奥様 ミシェル・オバマ
12:ブッシュの愛人兼、教育係だったライス コンドリーザ・ライス
13:米財界人2世ボンクラの星だった ジョージ・W・ブッシュ
14:日本金融占領の実行部隊長だった若造 ティモシー・ガイトナー
15:老骨に鞭打って出てきた皇帝の直臣 ポール・ボルカー
16:"ネオコン"よりも恐ろしいユダヤ人 ラーム・エマニュエル
17:"エコロジー"を牛耳る主要閣僚 キャロル・ブラウナー、スティーブン・チュー
第二章・ドル覇権の崩壊 ドル崩壊に直面する金融・財界人
18:高橋是清を研究したFRB議長 ベンジャミン・バーナンキ
19:石で追われたわけではない巨匠 アラン・グリーンスパン
20:ついに金融恐慌の責任を認めたルービン ロバート・ルービン
21:"マッカーサー元帥の再来"の末路 ラリー・サマーズ
22:本音をもらしたノーベル賞経済学者 ポール・クルーグマン
23;"冷や飯食いのはぐれ者"経済学者 ジョゼフ・E・スティグリッツ
24:"反デイヴィッド連合"を組む2大富豪 ウォーレン・バフェット、ビル・ゲイツ
25:巨大な金融八百長市場を今も操る男 レオ・メラメッド
26:アメリカ金融バクチ経済学の創始者 ミルトン・フリードマン
27:金融危機で大損した大投機家たち ジョージ・ソロス、ジム・ロジャース
28:"世界皇帝"の金融実働部隊長は失脚 サンフォード・ワイル
第三章・欧州とBRICs アメリカに処方案を突きつける指導者たち
29:これからの世界を動かすBRICs(ブリックス) BRICs
30:巻き返しを図る欧州ロスチャイルド ジェイコブ・ロスチャイルド、ナット・ロスチャイルド
31:ロスチャイルド家の"内紛" イブリン・ロスチャイルド、ダヴィド・ロスチャイルド
32:アル・ゴア自身が『不都合な真実』 アル・ゴア
33:"チャイニーズ"ポールソンは去った ヘンリー・ポールソン
34:早くから中国に賭けたメディア王 ルパート・マードック
35:中国を豊にした鄧小平が偉い 鄧小平、毛沢東
36:あと3年はこの善人指導者たち 胡錦濤、温家宝
37:アメリカとつながるワルの指導者たち 江沢民、曽慶紅
38:次の"世界覇権国"は中国である 習近平、李克強
39:ロシアが目指す"新ユーラシア帝国" ウラジミール・プーチン、ドミトリー・メドヴェージェフ
40:大きく隆盛するブラジルとインド ルーラ・ダ・シルバ、マンモハン・シン
41:世界はアメリカを見捨てつつある G20
42:欧州の中心である3カ国の指導者たち ニコラ・サルコジ、ゴードン・ブラウン、アンゲラ・メルケル
43:EU(欧州連合)は帝国になれるか ジョゼ・マヌエル・バローゾ、ジャン=クロード・トリシェ、ドミニク・ストロスカーン
第四章・米国保守とネオコン 激しく闘ってきたポピュリストとグローバリスト
44:"ドル覇権の終焉"を予言した下院議員 ロン・ポール
45:"地球支配主義者"と闘った立派な人たち ヒューイ・ロング、チャールズ・リンドバーグ
46:"ポピュリズム"を正しく理解せよ ウィリアム・ジェニングス・ブライアン
47:イラク戦争を主導した戦争の犬 ディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルド
48:今や落ちぶれたネオコン思想家たち フランシス・フクヤマ、ポール・ウォルフォヴィッツ、リチャード・パール、ジョン・ボルトン、エリオット・エイブラムス
第五章・日本操り対策班 属国日本を狙い撃ちする帝国の手先ら
49:中川昭一朦朧会見を仕組んだ男 ロバート・ゼーリック
50:小沢一郎逮捕攻撃に失敗した謀略家 ジョゼフ・ナイ
51:安保問題で脅しをかける連中 リチャード・アーミテージ、マイケル・グリーン
52:竹中平蔵の育ての親はこの男である フレッド・バーグステイン、グレン・ハバート
53:金融・経済面での日本操り対策班 ジェラルド・カーティス、ケント・カルダー、エドワード・リンカーン、ロバート・フェルドマン
おわりに
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第四章に「"ポピュリズム"を正しく理解せよ」とあるが、昨年、民主党政権が誕生したとき、多くの談合メディアの幇間の如き保守系政治評論家たちが"ポピュリズム"が日本を駄目にすると言い放った。要は彼らも己の利権を保守したいだけ...その彼らによって...情報操作とも云えるネガティブキャンペーンが一斉に始まっている。なにがなんだかである...
と云うことで...テレビの傍に世界地図帳と一緒に揃えて置いておくと良い本かも知れない。
追記:ロックフェラーとの関係で、オバマ米大統領が就任演説で先住民族に対する謝罪の一言もなく、彼らを棄民として扱い無視したのか判ったような気がする。
それに第82回アカデミー賞でイラク戦争のアメリカ軍の危険物処理班を扱った『ハート・ロッカー』が主要な賞を独占し、前評判の高かったジェームズ・キャメロンの『アバター』が敗れたのも頷ける。
『TBSは死んだ。』と言ったのはTBSnews23のキャスターを務めた故・筑紫哲也であったが、そのTBSで1988年から続いていた『CBSドキュメント』が明日・3月17日(18日未明)の放送を持って番組終了となる。既に深夜枠の隔週放送まで追いつめられていたがそれもなくなる。以前は朝、時計代わりにTBSにチャンネルを合わせていたが、数年前からそれも止め、朝、テレビを付けることもなくなった。そしてTBSで唯一、自分の意志でチャンネルを合わせていた番組もなくなる。そういえば、ニュースキャスターの先駆け的存在であった田英夫も昨年末に亡くなった。嘗て『報道のTBS』と云われたTBSに再生の道はあるのだろうか...この人に期待したいところだが...再び海外勤務では...それも無理だろう。
因みにTBSnews23で筑紫氏が病気療養中に代わってアンカーを務めていた人物は談合メディアの世話人だった...とか。
御上に阿り、彼らに都合の良い情報を垂れ流すだけの機関に堕ちたメディアの中で...孤軍奮闘している週刊朝日編集長・山口一臣氏が「東京地検から(事情聴取のための)出頭要請を受けた」との情報が...この数日...ネットを駆け巡った。その件について山口一臣氏・本人から(心配された人々への)「お騒がせして申し訳ありません」との一文と東京地検からの「抗議書」が掲載されているので、是非一読を。来週号は「東京地検の『抗議』に抗議する」を掲載するらしい。また、事の顛末は来週火曜日のポッドキャスト「大竹紳士交友録」でも聴けるだろう。関心のある人は、取りあえずは2月2日のポッドキャストを聴くのも良いだろう。
関連記事:Infoseek 内憂外患 :小沢問題についての検察会見を“リーク”する〜特捜OB郷原信郎
Newsweekの「大予測・2010年の世界はこうなる」だが、かなり編集者の希望的観測も含まれているようである。
その中でテクノロジー編のヘッドラインだけを列記すると...
1:アップルのタブレットが大人気に
2:マードックがグーグルと絶縁する
3:マルウェアがSNSを麻痺させる
4:スタバがあなたにつきまとう
5:アメリカでも携帯が財布になる
6:映画配信がブルーレイを阻む
7:ツイッター・ブームの勢いに陰り
8:フェースブックが株式公開
9:マイクロソフト、バルマー更迭
10:グーグル、独禁法裁判に
こうして見るとテクノロジーといってもIT関連だけ、情報を支配することだけは他国に譲れない米国を象徴しているようだ。因みにキーパーソンの4番目にもスティーブ・ジョブズが選ばれている。さて...アップルのタブレット発表はメディアによって既成事実とされているようだが...果たして1月26日に何が...あるのか...
第一回目は見逃したが第二回目以降は見逃さないようにしている『鉄道から見える日本』であるが、何か毎回物足りない思いが残る。もしかすると、仏頂面で進行役を務める原武史氏の方が、私よりもそう思っているのかも知れない。『鉄道を通して、時代や社会、都市や郊外を見ることで、知られざる日本の姿に迫る。』と言ってるが、何か触れてはいけないアンタッチャブルなものがありそうである。次回は『新宿駅一九六八・一九七四』であるが、それを取上げるならば1949年に続けて三件も起きた鉄道を舞台にした事件を、今年は60年と云う節目にも関わらず無視するのは解せない。下山事件、三鷹事件、松川事件、この三つの事件は未だ日本が米国の占領下の時代に起きた謎だらけの事件であり、冤罪の疑いも色濃い事件である。1949年は中華人民共和国が成立した年、その年に政治工作の手段として鉄道が使われた。翌年の1950年には朝鮮戦争が勃発、占領軍総司令官マッカーサーによってレッドパージと云える指令が下されている。何か奥歯に物が挟まったような『鉄道を通して.....知られざる日本の姿に迫る。』では...なんだか...残念である。そういえば満州事変も...鉄道が...
Newsweek Japanのオフィシャルサイトが充実している。e-daysと同じ阪急コミュニケーションが発行しているのだが、冷泉彰彦氏や町山智浩氏のコラムやブログもあり、読みごたえのあるWEBマガジンに仕上がっている。そういえば、雑誌『ニューズウィーク日本版』は「グーグルへの挑戦状」の特集に質問回答型・検索エンジンの「アルファ」の記事があったが、ここまでくると....ん〜....
追記:町山智浩・やじうまUSAウォッチ(6/3)『不況下で増える悲しい「ファミリサイド」』...これは言葉もない...
と云うことで川好きotokoさん出演の川好き系タモリ倶楽部の第三弾は『大好評・歩いて探る江戸の歴史・三田用水のこん跡巡り水路の歴史』放送は本日・5月15日の金曜深夜 (5/16(土)00:15〜00:45)です。(JEDI必見)
用水路は河川と異なり配水を考え尾根道沿いに造られるのが原則、そこで問題となるのが地形の高低差を如何に解決するか...そのあたりの謎解きが...
そういえば昨日、杉並区立図書館で『帝都地形図』を閲覧してみると旧山手通りと三田用水跡の間に水道局の施設がみられたり...ん〜謎は...謎を...
参照:川の地図辞典、171頁、182頁、224頁、256頁
2008.11.14放送・タモリ倶楽部:石神井川の跡を歩く
2009.2.27放送・タモリ倶楽部:国分寺崖線を行く
更新-1:凸凹地図を追加しました。三田用水は大体、目黒区と渋谷区の区界(尾根)に位置してます。
更新-2:ロケが行われたチェックポイントのストリートビューを追加しました。
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先ずはここから...
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最初のポイントは家と家の隙間に残された用水跡...この裏道にストリートビューとは想定外です。
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青葉台4丁目、自称・目黒の古狸をかたる姉妹がいたクリーニング店の前...ストリートビュー撮影時は生憎と定休日のようです。三田用水は左から右に流れていた。
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目黒区青葉台・西郷山公園近くの尾根道沿いに三田用水が流れていた。残念ながら撮影ポイントが階段とずれています。右に視線を移動させるとブロック塀の上の月見団子のようなものは分かりますが...河童(ある占師によればタモリの前世とか...)のような彫像は....見えません。
因みに『帝都地形図』では...この左手辺りに水道局関連の施設が...
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日の丸自動車教習所の前にある三田用水礎石と碑
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用水跡に沿って湾曲するアパート
白金台幼稚園傍にある三田用水・今里橋の跡
橋の跡なら姥ヶ橋跡も負けてません。
白金台幼稚園を下った所に三田用水の用水溝断面が残されている。今回のタモリ倶楽部の収穫はこれですね。
そして番組エンディングのロケを行なった祠の前は心霊写真状態のストリートビューでした....人も...車も...
追記:そういえば4年前の2回目となるアースダイビング@下北沢のとき途中、東大生産技術研究所正門前から「三角橋」まで三田用水跡を歩きましたです。その時、同行取材に来たTBSのクルーは絵にならないと判断し、その東大生産技術研究所正門前で撤収しましたね。このときの目的の一つは「下北沢駅前計画と計画道路」の検証でしたが、環七までの計画道路を検証した後、地球の引力に従い自然と北沢川の水源と川跡を辿っていました。それが切っ掛けで企画:アースダイビング@江戸東京地下水脈を行なったと云うことでJEDIと「三田用水」がこんなところで関係してましたです。
目黒区・歴史を訪ねて:三田用水1
目黒区・歴史を訪ねて:三田用水 2
東急バス・沿線いまむかし:槍が崎・茶屋坂
と云うことで先週の日曜日(4/5)から町山智浩による『松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ』が東京ローカルのMXTVで始まった。その第一回は世界最大の小売業ウォルマートに焦点をあてた"Wal-Mart: The High Cost of Low Price"の前編、後編は4月12日の午後11時から放送される。まぁ日本でも郊外型大規模小売店舗の進出による地元商店街の疲弊が話題になるが、その比ではない世界一の巨大スーパーの闇に迫るというもの...その実態はファシズム国家による侵略戦争にも匹敵.....そう言っても過言ではないような....続きは今晩...
Wikipedia:ウォルマート
IPSコラム:高利益のからくり ウォルマート商法の倫理を問う
音楽系のサイトから辿り着いた、ニューズウィーク日本版やフィガロ・ジャポン等を発行している阪急コミュニケーションが発行しているWEBマガジン・e-daysであるが...その「東京大人の遊び場」を見てみると、なにやら御近所ブログで評判の店が...神楽坂の「キイトス茶房」に...下落合の「カフェ杏奴」と....それに未だ行ったことのない谷中ボッサも....うーむ。
Wiredの記事『何故、日本人はiPhoneを嫌うのか。』で引用されたコメントが悪意を持ったガセネタだったと云うオソマツをlivedoor ニュースが取上げている。因みに日本語版・WIRED VISIONからは記事は削除されているが...。まぁ...なんたってメディア・リテラシーは米国と国境を接するカナダでは必修教科ですから...ね。
今回の騒動に巻き込まれた方のブログ。
Wired 騒動: レピュテーションの蓄積はコツコツと
マスコミもブログも、兜の緒を締める頃合い!?
そういえば以前、週刊文春でもiPhoneの悪口が... ありましたね...。
之潮の川好きonnaさんから情報をいただきました。放送はテレビ朝日・今夜24時15分「ガケで感じる10万年の歴史、世田谷で地形に大興奮、歩いて発見」
『さて、また川好きotokoが、2月27日「タモリ倶楽部」出演、「桃・栗3年、崖10万年 国分寺崖線を行く」がテーマです。「川の地図辞典」と「帝都地形図」も紹介される(はず)です。うちは国分寺崖線の上に会社兼生活場ですが、世田谷区を歩きます。ご都合つけばご覧下さい。ご批判なども、お願い致します。』追記:ロケ地は世田谷区野毛三丁目、野川が多摩川に呑み込まれた先の上野毛、第三京浜・多摩ICの西北側付近のようです。『「崖線」と「三日月湖」』
明治14年(1881)と昭和4年(1929)の明神池周辺の国分寺崖線(クリックで拡大)
昭和14年(1939)と昭和30年(1955)の明神池周辺の国分寺崖線(クリックで拡大)
上記地形図にも凸凹地図にも見られるデベソは大塚古墳です。そういえば以前、タモリ倶楽部で、同じ崖線のもう少し下流域の多摩川台公園・亀甲山古墳を特集してましたね。(2007/6/9放送のようです。)
参考資料:川の地図辞典 江戸・東京/23区編 232頁
参考資料:東京の凸凹地図 102頁「谷沢川と九品仏川の河川争奪の跡」
成城三丁目緑地
野毛は『のぎ 【芒 】』に同じ、イネ科の植物の花の外殻にある針のような突起。のげ。
崖地や土手に生えるイネ科の植物が群生している景観から派生した地名と云うことで崖地がある土地に付けられた地名、横浜桜木町駅の山側が「野毛」で同じ意味。(昔々、子供電話相談室で聞いた地形と地名に関する話。)
上野毛は世田谷で下野毛は川崎市高津区、昔、雑誌(たぶん?ビックリハウス)の投稿(珍・看板)に「下野毛美容室」というのがありました。妄想無用。
因みに世田谷区岡本の崖の上の静嘉堂文庫美術館では『古地図の楽しみ―江戸時代の町を歩く―』が3月22日まで開催されています。
と云うことで放送された国分寺国分寺崖線のロケ地点をGoogleMapにプロットしました。
成城三丁目緑地→岡本三丁目・富士見坂→明神池→龍神様→ゴルフ橋→等々力渓谷→等々力不動尊
そういえば川好きotokoさんはiPhoneではなく本物のクリノメーターを使ってました。
最初のロケ地・成城三丁目緑地で国分寺崖線からの湧水が紹介されていました。上記の図は旧建設省関東地方建設局京浜工事事務所と財団法人河川環境管理財団による多摩川誌の「図 2.4.11 地下水面等高線図1980年11月」です。この図と図 2.4.12 世田谷区における湧水の集水域に成城三丁目緑地の湧水(図の8か?)が示されているようです。数値地図による凸凹地図と見比べると分かりやすい。
前回のタモリ倶楽部・石神井川の跡を歩くで問題提起された人工説と自然説の『河川争奪戦』を今回は等々力渓谷を自然説の例にあげ「谷沢川の谷頭侵食」が九品仏川まで達し、結果として谷沢川が九品仏川を奪ったと云うことを、成城三丁目緑地の崖線からの湧水をツカミにして説明したようです。
明日(2/21)放送のテレビ東京「出没!アド街ック天国」は東向島(旧・寺島町)ということだ。我々も昨年末、川向こうの悪所跡を徘徊したばかりだが、さて明日は何が...見られるか...
MyPlace:遅配エントリー:年末玉ノ井ダイブ このお稲荷さんが...
MADCONNECTION:寺嶋村1909 この地図の範囲が...
東京新聞・夕刊に作家・辺見庸が月に一回くらいのペースでエッセー『水の透視画法』を寄せている。今年最初のエッセーのタイトルは『年初の便り―こころばえと憂鬱』だ。その便りの一人は70歳代の女性からの賀状、彼女は年末の派遣村でボランティアをしていたと云う。もう一人は30代の新聞記者からのE-mailにはネット時代の憂鬱が語られている。自社のサイトへのアクセス量が毎日社内メールで流されていると云う。まるで視聴率に拘束支配されているテレビ局のようである。『...「空気をよむ」のが本分のようになりつつあり、他者の苦しみをおもう「痛覚」が年々にぶっている...と恥じいる。』
今日のETV特集は『作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで』だ。彼の視座はもの食う人びと (角川文庫)もそうだが、様々な情況に置かれた人々、かれらの生きる日常に身を置いて考えることだろう。
大病で倒れた後、自由にならない身体でも、積極的に外に出て行動している。『終わりが近くなるとね、不思議なもので、目が妙にさえてきて...』...続きは放送で語られるのだろう。
と云うことで、先週のタモリ倶楽部の「石神井川の跡を歩く」に引き続き、本日はNHKのブラタモリなる番組で古地図を手に明治神宮や渋谷川の跡も探索するらしい。なんとなく一部はJEDIのアースダイビング@江戸東京地下水脈の内容に被るような気もしますが、やはり興味を覚える処は共通するようです。坂道愛好家だけでなく古地図男、川好き男と化したタモリに注目。
放送時間は本日11月22日(土)の深夜、日付を越えて翌日午前0:10〜翌日午前0:55(45分)
再・更新(2008.12.13):臨時報道番組によって放送は中止されましたので、本日12月13日(土)の深夜(翌日12/14のAM00:20~01:05)に放送予定です。もしも、大事件が起きたり、もしも麻生首相がぶち切れて「俺辞め〜た。」な〜んて、三人続けて首相が政権を途中で放り出す未曾有なこと(平成バカヤロー解散:但し祖父の吉田茂とは意味が...)になったら、再び中止の可能性はありますけど...。(^_^;)
参考
December 05, 2005:企画:アースダイビング@江戸東京地下水脈
January 26, 2006:第三回アースダイビングのお知らせ
January 29, 2006:アースダイビング@江戸東京地下水脈
February 01, 2006:アースダイビング・レポート
YouTubeでJazzVocalを探していたら、何故か1982年の今夜は最高!から、団しん也が三遊亭円生の声色で"My Funny Valentine"を唄うの巻がヒットした。こうして見ると昭和の頃はヴァライティ番組でも未だ芸人がキャラやリアクションではなく芸で活躍できていた時代ですね。
と云うことで、美空ひばりの特集も、美空ひばりをはじめとして皆さんテレビの中で遊んでますね。
今夜は最高!美空ひばり特集-1...これは..く..くだらない....。
今夜は最高!美空ひばり特集-2
今夜は最高!美空ひばり特集-3
今夜は最高!美空ひばり特集-4
今夜は最高!美空ひばり特集-5
美空ひばりときたら元祖三人娘の江利チエミと雪村いずみも取上げないと...
今夜は最高! ハナ肇 雪村いずみ
Izumi Yukimura - TILL I WALTZ AGAIN WITH YOUデビュー当時の...
1982年に亡くなった江利チエミは出演してないようで...デビュー当時の...
江利チエミ:青春ジャズ娘 ♪カモナ・マイ・ハウス観客席に柳家金語楼が...
今日の東京新聞夕刊のコラム『大波小波』で知ったのだが、東海テレビ制作の『光と影-光市母子殺害事件弁護団の三百日』が本日深夜(25日-AM3:00)からフジテレビで放送される。因みに番組表には『光と影』としか記述されていない。
放送の時間帯は午前三時五分から。本音は見せたくないのかとフジテレビに言いたくなる。・・・・そして自分が今までメディアから一面的な情報しか与えられていなかったことを知ってほしい。メディアが一律になる恐ろしさを知る筈だ。とコラム担当者は述べている。ドキュメンタリーの撮影を決めたプロデューサーには社内でも風当たりが強く『鬼畜弁護士を撮るおまえが鬼畜だ』と中傷され、撮影中止の危機を幾度か乗り越えドキュメンタリーは完成したそうである。
弁護団の懲戒請求をメディアを通じて煽動した男の罪は大きい。どんな凶悪犯罪であれ被告人は弁護士を付ける権利を有するのが法治国家であり、民主主義の基本でもある。リンチは許されない。
判決の後、弁護団の記者会見が行なわれ主任弁護士の安田氏が記者の質問に答えた。
『真実を出すことによって初めて本当の反省と贖罪が生まれてくると私は思っています。そうすることによって、この事件の真相が何であったのか、どうすればこんな不幸なことを防ぐことができるのか、そして被害者の許しを乞うてゆくことができるのか...真実を究明しない限り、それは不可能です。』
そして被害者遺族・本村氏は述べる
『社会の皆様にも、どうか、どうすれば被害者も加害者も生まない社会を作ることができるのか。死刑という、こんな残酷な判決を出さなくてもすむ社会を作ることができるのか、ということを考える契機とならなければ、私の妻も、私の子供も、そして被告人も犬死にだと思います。』
弁護団も被害者遺族も「あるべき社会の姿」を問うている。そして苦悩している。
被告人は12歳の時、首を吊って自死した母の姿を発見してしまった。父の母への暴力、母をかばうと父の暴力は自分に向かうという。それを苦にして母は死を選んだ。恐らくは被告人の父も成長期や社会で何らかの暴力や疎外に遇っているのだろう。負の連鎖が不幸な事件を生んでいるのではないか。
2006年5月の東京新聞・特報面から
異端の肖像2006 「怒り」なき時代に
弁護士 安田好弘(58)
「弁護士としての資質、人間としてのモラルに失望した」。読者から一枚のファクスが届いた。この読者一人にとどまらない。テレビのワイドショーで、ネット上で非難があふれ返った。
安田好弘。いま、日本で最も物議を醸している弁護士だ。かつてオウム真理教元代表・麻原彰晃被告=本名・松本智津夫=の主任弁護人を務め、先月、山口県母子殺害事件の上告審でも弁護人を務めた。
「悪人は早く吊(つる)せ」という世間感情、タレント弁護士が登場するお茶の間のにぎわいに彼は背を向ける。
非難のきっかけはこの上告審だった。三月十四日、最高裁の口頭弁論を安田は相方の弁護士とともに欠席した。
最高裁、検察、遺族は憤った。最高裁は昨年導入された改正刑事訴訟法に基づき、四月十八日の弁論への出頭在廷命令を初適用。欠席すれば、解任は避けられない。彼は法廷で「被告に殺意はなく、下級審の事実認定は疑問」と弁論の続行を訴えたが打ち切られた。
異例ずくめだった。昨年十二月上旬、二審の弁護人が最高裁へ「弁論は自分ではなく、安田さんに頼もうかと思っている」と伝えたという。開廷日は裁判所と検察、弁護人の三者で協議されるのが慣例だが、裁判所は同月下旬、一方的に開廷日を通告してきた。
安田は二月下旬、初めて被告人と接見した。被告の話が事件記録と違い、驚いて弁護人を引き受けた。さらに自白調書と死体所見の食い違いを見つけ、被告の殺意に疑問を抱いた。
弁論準備には数千ページに及ぶ記録の精査が必要だ。当日は日弁連の催しも重なっていた。彼は裁判所に三カ月の延期を要望。「従来は認められたケース」(安田)だったが、今回は拒まれた。弁論は通常一回で、準備なしに出廷すれば事実上、死刑を後押ししかねない。欠席の方針を固めた。
「被害者の人権を無視した」と苛烈(かれつ)なバッシングが待っていた。オウム真理教の裁判のときよりも酷(ひど)かった。当人はどう受けとめたのか。
「こういう仕事をしている以上、避けられない。凶悪とみられる人々の弁護をするのだから。世論は常に多数派だ。逆に被告は孤立している。弁護が少数者のためである以上、多数派から叩(たた)かれるのは定めだ」
その使命感は、と聞こうとすると、安田は遮って「使命感じゃない。これが弁護士という職業の仕事なんです」と言い切った。
報酬に乏しい公安事件、重大な刑事事件を背負ってきた。死刑の求刑、あるいは下級審で死刑判決が出た後に、彼が請け負った事件は十七に上る。大半が依頼だった。ある法曹関係者は「こうした事件を受ける弁護士が少なくなり、彼に集中している」と漏らす。
「自分も(こうした事件から)できれば逃げたいと思う」と安田は話す。
「死刑が絡む事件は不安だ。何もできないだろうと落ち込む。裁判で負けても終わらない。被告が処刑される日まで守らねばならない。毎日、冷や冷やして自分も生きていかねばならない。だから、だれもやりたがらない。でも、被告から依頼の手紙が舞い込む。接見で顔を見てしまう。そうすると断れなくなる」 非難の主流は「遺族感情に配慮しろ」だった。今回の事件では、被告が一審判決後に獄中から友人に宛(あ)てた「終始笑うは悪なのが、今の世だ」という手紙の一節が非難に油を注いだ。 「復讐(ふくしゅう)したいという遺族の気持ちは分かる。だが、復讐が社会の安全を維持しないという視点から近代刑事裁判は出発した。もし、復讐という考えを認めれば殺し合いしか残らない」 裁判を死刑廃止運動に利用しているという批判もあった。「死刑廃止を法廷で考えているとしたら弁護士失格だ。法廷は事実を争う場であって、政策や思想の場ではない。だいたい判決は死刑だろう、と考えて弁護なんてできやしない」 安田の弁護は徹底して事実にこだわる。愚直なまでに現場に行き、再現を繰り返す。「よく被告のうそをうのみにして、とか言われるが、うそで起訴事実が覆せるほど、法廷は甘くない。肝心なのは遺体や現場の状況という客観的な証拠だ。被告がどう言ってるかは参考情報にすぎない」 そんな弁護スタイルが、これまでいくつかの死刑判決を覆した。ただ、その手法も壁に突き当たりつつある。昨今の迅速化を掲げた「司法改革」の流れだ。 例えば、被告側の防御権を損ないかねない公判前整理手続きが、昨年十一月に導入された。経験した弁護士は「時間がない。十分な検証は不可能だ」と悲鳴を上げた。安田は「迅速化の中身は結局、手抜きだ。検察、裁判所からみれば手軽に一件落着で済む。しかし、被告人には生死や自由が絡んでいる」と憤る。 「刑事裁判は死んだ」と安田は話す。「有効な反論を通じ、初めて真相は明らかにされる。検察、弁護人の客観的な主張を裁判所が冷静に判断する。そんなシステムが機能不全に陥っている。検察主導の大政翼賛化が進んでいる」 ■事実に徹底的にこだわる闘い方 その理由を安田は「弁護士がしっかり反論せず、検察は地道な事実の積み重ねよりトリックにおぼれ、裁判所も監視の役割を怠っている」と指摘する。 麻原裁判の長期化に批判が集まり始めたころ、安田は顧問を務める不動産会社の事件で逮捕された。一審は無罪。裁判長は検察側の強引な公訴内容に苦言を呈した。とはいえ、十カ月もの拘置で麻原裁判の舞台からは“消された”。 この拘置中、殺人的な仕事からは解放された。でも保釈後、再び以前の日々を送る。「朝七時から会議をやって、夜九時すぎからも会議。その間に裁判資料を調べ、自宅に帰れるのは二週間に一回だけかなあ」 安田について、友人でジャーナリストの魚住昭は「徹底的に事実にこだわり、かつ人権を守ろうとする弁護士の基本に忠実な人物。逆に最高裁や検察当局からみれば、最も厄介な人物だろう。それがバッシングの根底にある」と語る。 孤立しがちな印象の一方で、彼自身の控訴審には前例のない二千百人の弁護士が弁護人に名を連ねた。 「彼は左翼系で私とは立場が大きく違う」と話しつつ、元検察官の小林英明弁護士は彼をこう評す。「私は死刑問題でも彼とは考え方が根本的に違う。だが、弁護士としての優秀さ、人間性については高く評価している。法の許す範囲内か否かを自覚し、信念を持ち一生懸命やっている」 団塊の世代のご多分に漏れず、学生活動家だった。そこで容易に人が変節するのを目の当たりにした。 「自信なんてない。しかし、できるだけ変わらない方を選ぼうと生きてきた。でも、世の中はどんどん単純化していく。一体、この先に何が待っているのか」 (敬称略、田原拓治)
<メモ>山口県母子殺害事件 1999年4月、同県光市で起きた。起訴状などによると、18歳1カ月の少年が社宅に侵入。女性を絞殺したうえ遺体を陵辱し、生後11カ月の長女を絞殺した。18歳未満は死刑が適用されず、更生の可能性もあるとして一審で無期懲役、二審も一審判決を支持した。しかし、検察側が上告、最高裁は3月に死刑判決が予想される弁論を開廷。被告側は被害者の首に残った指の跡が逆手で、絞殺の意思はなかった、などとして事実見直しを求めている やすだ・よしひろ 1947年、兵庫県生まれ。77年、司法試験合格。80年に起きた新宿西口バス放火事件をはじめ、山梨幼児誘拐殺人、名古屋女子大生誘拐殺人、山谷暴動など各事件を担当し、95年にオウム真理教教祖・麻原彰晃(松本智津夫)被告の主任弁護人に。公判途中の98年、負債を抱えた顧問企業の財産を隠したとして、強制執行妨害容疑で逮捕され、10カ月の拘置。一審は無罪で現在控訴審中。和歌山カレー事件の上告審も担当している。著書に「『生きる』という権利」(講談社)。 <デスクメモ>殺人事件の被告人から「自分は身代わり犯だが黙っていてほしい」と頼まれて弁護士が自問する小説があった。弁護士の職業倫理とは何かと。安田氏の場合はさらに、死刑を求刑された被告人の弁護で、世間の非難と国家の圧力と闘ってきた。異端の人なのか、何事にも寛容さを失う社会がそう見せるのか。 (学)
来年から始まる裁判員制度、その重責とストレスから鬱病を発症したり、最悪な状況として自死してしまう裁判員も現れるのではないかと杞憂しているのだが...そうした真面目な人は選ばれないとしたら...それも恐ろしい...
May 01, 2008:死刑
10日放送のNHK美の壷・『File105 江戸の古地図』に「川の地図辞典・出版記念ウォークと懇親会」で谷田川跡をあるいた「川好きotoko 」さんと山下和正さんが出演されてました。普段はこの番組を見ないのですが、もしかして...でした。
再放送・地上波/教育:10月16日(木)深夜【17日午前】0時45分〜1時10分
再放送・地上波/総合:10月18日(土)午前5時15分〜5時40分
国立公文書館が所蔵する資料等の一部がインターネットで公開されていたとは知らなかった。言語も英語、中文、ハングルに対応したデジタルアーカイブ・アジア歴史資料センターである。2008年1月現在、約1430万画像、103万件の目録データベースが提供されている。資料を読むにはプラグイン(DjVu)が必要となるが、MacOSXLeopardのSafariにも対応している。ダウンロードし、インストールしてからSafariを再起動すると資料を読む為のブラウザーが組込まれる。回転や拡大もできるのでマイクロフィルムのビュアーで見るより快適である。但し、アーカイブの中から知りたい資料にアクセスするには、検索方法を熟知するなど、それなりの努力も必要だろう。
と云うことで、akiさんが着目している映画評論家・町山智浩氏が週1で出演しているTBS RADIO 954kHz「小西克哉 松本ともこ ストリーム」の「コラムの花道」7/14(月)放送分も面白かった。内容は「アメリカ人はどこまでバカか」。最近、日本のTV業界でも「オバカキャラ」が持て囃される変な時代であるが、海の向こうアメリカでも似たり寄ったり。アメリカンアイドルに知性は不要のようだ。「クイズ・貴方は小学5年生よりも頭が良いか」に出演したケリー・ピックラー(American Idol: Kellie Pickler)は「問題:ブダペストはヨーロッパのどの国の首都か?」に対し「ヨーロッパって国だと思っていたわ」と聞き返す。迷った揚げ句に「パリ」。司会者が「答えはハンガリーです。」と言うと、「ハングリー?」「ターキー(七面鳥orトルコ)?」。さてブダペストがどの国の首都か解らなかった貴方は...アメリカンです。やっぱり地理に興味(空間位置情報への理解)がないと海馬も発達しない...と云うことでしょうか。
「日本でも、ある女子大のクラス全員がフェミニズムと云う言葉を知らなかったそうだから、他国のことは...」の町山智浩氏の発言に対し、このPodcastを聴いた内田樹氏からの回答は内田樹の研究室:アメリカ人はどこまでに。80年代以降の日本での「知性」について言及している。
アメリカ人がバカなのは今に始まったことではないと町山智浩氏は50年近く前に書かれた「アメリカの反知性主義」(みすず書房)を紹介し、その根底にあるのはキリスト教原理主義ではないかと看破する。神の存在に疑問を抱く知性を邪悪なモノとする考えが支配する社会は大衆を知性や教養から遠ざけ、そして反知性主義の代表のようなジョージ・W・ブッシュを大統領に選ぶのである。マイケル・ムーアのSiCKO(シッコ)等はその反知性主義に抗う映画であろう。SiCKOでのムーアのモチベーションは「どうなっているのか本当のことを知りたい」であって、彼が思想的にバイアスが掛かっているとは思えないのだが...
ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記:アメリカ人に聞きました。広島と長崎はなんで有名?ケリー・ピックラーの珍解答ビデオ等YouTubeへのリンクがある。
マスメディアがふれてはいけないタブーである大スポンサー企業「トヨタ」に東京新聞が挑んでいる。東京新聞は中日新聞東京本社が発行する首都圏のローカル紙である。つまり本社は名古屋、トヨタの地元でもある。地元企業を批判しなければいけない。そして広告収入を失う可能性もある。それでも特集記事を掲載する決断した背景には、昨年暮れに判決が出されたカイゼンのノルマを与えられた社員の過労死裁判や、疲弊する地元下請け企業の喘ぎをメディアとしてこれ以上無視することができなかったのだろう。
第34回放送文化基金賞 番組部門 テレビドキュメンタリー番組賞を受賞した大阪毎日放送(TBS系列)制作の「映像'2007 夫はなぜ死んだのか〜過労死認定の厚い壁〜」も関西地区で放送されただけで東海地区や全国区では企業間の利害関係がバリアとなって放送されるには至ってないようであるが...さてどうするTBS。
東京新聞「特集・連載」【結いの心】市場原理と企業・トヨタの足元
全トヨタ労働組合(ATU)トヨタ(内野)過労死裁判判決でる
MyNewsJapan・本当のトヨタ
2007年は過去最も少なく1199件、映画「三丁目の夕日」で一躍昭和レトロを代表する年となった1958年は2683件、最も多かったのは1954年の3081件、さてこの数値は...。
「死刑」の著者・森達也が5月13日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」にゲスト出演した際、放送の最後で体感治安は悪化しているが、昨年認知された殺人事件の件数は過去最低の1199件で最も多かった1954年と比較すると1/3に減少している。と述べていたのでネット検索して調べたのが前頁の数値である。因みに2006年の殺人事件・認知件数は1309件でこの10年間を見ると平均1200件台を前後に数値が推移しているようである。
そこで人口統計と照らし、人口当りの殺人事件・認知件数を割り出すと以下の様になる。
1954年(総人口:88,239,000)3081件、1/28,639
1958年(総人口:91,767,000)2683件、1/34,203
2007年(総人口:127,756,000)1199件、1/106,552
(但し2007年の総人口の値は最も新しい推計値である2006年7月1日現在の数値を参照。)
数字を単純比較すると最も多い1954年と最も少ない2007年の差は2.56倍であるが、人口比を計算すると3.72倍となる。これは1954年と比較して1/4近くまで減少しているということを意味する。
そうすると体感治安の悪化とはメディアによるプロパガンダの意味合いが濃くなる。記者クラブによる官民の慣れあいと既得権の保持という構図も見え隠れする。
懐かしの昭和レトロ、50年前の東京タワーが建設された1958年は昨年の3倍の殺人事件が起きた年でもある。時代は高度成長経済の真っ只中、公害は垂れ流し、水俣病やイタイイタイ病は謎の奇病とされ、公害問題を抱える現在の中国を嗤えない状況にあったのである。
少年犯罪データベースによれば戦前の方が未成年による凶悪犯罪や異常犯罪が多いという。これを見ると、まるで横溝正史の世界のようである。
ワイドショーによる視聴率争いが猟奇的殺人事件をセンセーショナルに取り上げ、大衆の不安を煽り、凶悪犯罪が増えているかのような報道をしているが、東京大学・情報学環デジタルアーカイブの小野秀雄コレクション・新聞錦絵を見ると、昔からメディアはおどろおどろしい猟奇的事件を好むことがわかる。
警察庁:犯罪統計資料(平成19年1月〜12月分)確定版がExcelのデータとして公開。
政府統計:我が国の推計人口(大正9年〜平成12年)
政府統計:人口推計・平成17年国勢調査結果確定人口に基づく改定数値
昨日、何気にiTunesStoreにアクセスし、久しぶりにPodcastの面白そうなコンテンツを探していたら"tamabi.tv"のPodcastに遭遇した。中沢新一氏が初代所長を務める芸術人類学研究所開所記念シンポジウムや多摩美術大学図書館について設計者である伊東豊雄氏が語る「創発する図書館〜知と創造性のかたち」は工事現場の定点観測も見られて興味深い。どこでもiPodtouchで聴講なのである。
そう云えば、Podcastを利用した国内の大学による情報発信はTODAI Podcastsの第一回配信:小柴昌俊「宇宙と素粒子」が最初だったと思うが、こちらもコンテンツが増えTODAI.TVのサイトを設けてRealPlayerとiTunesの両方で情報発信するようになっていた。と云うことで『特別講義:坂本龍一×小林康夫「音楽はどこにある?」』をiTunesに登録した。
今日(4/19)のテレビ東京系「美の巨人たち」(PM10:00〜10:30)はクロード・N・ルドゥーの「アル=ケ=スナンの王立製塩所」だ。地名を冠にした名称(Saline royale d'Arc-et-Senans)もフランス語を仮名表記すると「アル=ケ=スナン」と「アルク・エ・スナン」と翻訳者によって微妙な違いがあるようだが、「ショーの製塩工場」と覚えた世代にはどちらも舌を噛みそうである。
GoogleMap( 47°2'6.00"N 5°46'37.26"E)
NHK 世界遺産の旅:【アルク・エ・スナンの王立製塩所】
朝刊・死亡記事の「A・マン氏死去 米脚本家」が目に付いた。"Abby Mann"の名は「刑事コジャック」のエンドタイトルで見ていたので記憶があったが、映画・ニュールンベルグ裁判の脚本家とは知りませんでした。どおりで「刑事コジャック」の台本がしっかりしている筈です。こうした社会派でありながら、大人が楽しめるエンターテインメントの作品が少なくなったの残念なことです。そう云えば再開発に伴う「地上げ屋」と云う言葉を初めて耳にしたのは「刑事コジャック」でした。それから10年程して日本でも頻繁に耳にするようになった訳で、マフィアとヤクザの違いはありますがニューヨークで社会問題となったことが、数年後に日本でも起こることを実感した憶えがあります。
1979年に「刑事コジャック」が終了して1980年代以降、海外ドラマが放送されることは極めて少なくなりました。その理由を考えるとドラマの制作にテレビ局よりも広告代理店の関わる比重が増大した為と思われます。俗に云うトレンディドラマが台頭し、キャスティングからロケハンまで、ファッション、トレンドスポット、インテリア、テーマ音楽、等々と様々な企業とタイアップを図り、彼らの最終目標である消費の拡大により大衆を支配するのが目的へと変化しました。広告代理店にとって海外ドラマではそうした旨味がない訳ですから、廃れるのは当然なのでしょう。海外ドラマだけでなく洋楽も主流ではなくなり、洋楽を聴かない世代も表れました。例外的に韓流がブームとなりましたが、NHKの海外ドラマシリーズが震源地で広告代理店は蚊帳の外だったのが幸いしたのかも知れませんね。
森達也の名前が確実にインストールされたのは昨年、玉井さんに誘われて送還日記の試写を見に行った際のトークショーであった。実はその前にこんな本を買って読んでいたりしたのだが著者の名前は特に意識していなかった。その映画監督・森達也によるポッドキャスト・「森の朝ごはん」が中々面白い。毎回(放送は日曜日の朝)、ゲストと共に朝ごはんを食べながら、話題を展開し掘り下げて行くのだが、そこはドキュメンタリー映画の作家らしく、ゲストの話を聞き出すのが上手い。そしてバックナンバーを豊富に揃えているのは遅れてきたリスナーにとっても有り難い。ゲストにエロ・テロリストのインリン・オブ・ジョイトイを招いた回も、テレビなどのメディアでは伺えない彼女のシリアスな面も引きだしている。
本日の東京新聞サンデー版・大図解シリーズNo.801は「宮本常一・旅に生きた民族学者」
カラー見開きで宮本常一の主な業績を紹介、解説はノンフィクション作家・佐野眞一。
「新潟県中越沖地震」で7月16日の放送枠が吹っ飛んだ「新しい住まいへの挑戦・安藤忠雄と訪ねるル・コルビュジエ建築」が昨日午後に放送された。なんとなく番組タイトルが修悦体・日暮里バージョンに見えてしまったのが気になっていたら、今朝の東京新聞・TOKYO発はこれだ。
7月25日の25:55(つまり、7/26 の01:55)に放送される「CBSドキュメント」の予告でちらりと『世界の子どもにコンピューターを!』の文字とカラフルなライムグリーンとイエローのコンピュータが垣間見えた。たぶん、例の$100 Laptopではないかと思うのだが、深夜放送なので忘れないようビデオ予約しておかねば。(当日の放送内容は、▽モルモン教徒の大統領候補▽冷遇されるホームレス▽世界の子どもにコンピューターを!)
50年程続いていた東京新聞の朝刊連載漫画「ほのぼの君」の作者・佃公彦氏が高齢等の理由により勇退した後を受けて、さくらももこの「ちびまる子ちゃん」が新聞連載漫画として登場する。長い間、笑うに笑えない漫画を三面の片隅に眺めていた東京新聞読者なら、さくら家のちゃぶ台の上で箸が転がっても可笑しいだろう。
東京新聞6月6日の通称四面記事はタモリ倶楽部的内容で占められていた。メインの「TOKYO発」の「愛しの団地」は先月タモリ倶楽部でも放送したばかりの団地マニアの特集、五段抜きの企画広告「呑兵衛のためのお酒の本特集」に写っている雑誌「酒とつまみ」の編集長も何度か出演している。右下にはタモリ倶楽部常連のなぎら健壱の著書も見える。
5月の私のこだわり人物伝は「マイルス・デイビス」と云うことで8日から4回に亘って菊地成孔の「こだわり」が語られるようです。
大辞林第三版によれば「こだわる(拘る)」は「心が何かにとらわれて,自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。」「普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。」「 他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。」と云うように本来は良い意味で使われるものではありません。新明解国語辞典第五版では「他人はどう評価しようが、その人にとっては意義のあることだと考え、その物事に深い思い入れをする。」と「こだわり」を持つ人に些か肩入れをする表現となっています。そのように最近の傾向としてポジティブな意味としても使われるようになった「こだわり」と云う言葉ですが、常に第三者に対する「問答無用」のバリアーが影を落としていることには変わらない気がします。
さて、菊地成孔の「こだわり」とは何か、テキストを読んだ限りでは「マイルスが自分(菊地成孔)と同じ双子座であること。」その一点に絞り込んで、自分自身(菊地成孔)をマイルスに自己同一化し、持論を展開しています。従って菊地成孔に自己を投影できない者に、彼の「こだわり」はそれこそ鼻白む思いになりそうですが、、、。さて本放送は、、如何に。
そういえば菊地成孔について昨年のエントリーでcure jazzを評してピカレスクロマンと述べましたが、僕は彼がジャズを即興演奏する必然性をあまり感じません。彼のポストモダン的と云うか、何かデジャブに支配されたような心象風景的な音作りは映像を伴う映画音楽なら良いのでしょうが、自立した音楽として聴くと、私にはとても退屈で耐えられないのですが、、、。
まぁ...何れにせよ、彼が(時代に)『遅れてきた青年』であるであることは確かで...表現者として...悩ましい思いもあるでしょうね。
嫌な報道番組を見てしまった。4月26日に放送された日本テレビのNEWS ZERO 特集だ。特集は地方議会の議員が受け取る交通費、いわゆる『費用弁償』の実態を追求したものである。特集の趣旨自体は税金の無駄遣いを告発すると云うものであろう、それには別段異論はない。しかしながら大衆受けを狙ってか重箱の隅を突くような姑息な検証内容には唯々呆れるばかりである。事例として挙げられたのは千葉県議会の県議員の例、支給される費用弁償は一日当り12200円である。番組スタッフは県議員の自宅から県議会まで車を走らせ走行距離を測る。距離は片道約6.5キロと出る。そして件の県議員にインタビュー、家から掛かるガソリン代(燃費・片道1L)を尋ね、次に千葉県内のガソリン平均価格の120円から次の計算式を導き出す。
12,200円(費用弁償)−240円(ガソリン代)=11,960円
そして、差額11,960円を取り過ぎであると結論付ける。実費精算は何かも知らぬ「どんぶり勘定」で良とする番組プロデューサーなのか、意図的に自動車に掛かる減価償却費、法定費用、税金、保険、人件費を排除しているかは知らぬが、この報道内容に対し、ずらりと並んだキャスターの面々は誰も異論を唱えない。小学生以下の頭脳しか持ち合わせていないのか、愚鈍な面をしたキャスターが白痴に見えてくる。
Google Earthのサイドメニューバーを見ると特集コンテンツに「TBS世界遺産」が付け加えられていた事に気付いた。ならば世界遺産の二つの住宅はどうなっておるのか先ずは"Die Villa Tugendhat"に飛んでみた。するとウィキペデアやPanoramioのコンテンツのマーキングはあるが「TBS世界遺産」はない。ブルノの街を上空から偵察するとトンデモない場所にマーキングがあった。
と云うことで直線距離にして約780メートルも離れているのでした。TBSはこれだけのコンテンツを提供している訳ですから、位置情報も正確に伝えましょうね。
Die Villa Tugendhat (49°12'25.97"N 16°36'57.38"E)
因みにSchroder House (52° 5'7.30"N 5° 8'51.83"E)の位置情報は許容範囲内で問題ありませんでした。
今朝の東京新聞に出ていたのだが、日本ビクター株式会社主催の東京ビデオフェスティバル2007の大賞を受賞した長野県梓川高等学校放送部による「漢字テストのふしぎ」が面白い。それは漢字テストで「環」のつくりの「とめ」をはねて×を付けられた高校生の疑問から始まる。高校生が間違いとされた問題の「環」は漢字テストの基準となる文化庁・国語施策の常用漢字表でも「筆写の楷書では,いろいろな書き方があるもの」として参考事例にあげられ、「とめ」も「はね」も正しいことになっている。ここから高校生の逆襲が始まり、現場の教師は次第にたじたじとなる。最後に「落ち」も用意されている。高校生と云って侮れない、大賞に相応しい作品だ。
2002年に東京都現代美術館で「ルイス・バラガン 静かなる革命」 展が開かれた当時は未だ世界遺産に指定されていなかった「ルイス・バラガンの自邸とスタジオ」であるが、その当時、NHK新日曜美術館やテレビ朝日の特別番組で放送されて以来のメディア登場ではなかろうか。シンプルな片持ちの木製階段に注目を。
2007年2月18日午後11時30分 TBS系列「世界遺産」で放送予定。
GoogleEarth < 19°24'39.98"N 99°11'32.65"W >
本日のテレビ東京・「美の巨人たち」はフランク・ロイド・ライト「落水荘」です。
放送は午後10時から午後10時30分まで、ライトのファンもそうでない人も必見か、『滝の上に家を建てるという構想を抱いたライトは、わずか2時間で設計図を完成させた。』と云う伝説を縦糸に番組制作しているようだが、、、さて、録画予約だけは忘れないようにしておこう。
Great Buildings Online:Fallingwater
公式サイト:Fallingwater
GoogleEarth < 39°54'20.48"N 79°27'39.62"W >低解像度
あるある捏造問題で、二年前の四月にフードファディズムをエントリーしていたことを思いだした。
今朝の東京新聞・特報欄ではそうした事件の背景を特集した『あるある』ねつ造 なぜ止まらない?である。しかし現場の制作者サイドに立った立場からはこんな意見もある、「反省を込めて」と書き始めているが、ただのエクスキューズでまったく反省してないことは一目瞭然である、困ったものだ。
東京新聞・暮らし欄(2007.1.30)には 納豆騒動にみるフードファディズムとはの記事が、そのフードファディズムの紹介者の群馬大学・高橋久仁子教授による「食べもの情報」ウソ・ホントを昨日、本屋で探したが置いてなかった。うーむ。
ついでに食品関係つながりで不二家の不祥事問題を扱った日経ビジネス/NB onlineの不二家、諦めと停滞の果て・不祥事の根源は12年前の1月23日にありが創業一族による企業支配を追求していて興味深い。
「15位以内にヒットしなければ存在しないと同じだ。」とグーグルに寄生するIT関係者はそう嘯く。21日に放送されるNHKスペシャル・グーグル革命の衝撃の番宣での一コマだが、かねてよりグーグルの検索順位について意図的(政治的)な情報操作があるのではと問われている。そんな折り古山君から「GoogleでBasraを探してもヒットしないぞ。」と一行のメールが届いた。早速検索するとBasra - Wikipedia, the free encyclopediaが一番目にヒットした。思い込みが強い彼の事だから、何か勘違いしてるか言葉が足らないのだろうとGoogleEarthも調べてみた。
成程、"Basra"にこれほど接近しても"Al Basrah"と地図と同じ名称でも「検索エラー」と表示される。ヨーロッパや北米の上空で検索すると、その名を冠した施設等が検索されるが"Iraq"まで案内してくれることはない。
こうした、グーグルの問題点も含めて21日の放送は見逃せないが、何れにせよ、サーチャーのリテラシー能力が問われていると云うことだろう。
昨日、俳優の藤岡琢也さんが亡くなりましたが、あの人は昔は声優でしたね。Wikipediaのバイオグラフィーにはそうした経歴はあまり詳しく書かれていないけれど、昭和30年代にNTVで隔週金曜日に放送されたディズニーランドでのドナルドダックの声や、アニメでない実写のスラップスティック・コメディの三馬鹿大将の怒りん坊のモーの声なんか担当してましたが、ガキ相手の仕事は経歴には載せたくなかったのかしらね。やはり業界ではスラップスティックよりもシリアスな芝居が上等と云う差別意識があるんでしょうね。そういえばガキの頃は「琢也」を何と読むのか分からなくて「トンヤ」とか間違えて読んで失礼しました。ここに御詫び申し上げます。
8月13日(日)の午後11時25分からイッセー尾形の「たった二人の人生ドラマ」が放送予定だが、そのイッセー尾形と二人三脚で独り芝居を続けてきた演出家・森田雄三のワークショップ「イッセー尾形のつくり方」見学記が日経ビジネス・オンラインに掲載されていて、これもまた面白い。
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(1)「他人になる」という方法
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(2)困る技術
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(3)人生横入りの方法――「見る」効用
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(4)“迷信”を逆手に活用せよ
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(5)欠点は克服せずに、大事にせよ
深夜の教養番組「タモリ倶楽部」、三週間ぶりの今夜の放送は「驚異のリアル地図」、ん〜む、何か判らないが、兎に角マッパー必見なのだ。
追記:内容はGoogle日本支社に訪問してGoogleEarthの絶景?ポイントを探して遊ぶことでした。さて、あの「大根おろし(おろし金)」を見つけましたが、その正体とは?
と云うことで、あの「大根おろし」に見える場所はアリゾナ州はフェニックスの南東にあるTucson(ツーソン)( 32°10'18.28"N , 110°51'5.16"W)のDavis-Monthan Air Force Baseでした。
と云うことで大根おろしはデビスモンサン空軍基地の廃棄処分した軍用機の駐機場ですね。週刊誌の地上写真で見たことがあります。
でも、GoogleEarth好きのマッパーで話題となったフロリダはWest Palm Beachの UFO( 26°44'49.31"N, 80° 4'33.18"W)は番組で取り上げられませんでしたね。
水道橋博士の「博士の悪童日記」
1カ月間続いたワールドカップもイタリア優勝で幕を閉じましたが、日本がグループリーグ敗退してからと云うものワールドカップの報道姿勢が一層内向きの様相を強めました。そこには川淵・自称キャプテンのオシムの名を口にした計算付くの失言や中田引退宣言の時を弁えない言動が作用していることは否めません。どちらも、ワールドカップが修了してから発言すれば良いことです。それとも、日本国民が決勝トーナメントに関心が向かい、サッカーを見る目が養われるのが拙いのでしょうか。尤も、国内のワールドカップの俄・人気がFIFAと代理店契約している電通によってメディアコントロールされていることも確かで。そうした視点で考えると、人生ゲームのセカンド・ステージに挑戦する(らしい)中田引退宣言も良くも悪くも彼らしい、自分の市場価値を保持するメディアコントロールであることが明確でしょう。それに直ぐに便乗するメディアも一蓮托生と云うことで、ジャーナリズム不在が嘆かわしい。マーケティングが先行するスポーツビジネスとしてのワールドカップであっても、ゲームは予断を許さない試合結果の連続で、そこが面白いのであるが、、、。
決勝戦をテレビ観戦した粗方の日本人は引退試合となるジダン率いるフランスを応援していたようですが、臍曲がりの私はイタリアを応援してました。どうも、選手個人は別としてポストコロニアリズム的ワールドカップ観戦で書いたように、旧植民地から精鋭を集めた外人部隊のようなフランス・ナショナル・チームが好きになれません。フランスの新移民法も、優秀なスキルをもつ人材の移民は受け入れるらしく、サッカー・ナショナル・チームを弱体化させないための御都合主義に見えます。ジダンのレッドカード退場もその深層心理にはマテラッツィの挑発だけでなく、フランスの歪んだ移民政策があるような気がしてなりません。
それにしても今大会で西欧系選手に腕の入れ墨が多いことに違和感を憶えました。何か西欧の階級社会を表象するモノのように見え、グローバル・レベルで格差社会が侵攻しているように思えます。
「バロンドールの呪い」なのでしょうか、欧州年間最優秀選手に選ばれた選手は翌年のワールドカップで優勝できないジンクスがあります。もっとも悲惨で印象に残るのは1993年受賞のロベルト・バッジョで、94年米国大会決勝でPKを外してしまいました。2005年受賞のロナウジーニョもFKのチャンスで悉く失敗、優勝候補ブラジルは姿を消しました。
と云うことでベスト4に残ったポルトガルのC.ロナウドが今大会の注目株の一人です。あのFUJI XEROXのTVCMに出ているサッカー選手といえば判るでしょう。FUJI XEROXのサイトには例のTVCM製作風景が公開されています。僕はC.ロナウドの一人二役かなと思ってましたが違いました。
今日〈5月6日(土)〉のETV特集(22:00〜23:30)は「 第136回 シリーズ・アジアと明治日本 第1回 岡倉天心・アジア100年の旅」岡倉天心の「茶の本」が出版されてから今年で100年ということだ。これは東一さんは必見なのだ。
何気に朝刊のテレビ番組表を見ていたら(新)カーグラTV「あの伝説の番組がMXで、、、」の文字が目に入った。「あの伝説の番組」は嘗てテレビ朝日で放送された「TV CAR GRAPHIC」のことである。それが東京のローカル局東京MXテレビで復活される。2年前にテレビ朝日で「ディーゼル革命」が放送されたことがあったが、その番組が嘗ての「TV CAR GRAPHIC」のキャスト・スタッフにより制作され、地方局ではまだ「TV CAR GRAPHIC」が放送されていたことをそのとき知った。テレビ神奈川制作の新車情報2004もキャスターの三本和彦氏が番組を降板して「新車ファイル クルマのツボ」となってからつまらなく見なくなった。まぁ、兎も角、今晩10時からの「(新)カーグラTV」をビデオ録画予約しておこう。
今日のETV特集(4月1日22:00)
第1部”耐震強度偽装・何が問われているのか”安全な建築を守るには東京ステーションギャラリーの生誕100年・前川國男建築展はもう終わってしまったが、地方での巡回展の企画もあるようだ。そういえば松山巌氏は季刊 [ 住 む。] 春号の連載・怠けるヒントで「法律を崩すのは法律である」を書いている。全く以てその通り、松山巌氏の弁舌が楽しみだ。
[出]今川憲英(構造設計家)、五十嵐敬喜(弁護士)
第2部”もうだまっていられない”建築家・前川国男・戦後日本を憂える直言
[出]松山巌(作家・評論家)
前のエントリーに関連してユニバーサルデザインと云うことでWebをチェックするツールの揃った富士通アクセシビリティ・アシスタンスのサイト紹介です。ツールの一つWebInspectorはMacOSXにも対応しており、上図の富士通のサイトからでもApple - Mac OS X のサイトからでもダウンロードできます。
2年前にこのブログをチェックした時は数えきれないほど沢山の指摘を受けたので、打たれ弱い人は凹むのでお勧めできません。尚、ColorSelectorを用いて文字と背景の明暗・カラーバランスに問題ないかもチェックできる。と云うことで、このようにテキストにリンクを張ったり、画像が多用され、且つそれらの画像にテキスト属性がないとアクセシビリティの評価は低くなるようです。ちょっと"Stylesheet"を手直ししないといけないようです。
昨夜、風呂から上がって何気にテレビ欄を見たら「トーキョーアースダイビング」の文字が目に入った。深夜2時からの1時間番組である。取り敢ず録画予約しておき、さわりだけちょっと見て確認してから寝た。予想通り中沢新一の「アースダイバー」を基に制作されたものだった。番組内容は自転車でトーキョーをアースダイブする女性タレントのモノローグを縦糸に、渋谷の神泉・丸山町界隈を徘徊する中沢新一の蘊蓄を横糸に構成されている。アースダイビングの出発地は代官山ヒルサイドテラスの猿楽塚、そして、渋谷、十二社、芝公園、六本木・麻布、銀座・新橋と漂流し、上野公園の岬に漂着する。番組のナビゲータでありアースダイバーとなる香椎由宇は、どうやら帰国子女のようである。アースダイバーとなり、トーキョーをDigすることで帰国子女の目に写っていた東京がどう変化するのかがポイントのようだが、タレント・香椎由宇のイメージビデオを見せられている気もするのは、フジテレビとホリプロのタイアップだから仕方ないのかな。そして、中沢新一が鉄人28号の金田少年の行く末に見えたのは気のせいだろう。
深夜の隠れた教養番組「タモリ倶楽部」の本日のテーマは「潜入!これが地図好きの聖地タモリ崇拝伊能忠敬の世界を体験」だ。(本日24時15分から)
追記:----------------------------------------------------------------------------------------------
流浪の番組はマッパーの聖地・日本地図センターからでした。
日本地図センター
日本地図センターの「地図の店」
日本地図センター案内図
場所は246と環6の立体交差の北東角、土日祭日が休み。
早速、iTunes6と第五世代のiPodに対応した100チャンネルのビデオストリーミング専用PodTV.jpが誕生するようです。
プレスリリース
東京新聞・特集「靖国」を語るが一区切りした。
印象深い言葉をピックアップすると。
俳優・池部良の「今さらできない相談だけど、日本人自身の手で、戦争を指導した戦争責任者を摘出しなくてはいけなかった。五十年前に議論されるべきでした。」
作家・保阪正康の「ポツダム宣言を受諾していることを無視して、「勝者の裁き」と批判するのは、日本が敗戦国であるという認識を欠いている。まるで戦争に勝ったと見間違えるような倒錯した論理が、公然とまかり通っている。」
元女優 山口淑子は「政府の個人への戦後補償の仕方を見ていると、人間の尊厳を傷つけられた人たちの心の痛みを癒やす気持ちが足りない気がします。」
合祀問題
2005年7月15日:公約通り『8・15』参拝して 東條英機元首相の孫 東條由布子
2005年7月16日:『死を喜びに』、許せない ひめゆり学徒の弟 仲里朝治
2005年7月17日:日本人自身で責任追及を 元陸軍中尉 池部良
2005年7月18日:父の魂 いまだに植民地支配 在韓軍人軍属裁判原告 李煕子
小泉参拝
2005年8月2日:戦没者の霊 私物化するな 慶大助教授 小熊英二
2005年8月3日:『A級戦犯』は罪人でない ジャーナリスト 櫻井よしこ
2005年8月4日:中国にはまだ『同時代史』 ノンフィクション作家 保阪正康
60年目の戦後
2005年8月13日:熱狂の危うさ昭和に学べ 作家 半藤一利
2005年8月14日:傷つけた心癒やす努力を 元女優 山口淑子
2005年8月15日:『帝国の遺産』清算が必要 東大教授 高橋哲哉
先日、自宅を放火されたフリージャーナリスト・山岡俊介氏のブログ情報紙「ストレイ・ドッグ」であるが、氏は八王子の公団欠陥マンションについても取材、問題点を追求している。どうやら問題は公団の杜撰な工事監理体制にあるようである。件の公団マンション、南大沢のシネコンに行く途中にあり、その前を通るのだが、数年前から調査の為に足場と仮囲いが設けられていたが、とうとう解体撤去されてしまった。建て替えする建物が20棟というから半端ではない。今どきの時代に鉄筋の本数を誤魔化すなど、信じられないことである。これは工事監理とか仕様書以前の話である。嘗ては公団などの公共工事は施工の品質安定や技術向上の為に共通仕様書や工事監督要領が定められ民間の手本であったものだが、この為体はどうしたものか。
八王子の公団欠陥マンション、ついに工事監理業者が判明
八王子の公団欠陥マンション問題のさらなる疑惑
八王子の公団欠陥マンションで指名停止処分を受けた業者名
前代未聞の欠陥公団マンション建設業者を指名停止にしない東京都を始めとする自治体
これは二年前に撮ったものだが、この建物は既に解体撤去されてしまった。
テレビの嘘を見破る
今野勉著 新潮新書
ISBN4-10-610088-6 定価735円(税込み)
いわゆる製作者サイドのメディアリテラシー系本である。もしも10年前に出版されていたならば意義があっただろうが、1993年のNHKムスタン事件を一としたドキュメンタリー番組の演出にフォーカスした内容は遅きに期した感がある。今更、「テレビの嘘を見破る」なんてこと言われても鼻白むだけである。「おいおい、それはテレビが真実を伝えるものという文脈で成り立つ言葉でしょうが、誰もそんなこと思っていないよ。」と突っ込みたくなる。やらせ擁護派の田原総一朗は演出なくしてテレビは成り立たないと言い切っているし、多くの視聴者はテレビメディアの虚構性をとっくの昔に見抜いている。使われなかった言葉や映像、フレームの外側の世界、その対価は何か。問題は虚構性の中に隠された真実を視聴者が如何に見抜くかであろう。
今日はサッカーワールドカップの最終予選・対北朝鮮戦だが、その裏番組が凄い。民放他局はもう視聴率は諦めていると云うか、ある意味で番組を捨てている。TBSはお涙ちょうだい再会モノ、フジTVはあの人は今?に出てきそうな歌手による歌謡ショー、圧巻は12チャンネル・テレビ東京の巨人戦中継。
追記:大黒様の御蔭でサッカーワールドカップ出場決定ですね。
ネットは新聞を殺すのかblogは以前よりライブドアのホリエモンをウォッチしているが、2004年10月13日に「ライブドア堀江社長が予測するマスコミとブログの今後」をエントリーしている。
今朝のニュースショーでもホリエモンは買収するならばフジテレビをどうしたいのか経営ビジョンを明らかにしなければと批判していたキャスターがいたが、ホリエモンは経営支配とか経営ビジョン云々よりもメディアの仕掛けをいぢくりたいんだろうね。放って置いても、ネットは新聞だけでなくTVも殺すだろうだろうけれど。
先日の「出版のユニバーサルデザインフォーラム」で「誰が本を殺すのか」の作者・佐野眞一が出版界は何れクラッシュアウトすると言っていたが、TVも似たような運命でしょう。
佐野眞一の云う事には出版社が赤字覚悟で電子書籍に関わっているのは、デジタル家電企業に作家を取られないための囲い込みだそうです。ライブドアがウェブログサービスをするのも似たようなものでブロガーの囲い込みでしょうね。金の卵になるかどうか解らなくても唾をつけておきたいのがホリエモンの狙い、「電車男」が輩出されれば儲け物。作品の二次使用権を全て行使できるビジネスモデルの環境作りを考えたときに、ニッポン放送が目に付いたってことかな。
ホリエモンとフジサンケイグループとの攻防は長期戦となりそうであるが、この件で大喜びしているのがNHKのようだ。連日、トップで報道し、当事者のホリエモンもニュースショーに出演させている。こうした報道姿勢が報道の優先順位として妥当性があるのか疑わしくも思える。何よりもこのホリエモン騒動でNHKの一連の不祥事、経営体質への批判、朝日新聞とのトラブル等によるNHKへの批判の矛先をかわし、全てを隠蔽してしまおうとする態度が丸見えなのである。
今朝の東京新聞、こちら特報部の記事フジサンケイG 狙われた事情・ラジオ中核に割安でメディア支配として「『堀江流』 原点は『鹿内流』」とその企業体質を批判している。『鹿内流』組み合いつぶしで煮え湯を飲まされた産業経済新聞の元記者達がNHKやフジサンケイGの内幕を書いてくれれば面白いかも、キッカケはフジテレビ!
昨日に引き続き本日も急遽中止となった番組がある。NHKではないフジテレビである。例のライブドアによる日本放送株買占の余波と云うか報復措置にも思える。急遽中止となった番組は「平成教育2005予備校」だ。ライブドアの堀江社長ことホリエモンが出演していたのが気に入らないらしい。ところでホリエモン君は先日の番組で出題された「天地無用」の意味を知らず、まったく逆な意味に解釈していた。今回の株買占騒動を考えるとホリエモンらしい解答である。ホリエモンの辞書に「してはいけない」ことは無いのかも知れぬ。それにしても、NHKといい、フジテレビといい、朝日新聞も含めてメディアが権力化していることが問題ですね、ホリエモン君はそれをどうしたいのかな。
てんち‐むよう【天地無用】
運送する荷物の外装などに記す語で、この荷物を取り扱うのに、上下を逆にしてはいけないという意。(広辞苑第五版)
まぁ、言葉の意味は知らなくても観察力が優れていればどのような荷物に「天地無用」が記載されているのか分析して、それから意味を推測すればね。
どうやらラグビー日本選手権、トヨタ自動車vs早大の試合が2時から放送されているが、放送中止しようとした理由が審判の胸にある朝日新聞のロゴだそうだ。トヨタのロゴは良くて朝日新聞は駄目、明らかに朝日新聞憎しの意趣返しと見られて当然だろう。視聴者を無視した思い上がりの結果がこれである。幼稚な子供の喧嘩よりも始末が悪い、これでまた視聴者離れと受信料支払い拒否が増えることでしょう。しかしラグビー審判の胸にある朝日新聞のロゴが駄目で、プロジェクトXの企業礼賛が良いのはガテンがいかない。(他のメディアのロゴだからいけないと言うが、、、ホントですか?)
追記:アホで間抜けなのは現場の人よりも上層部なのでタイトル変更
ジオデシックの編集するBe-h@usの本やブログの力等のブックデザインをされている高橋貴子さんから「出版のユニバーサルデザインフォーラム」の案内を戴きました。
私も既に物を書いたり、本を読むときは近視の眼鏡を外し裸眼で対応していますが、そろそろ、本格的なReading Glassesの必要性を憶えるようになってきました。出版のユニバーサルデザインと聞くと視覚障害者に向けたものと考えがちですが、健常者も事故や病気そして加齢による視覚障害者予備軍の可能性は否定できません。最近気になるのがビジュアル指向の見た目優先の雑誌です。活字離れとは云え、何の配慮もなく写真やグラフィックスにテキストを重ねたり、読んでもらうことを全く考えない誌面づくりをしているものが多く見られます。これは健常者にも読み難いものです。ウェッブでも読む気になれないデザイン優先のサイトはパスしたくなります。こうしたフォーラムが開催されることによって出版だけでなく「メディアのユニバーサルデザイン」を考えるきっかけになって欲しいものです。
出版のユニバーサルデザインフォーラム〜すべての人に本の楽しさを!〜活字を読むことのできない目の不自由な子供や視力の弱いお年寄り、本のページを めくるのが難しい手の不自由な人等々、そのままの状態では本が「読めない・読みに くい」人たちがいます。
その中で、特にハンディの大きい視覚に障害のある人のための読書サービスを考え ると、もっぱらボランティアの善意によって支えられている点字や録音図書の製作に 限られているというのが実状です。しかし、そうした恩恵としての奉仕サービスに頼っ ている限り、障害のある人が健常者と同じように、本当に読みたい本を、出版と同時 に読めるような読書環境はいつまで経っても実現しないでしょう。
一方、出版物の製作プロセスは現在ほとんどがデジタル化されており、電子書籍端末やフォーマットの工夫次第で文字を合成音声で読み上げさせたり、見やすい大きさ や色に変換したりといった個々のユーザーの身体ニーズに応じた読書環境を選択でき るユニバーサルデザインの本の開発が可能になっています。これは出版社にとって、 これまで本を読みたいけれど読めなかった潜在的な読者を掘り起こしていける大きな可能性が出てきたことを意味します。
フォーラムでは、「誰でも」書籍や雑誌などさまざまな出版物の読者になることが できるUD(ユニバーサルデザイン)としての出版のあり方を模索し、「本離れ」、「活字離れ」といわれて久しい出版界を活性化するにはどうすればいいかをさまざま な立場で出版業界に関わっておられるみなさまといっしょに考えてみたいと思います。
日時:2005年2月28日(月)13時〜18時(受付開始:12時)
主催:毎日新聞社
協賛:読書工房、アスク、サン・データセンター、ソニー、松下電器産業ほか(協賛企業募集中)
会場:毎日ホール
〒100−8051 千代田区一ツ橋1−1−1
パレスサイドビル地下1階(地下鉄東西線竹橋駅下車0分、九段下寄り改札からすぐ)
定員:200人
参加費:2000円(資料代含む、領収書あり)
※終了後、パレスサイドビル9階のフレンチレストラン「アラスカ」で懇親会(会費3000円)がございます。
フレンチレストラン「アラスカ」については、こちらをご参照ください。
http://www.alaska-net.co.jp/palace/map.html
参加申し込みは…
下記のホームページの申し込みフォーム、メール、ファックスのいずれかでお申し込
みください。
受け付けは先着順となります。受付が完了した方には、入場証(葉書)を送ります。
(定員になり次第、締め切りますので、ご了承ください)
ホームページ: http://www.mainichi.co.jp/universalon/
メール: us@mbx.mainichi.co.jp
FAX: 03-3287-1320内容:(敬称略)
●講演1「電子書籍が読者層を広げる」塩崎泰三(リーディングスタイル)
●講演2「本という文化を蘇らせるために」佐野眞一(ノンフィクション作家)
●講演3「私が実践してきたバリアフリー出版の現状と今後の課題」松井進(バリアフリー出版を実践している視覚障害者)
●講演4「ハリー・ポッターが開く魔法の本」松岡佑子(静山社社長、通訳者、「ハリー・ポッター」シリーズ翻訳者)
●パネルディスカッション「出版のUDをどう実現するか」
コーディネーター:岩下恭士(毎日新聞社ユニバーサロン編集長)
パネリスト:松岡佑子、佐野眞一、塩崎泰三、服部敦司(バリアフリー資料リソースセンター設立準備会理事長)、成松一郎(読書工房代表)他
※当日は、バリアフリー書籍や電子書籍の実演&展示があります。(申し込み欄)
住所(郵便番号 )
氏名
電話番号
Eメールアドレス
性別
年齢
勤務先(または職業)
領収書 要・不要
懇親会 参加・不参加
Newsweekの今週号のコピーは過激だ。『アメリカが死んだ日・ブッシュ続投で地に落ちた「自由」の理想』である。昨日もTBSでブッシュ番組があったようで「見捨てられるアメリカ」への警鐘なのか。金平茂紀氏のホワイトハウスから徒歩5分は大統領就任式の異様さを伝える『「帝国」の就任式をみる』である。しかし昨日の最高裁判決の公務員による「公権力の行使」とは何ぞや、為政者による憲法改定の真の目的は「主権在民」を葬ることにあることを肝に銘ずべき。
『噂の真相』25年戦記
岡留 安則(著)集英社新書 0275
ISBN: 4087202755
1979年に刊行され昨年四月の休刊号をもってピリオドを打った「噂の真相」編集発行人・岡留 安則氏によって言論のタブーに挑戦しスキャンダリズムを貫いた雑誌の四半世紀の戦いの歴史であり、NHKと朝日新聞のバトルを見るまでもなく、21世紀の今日に於いて言論の自由が如何に侵されつつあるかの警鐘の書でもある。
創刊二年目の「皇室ポルノ事件」をめぐり右翼団体との事態の収拾をはかるための折衝の過程で彼らの目的が文脈において判明されていく件や、田原ウォッチャーを自称する岡留氏による的確な田原総一朗・分析等や、司法の出鱈目さ、メディア自身による自主規制への批判等、どれも至極当然のことを述べているに過ぎないのだが、、、。
「噂の真相」休刊後はウェッブの「ポスト噂の真相」に於いてブログ「東京-沖縄-アジア」幻視行日記から情報発信している。
ガ島通信・魚住昭講演要旨・1こちらでNHK問題も取り上げている。
昨日の報道ステーションで海岸線から5キロ離れたインドネシア・Banda Acehの街を襲った津波被害を、もしも東京で起きたことを想定して海岸線から5キロの範囲を地図に表わし解説を加えていた。しかし、東京の地形を一切無視した津波被害の想定には唯々呆れるばかりであった。これを非科学的と言わずして何と表現すれば良いのだろう。自然災害に対する被害想定のつもりなのだろうが、それが自然の地形を無視してどうする。
津波の比較史料学
図説・歴史で読み解く東京の地理
東京という都市は世界でも類を見ない複雑な地形の上に造られている。大別すれば下町地区と山の手地区に分けられるが、その山の手地区も、武蔵野台地の東端の山裾を形成する、上野台地、本郷台地、小石川台地、目白台地、牛込台地、麹町台地、赤坂台地、麻布台地等と分かれ、それらの間に神田川、渋谷川、等の河川やその支流が谷を形成している。従って、海岸線からの距離だけで水害を想定することはナンセンスである。常日ごろから谷道、尾根道、切り通しや、坂道等に関心を寄せていれば、地形を無視した想定など考えることもないだろう。それに放送では下町を一切無視したのは何か意図があってのことなのか、それも気になる。
12月23日のテレビ欄、朝のワイドショー各局の内容表現にちょっとした違いがあった。
クリックで拡大。
天皇誕生日のテレビ欄である。民放各局は前日の天皇陛下の会見をメインに番組を構成している。一見して横並びな内容であるが、よく見るとその表現は異なり民放各局の報道姿勢が表れている。TBSは「お誕生日によせて・・・天皇陛下のお気持ちは」、日本テレビとテレビ朝日が同じように「皇太子さまご発言に”理解しきれぬ所も”」と表現しているのに対して、フジテレビは「皇太子発言は理解しきれぬ、、、」となっている。
音の雑誌・朝日ソノラマの特集「新宿広場’69」
ソノシート両面版二枚付き
35年前の朝日ソノラマが本棚の片隅から出てきた。ソノシートには伝説と化したベ平連と東京フォークゲリラの記録が残されている。ナイーブではあったが市民運動と云うものが日本にもあった。
附属の小冊子に官憲とのやりとりが久能昭氏によって記録されている。
「わたしども◎◎課員はつねに法規の勉強をして、教養をつむよう努力しておりますので、いまおっしゃるような理不尽さはないと確信しております、、、」
「われわれには国民しかないのだ、市民とか人民とか、そんな言葉はない。国民なんだ、、、」
新潟県中越地震を契機にネットとマス・メディアとの対立の構図が顕著になっているようである。何れにせよ記者クラブの発表記事や通信社の配信記事に寄り掛かった、どの新聞も内容が同じ金太郎飴のような報道にたいする不信感を抱いていることは事実である。そうした現況に風穴をあける動きにメディア側の人間によるブログがある。そうした地方記者によるブログに対してメディア側からの批判・攻撃もあるようだ。Esaka Takeru's Memoの10月11日のエントリー●青木日照+湯川鶴章『ネットは新聞を殺すのか』に紹介されていた湯川氏のネットは新聞を殺すのかBlogの11月9日に「記者ブログを守った新聞社」と云うエントリーが寄せられている。地方紙記者によるガ島通信がそれだ。マスコミの一部には業務範囲で知り得た情報を第三者に漏らすことを規制する内規を盾に記者・個人のブログを制限しているところもあるようだ。こうした所は周知の事実についての私見も会社側が制限を加えているのだろうか。
こうしたメディアに身を置く人間が私人として発信する情報は貴重である。TBSのワシントン特派員である金平茂紀氏も会社とはスタンスを置いてホワイトハウスから徒歩5分で私見を述べるサイトをもっている。自分の意見を述べるのはジャーナリストとして最低限の責務ではなかろうか。
届いたばかりの東京新聞夕刊・文化欄にJapan Mail Mediaの『from 911/USAレポート』 第171回 「分裂の果てに」の作家・冷泉彰彦氏が寄稿している。米大統領選後・上と題されたレポートは「アメリカは覚醒するか--抽象論の横行と古いイデオロギー回帰」の見出しが付けられている。
、、、、終わってみれば負けた民主党側には虚脱感が漂う一方で、共和党にも勝者の威厳はない。、、、、中略、、、、、、それにしても空虚な選挙戦だった。表面的な中傷合戦だけでなく、両陣営とも主張の中心に据えているのは後ろ向きの感情論だった。、、、、続きは夕刊紙面で。最後に「アメリカは<覚醒>するきっかけを見失ってしまったようだ。」の言葉で締括っている。夢は覚めるものだが、現実という悪夢は覚めることを知らない。
先程の地震に関する気象庁の記者会見の中継でNHKによる情報操作体質が見えてきた。それは民放がライブ中継なのに対して、NHKは言葉一つ、一秒くらい遅れて放送している。つまり二台のテレビで民放とNHKを受信していると、輪唱のように聞えるのである。これは明らかに意図的であろう。米国ではスーパーボールでのジャネット・ジャクソンの一件から、ライブはタイムラグを取って放送するようになったと云うことだが、既にNHKでは報道にもそうした規制を掛けているようである。一秒くらいの遅れ等、些細な事と受け取られる向きもあろうが、どこかで真実をそのまま伝えない、伝えたくない権力の存在があるのであろう。
昨夜放送のETV特集戦場から伝えるもの 〜フリー映像ジャーナリストたちの記録〜はオリンピック報道の影に隠れていたが見応えのある内容であった。(残念ながら現時点で再放送の予定なし。)
番組の進行役には東京外国語大学の西谷修氏が起用され、立命館大学国際平和ミュージアムで開催された世界の戦場から・写真展に出展の11人のフォトジャーナリストのうち、豊田直巳、広河隆一、森住卓、亀山亮、古居みずえ(敬称略)、へのインタビューや同行取材を交えて、メディアのあり方、ジャーナリズムの意義を問うものである。
ジャーナリストとして戦場に赴く、彼らの動機づけに共通するものは、「現在、世界で何が起きているのか、真実を知りたいという欲求と、それを伝えねばならないという義務感」である。
戦場で生活する人々にとって、戦争が日常である。日常生活に戦争が入り込んでいる現実を生活感を含めて映像に記録すること、「心を開いて被写体となってくれた人々に対する義務として、その映像をより多くの人々に伝えること」が彼らのジャーナリストとしての自己責任なのだろう。
岩波フォト・ドキュメンタリー/世界の戦場から
岩波書店イベント情報に 世界の戦場から 特別展示「戦火のイラク」が東京都美術館で 8月21日(土)〜30日(月)まで開催される情報が掲載。(なお東京都美術館のサイトには写真展の情報はない。)また広河隆一氏は8月17日(火) 13:20〜13:55放送のテレビ朝日系列「徹子の部屋」に出演予定。
広河隆一通信
DAYS JAPAN
昨日のNHKニュース10でNASAの水星探査機打ち上げの報道中に女子アナウンサーが「探査機は太陽から200Kmまでの距離に近づき、、、、」
思わず耳を疑った。おいおい200Kmまで近づく前に蒸発するだろうに。
科学者へのインタービュービデオを挟んで、件の女子アナ「水星に200Km近づき、、」とか誤魔化していたが、お詫びや訂正の言葉は一つもなかった。偶々、サッカーの結果を知りたくてビデオ録画していた者がいて、ビデオで検証の結果、間違いない。
言い間違えたり、ミスは人間だもの仕方ないにしても、対処の方法がとてもNHK的でしたね。いぢわるオジサンの久米宏だったら、クックック、と笑いながら、突っ込みを入れるだろうに、、、
そんなことがあったことも忘れていたが先週の新聞に「黒川紀章氏の名誉棄損訴訟 文春側の敗訴確定」の記事が載った。
この週刊文春の記事は掲載されたときに読んだことがあるが、既に記事の内容は記憶には残っていないが、問題の橋の写真を見ると、、、、これは何だろうと思うが、、。
週刊文春や週刊新潮等の文芸誌系週刊誌の記事は良く言えばシニカル、悪く言えばネタミに満ち、どういう理由からか昔から建築家がお嫌いのようで、忘れた頃に建築家をバッシングする記事を書くのが好きだ。そしてバッシングの餌食は丹下健三や黒川紀章に代表される、メディアにも登場し政財界に人脈を持つ建築家がその条件である。
建築家を擁護するつもりもないし、週刊誌の肩を持つ気もないが、週刊誌側の調査と勉強不足、脇の甘さだけが目に付く、恣意的な感情論でなく論理的戦略を以て建築家を批判すべきであろう。
金平茂紀氏のホワイトハウスから徒歩5分が面白い。2002年11月1日から始まったこの「個人マガジン」は高野孟氏が主宰する電子情報誌「東京万華鏡」に掲載されているコラムである。
金平茂紀氏はかってTBSのモスクワ特派員としてソヴィエト連邦崩壊を現地モスクワから伝えた記者である。当時TBSの報道番組を見ていた人なら、あの人かとその風貌を思いだすだろう。その後、テレビの表舞台から姿を見せなくなったが、再びワシントン特派員としてテレビ画面に登場するようになった。最近ではコリン・パウエルへのインタビューでイラクで拘束された三人について「日本はあの三人を誇りに思って良い。」の発言を引きだしている。
ともかく「ホワイトハウスから徒歩5分」の「過去の記事」で2002年11月1日のコラムから読むことを薦める。特に2002年11月12日のチョムスキーの『偽善者とは他人に課している基準を自分には課さない人間のことだ』を引用した「まともな主張がまともでないように見える社会」を読んで欲しい。
5月14日のテレビ欄深夜TBS枠に【2:50 CBS】の文字があったので、もしかすると例のイラク人捕虜虐待事件を放送するかも知れないとビデオ予約しておいた。以前は日曜日の深夜枠だった【CBSドキュメント】は放送日も時間帯もすっかり窓際に追いやられた格好だ。報道のTBSと言われた局でさえも、この扱いである。如何にこうしたドキュメント番組が疎んじられているか、辺見庸の言う「権力のメディア化、メディアの権力化」を物語っているようにも思える。翌日、録画しておいたビデオを再生してみると、私の予想は外れ放送内容は「PLAN of ATTACK」を上梓したボブ・ウッドワード記者へのインタビューであった。
CBS60minutes
「PLAN of ATTACK」については4月24日付けのメールマガジン[Japan Mail Media] 冷泉彰彦氏の『from911/USAレポート』 第142回「一冊の本が描き出す世界」に詳しく紹介されていたので、その概要は知っていたが、ボブ・ウッドワード記者の冷静な語り口はホワイトハウスの内幕を生々しく伝えるものであった。
予めCBS60minutesのスタッフはボブ・ウッドワード記者から取材テープを借り受け、「PLAN of ATTACK」と突き合わせ検証した結果、取材した人々の言葉をそのまま掲載していることが証明されたと云う。
2002年12月21日、大量破壊兵器の存在を証明するためにホワイトハウスに訪れたCIA長官ジョージ・テネットは「その資料だけでは国民を説得できない。」と言うブッシュに対し「ご心配なく大量破壊兵器の件はスラムダンクです。」ブッシュが再度確認すると「それはスラムダンク、絶対間違いない!」と答えたという。「スラムダンク」つまり外しようのないシュートの意味である。
2003年1月11日、ラムズフェルドとチェイニーはサウジアラビアのバンダール王子をホワイトハウスのチェイニーの執務室に招き、トップシークレット(国家機密つまり国外持ち出し禁止、もちろん外国人には見せてはいけない。)である計画をバンダール王子に伝えた。パウエルに計画を伝える2日前である。その2日後、ブッシュに面会したバンダール王子は大統領選への支援を約束し、大統領選直前に石油を増産し価格を下げアメリカ経済を上向かせると。
現在、国際石油価格が高騰している状況が、この夏以降にどう変化するのか正に見物である。
「父親からのアドバイスは?」ボブ・ウッドワードの質問に対しブッシュは「相談していない、私にとって父は忠告を求めるような相手でない。」「私が忠告を求めるのは遥か高みにおわす父、神だ。」と答えた。
2002年12月11日、ホワイトハウスでブッシュへの二度目のインタビューを終え、扉に向かって歩きながら「歴史はこのイラク戦争にどう云う審判を下すのでしょうね。」とボブ・ウッドワードが質問すると。「歴史だって? 」と、両手を広げ肩をすくめて「歴史だって、それは誰にも分からない。分かる頃には皆死んでいるだろうからね。」とブッシュは答えたという。
ブッシュの脳味噌は「スラムダンク」は理解できても「サスティナブル」は理解不能「それは計算されません。」
その上、大量破壊兵器は見つからず、「スラムダンク」外しようのないシュートを外してしまった訳で、脳味噌だけでなく運動神経にも問題が判明した訳で、それを支持する忠犬純一郎も駄犬ということ。
尚、TBSワシントン特派員・金平茂紀氏によるホワイトハウスから徒歩5分にもウッドワード記者の「プラン・オブ・アタック」の衝撃の見出しで掲載されている。
因みに「イラク人捕虜虐待事件」は次週(5/21深夜26:50)の放送になります。米国での放送が4/28日だそうですから、約3週間のタイムラグがあるようです。
Michael Mooreの新作「華氏9/11」の配給が中止になったと云う「ムーア監督の米大統領批判映画、ディズニーが配給禁止に 」、「AP通信記事」等のニュースは驚くに当たらない。それよりもMichael Mooreがディズニーの子会社に映画制作を頼っていた方が驚きである。
ブッシュ弟によるフロリダ州の税制優遇だけでなく、例のミッキーマウス保護法案でもブッシュ政権の恩恵を受けている訳だから、今回の措置は当然と云えば当然。
ミッキーマウスは誰のもの?著作権寿命問題
赤狩り・マッカーシー旋風の時代、映画関係者のハリウッドからの追放に協力した事など、W.ディズニーの暗黒面については下記の書籍に詳しい。
闇の王子ディズニー(上)
闇の王子ディズニー (下)
数年前、金正日の息子・金正男が成田で不正入国により国外退去させられた事件があったけれど、彼の入国は東京ディズニーランドへ行くのが目的と聞いて、何か「類は友を呼ぶ」思いがした。ひょっとして金正日の理想国家はディズニーランドではないのだろうか。国民(ゲスト)はディズニーに隷属し批判は許されず、食べ物も許可されたものだけ、入国(入場料)にも出国(お土産)にも重税(独占的販売)で苦しめられる、自由競争もない、これをファシスト国家と言わず、なんと呼べば良いのだろうか。
昨日、一昨日放送のETV特集「イラク・占領下に生きる」をビデオで見た。引き続き夕方五時からNHK総合の「イラクの子・ふたりのアリの悲劇」も見た。後者のシャイン・リミテッド・プロダクション/イギリス・チャンネル4制作のドキュメンタリーはメディアの有り方・矛盾点を問う内容であった。二人のアリの一人アリ・アバスは2003年4月1日の米軍のロケット騨の攻撃により家屋損壊、家族でただ一人生き残ったアリは両腕を切断、もう一人のアリ・フセインは2003年4月3日、農場で米軍機の攻撃を受け、頭部の額から上唇まで裂傷、鼻を失い左目は失明。
同じように米軍の攻撃により負傷し同じクェートの病院に収容され障害が残った二人の少年の運命はメディアによって異なる人生を歩むように仕向けられる。両腕を失ったが顔には損傷を受けずに憂いを含んだ大きな瞳で寡黙なアリ・アバスはメディアや慈善団体にとって戦争被害者の表象として利用価値の高い存在に映ったのであろう。彼らはアリ・アバスを自分たちの支配下に置くべく争奪戦を繰り広げることになった。
一方のアリ・フセインは自分の顔を失ってしまった。彼に対して手を差し伸べようとする慈善家もメディアも表れなかった。彼を戦争被害者の表象とすることで障害者を晒し者にしたという非難を予め避けているようにも思える。
治療を終えたアリ・フセインは他の少年と少女と共にイラクに帰され、一方のアリ・アバスはロンドンに渡り慈善団体によって、義手を与えられリハビリテーションが行われることになり、独占的出版権と独占的映像権をそれぞれのメディアと契約合意されたところで番組は終わるのであるが。アリ・アバスの諦めにも似た悲しげな瞳の中には怒りの残り火がまだ消えていないようにも見えた。その怒りは世界中の大人たちに向けられている気がしてならない。
何かキリスト教の原理的な深層意識に宿るミッションによってイラクを攻撃、またそのミッションによって被害者に救済の手を差し伸べる。そうした矛盾や偽善をアリ・フセインもアリ・アバスも見抜いていたに違いない。
この「イラクの子・ふたりのアリの悲劇」の編修の巧さに、直前に見たETV特集「イラク・占領下に生きる」がまったく霞んでしまった。もっとも、それは仕方のないことである。時間の掛け方もお金の掛け方も違うだろう。それに取材はNHKではない。取材したのは安田純平氏と同じようにフリージャーナリストである。NHKだけでなく、多くのメディアは社員を戦闘地帯に派遣したりはしない。安田純平氏もイラクを取材するために信濃毎日新聞記者を退職してフリーになっている。覚悟の上の行動だろう。高見の見物をきめている政治屋ごときに自己責任うんねん言われる筋合いはないと思う。
東京新聞安田純平・緊急手記「拘束の3日間」
ETV特集「イラク・占領下に生きる」はフリージャーナリスト後藤健二氏の取材によるものである。後藤氏はWeb上のKenjiの日記を一旦終了し、Blogとして4月末からIndependent Press 後藤健二の取材日記をWebでの発表の場としている。
アフガン空爆の時はパキスタン在住・督永忠子のオバハンからの気まぐれ通信が現地からの貴重な情報源となった。何れも絶対安全地帯からは得られない情報である。そういえば、いま東京都写真美術館でロバート・キャパの写真展が開催されている。
4月7日放送の「笑っていいとも」より
大橋巨泉の暴言
「俺は国民年金なんか払ってないよ、払わないのも自由だ」
太田光(爆笑問題)のボケツッコミ「巨泉さんも国民年金を払ってません」に対しての暴言。
誰だろうが「払わない自由はない」このレベルの輩を数年前、参議院議員にした野党・民主党も情けない。確かに現在の年金制度は様々な矛盾を抱え込んで、腹の立つことばかりだが、現実にこの年金制度で高齢者を支えていることも事実で、若い人々が高齢者を支えるのが福祉の基本でもある。それを一度は国会の赤い絨毯を踏みしめたことのある人物がこうした発言をするのは如何なものか。
桃井かおりの妄言
「ここにお薬なんか入れて、死にたくなったら死ねるのよ。」
ピルケース付きのペンダントを自慢しての妄言。
タモリはその言葉を聞き流し取り合わなかったのが、大人の態度、かな?。
かおりも病んでるしぃ、アイデンティティの喪失ってわけ。
東京新聞の「こちら特報部」は朝刊掲載の見開き記事であるが、通常の新聞記事が鮮度(News)を第一としているのに対して、過去の記事に対する検証等、週刊誌的な見地に立った記事が興味深く、見逃せない。特に、この三日間の「こちら特報部」はメディアの有り方を検証する内容でもある。
2004.03.30深まる謎 イラク・邦人外交官殺害
2004.03.29日本でマッカーシズムの悪夢
2004.03.28戦争報道 メディアの危うさとは
ほぼ毎週買っている「週刊文春」の(3月25日号)が東京地裁によって出版禁止の仮処分命令を受けた、ということで、まだ本屋に置いてあるのかと、クマザワ書店をのぞいたら、いつものように平積みされていた。件の記事を読んでみて「仮処分命令」をするほどの内容なのか疑問だけが残る。まぁ、真紀子の娘でなかったら記事にもならないだろうし、「仮処分命令」もできない、それだけは言える。
田中真紀子も親爺・角栄が築いた限りなく不透明な資産を国に寄贈して、全てをリセットして物欲と支配欲を捨て政治に再挑戦するなら、私は応援します。
と云うことで早速、翌日3月18日付けの東京新聞朝刊・こちら特報部でもこの問題を取り上げている。
「文春」出版禁止問題 田中家と雑誌の関係
予告通り「噂の真相」が今日(3月10日)発売の2004年4月号を持って休刊となる。25年間続いたというから創刊が79年ということか、同時代に創刊された「本の雑誌」は椎名誠がサラリーマンを辞め専業作家になった辺りから雑誌の勢いもなくなり読まなくなってしまったが、「噂の真相」は創刊当時から大体読み続けたことになる。創刊当時の「噂の真相」や「本の雑誌」は読みたいという友達にあげてしまったので、もう手元には残っていないが、特に読み返したいと云う気持ちもない、雑誌と云うものはそういうものだと思う。
この判型でクセやアクのある雑誌だった「話の特集」「面白半分」「ビックリハウス」は遠の昔になく、いまでは「本の雑誌」「広告批評」くらいが残るだけとなってしまったが、既にクセやアクも消えてしまっている。そういえば60年代後半に「デザイン批評」という雑誌もあったことを思い出した。70年万博の時は反博特集なんてやっていたけれど、この雑誌もいつのまにかフェードアウトした。
噂の真相が休刊して困るのは誰なのか考えると、案外、新聞社や雑誌社の記者連中ではないだろうか、本務で書けないことを代弁してくれるメディアを失ったとということである。岡留編集長の休刊への思惑はそうした閉塞状況から抜き出てくるジャーナリストへの期待と絶望ではなかろうか。
東京新聞・特報「岡留安則編集長インタビュー」
中村正三郎のホットコーナー・乳の詫び状(2004/03/09)噂の真相休刊イベント
例のYahoo! BB顧客情報流出・恐喝事件があった為か、しつこくて傍迷惑なYahoo! BBの勧誘も、流石に昨日はおとなしかった。勧誘員が物陰でヒソヒソと電話で連絡を取っていたりと、何か客の目線を避けているようにも見えた。そうなんです、最近は繁華街の街頭や駅前だけでなく、スーパーマーケットの通路やエスカレータ脇等の買い物客の動線にもYahoo! BBの勧誘員が待ち伏せしている様は、まるでストーカーのようです。しかしイトーヨーカドーもYahoo! BBの販売促進に場所を提供してリベートを取っているんだろうが、買い物客の迷惑になっていることに気付いていないのかな。がんばれ!!ゲイツ君には社員食堂にまでYahoo! BBの勧誘員が進出している話が出ている。それにしてもYahoo! BBの勧誘チラシの「無料!」の文字が当初よりも小さくなっているのは自主的なのか、何かしらの指導があってのことなのか。
しかし、Yahoo! BBの下請け代理店の役員が起こした犯罪というのも何だか良く分からない事件で、ソフトバンク広報室長の会見も歯切れが悪い、事件は現在のところ薮の中と云うことだが、プロバイダ選択のリスクをユーザーだけが負わねばならないと云うのも何だかである。
長寿番組にはどうやら原則がありそうだ。フジテレビの開局と同時に始まった「スター千一夜」は1959年から1981年まで続いたそうだ。いわゆるトーク番組の先魁で、内容は当時の芸能娯楽雑誌「平凡」「明星」のテレビバージョンと云うべきものであろう。
それで、現在の長寿番組の代表は「笑っていいとも」「徹子の部屋」で20年以上続いている。(それより長寿番組は日本テレビの「3分クッキング」らしいが、別物とする。)
これらの長寿番組は毎回異なるゲストを迎えて話を伺うという点で共通である。こうしたトーク番組の成功を見てか、他局でも矢鱈とトーク番組が増えている、独立したトーク番組でなくても、ヴァラエティショーにコーナーを設けたりするのが一つの傾向でもある。
トーク番組の存在理由の優先順位を考えると、視聴者の嗜好と云うよりも、業界の内部事情から成り立っているのではと思える。それは互助会的なパブリシティによって、業界内での存在理由がある間は番組が打ち切られることもなく安泰でいられるのである。どんなに「笑っていいとも」がマンネリであろうともゲスト(業界全体)が映画や芝居、テレビ番組、新譜CD等の告知、つまりパブリシティの場としての需要がある限り、タモリは伊豆より西に遠出することは叶わないのである。
先日、とても気持ち悪いものを見てしまった。フジテレビの昼前のニュースで小泉純一郎とミルコ・クロコップとの首相官邸での対面と云う代物だ。新聞にも出ていたけれど、格闘技のフアン以外にはまったく報道価値のないものである。いや格闘技フアンでも小泉純一郎との対面なんて興味ない人も多いだろう。結局のところ、フジテレビ系列の格闘技番組「プライド」のパブリシティに一国の首相が一役かっている、それだけのことである。しかし、私企業の宣伝に公人たる首相が協力するとは如何なものだろう。ミルコ・クロコップがクロアチアの国会議員として首相と対面するのならばグローブ等は必要ないのである。
実は立ち読みだけで済ませようと思っていたのだがルイス・カーンの特集だったので何かあるかと期待して買ったけれど、期待したものは何も得られなかった。何気なく奥付を見てみると「休刊のお知らせ」とある。「やっぱりねぇ」と云うのが率直な感想、雑誌名はエクスナレッジムック「HOME」である。当初より読者対象が何かさっぱり解らない雑誌だった。きっと、カーサ・ブルータスの成功?を見て、専門外の一般読者層の取り込みも狙ったのだろうが、二匹目のドジョウはいなかったようだ。マーケティング指向のカーサ・ブルータスのように商業主義に徹して開き直る事もできず、将又、AXISのような切り口も持ち合わせていない。ルイス・カーンの特集にしても子息が作成したドキュメンタリー映画にも触れておらず、もちろん、この映画がアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされているなんて書いて或る訳ない。本来ならば自主上映会を企画するのがメディアの役割だと思うのだが、全てが中途半端である。唯々、編集人による「休刊のお知らせ」の言い訳じみた泣き言が空しいだけ。
家庭画報2月号の「麗しのヴェネト 北イタリア世界遺産の館を巡る」は現地取材による美しい写真満載の特集であるが、困ったことにテキストに間違いや曖昧な表現が目に付く。中でもヴィチェンツァの紹介には「新古典主義の巨匠パッラーディオが築いた世界遺産の街、ヴィチェンツァ」とサブタイトルがあり、その本文を一部引用すると、、
このバシリカの設計中にローマを旅した建築家が永遠の都で見た古典主義の威風堂々たる建築に大いに影響を受け、独自の新古典主義に発展させたであろうことは想像に難くありません。引用個所には曖昧な表現と間違いがある。先ずは古典主義をどのように定義しているのか定かでない。建築四書にあるように彼が影響を受け、実測したのは古代ローマの遺構や建築である、それは古典と呼ぶべきでものあって、決して古典主義の建物ではない。仮に先達による古典主義のルネッサンス建築を見たとしても、圧倒的な古代ローマの遺構や建築に比べたら影響はいかほどのものであろうか。また、新古典主義はロココの後の時代を示すものであって18世紀半ばから19世紀の半ばに現われた古典主義芸術を云うものである。従って16世紀の建築家であるパッラーディオを「新古典主義の巨匠」としたら間違いなく美術・建築史の成績は落第点となる。100歩譲って18世紀や19世紀のトーマス・ジェファーソンをはじめとする建築家達によってパッラーディオの建築が見直され、多くのパッラーディアンニズム建築を生んだと云う事実があったとしてもパッラーディオを「新古典主義の巨匠」とは言いはしないのである。
初めてイームズが制作した短編映画を見たのは1997年の3月に目黒美術館で企画された「チャールズ&レイ・イームズ 映像の世界」の上映会だった。僕が見た最終日の「ビジュアル・コミュニケーションの方法論」と題された3月28日のプログラムの内容は、その時の資料によると「Tops コマ 1969」「Something About Photography 写真について 1976」「IBM at the Fair 1965」「A Communications Primer 1953」「Clown Face 1971」「Day of the Dead 1957」「National Fisheries Center and Aquarium 1967」「Powers of Ten 10の累乗 1978」となっているが、手書きのメモと記憶によっても「Toccata for Trains 1957」と「House 1955」も上映されたと思う。この上映会は「目からウロコ」の連続だった。マルチメディアとかメディアミックスとかの言葉が生み出される、ずっと前に先駆的な仕事を成し遂げた人がいたことに驚いたし、その人物がチャールズ&レイ・イームズだったということにも感心させられた。
EAMES FILMSについてはレーザーディスクでもリリースされていたが、このDVDは2001年8月に東京都美術館で開催された「イームズ・デザイン展」で買った物である。DVDの内容は「パワーズ・オブ・テン」「パワーズ・オブ・テン・ラフスケッチ」「ブラックトップ」「カレイドスコープ・ジャズ・チェア」「ハウス」「おもちゃの汽車のトッカータ」である。
「パワーズ・オブ・テン」の公園で寝そべる男の手の甲から10の累乗で拡大・展開する映像は宇宙空間まで拡がってゆく。最近何かのコマーシャルでこの「パワーズ・オブ・テン」をパクったのではないかと思われるアイデアをテレビで何度か見たことがある。なんだか、である。
10月19日付け東京新聞朝刊・本音のコラムはマッド・アマノで「死人が出るぞ」
例の道路公団藤井総裁の進退問題を取り上げている。何れ彼のサイトにも本文が掲載されると思うので下記のバナーからリンクを辿ってください。
尚、マッド・アマノとMADCONNECTIONとは何のコネクションもありません。
昨日午後のFC東京vs浦和レッズを試合途中から副音声に切り替えてテレビ観戦してみた。副音声は極楽トンボの加藤と元浦和レッズの福田、それにハーフタイムから参加の某大物タレント??だったが、意外なほど彼らの無駄話が気にならなかった。いや、昨今の矢鱈と絶叫するスポーツアナウンサーよりも試合を楽しめた。時折、試合に心を奪われ無音の空白状態になるのが、とても宜しい。
元祖「絶叫するアナウンサー」はベルリンオリンピックに於けるNHKの河西三省アナウンサーの「前畑頑張れ」と云うことになっている。後年伝えられた話によれば、河西氏は我を見失い実況中継で取り乱したことを恥じていたとも云われている。シドニーオリンピック・サッカー中継の日本テレビの船越アナウンサーの絶叫ゴールシーンが大顰蹙をかったのは記憶に新しい。時折、国際大会の実況で近接する南米諸国の実況が聞こえてくることがある。リズムよく早口で捲し立てるスペイン語やポルトガル語は我々には意味も判らず音楽のよう聞こえたりもする。だからと云って、それを日本人が真似をすることはない。
今年のバルセロナ世界水泳の古館伊知郎によるキャッチコピー満載の実況中継などは論外であろう。NHKだけは、スポーツニュースで独占権を持つテレビ朝日の映像を流したけれども、絶叫する古館伊知郎の声は絞れるだけ絞って放送していたのは流石だった。
そのNHKでさえもスポーツ担当・有働キャスターの力の入った喋りには辟易させられることがある。彼女が番組を休んでいてくれるとホッとしたりするのである。お願いだからもう少し、普通に平常心で肩の力を抜いて喋れないものだろうか。他のニュースを読むときのように。
何れにせよ、時として我を忘れて絶叫することも有るかも知れないが、それが演出やキャラクターイメージによるものとなると、如何なものか。
今朝、Macを立ち上げ、念のためにソフトウェアアップデートを起動するとQuickTime とiTunesのアップデートを始めた。iTunesはこれで4.1となり、Windows版もでた。起動するとすぐにiTunes Music Storeへのアクセスを尋ねてくる。
しかしながら iTunes Music Store の販売サービスは北米に限定されている。何故かって?それはDVDのネーションコードと同じだ。つまり、その国における音楽や映像ソフトウェアの独占的販売権をもつ企業、つまり輸入元の音楽産業の利権の縄張りを守るためだ。今のところ、DVDとは異なりCDはどこの国で買ったメディアで、どんなプレーヤーでも再生できるようになっている。Amazon.comがない時代は、音楽産業もそこまで気づいていなかったのだろう。昔は輸入盤は高価なものだった。国内版LPが2000円のとき、銀座のヤマハで輸入盤は3000円もした。現在ではそれがすっかり逆転している。輸入盤CDの方が国内版CDよりも遥に安い。国内版の輸入盤との差別化はボーナストラックとライナーノーツの翻訳とオリジナル解説くらいなものだ。CDにもネーションコードを付けたいのが音楽産業の本音だろう。この上、インターネット経由で音楽ソースが自由に入ってきたのでは経営が立ち行かなくなると考えているのだろうが、インターネットに対応しなければ音楽産業が生き残ることもないだろう。
今のところ、日本国内に住んでいる僕らにとってiTunes Music Store の使い道はと云えばネット上に構築された音楽データベース・DiscoGraphyとして利用するのが一番であろう、うろ覚えのミュージシャンや曲名を検索したり、さわりを聴くことも可能なのだ。
F-1日本グランプリは大方が予想していたシナリオ通りにはならなかったけれど、結果はシューマッハとフェラーリが夫々ドライバー、コンストラクターのチャンピオンシップ優勝と例年通りとなった。
それにしてもフジテレビの中継は相変わらず録画によるもので、ライブが命のスポーツ中継の基本を逸脱している。だが、テレビのライブ中継が駄目でもF1-Live.comのサイトからレース状況をライブで得ることが可能だ。画像はないけれどラップタイム等が逐次更新される。今年からは日本語も加わり英・仏・西・伊の五カ国語に対応するようになった。
尤も、日曜午後の時間帯はフジテレビにとって譲れない競馬中継が重なっていて、スポンサー第一主義のフジサンケイグループは年間通してスポンサーになっている企業の意向には逆らえないのだろう。しかしフジテレビの競馬中継は日曜のメインレースのおいしいところだけ、それ以外は東京12チャンネルが競馬中継を放送しているのだから、年に一度、日曜のメインレースも東京12チャンネルに譲ってやれば良いのにと思うのだが。
フジテレビのF-1中継といえば、やたらと芸能人をリポーターにしたり腹の立つことばかりだけど、唯一の救いはあの耳障りな現実歪曲実況中継を得意とする古館伊知郎がいなくなったことだけ。