UA×菊地成孔のユニットによるcure jazzを聴いてみた。iTMSでサワリを試聴したのと、アルバム全体を通して聴いたのでは随分と印象が違う。UAはNHKの幼児向け番組で見た(聴いた?)ことがあるくらいで、菊地成孔もTBSの情熱大陸で見たことあるくらいで、以前、試しにiTMSで1曲買いしただけである。試聴した限りではジャズのスタンダードアルバムという印象で、ジャズも巧く唄えるUAだが、どこかでこれはヘレンメリルのフレージングだろうとか、この、ねちっこさはビリーホリディみたいとかオジサンの如く嫌らしく分析していたが、アルバム全体を聴くと菊地成孔の術中に嵌められ、あ〜これはジャズオペレッタなんだと気付く。そうだ、これはクルト・ワイルの世界、彷徨する根無し草、いわゆる一つのピカレスクロマンなのだ。
クルト・ワイルと云えばこのアルバム既に廃盤の為かAmazonで8,500円もする。これはLPを持っている筈なのだが、、、
Posted by S.Igarashi at July 25, 2006 01:49 AM | トラックバック