新潟県中越地震を契機にネットとマス・メディアとの対立の構図が顕著になっているようである。何れにせよ記者クラブの発表記事や通信社の配信記事に寄り掛かった、どの新聞も内容が同じ金太郎飴のような報道にたいする不信感を抱いていることは事実である。そうした現況に風穴をあける動きにメディア側の人間によるブログがある。そうした地方記者によるブログに対してメディア側からの批判・攻撃もあるようだ。Esaka Takeru's Memoの10月11日のエントリー●青木日照+湯川鶴章『ネットは新聞を殺すのか』に紹介されていた湯川氏のネットは新聞を殺すのかBlogの11月9日に「記者ブログを守った新聞社」と云うエントリーが寄せられている。地方紙記者によるガ島通信がそれだ。マスコミの一部には業務範囲で知り得た情報を第三者に漏らすことを規制する内規を盾に記者・個人のブログを制限しているところもあるようだ。こうした所は周知の事実についての私見も会社側が制限を加えているのだろうか。
こうしたメディアに身を置く人間が私人として発信する情報は貴重である。TBSのワシントン特派員である金平茂紀氏も会社とはスタンスを置いてホワイトハウスから徒歩5分で私見を述べるサイトをもっている。自分の意見を述べるのはジャーナリストとして最低限の責務ではなかろうか。