May 31, 2004

情報操作亡国内閣

今朝の東京新聞コラムの「メディア新事情/週刊誌を読む」(メディア批評誌「創」編集長・篠田博之氏)は「報道に圧力飯島秘書官 福田氏去り、”官邸の顔”」
上記コラムには書いていないがメディアコントロールする、その理由はこんなところにあるのかも知れません。
2004年6月15日午前10時20分、東京地裁609号法廷
森前首相といい、何だかね。政財界の御曹司の留学目的の一つにマネーロンダリングのような理由もありますからね。
以下、最近の東京新聞「こちら特報部」
君が代徹底 ついに警察力
ジャーナリスト墓碑銘
アルカイダとイスラム教徒境界線は?
中学公民教科書にみる自衛隊


クリックで拡大
6/4東京新聞コラム
「墓参りをしたい」
年金法案採決・法案の骨格首相すら理解せず

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May 30, 2004

定点カメラ


昨日の夕刊に横浜港大桟橋埠頭に新造されたばかりの豪華客船「サファイア・プリンセス」(116,000トン)と「飛鳥」(28,856トン)が並んで係留されている写真が掲載されていた。
昨晩、Googleで大桟橋をキーワードで検索した結果、横浜市のHPに大さん橋国際客船ターミナルの情報があった。そこで見つけたランドマークタワーからの定点カメラには既に「サファイア・プリンセス」の姿は見られなかったが、ベイブリッジから大桟橋まで見渡せるこの定点カメラはSOTEC本社(横浜ランドマークタワー36階)に設置され、映像は1分毎に更新されている。横浜方面に出掛ける時、チェックしておくと豪華客船に出会えるかも知れない。

他にも定点カメラがないかGoogleで検索したら下記のリンク集がありました。BGMがちょっと騒々しいので仕事中の方は音量を下げてからアクセスするのがベター。
世界の定置カメラ

1978年前後、一度だけ大桟橋埠頭でクイーンエリザベス号の出港風景を見た事がある。ブラスバンドが蛍の光を演奏する中、巨大な鉄の塊が岸壁をしだいに離れ、船窓から航海士やコック、ウェイター等あらゆる乗組員が手を振っている様はまるで映画の一シーンを見ているようだった。
フェリーニの映画「アマルコンド」のエピソードの一つ、沖合を通過する大型客船を見に町中の人々がボートを漕いで沖まで行くシーンがあったけれど、何かその気持ちが分かる気がした。

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May 29, 2004

琢磨フロントロー

終わったばかりのF1ニュルブルクリンクGP予選でBARホンダの佐藤琢磨が予選2位でフロントローを確保した。予選第一回ではシューマッハを押さえて1'27"691の一番手だっただけにポールポジションも夢ではなかった、残念。
F1-LIVE.com

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トロイアの女

現在上映中のハリウッド映画トロイのテレビコマーシャルのCGを駆使した画面に写る大船団がまるでスターウォーズのクローン戦士のように均一で気持ちが悪い、それ以上に「それは史上最大の【愛】のための戦い」の宣伝コピーは、まるでイラク戦争の正当性を訴えるかのように欺瞞に満ちたものだ。映画「トロイ」はホメロスの「イリアス」と「オデュッセイア」、それにクイントゥスの「トロイア戦記」を底本に歴史的伝説を加味し最後にハリウッド風添加物をまぶして作られたものだろう。それはブッシュのように頭を空っぽにして、咽に詰まると危険な「プリッツエル」ではなく、スイートな「キャラメルコーン」を頬張り、コーラをがぶ飲みしながらブラッド・ピットになったつもりで見るに相応しい映画だ。
そうしたハリウッド映画と一線を画す作品が27年前に岩波ホールで公開されている。マイケル・カコヤニス監督の「トロイアの女」だ。

映画「トロイアの女」はユーリピデス(エウリピデス)のギリシャ悲劇を底本に製作された。主演のヘカベにキャサリン・ヘップバーン、そしてヘレネ役はイレーネ・パパスが、アンドロマケにはバネッサ・レッドグレイブと錚々たる女優陣が演じている。映画は廃墟と化し、炎と煙に包まれたトロイアの市(まち)から始まる。

この映画はギリシャが軍事政権下にあった1967年から1974年の間、アメリカに亡命していたギリシャ人映画監督マイケル・カコヤニスによって1971年に製作されている。

----紀元前416年、果てしなく続く泥沼のような戦いにのめりこんでいたアテネの軍勢は、中立を叫んでいたメロス島を襲い、成年男子をことごとく虐殺した。それは全く無意味な報復行為であった。エウリピデスはこの事件に衝撃を受けて「トロイアの女」を書いた。これはギリシャのトロイア攻略を背景に、戦争の恐怖と空しさを描く、時を超えた告発である。私は弾圧と戦うすべての人々に、この映画を捧げる。----
とマイケル・カコヤニスは述べている。

映画評論家・佐藤忠男氏が寄せた映画パンフレットの文章の一部を紹介すると。

、、、ギリシャ側の英雄的な手前味噌によれば、これはギリシャの美女ヘレネを奪ったトロイアに対する正義の復讐であるが、そんなことは勝手な理屈であって、侵略戦争であったに決まっている。しかも、ギリシャのやり方は無慈悲で残酷を極めていた。、、、、、、、、、、、中略、、、、、、、、、、史上、多くの国が侵略戦争をやったが、侵略戦争をやった側の国の代表的な劇詩人が、自国の非道なやり方で惨苦に突き落とされて熾烈な呪胆の声をあげている敵側の女達の声を代弁したという例は少ないのではないか、、、、

ブッシュの起こしたイラク戦争の真の目的が石油利権の強奪であったように、ギリシャのトロイア攻略も、トロイアの富、金銀財宝を略奪することがその目的であった。「【愛】のための戦い」は戦争を正当化するための都合の良い口実、奇弁にしか過ぎないのである。穿った見方をすれば「ヘレネの美人局」説だって考え得る。つまりヘレネこそがトロイの木馬である。
キャサリン・ヘップバーン演じる王妃ヘカベの最後の台詞
「立て!ふるえるからだよ、大地より立て、年老いて、弱った脚よ、私を連れていっておくれ、新しい奴隷の日々に!」

生きるということは現実を受け入れることである。
私の父母の世代の知人関係にも太平洋戦争で現実を受け入れることができず、アイデンティティを失ってしまった女性が何人かいた。こうした人々は戦争の犠牲者として決して統計上に表れない。

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May 28, 2004

空に浮かぶ浜辺

修学院離宮・上離宮(上の茶屋)の浴龍池に架かる土橋から見た西浜。
自然な風景に見えるが意志を持って人工的に修景されたものである。修学院離宮・上離宮は地形を生かし借景を取り込み雄大で気持ちの良い眺めを作り上げている。

近ごろ、意味を理解せず「借景」を連発するタレントがいるが、とても耳障りで聴くに堪えない。
【借景】:庭園外の遠山や樹木をその庭のものであるかのように利用してあること。また、そのような造園法。[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
広辞苑に書いてあるように【借景】はそれを取り込む庭園があって初めて成り立つ技法である。窓やベランダからの眺めは唯の景色であって、それは借景ではない。修学院離宮を見ずして「借景」を語るなかれである。

写真左:各離宮を結ぶ松並木からみた上離宮の大刈込、この向こうに浴龍池がある。
写真右:上離宮の浴龍池から隣雲亭を見上げる。冬場は渇水期なのか池の水が少なかった。(1977)
修学院離宮配置図
宮内庁参観案内:施設情報:修学院離宮修学院離宮の案内ビデオもある。

仙洞御所・桂離宮・修学院離宮等の見学は宮内庁の参観案内を参照。
今年度からインターネットから参観申し込みができるようになった。
宮内庁オンライン参観申込
昔、岡本太郎が竜安寺の石庭について語った文章を読んだことがある。岡本太郎の考察によれば竜安寺の石庭は遠景の山並みと中景の松林を借景とし、近景の枯山水と一体化することで成立している庭であって。従って現在のように遠景が見えなくなってしまった竜安寺の石庭は本来の姿には程遠いと述べていたと記憶している。その意味でも修学院離宮は創建当時の姿をほぼそのまま伝える貴重な遺産である。

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May 27, 2004

MacOSX10.3.4


MacOSX10.3.4のアップデータが公開されてます。
Safariが1.2から1.2.2になってました。

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iTunes Music Store / 2

2003年10月17日にiTunes Music Storeついてのエントリーを書いた。その後、国内でもiTunes Music Storeをオープンさせたい希望的観測はみられるが具体的な発表はされていない。何れにせよ音楽業界を支配する利権構造と折り合いが付かないうちはとても無理だろう。その業界といえば利権を死守するために並行輸入されている洋盤CDまで著作権法改正で規制しようと考えているのだから。
東京新聞5月27日付け朝刊:洋盤CDが消える? 著作権法改正案に批判続々 

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キーホルダー

keyholder.jpg
仕事場のキーホルダー、以前は裸のキーリングを所定の場所に掛けずに、つい無造作に机の上に置き、堆積物に埋もれ所在不明になることが度々あった。探す手間を省くために、より目立つように黄色のキーホルダーを取り付けたところ、それ以来、所在不明になることがなくなった。
因みにキーホルダーに付けた金属棒はMOやFDを強制排出するための道具、これもいざとなると見つからないモノの代表。

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May 26, 2004

徘徊・禁止


京王線新宿駅からJR新宿駅南口に抜ける通路にある標識の文字が目に付いた。通り馴れた通路であったが、その文字を見て「えっ!何故?」と思った。如何にも官憲の考えつきそうな禁止項目であるが「寝ころび」や「徘徊」の文字を目にするのは初めてである。
徘徊とは【どこともなく歩きまわること。ぶらつくこと。「盛り場を---する」[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]】の意味である。つまり【銀ぶら】なんてことも、言葉を変えれば徘徊である。この標識はそう云うことはしてはいけない、と書いてある。つまり、駅構内を意味もなくぶらつくな!と云うことである。なんだか忙しなくて嫌な世の中である。

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May 24, 2004

リートフェルト展・最終日

U-moa.jpg
リートフェルト展の最終日、中央高速、環八、東京外環、東北自動車道を乗り継ぎ、往復360km掛けて宇都宮まで行ってきました。例の「製図板と平行定規」の幾つかの寸法を実測していない個所があったからです。3Dモデルだけを見せる分には然程問題はないのですが、2D図面にしたときに寸法押さえが曖昧になる部分があり、そのままでは「気持ち悪い」ので、閉館後の撤収作業の中で再実測させて戴きました。それと折角の機会なのでクーリエとして来日したユトレヒト中央美術館館長のイダ・ファン・ゼイルさんの講演も併せて聴いてきました。
そのような訳で、2D図面はPDF化して近々中ににアップする予定です。

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May 23, 2004

ホワイトハウスから徒歩5分

金平茂紀氏のホワイトハウスから徒歩5分が面白い。2002年11月1日から始まったこの「個人マガジン」は高野孟氏が主宰する電子情報誌「東京万華鏡」に掲載されているコラムである。
金平茂紀氏はかってTBSのモスクワ特派員としてソヴィエト連邦崩壊を現地モスクワから伝えた記者である。当時TBSの報道番組を見ていた人なら、あの人かとその風貌を思いだすだろう。その後、テレビの表舞台から姿を見せなくなったが、再びワシントン特派員としてテレビ画面に登場するようになった。最近ではコリン・パウエルへのインタビューでイラクで拘束された三人について「日本はあの三人を誇りに思って良い。」の発言を引きだしている。
ともかく「ホワイトハウスから徒歩5分」の「過去の記事」で2002年11月1日のコラムから読むことを薦める。特に2002年11月12日のチョムスキーの『偽善者とは他人に課している基準を自分には課さない人間のことだ』を引用した「まともな主張がまともでないように見える社会」を読んで欲しい。

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May 22, 2004

Security Update 2004-05-24

Mac OS Xに深刻な脆弱性
「Mac OS Xの新たな脆弱性」の警戒レベル引き上げ
『マックOS X』に初めて深刻なセキュリティホールが判明
アップル、Mac OS Xのセキュリティアップデートを公開
いちおう、ブラウザの設定によるセキュリティホールの簡易対策をしていたけれど、今朝ソフトウェア・アップデートを見るとアップデータが公開されてました。

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May 21, 2004

60minutes

今日の深夜2時55分からTBSで放送のCBSドキュメントは「米軍・イラク人虐待の真実」。いろんな意味で発端になった放送です。この時間まで起きているのは辛いのでビデオ録画する予定。

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台風一過の五月晴れ

satukibare.jpg

昨日、大学の教務課より電話があり午前11時の時点で気象庁より暴風雨警報が発令されている場合は午後の授業は休講になるとの連絡事項。本日9時台でこの五月晴れ、午後の授業は間違いない。

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May 20, 2004

Movable Type 3.0 DE日本語版ベータ

Movable Type 3.0 Developer Edition日本語版ベータが昨日公開されたようです。
遅れてきた新米ブロガーとしては、未だ手を出す気になりませんが勇気ある人はチャレンジを。
Six Apart Ltd.の日本法人も出来ていたのですね。「ウェブログ入門」の平田 大治氏も役員になっているので日本語版も期待できるでしょう。
Six Apart Japan
Movable Type 日本語版サイト

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May 19, 2004

月光荘のうす点


久しぶり(ん十年?)に銀座の画材屋・月光荘で「うす点」のスケッチブックを買ってきた。月光荘は昔のリッカービルの裏手から7丁目の方に移転していた。場所は東芝ビルの裏道を新橋方向に行ったところにあった。このあいだリートフェルトの平行定規の目測スケッチをこの「うす点」に描いたので、なんとなく懐かしくもあり、出掛けるついでに銀座まで足を延ばした。店はそのまま昔のオヤジさんのポリシーを残しており、商品を選んでいる間、手荷物を預かってくれるのは勿論のこと、麦茶まで入れてくれた。
店主に「うす点」の使い方を尋ねられたので、「僕は後ろのページから描いて行くんです。」と答え。「そうすると先に描いた下のページが透けて見えるのでプランを推敲しながら練り上げるのに丁度よいのです。」と説明を加えた。折角なので、ついでに8Bの鉛筆も買ってきた。鉛筆を替えたからってスケッチが上手くなるわけでもないが、気分はちがう。
月光荘・住所:東京都中央区銀座7-2-8

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May 18, 2004

ドンキーワーク

Japan Design Netの建築家・長谷川貴子氏のリポートDiverse City ─ ロンドンのお仕事 PART1 私たち日本人が面白い。
ロンドンの建築設計事務所で働く日本人スタッフの会話から見えてくる、あちらの事務所の事情とは、、

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情報操作内閣

テレビの画面に小泉首相が写るとスイッチを消したくなる。あの顔を見るのも声を聴くのも、もううんざり。絶叫、紋切り型、すり替、はぐらかし、恫喝、他人事、彼のコメントのどれを取ってもこの何れかに分類できる。説明責任を果たさず核心を隠蔽しようとする態度がまる見えである。何より就任前よりも口数が減っている。重要なところは悪代官面の飯島秘書官が代弁、余計なことは語らせないよう小泉の口に封印しているように思える。これを小泉情報操作内閣と言わずに何とよべば良いのだろうか。

参院選前に支持率が下がるようなことがあれば、人気回復策のウルトラC級の手として「イラク撤退」だってありうる。その場合、代償としてブッシュに何かを約束するだろうから、国民は更に負担を強いられるだろう。

国民年金の未加入  小泉流“逃げ方”研究

なぜ ビラ配布で 拘置75日 

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May 17, 2004

SWISSMEMORY USB Victorinox

AssistOnに元祖十徳ナイフVictorinoxのOriginal Swiss Army KnifeにSwissbitの64MB/USBメモリが付いた製品が掲載されていた。近々に128MB/USBメモリ付きの製品も発売されるとのこと。キーホルダーに付けて常時持ち歩いていれば、ちょっとデジカメ・データのコピー等が欲しいとき等に便利かもしれない。使い方にもよるが問題はメモリがホコリ対策も含めてどれだけヘビー・デューティーにできているかということだろう。
Swissbit USB.jpg
Swissbit Japan 製品情報と販売店情報
Akibaニュース

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曲学・慎太郎

些か旧聞であるが、噂の真相休刊号・斎藤美奈子のコラム「性差万別」最終回は石原慎太郎を俎上に載せた。

「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァなんだそうだ。女性が生殖機能を失っても生きているってのは無駄で罪ですって。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を産む能力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの歳まで生きているのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって」
この「週刊女性」2001年11月6日号のインタビュー記事について、更に
知事は東大の松井孝典教授から聞いた話だと断っている。松井氏が言ったとされる「おばあさん仮設」とは生殖を終えたメス(おばあさん)が人類の人口増加と発展に寄与したというもの。それを右のようなババァ地球撲滅説まで発展させたのが石原氏なのか松井氏なのか判然としないものの、どちらにしてもこの発言が自治体の長にふさわしくないのはいうまでもない。」
件の「ババァ発言」が問題とされたとき新聞記事では大学教授の説を引用しただけという知事の釈明だけで、その教授が誰なのかは記されていなかった。また、その教授からの反論なり釈明も聞いたことがなかった。

斎藤美奈子のコラムでその教授が東大の松井孝典氏だと初めて知った。松井孝典氏は2002年12月から翌年1月までのNHK人間講座「宇宙からみる生命と文明・アストロバイオロジーへの招待」の講師を務め、その講座でも「おばあさん仮設」を何回か述べている。その「おばあさん仮設」を聞く限りにおいて、慎太郎の「ババァ発言」とは全くの対極にある言説である。

NHK人間講座「宇宙からみる生命と文明」のテキストによれば、松井孝典氏は農耕牧畜が始まった理由について人間側から考えると一つは「おばあさん仮設」もう一つは言語の獲得による「共同幻想」の共有であると述べている。

"おばあさん"とは、ここでは生殖年齢を過ぎたメスが生き延びている状態を表すことにします。哺乳動物でも、サルでも、類人猿でも、メスは子供が産めなくなると、それから数年くらいで死んでしまいます。一方オスはいつまでも子供を作れる能力がある。したがっておじいさんは存在します。自然の状態では、哺乳動物にも、サルにも、類人猿にもおばあさんは存在しません。どういうわけか現生人類だけ、おばあさんが存在するのです。
おばあさんがいると何が違うか、一つはお産が安全になることです。加えて、娘が産んだ子供の面倒をみたりする。このため、メス一個当たりの出産数が増え、群れの個体数増加につながるわけです。人口増加です。人口増加が起こると、或る地域で生きる人の数は決まってますから、地域を移動するという圧力になり、新天地へ散っていきます。このため、現生人類は「出アフリカ」と呼ばれる行動をとるわけです。十数万年前アフリカに誕生した現生人類が、人口増加にともなって世界中に散らばる。これが、我々が何故人間圏をつくって生きるようになったか、一つの理由です。

この「おばあさん仮設」から「ババァ地球撲滅説」にどうしたらその言説をねじ曲げることができるのか不思議である。「おばあさん仮設」の否定は即ち、我々の存在も否定することになるのである。
松井孝典氏がNHK人間講座を引き受けたのは、このような曲学阿世の輩から持論を守る為なのかも知れない。

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May 16, 2004

スラムダンク 間違いない!

5月14日のテレビ欄深夜TBS枠に【2:50 CBS】の文字があったので、もしかすると例のイラク人捕虜虐待事件を放送するかも知れないとビデオ予約しておいた。以前は日曜日の深夜枠だった【CBSドキュメント】は放送日も時間帯もすっかり窓際に追いやられた格好だ。報道のTBSと言われた局でさえも、この扱いである。如何にこうしたドキュメント番組が疎んじられているか、辺見庸の言う「権力のメディア化、メディアの権力化」を物語っているようにも思える。翌日、録画しておいたビデオを再生してみると、私の予想は外れ放送内容は「PLAN of ATTACK」を上梓したボブ・ウッドワード記者へのインタビューであった。
CBS60minutes.jpg
CBS60minutes
「PLAN of ATTACK」については4月24日付けのメールマガジン[Japan Mail Media] 冷泉彰彦氏の『from911/USAレポート』 第142回「一冊の本が描き出す世界」に詳しく紹介されていたので、その概要は知っていたが、ボブ・ウッドワード記者の冷静な語り口はホワイトハウスの内幕を生々しく伝えるものであった。

予めCBS60minutesのスタッフはボブ・ウッドワード記者から取材テープを借り受け、「PLAN of ATTACK」と突き合わせ検証した結果、取材した人々の言葉をそのまま掲載していることが証明されたと云う。
2002年12月21日、大量破壊兵器の存在を証明するためにホワイトハウスに訪れたCIA長官ジョージ・テネットは「その資料だけでは国民を説得できない。」と言うブッシュに対し「ご心配なく大量破壊兵器の件はスラムダンクです。」ブッシュが再度確認すると「それはスラムダンク、絶対間違いない!」と答えたという。「スラムダンク」つまり外しようのないシュートの意味である。

2003年1月11日、ラムズフェルドとチェイニーはサウジアラビアのバンダール王子をホワイトハウスのチェイニーの執務室に招き、トップシークレット(国家機密つまり国外持ち出し禁止、もちろん外国人には見せてはいけない。)である計画をバンダール王子に伝えた。パウエルに計画を伝える2日前である。その2日後、ブッシュに面会したバンダール王子は大統領選への支援を約束し、大統領選直前に石油を増産し価格を下げアメリカ経済を上向かせると。
現在、国際石油価格が高騰している状況が、この夏以降にどう変化するのか正に見物である。

「父親からのアドバイスは?」ボブ・ウッドワードの質問に対しブッシュは「相談していない、私にとって父は忠告を求めるような相手でない。」「私が忠告を求めるのは遥か高みにおわす父、神だ。」と答えた。
2002年12月11日、ホワイトハウスでブッシュへの二度目のインタビューを終え、扉に向かって歩きながら「歴史はこのイラク戦争にどう云う審判を下すのでしょうね。」とボブ・ウッドワードが質問すると。「歴史だって? 」と、両手を広げ肩をすくめて「歴史だって、それは誰にも分からない。分かる頃には皆死んでいるだろうからね。」とブッシュは答えたという。

ブッシュの脳味噌は「スラムダンク」は理解できても「サスティナブル」は理解不能「それは計算されません。」
その上、大量破壊兵器は見つからず、「スラムダンク」外しようのないシュートを外してしまった訳で、脳味噌だけでなく運動神経にも問題が判明した訳で、それを支持する忠犬純一郎も駄犬ということ。

尚、TBSワシントン特派員・金平茂紀氏によるホワイトハウスから徒歩5分にもウッドワード記者の「プラン・オブ・アタック」の衝撃の見出しで掲載されている。

因みに「イラク人捕虜虐待事件」は次週(5/21深夜26:50)の放送になります。米国での放送が4/28日だそうですから、約3週間のタイムラグがあるようです。

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May 15, 2004

デジタルな車載

ipodincar.jpg

第一世代のiPodである。物好きなものでリリースと同時にアップルストアで予約購入した。初期ロットのiPodの保証期限は3ヶ月、その期限切れの一週間前に故障、ホイールのメカニカルトラブルと云うことだが戻ってきたiPodはシリアルナンバーが替わっていた。つまり全取っ換えだったのである。そのiPodもバッテリーが勤続疲労をきたし、もはやウォークマン状態で聴くことは叶わない。そんなiPodの専らの用途は授業で使うデータを持ち運ぶためのハードディスクの役目とカーオーディオに接続して車内で音楽を聴く為のアイテムとなった。幸いにも私のカーオーディオには外部入力端子がダッシュボード内に設けられていたので、シガレットライターソケットから電源を供給、外部入力端子とiPodとをミニプラグ・ケーブルで繋ぐだけで事足りた。

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May 14, 2004

アナログな朝

analog01.jpg
ここ最近、一日の初めにテレビを消してアナログレコードに針を落とすことにしている。オーディオ機器も80年代に買い替えたもので既に20年は経っている。こんな普及型のレコードプレーヤーでさえもマニュアル式の場合、トーンアームはそれなりの精度とメカニズムを有している。時々は針飛びも起こすがLPレコード片面20分、空間を占める空気と時間の流れが変わるのを感じる。

LP:Chick Corea & Gary Burton Lyric Suite for sextet / 1982/9

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May 13, 2004

VectorWorks & Dongle

今年夏にリリースされるVectorWorks11からハードウェアプロテクトが施され、起動にはDongleが必要になるとの案内通知がA&Aから届いた。
正規ユーザーの数倍はいるとされる不正ユーザーに対抗するには致し方ない措置なのだろう。今でもUSBポートを目一杯使用しているので、夏までにはUSBポートの対策を考えなければいけない。取り敢ずは、RenderWorksを使うようになってから、あまり使わなくなったform・Z のDongleを外せば事足りるかな。
それにしても、最近よく届くスパムメールもどきの不正コピーソフトの案内メール、送信側のアドレスも自分のアドレスになっている、まったく腹の立つ話である。

相変わらずスパムも届くがモザイク部分のアドレスは何故か知り合いなのだ。たぶんメーリングリストのユーザーアドレスをハッキングしているようなので、私が送信したように見せかけているスパムもあるだろう。

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May 12, 2004

リートフェルトの平行定規の秘密・ループの法則

(2004.05.13 一部改訂追加)
ここに公開する「リートフェルトの平行定規」のデータは2004年4月13日、宇都宮美術館に於いて学芸員・橋本優子氏並びに濱崎礼二氏の立会の元に、私・五十嵐と秋山東一氏の共同作業にて行われた実測に基づくものです。実測に際して使用した計測機器は展示品に対する配慮から、金属テープやノギス等の金属製は避け、布テープによるメジャーが用いられました。従って精度に関してはそれを保証する数値とはいえず、あくまでも非公式参考記録の範囲です。またメカニズム等の考察は私・五十嵐の独断と偏見に基づくものです。

1 平行定規のメカニズムについて:(全ての図はクリックすると拡大します。)
A:下部プーリー(固定式)
B:上部プーリー(二重、調整機能付)
C:平行定規固定金具
D:バランスウェイト
E:ワイヤー接続固定金具
以上の基本パーツとワイヤーが平行定規の駆動部を構成するパーツである。パーツはそれぞれ上図の記号に対応している。
また、金属部分の素材はオリーブグリーンの塗装が剥げ落ちた部分から考察すると、鉄錆もなく白っぽいテクスチャーから【白銅】が使われているのではないだろうかと推測される。(これは私の個人的見解です。因みに秋山説は亜鉛ダイキャストです。私の見た目優先に対し、秋山説は当時の工業化社会の環境からの結論です。成分分析するなり、比重を計れば分かることですが、目測による推測なので、他の説もあるでしょうね。)
尚、一部が近年になって修理されたと考えられる右側のC:平行定規固定金具はアルミが用いられていました。
※白銅:銅とニッケルの合金、日本国硬貨に使用されている白銅は銅75%、ニッケル25%だそうです。白銅は金属工芸品にも使用されている合金ですから、リートフェルトが修行時代に金属工芸やジュエリーも手掛けていたと云うこと考えると、白銅を扱う職人は身近にいたのではないでしょうか。
デザイナーであると共に職人でもあったリートフェルトによってデザイン、製作されたこの平行定規、製図板、製図台は細かいところまで配慮が行き届き、一つとして無駄なデザインが見当たりません。

2:ループの法則
リートフェルトの平行定規は単純明解なメカニズムによって成り立っています。それは「ループの法則」(勝手にそう名付けました。)の原理に基づいています。
下図のループ上の任意の点、A、Bはその間の距離を常に一定に保って移動します。Aを或る時間内に於いて移動すると、Bも同じ時間内に同じ距離だけ移動します。これが「ループの法則」です。この法則はループがどのように複雑になっても変わりません。
問題になるのはループの素材です。伸び縮みしないことが原則です。その上、捩れに強く、またプーリー(滑車)に対するフレキシビリティが求められます。

3:変則的ループ
下図のループは水平のプーリーにより運動方向を直角に変化させたものですが、A点とB点は逆方向に移動します。A点と同じ方向に移動するC点は高さが異なるので、平行定規をそのままA点とC点に取り付けることは困難です。

4:リートフェルトの平行定規のループ
B点がA点と同じ方向に移動するには水平方向のプーリーに対してタスキ掛けにクロスさせると可能になります。但しこのままでは垂直方向から見た場合、クロス部分のループが重なってしまいます。それに対してリートフェルトはもう一つ工夫を加えています。

5:左側上部詳細
左側上部のB:水平二重プーリーは上が大、下が小になっています。Dのバランスウェイトの中心にワイヤーを通し、下からビスでワイヤーとバランスウェイトを固定しています。B-3の支持棒はバランスウェイトの重さによってワイヤーがプーリーから外れるのを阻止します。またストッパーの役割を果たしバランスウェイトが支持棒に当たり止まることで平行定規が製図板から脱落するのを防いでいます。Eのワイヤー接続固定金具は円筒状の金物とビスによって構成され、水平方向に開けられた穴にワイヤーを通して、下からビスでワイヤーを固定します。

6:左側下部詳細
Aの下部のプーリーは固定されています。Cの平行定規固定金具と平行定規でワイヤーを挟み固定します。ワイヤーに固定するボルトは平行定規の上に設けられています。これはボルトを緩めて平行定規の水平を調整する為のものです。

6:垂直方向から見たワイヤーとBの右側上部のプーリー(下が大、上が小で左側のものと逆になっている)。プーリーの大きさを変えることによりクロス部分のワイヤーが重ならないように工夫してある。つまり、ワイヤーは同じサイズのプーリーに掛けられています。(つまり左側の上の大きなプーリーから右側の下の大きなプーリーといった具合です。)それは、上から見るとワイヤーの平行が保たれていることが良くわかります。またBの上部プーリーの固定金物はワイヤーに弛みが生じないように、スライドさせてワイヤーに張りを与えられる構造になっている。

7:右側上部のBのプーリーとスライドする軸受け金物、上から見た図と下から見た図
因みに下から見た図は支持棒等の位置関係を揃えるために鏡像としてます。(建築関係の設計者は、天井伏せ図や、構造図の梁伏せ図等の見上の図面を座標関係を優先させる為に鏡像で描きます。)

8:平行定規とバランスウェイトの関係
下図に示す通り、平行定規を製図板下端に移動した状態でバランスウェイトが金物Bの支持棒に当たるように設定しておけば、平行定規が製図板から外れ落ちる心配はない。
平行定規に取り付けられた把手状の横棒は刳り込みが付けられ、鉛筆などの筆記具が床に落ちないように配慮されている。

平行定規の左右の刳り型は平行定規を製図板下端に移動した場合にプーリーに当たらないようにするためと考えられる。(実際には平行定規とプーリーとのクリアランスは上下方向で約4ミリあるので、当たることはないと思われるが、プーリーの大きさによってはその心配もあり、予め平行定規側にその対策を施している。)

9:製図板
製図板は板厚20ミリの柾目のムク板が6枚用いられ、反り止めの吸い付け桟で製図台に固定されるようになっている。

Posted by S.Igarashi at 03:43 PM | コメント (2) | トラックバック

May 11, 2004

リートフェルトの平行定規・実測版

4月5日のエントリー、「リートフェルトの平行定規・3Dモデル」は目測で描いたものでしたが、今回の【リートフェルトの平行定規・実測版】は4月13日に宇都宮美術館で実測したデータに基づいて描いたものです。

QuickTime Movie:リートフェルトの平行定規 732kb
取り敢ずレンダリングデータとムービーをアップしました。
メカニズムに関しては近々、図解付きで解説します。タイトルは「リートフェルトの平行定規の秘密・ループの法則」です。

Pulley01.jpg
製図板右上のプーリーと取付金物

Pulley02.jpg

Pulley03.jpg
製図板右下のプーリーと取付金物


スタンドは中心に丁番が設けられ畳めるように作られている。また柄差し納まりと考えていた脚部は合い欠き納まりとなっている。

Posted by S.Igarashi at 10:50 AM | コメント (2) | トラックバック

May 10, 2004

I think it can be done.

保存が決まった、ミース・ファン・デル・ローエのファーンズワース邸の公式サイトが開設されました。
開館時間:木曜日〜日曜日の10時〜16時、入場料が$20だそうです。

やっぱり建築はその場所と共に保存されるのが最善ですね。

Posted by S.Igarashi at 05:02 PM | コメント (0) | トラックバック

May 08, 2004

英和・和英辞典付きエディタ

先日はシステムソフト電子辞典について、先月はMacOS X Panther の翻訳機能についてのエントリーを書いたが、MacOSXのフリーウェアには他にも英和・和英辞典付きエディタや翻訳ツールがあることを知った。
Rosetta R for OS Xはフリーウェアの英和・和英辞典を備えたテキストエディタ/ビューアである。

英文を辞書を引きながら読まなければいけない者にとって単語を選択しただけでその意味がリアルタイムで瞬時に分かり、その上、音声ボタンをクリックすれば発音も分かると云う優れ物、単語登録機能で自分なりの意訳の登録も可能。但し単語登録しないと辞書の履歴は残らない。
作者:斉藤 俊夫 さんのサイト楽しい英語学習ソフト

"翻訳しよう!"はSherlock3と同じインターネットに接続してSYSTRANの翻訳エンジンやgooの辞書エンジンを使用している。

これは英文を和訳するためのツール、インターネット外部の翻訳エンジンや辞書エンジンを使っているのでアプリケーションサイズがコンパクトにできている。外部エンジンを使っているため単語の意味はコマンド検索しなけれなならないが、検索の履歴は残るので単語登録しないでも通読に差し支えない。
作者のサイトSpread Your Wings!
【Rosetta R for OS X】も【翻訳しよう!】もそれぞれ長所をもっている。どちらも機械任せにしないで自分の頭で良く考えて翻訳しようということが趣旨、Macはそれをより効率的に翻訳に先年するための道具なのだ。

Mac OSXになってから、OSに開発キットも付属するようになったことからオブジェクト環境でプログラミングする人たちが増えたのかも知れない。フリーウェアやシェアウェアにも期待できそうだ。
Mac OSX ダウンロード

Posted by S.Igarashi at 05:25 PM | コメント (0) | トラックバック

May 07, 2004

W.ディズニーの遺伝子

Michael Mooreの新作「華氏9/11」の配給が中止になったと云う「ムーア監督の米大統領批判映画、ディズニーが配給禁止に 」、「AP通信記事」等のニュースは驚くに当たらない。それよりもMichael Mooreがディズニーの子会社に映画制作を頼っていた方が驚きである。
ブッシュ弟によるフロリダ州の税制優遇だけでなく、例のミッキーマウス保護法案でもブッシュ政権の恩恵を受けている訳だから、今回の措置は当然と云えば当然。
ミッキーマウスは誰のもの?著作権寿命問題
赤狩り・マッカーシー旋風の時代、映画関係者のハリウッドからの追放に協力した事など、W.ディズニーの暗黒面については下記の書籍に詳しい。
闇の王子ディズニー(上)
闇の王子ディズニー (下)

数年前、金正日の息子・金正男が成田で不正入国により国外退去させられた事件があったけれど、彼の入国は東京ディズニーランドへ行くのが目的と聞いて、何か「類は友を呼ぶ」思いがした。ひょっとして金正日の理想国家はディズニーランドではないのだろうか。国民(ゲスト)はディズニーに隷属し批判は許されず、食べ物も許可されたものだけ、入国(入場料)にも出国(お土産)にも重税(独占的販売)で苦しめられる、自由競争もない、これをファシスト国家と言わず、なんと呼べば良いのだろうか。

Posted by S.Igarashi at 10:01 AM | コメント (1) | トラックバック

May 06, 2004

VectorWorks 11

Nemetschek North America (formerly Diehl Graphsoft)のサイトに先月出荷されたVectorWorks 11(英語版)の新機能がPDFやQuickTime movies で紹介されています。

Posted by S.Igarashi at 02:57 PM | コメント (0) | トラックバック

Tiger

MacOS Xの次期バージョンは「Tiger」に決まり、6月28日(月)のWorldwide Developers Conference (WWDC)のキーノートでその概要が発表されるらしい。
Steve Jobs to kick off
ジャガー、そしてパンサーの次がタイガー、すると次は?
米国報道発表資料抄訳?2004年5月6日も出ました。

Posted by S.Igarashi at 11:07 AM | コメント (0) | トラックバック

ゴムの日

5月6日はゴムの日である。前から冗談半分にそう言っていたのだが、Google検索してみたら本当にゴムの日らしい。
と云うことで今日は私の誕生を祝う「ゴム祭り」なのである。それで今日は特別に丑年の牡牛座生まれのビーフ100%の私の為にお祝いに来てくれた面々と記念撮影。
beef100.jpg
えっ!「ゴム祭り」なのにゴム製品が写ってないのは何故って、、、、そ、それは考えすぎですぞ。

Ushiswatch.jpg
牛時間を読むためのswatchなのだ。

Posted by S.Igarashi at 09:33 AM | コメント (2) | トラックバック

May 05, 2004

システムソフト電子辞典 MacOS X

システムソフト電子辞典のMacOSX版がリリースされたので先月出掛けたついでに新宿のヨドバシカメラで「システムソフト電子辞典シリーズ・ビジネスセット3(広辞苑第五版・リーダーズ英和辞典・現代用語の基礎知識)」(定価20,790円、ヨドバシ価格15,540円)を購入した。事前にyodobashi.comで価格と在庫を調べ、ポイント残高も8500円分位あるので常時在庫のある新宿西口店で買うことに決めておいたものだ。システムソフト電子辞典は前から使っていたもので、MacOSXではクラシック環境のMacOS9でも使えていたが、G4もiBookもハードディスクを更新したときからMacOS9を使う頻度が減ったので再インストールしていなかった。その替わりにMacOSXに対応したエルゴソフトのEGBRIDGE14とEGWORD13に付属している電子辞書を専ら使用していた。それでも、やっぱり広辞苑は使いたいのでMacOSX版がリリースされるのを待っていた。以前使っていたシステムソフト電子辞典は広辞苑第四版、岩波国語辞典、研究社新英和・新和英中辞典なのだが、新しい「システムソフト電子辞典シリーズ・ビジネスセット3」には和英辞典がない、別に買い求めなければいけないのか疑問に思っていた。

システムソフト電子辞典の「辞典のグループ化」機能を用いると一つの検索キーワードでグループ化された辞典全てを検索できるので、広辞苑第五版・リーダーズ英和辞典・現代用語の基礎知識を一つのグループとした。と云うか「辞典のグループ化」をしないと出来ないことが問題かな?

「システムソフト電子辞典シリーズ・ビジネスセット3」使ってみると和英辞典がセットされていない理由が解った。つまり、見出し語だけの検索だけでなく解説文の内容も検索対象になっているので和英辞典が不要になっている。これもハードウェアの進化、具体的にCPUの高速化と大容量のハードディスクの賜物であろう。

と云うことで一回の操作で幾つもの辞書を調べられるのはオンライン辞書の最大の利点でもある。
しかし、アイコンのデザインがとてもダサい。

因みに製品はMacOSX版とWindowsXP版のCD-ROM二枚組となっている。こちらがWindows版のシステムソフト電子辞典である。

システムソフト電子辞典に名前だけ残っているシステムソフトであるが、かってはクラリスやアドビの日本総代理店を務めるなど、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いがあったが、バブルの終焉や外国企業の日本法人の設立によって、国内の独占的販売権を失い、凋落の一途を辿っていった。システムソフトでGoogle検索した結果、ゲーム製品関係はSystemSoft Alpha Corporationがシステムソフトのロゴを継承しているが、コーエーから著作権侵害で訴えられている記事もある。そして唯一残ったパッケージ製品のシステムソフト電子辞典シリーズはロゴヴィスタ株式会社に権利を移譲している。
本体のシステムソフトは倒産して消えてしまったのかと思っていたが、どっこい事業の再構築をしてシステムエンジニアリングの企業として再出発しているようである。

Posted by S.Igarashi at 11:02 AM | コメント (0) | トラックバック

May 04, 2004

白鼻心

今朝方、近所の民家の裏に仕掛けられた罠に白鼻心(ハクビシン)が捕らえられていた。これで捕まえたハクビシンは五匹目くらいになるそうだ。罠は八王子市から借りたもので、ハクビシンの他にアライグマやタヌキなどを捕獲するためのモノだ。捕獲されたハクビシンは市が引き取りに来る。遠目にハクビシンを見たことは昨年9月にもあるが近くで見るのは初めてだ。


捕らえられたのは手負いのハクビシン、手負いが掛かったのは初めてだそうで、かなり獰猛である。

Posted by S.Igarashi at 01:46 PM | コメント (0) | トラックバック

May 03, 2004

イラク・報道

昨日、一昨日放送のETV特集「イラク・占領下に生きる」をビデオで見た。引き続き夕方五時からNHK総合の「イラクの子・ふたりのアリの悲劇」も見た。後者のシャイン・リミテッド・プロダクション/イギリス・チャンネル4制作のドキュメンタリーはメディアの有り方・矛盾点を問う内容であった。二人のアリの一人アリ・アバスは2003年4月1日の米軍のロケット騨の攻撃により家屋損壊、家族でただ一人生き残ったアリは両腕を切断、もう一人のアリ・フセインは2003年4月3日、農場で米軍機の攻撃を受け、頭部の額から上唇まで裂傷、鼻を失い左目は失明。
同じように米軍の攻撃により負傷し同じクェートの病院に収容され障害が残った二人の少年の運命はメディアによって異なる人生を歩むように仕向けられる。両腕を失ったが顔には損傷を受けずに憂いを含んだ大きな瞳で寡黙なアリ・アバスはメディアや慈善団体にとって戦争被害者の表象として利用価値の高い存在に映ったのであろう。彼らはアリ・アバスを自分たちの支配下に置くべく争奪戦を繰り広げることになった。
一方のアリ・フセインは自分の顔を失ってしまった。彼に対して手を差し伸べようとする慈善家もメディアも表れなかった。彼を戦争被害者の表象とすることで障害者を晒し者にしたという非難を予め避けているようにも思える。
治療を終えたアリ・フセインは他の少年と少女と共にイラクに帰され、一方のアリ・アバスはロンドンに渡り慈善団体によって、義手を与えられリハビリテーションが行われることになり、独占的出版権と独占的映像権をそれぞれのメディアと契約合意されたところで番組は終わるのであるが。アリ・アバスの諦めにも似た悲しげな瞳の中には怒りの残り火がまだ消えていないようにも見えた。その怒りは世界中の大人たちに向けられている気がしてならない。
何かキリスト教の原理的な深層意識に宿るミッションによってイラクを攻撃、またそのミッションによって被害者に救済の手を差し伸べる。そうした矛盾や偽善をアリ・フセインもアリ・アバスも見抜いていたに違いない。

この「イラクの子・ふたりのアリの悲劇」の編修の巧さに、直前に見たETV特集「イラク・占領下に生きる」がまったく霞んでしまった。もっとも、それは仕方のないことである。時間の掛け方もお金の掛け方も違うだろう。それに取材はNHKではない。取材したのは安田純平氏と同じようにフリージャーナリストである。NHKだけでなく、多くのメディアは社員を戦闘地帯に派遣したりはしない。安田純平氏もイラクを取材するために信濃毎日新聞記者を退職してフリーになっている。覚悟の上の行動だろう。高見の見物をきめている政治屋ごときに自己責任うんねん言われる筋合いはないと思う。
東京新聞安田純平・緊急手記「拘束の3日間」
ETV特集「イラク・占領下に生きる」はフリージャーナリスト後藤健二氏の取材によるものである。後藤氏はWeb上のKenjiの日記を一旦終了し、Blogとして4月末からIndependent Press 後藤健二の取材日記をWebでの発表の場としている。
アフガン空爆の時はパキスタン在住・督永忠子のオバハンからの気まぐれ通信が現地からの貴重な情報源となった。何れも絶対安全地帯からは得られない情報である。そういえば、いま東京都写真美術館でロバート・キャパの写真展が開催されている。

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May 01, 2004

コンサートのチラシ

先日、上野の東京文化会館の入り口でもらったチラシの束を家に帰って数えてみたら45枚あった。雑誌にすればA4で90ページ分である。昔はアルバイトのビラ配りが何人もコンサート会場のアプローチに待機していて、一枚一枚、次に次ぎに無理やり手渡され、その処分に困ったものだが、最近は纏めてビニール袋に入れられ、コンサート会場ロビーにチラシの回収箱も用意されている。
東京文化会館はクラシックの殿堂?なので、配られたチラシの殆どはクラシックコンサートのものである。それで、女性アーチストのチラシだけを撮ったのが上の写真である。見て分かる通り、「才色兼備」整っていることがクラシックの世界でも女性アーチストの条件なのである。ソリストになるには「才」以上に「色」は必須条件なのだろう。CDデビューとなると、「才」は兎も角、「色」、つまりルックス、CDジャケットの写真映りが決め手となる。斯くして店頭のクラシックコーナーにはオヤジ好みのCDジャケットが並べられることになるのだ。つまり「才」も「色」も消費される対象としかみられていない。

Posted by S.Igarashi at 09:00 AM | コメント (0) | トラックバック