February 22, 2004

長寿番組の原則

長寿番組にはどうやら原則がありそうだ。フジテレビの開局と同時に始まった「スター千一夜」は1959年から1981年まで続いたそうだ。いわゆるトーク番組の先魁で、内容は当時の芸能娯楽雑誌「平凡」「明星」のテレビバージョンと云うべきものであろう。
それで、現在の長寿番組の代表は「笑っていいとも」「徹子の部屋」で20年以上続いている。(それより長寿番組は日本テレビの「3分クッキング」らしいが、別物とする。)
これらの長寿番組は毎回異なるゲストを迎えて話を伺うという点で共通である。こうしたトーク番組の成功を見てか、他局でも矢鱈とトーク番組が増えている、独立したトーク番組でなくても、ヴァラエティショーにコーナーを設けたりするのが一つの傾向でもある。
トーク番組の存在理由の優先順位を考えると、視聴者の嗜好と云うよりも、業界の内部事情から成り立っているのではと思える。それは互助会的なパブリシティによって、業界内での存在理由がある間は番組が打ち切られることもなく安泰でいられるのである。どんなに「笑っていいとも」がマンネリであろうともゲスト(業界全体)が映画や芝居、テレビ番組、新譜CD等の告知、つまりパブリシティの場としての需要がある限り、タモリは伊豆より西に遠出することは叶わないのである。

Posted by S.Igarashi at February 22, 2004 06:13 PM | トラックバック
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