July 10, 2006

ワールドカップとメディアコントロール

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1カ月間続いたワールドカップもイタリア優勝で幕を閉じましたが、日本がグループリーグ敗退してからと云うものワールドカップの報道姿勢が一層内向きの様相を強めました。そこには川淵・自称キャプテンのオシムの名を口にした計算付くの失言や中田引退宣言の時を弁えない言動が作用していることは否めません。どちらも、ワールドカップが修了してから発言すれば良いことです。それとも、日本国民が決勝トーナメントに関心が向かい、サッカーを見る目が養われるのが拙いのでしょうか。尤も、国内のワールドカップの俄・人気がFIFAと代理店契約している電通によってメディアコントロールされていることも確かで。そうした視点で考えると、人生ゲームのセカンド・ステージに挑戦する(らしい)中田引退宣言も良くも悪くも彼らしい、自分の市場価値を保持するメディアコントロールであることが明確でしょう。それに直ぐに便乗するメディアも一蓮托生と云うことで、ジャーナリズム不在が嘆かわしい。マーケティングが先行するスポーツビジネスとしてのワールドカップであっても、ゲームは予断を許さない試合結果の連続で、そこが面白いのであるが、、、。

決勝戦をテレビ観戦した粗方の日本人は引退試合となるジダン率いるフランスを応援していたようですが、臍曲がりの私はイタリアを応援してました。どうも、選手個人は別としてポストコロニアリズム的ワールドカップ観戦で書いたように、旧植民地から精鋭を集めた外人部隊のようなフランス・ナショナル・チームが好きになれません。フランスの新移民法も、優秀なスキルをもつ人材の移民は受け入れるらしく、サッカー・ナショナル・チームを弱体化させないための御都合主義に見えます。ジダンのレッドカード退場もその深層心理にはマテラッツィの挑発だけでなく、フランスの歪んだ移民政策があるような気がしてなりません。
それにしても今大会で西欧系選手に腕の入れ墨が多いことに違和感を憶えました。何か西欧の階級社会を表象するモノのように見え、グローバル・レベルで格差社会が侵攻しているように思えます。

Posted by S.Igarashi at July 10, 2006 10:46 AM
コメント

流石、古山くんらしい見解ですね。
南米のサッカー大国、ブラジルと隣国アルゼンチンの違いを、ポストコロニアル的観点から考察すると、ブラジルの強さが解ってきます。

Posted by: iGa at July 18, 2006 10:44 AM

スパルタカスの頭突き
http://www.tcp-ip.or.jp/~ask/dh98/leyte/leyte.html

Posted by: 古山恵一郎 at July 17, 2006 11:19 PM