講談社発行の「スティーブ・ジョブズ」が上下巻合わせ10日で100万部と云うことで、版権を取り損ねた先見の明が欠けた出版社は地団駄踏んで悔しがっているのだろうが...兎も角...この際何でも良いから特集記事やら増刊やら便乗組が所狭しと書店の一画を占めている。嫉みと嫌みを織り交ぜた記事を書かせたら右を出るものはない週刊新潮の特集記事は『「スティーブ・ジョブズ」の悪い逸話集』である。写真もApple II発表当時のヒッピーからビジネスマンへと変身過程の未だ髭を剃り落としていないもので、どことなく好感度の低い芸人「ふかわりょう」に似ている感じのするものを使っている処なんて流石に新潮である。どっちにしろ、二次情報で書かれた周知のもので...目新しさはなさそうである。ジョブズを語る上で欠かす事の出来ない「現実歪曲フィールド」については...誰からその影響を受けたかその詳細は「スティーブ・ジョブズ I」に良く書かれている。そして前書きに引用されたローリン夫人の言葉を読めば...新潮の記事が...
何れにせよ、此の手の本は現地で関係者に取材したもの以外は読む価値がないだろう。そういえば新潮のライバル・文春もiPhone発売時にはこんな記事を書いてましたが...