May 10, 2011

原子力からの脱出

世界6月号は5月号の生きよう!に続いて「原子力からの脱出」だ。中でも3.11以降、脱原発派として評価の上がっている河野太郎の『エネルギー政策は転換するしかない』は判りやすく良く纏まった正論だが、原発推進派が蠢く自民党の中で次期衆院選で党公認が取れるかが心配だ。
神保太郎の『メディア批評』を読むと脱原発にシフトした毎日新聞のコラム『風知草』執筆者の編集委員に対して四月中旬に政府関係者から「浜岡原発は止めなくちゃ駄目だ。」と書いてくれないかと声を掛けられていたそうである。世界6月号の発行日が連休明けの5月7日だから、その前日である5月6日夜の首相の浜岡原発停止要請は...唐突に行なわれた訳ではない様である。
世界6月号・執筆者からのメッセージ:小出裕章
追記河野太郎 × 岩上安身 インタビュー

sekai1106zosatu.jpg
世界6月号が珍しく売りきれたようで緊急増刷とか、原子力行政はこのままでは行けないと思っている人が増えているようだ。
毎日jp:浜岡原発:首相と、原発推進維持図る経産省の同床異夢
平成23年3月11日(金)定例閣議案件
経済産業省:電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について

Posted by S.Igarashi at May 10, 2011 08:57 AM
コメント

M.Niijima さんどうもです。
実は大震災の日に閣議で「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」が次期国会に提出されることが決定していた訳ですが、恐らく経済産業省内部でも原発推進の守旧派と脱原発の改革派の攻防があると思います。
数年前に太陽光発電とコジェネレーションシステムの展示会に行った事がありますが、再生可能エネルギーへの転換が独占的電気事業者によって阻まれて、実に中途半端なものであることを実感したことがあります。「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」はそんな閉塞状態に多少の風穴を開けるものでは...と思いますが、マスメディアはこれを報道しないですね。

Posted by: iGa at May 14, 2011 11:07 AM

首相による浜岡停止要請を5月6日にした経緯は、毎日の記事「浜岡原発:首相と、原発推進維持図る経産省の同床異夢」
http://bit.ly/kikHKi
が詳しいです。

Posted by: M.Niijima at May 13, 2011 10:41 PM

>日テレのお笑い

ん〜...そ〜ね...俺たちが高校生の時に始まった「笑点」も経年劣化で爺婆相手の...笑うに笑えない...止めるに止められない...看板番組かな。あたしは巨人戦も見ないし...スタジオ・ジブリのアニメも観ないし...

Posted by: iGa at May 13, 2011 10:17 PM

「原子力行政はこのままでは行けない」のではありまするが、なかなか不平は知識人の力は日テレのお笑いに克つのが大変なのです。

Posted by: Fumanchu at May 13, 2011 12:35 PM