安全保障関連法が強行採決された翌週、九州・沖縄をカバーする福岡放送局から『私は戦場に行かない〜命がけで“非戦”つらぬいた青年〜』なる番組が放送されていた。そして一ヶ月後、仕事で忙しい人は見ることができない日中の時間帯に全国ネットで密やかに放送された。
私の父と同い年と云う「北御門二郎」の名前も経歴も何も私は知らなかった。トルストイの翻訳者と云うことだが、学生生活を除いて生涯を熊本県で過ごしたと云う彼が翻訳したトルストイの三部作を東海大学出版会から刊行されたのが1978年というから、65歳でかなりの遅咲きだ。僕がトルストイを読んだのが1965年から3年くらいだから、当時のロシア文学の著名な翻訳者と云えば中村白葉、米川正夫、江川卓、原卓也といった人達…ん〜知らなくても当然か…と言い訳…。
そういえば、中学生の時、生徒に徴兵検査の話しを聞かせたMと云う教師がいた。その教師も九州の出身、自分は甲種合格だったが、身体が弱かったり障害を持っている男子は不合格となり非国民として晒し者にされたと云う。自慢と差別が織り込められた教師の話に嫌悪感を覚えると同時に、もしも徴兵制が復活したら…と...今でも…時折考える。
北御門二郎『ある徴兵拒否者の歩み』
〝絶対的非暴力〟を貫いて
ファミリーのサイトが:熊本・北御門
Posted by S.Igarashi at October 30, 2015 01:23 PM