相も変わらずブラタモリの番組内の説明用地図にオリエンテーションは示されていない。(訂正:最初の1〜2回、画面面示した地図には左を北にしてありましたが、その後の古地図や、屋外でのフリップボードには方位の表示がなく、対応付けに疑問。)正月に放送された京都篇もそうだったが、昨日放送された金沢もそうだった。新しく番組担当になったPが地図の上を北とするオリエンテーションに頓着しないのだろう。地形には執拗に拘りをみせるが、オリエンテーションは無視するのもなんだかである。ましてや昨日は犀川から城内に水を引いた辰巳用水を取り上げているのに…その用水に命名されている方位を示す辰巳についての説明もない。そのくらい常識だから必要ないとでも考えているのだろうか。浅野川と犀川に挟まれ辰巳から戌亥に向かい下る台地上に築かれた城が方位と無縁である訳がないだろう。
我々の様な設計に携わる者はオリエンテーション(方位)を抜きにして建築や街づくりは考えられないのだが...そんなことには頓着しないで地図をつくる人間もいるようで、地図を読めない者に合わせてか、方位を無視した案内板も増えているし、進行方向に向かって向きを変えるカーナビ等も自己中の典型のようなもので、これでは方位との関係性を理解するのは難しそうだ。
まぁ、番組サイト内に設けられた「#3 金沢〜加賀百万石はどう守られた?!〜ルートマップ」があるのがせめてもの救いか...
追記 辰巳用水のサイホン原理を用いた通水技術ですが、玉川上水でも使われています。
河川の立体交差