February 01, 2009

今日のETV特集

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東京新聞・夕刊に作家・辺見庸が月に一回くらいのペースでエッセー『水の透視画法』を寄せている。今年最初のエッセーのタイトルは『年初の便り―こころばえと憂鬱』だ。その便りの一人は70歳代の女性からの賀状、彼女は年末の派遣村でボランティアをしていたと云う。もう一人は30代の新聞記者からのE-mailにはネット時代の憂鬱が語られている。自社のサイトへのアクセス量が毎日社内メールで流されていると云う。まるで視聴率に拘束支配されているテレビ局のようである。『...「空気をよむ」のが本分のようになりつつあり、他者の苦しみをおもう「痛覚」が年々にぶっている...と恥じいる。』

今日のETV特集は『作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで』だ。彼の視座はもの食う人びと (角川文庫)もそうだが、様々な情況に置かれた人々、かれらの生きる日常に身を置いて考えることだろう。
大病で倒れた後、自由にならない身体でも、積極的に外に出て行動している。『終わりが近くなるとね、不思議なもので、目が妙にさえてきて...』...続きは放送で語られるのだろう。

Posted by S.Igarashi at February 1, 2009 11:23 AM