今朝、Macを立ち上げ、念のためにソフトウェアアップデートを起動するとQuickTime とiTunesのアップデートを始めた。iTunesはこれで4.1となり、Windows版もでた。起動するとすぐにiTunes Music Storeへのアクセスを尋ねてくる。
しかしながら iTunes Music Store の販売サービスは北米に限定されている。何故かって?それはDVDのネーションコードと同じだ。つまり、その国における音楽や映像ソフトウェアの独占的販売権をもつ企業、つまり輸入元の音楽産業の利権の縄張りを守るためだ。今のところ、DVDとは異なりCDはどこの国で買ったメディアで、どんなプレーヤーでも再生できるようになっている。Amazon.comがない時代は、音楽産業もそこまで気づいていなかったのだろう。昔は輸入盤は高価なものだった。国内版LPが2000円のとき、銀座のヤマハで輸入盤は3000円もした。現在ではそれがすっかり逆転している。輸入盤CDの方が国内版CDよりも遥に安い。国内版の輸入盤との差別化はボーナストラックとライナーノーツの翻訳とオリジナル解説くらいなものだ。CDにもネーションコードを付けたいのが音楽産業の本音だろう。この上、インターネット経由で音楽ソースが自由に入ってきたのでは経営が立ち行かなくなると考えているのだろうが、インターネットに対応しなければ音楽産業が生き残ることもないだろう。
今のところ、日本国内に住んでいる僕らにとってiTunes Music Store の使い道はと云えばネット上に構築された音楽データベース・DiscoGraphyとして利用するのが一番であろう、うろ覚えのミュージシャンや曲名を検索したり、さわりを聴くことも可能なのだ。
Posted by S.Igarashi at October 17, 2003 09:46 PM | トラックバック