そんなことがあったことも忘れていたが先週の新聞に「黒川紀章氏の名誉棄損訴訟 文春側の敗訴確定」の記事が載った。
この週刊文春の記事は掲載されたときに読んだことがあるが、既に記事の内容は記憶には残っていないが、問題の橋の写真を見ると、、、、これは何だろうと思うが、、。
週刊文春や週刊新潮等の文芸誌系週刊誌の記事は良く言えばシニカル、悪く言えばネタミに満ち、どういう理由からか昔から建築家がお嫌いのようで、忘れた頃に建築家をバッシングする記事を書くのが好きだ。そしてバッシングの餌食は丹下健三や黒川紀章に代表される、メディアにも登場し政財界に人脈を持つ建築家がその条件である。
建築家を擁護するつもりもないし、週刊誌の肩を持つ気もないが、週刊誌側の調査と勉強不足、脇の甘さだけが目に付く、恣意的な感情論でなく論理的戦略を以て建築家を批判すべきであろう。
ちょっと前のことだが、写真週刊誌 FRIDAY の某から電話があった。その FRIDAY に関係ある私の友人の紹介だというのだ。
電話の要旨は、新潟、六本木でおきた建物の事故について、その設計者が二つとも槙事務所の仕事という共通点をついて、事故の詳細を聞きながらスキャンダラスな話題を構築しようという意図まるだしてあった。事故にはいろいろな要因があり設計者の責任というだけではない旨、ご説明してご退散ねがった。
なかなかしつこくて、ご当人の職業上の意欲を感じたくらいのものである。