October 19, 2003

絶叫するアナウンサー

昨日午後のFC東京vs浦和レッズを試合途中から副音声に切り替えてテレビ観戦してみた。副音声は極楽トンボの加藤と元浦和レッズの福田、それにハーフタイムから参加の某大物タレント??だったが、意外なほど彼らの無駄話が気にならなかった。いや、昨今の矢鱈と絶叫するスポーツアナウンサーよりも試合を楽しめた。時折、試合に心を奪われ無音の空白状態になるのが、とても宜しい。

元祖「絶叫するアナウンサー」はベルリンオリンピックに於けるNHKの河西三省アナウンサーの「前畑頑張れ」と云うことになっている。後年伝えられた話によれば、河西氏は我を見失い実況中継で取り乱したことを恥じていたとも云われている。シドニーオリンピック・サッカー中継の日本テレビの船越アナウンサーの絶叫ゴールシーンが大顰蹙をかったのは記憶に新しい。時折、国際大会の実況で近接する南米諸国の実況が聞こえてくることがある。リズムよく早口で捲し立てるスペイン語やポルトガル語は我々には意味も判らず音楽のよう聞こえたりもする。だからと云って、それを日本人が真似をすることはない。
今年のバルセロナ世界水泳の古館伊知郎によるキャッチコピー満載の実況中継などは論外であろう。NHKだけは、スポーツニュースで独占権を持つテレビ朝日の映像を流したけれども、絶叫する古館伊知郎の声は絞れるだけ絞って放送していたのは流石だった。
そのNHKでさえもスポーツ担当・有働キャスターの力の入った喋りには辟易させられることがある。彼女が番組を休んでいてくれるとホッとしたりするのである。お願いだからもう少し、普通に平常心で肩の力を抜いて喋れないものだろうか。他のニュースを読むときのように。

何れにせよ、時として我を忘れて絶叫することも有るかも知れないが、それが演出やキャラクターイメージによるものとなると、如何なものか。

Posted by S.Igarashi at October 19, 2003 03:43 PM | トラックバック
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