先日、上野の東京文化会館の入り口でもらったチラシの束を家に帰って数えてみたら45枚あった。雑誌にすればA4で90ページ分である。昔はアルバイトのビラ配りが何人もコンサート会場のアプローチに待機していて、一枚一枚、次に次ぎに無理やり手渡され、その処分に困ったものだが、最近は纏めてビニール袋に入れられ、コンサート会場ロビーにチラシの回収箱も用意されている。
東京文化会館はクラシックの殿堂?なので、配られたチラシの殆どはクラシックコンサートのものである。それで、女性アーチストのチラシだけを撮ったのが上の写真である。見て分かる通り、「才色兼備」整っていることがクラシックの世界でも女性アーチストの条件なのである。ソリストになるには「才」以上に「色」は必須条件なのだろう。CDデビューとなると、「才」は兎も角、「色」、つまりルックス、CDジャケットの写真映りが決め手となる。斯くして店頭のクラシックコーナーにはオヤジ好みのCDジャケットが並べられることになるのだ。つまり「才」も「色」も消費される対象としかみられていない。