February 02, 2005

出版のユニバーサルデザインフォーラム

ジオデシックの編集するBe-h@usの本ブログの力等のブックデザインをされている高橋貴子さんから「出版のユニバーサルデザインフォーラム」の案内を戴きました。
私も既に物を書いたり、本を読むときは近視の眼鏡を外し裸眼で対応していますが、そろそろ、本格的なReading Glassesの必要性を憶えるようになってきました。出版のユニバーサルデザインと聞くと視覚障害者に向けたものと考えがちですが、健常者も事故や病気そして加齢による視覚障害者予備軍の可能性は否定できません。最近気になるのがビジュアル指向の見た目優先の雑誌です。活字離れとは云え、何の配慮もなく写真やグラフィックスにテキストを重ねたり、読んでもらうことを全く考えない誌面づくりをしているものが多く見られます。これは健常者にも読み難いものです。ウェッブでも読む気になれないデザイン優先のサイトはパスしたくなります。こうしたフォーラムが開催されることによって出版だけでなく「メディアのユニバーサルデザイン」を考えるきっかけになって欲しいものです。

出版のユニバーサルデザインフォーラム〜すべての人に本の楽しさを!〜

 活字を読むことのできない目の不自由な子供や視力の弱いお年寄り、本のページを めくるのが難しい手の不自由な人等々、そのままの状態では本が「読めない・読みに くい」人たちがいます。
 その中で、特にハンディの大きい視覚に障害のある人のための読書サービスを考え ると、もっぱらボランティアの善意によって支えられている点字や録音図書の製作に 限られているというのが実状です。しかし、そうした恩恵としての奉仕サービスに頼っ ている限り、障害のある人が健常者と同じように、本当に読みたい本を、出版と同時 に読めるような読書環境はいつまで経っても実現しないでしょう。
 一方、出版物の製作プロセスは現在ほとんどがデジタル化されており、電子書籍端末やフォーマットの工夫次第で文字を合成音声で読み上げさせたり、見やすい大きさ や色に変換したりといった個々のユーザーの身体ニーズに応じた読書環境を選択でき るユニバーサルデザインの本の開発が可能になっています。これは出版社にとって、 これまで本を読みたいけれど読めなかった潜在的な読者を掘り起こしていける大きな可能性が出てきたことを意味します。
 フォーラムでは、「誰でも」書籍や雑誌などさまざまな出版物の読者になることが できるUD(ユニバーサルデザイン)としての出版のあり方を模索し、「本離れ」、「活字離れ」といわれて久しい出版界を活性化するにはどうすればいいかをさまざま な立場で出版業界に関わっておられるみなさまといっしょに考えてみたいと思います。


日時:2005年2月28日(月)13時〜18時(受付開始:12時)
主催:毎日新聞社
協賛:読書工房、アスク、サン・データセンター、ソニー、松下電器産業ほか(協賛企業募集中)
会場:毎日ホール
〒100−8051 千代田区一ツ橋1−1−1
パレスサイドビル地下1階(地下鉄東西線竹橋駅下車0分、九段下寄り改札からすぐ)
定員:200人
参加費:2000円(資料代含む、領収書あり)
※終了後、パレスサイドビル9階のフレンチレストラン「アラスカ」で懇親会(会費3000円)がございます。
フレンチレストラン「アラスカ」については、こちらをご参照ください。
http://www.alaska-net.co.jp/palace/map.html
参加申し込みは…
下記のホームページの申し込みフォーム、メール、ファックスのいずれかでお申し込
みください。
受け付けは先着順となります。受付が完了した方には、入場証(葉書)を送ります。
(定員になり次第、締め切りますので、ご了承ください)
ホームページ: http://www.mainichi.co.jp/universalon/
メール: us@mbx.mainichi.co.jp
FAX: 03-3287-1320

内容:(敬称略)
●講演1「電子書籍が読者層を広げる」塩崎泰三(リーディングスタイル)
●講演2「本という文化を蘇らせるために」佐野眞一(ノンフィクション作家)
●講演3「私が実践してきたバリアフリー出版の現状と今後の課題」松井進(バリアフリー出版を実践している視覚障害者)
●講演4「ハリー・ポッターが開く魔法の本」松岡佑子(静山社社長、通訳者、「ハリー・ポッター」シリーズ翻訳者)
●パネルディスカッション「出版のUDをどう実現するか」
コーディネーター:岩下恭士(毎日新聞社ユニバーサロン編集長)
パネリスト:松岡佑子、佐野眞一、塩崎泰三、服部敦司(バリアフリー資料リソースセンター設立準備会理事長)、成松一郎(読書工房代表)他
※当日は、バリアフリー書籍や電子書籍の実演&展示があります。

(申し込み欄)
住所(郵便番号      )
氏名
電話番号
Eメールアドレス
性別
年齢
勤務先(または職業)
領収書 要・不要
懇親会 参加・不参加

Posted by S.Igarashi at February 2, 2005 08:14 PM
コメント

フォーラムにご参加いただいた、(ケータイ)作家の内藤みかさんと秘書のたまさんが、当日の事をハァハァ言いながらエントリーしてくださいました。

http://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/diary/200502280000/

http://blog.livedoor.jp/hishotama/archives/15305232.html

Posted by: T.Takahashi at March 4, 2005 11:21 AM

昨日はご来場ありがとうございました。
お帰りの際にはご挨拶もできず失礼しました。

休憩時間にお話した時に、「おもしろい」と言っていただけたので、よかった〜
(^O^)。
購入されていたネタのエントリー、楽しみにしていますね。

ところで、アンドリューを触りましたか?

Posted by: T.Takahashi at March 1, 2005 10:51 AM

これから都庁に建築事務所・更新手続きを行ってから行きます。

Posted by: S.Igarashi at February 28, 2005 09:28 AM

参加申し込みをしていただいたようでですね。
ありがとうございます!
当日参加受け付けありとのことですので、1人でも多くの方にご参加いただけると幸いです。

Posted by: T.Takahashi at February 26, 2005 11:33 PM

メジローさん、コメントありがとうございます。
トラックバック・スパムの対策を講じたらエラーが出るようになってしまいました。申し訳ありません。

Posted by: S.Igarashi at February 20, 2005 09:46 PM

たびたびすみません。ブログ若葉マークのメジローです。
ここにトラックバックのURLを紹介しても意味がありませんでしたね。普通のURLを書いておきます。
http://dkobo.exblog.jp/

Posted by: メジロー at February 19, 2005 03:30 PM

読書工房店長のメジローと申します。2月28日のフォーラムの情報掲載、どうもありがとうございます。今回のイベントはお一人お一人にとっての「きっかけづくり」が最大の目標です。なぜかトラックバックがうまくいきませんでしたので、関連URLを紹介しておきます。
http://dkobo.exblog.jp/tb/759879
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: メジロー at February 19, 2005 02:44 PM

エントリーありがとうございますm(--)m

Posted by: T.Takahashi at February 3, 2005 10:36 AM