August 31, 2006

Bob Dylan Modern Times

新しい"iPod + iTunes Ad"は8月29日に全米でリリースされたBob Dylan のニューアルバムModern Timesだが、iTunes MusicStore JapanではBob Dylanのカバー曲はあっても残念ながらSONYに専属しているBob Dylan本人による楽曲は扱ってない。AmazonJapanでもModern Timesは未だ扱っていないので、今のところ国内では"iPod + iTunes Ad"でサワリを聴くだけである。しかし、Dylanも老けましたな。

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August 30, 2006

ラジオドラマ・博士の愛した数式

ラジオドラマ・博士の愛した数式を聴いた。
ラジオドラマを聴いたのは久し振りだ、いや、前に聴いたのが、いつの事か思いだせないのだから、久し振りと云うよりも、遥か昔のことである。そうは云っても「君の名は」なんてのは記憶にない。かろうじて「笛吹童子」「紅孔雀」はうっすらと記憶に残っている程度、昭和30年代初めの「赤胴鈴之助」の主題歌は覚えているが、話の内容は忘却の彼方である。と云うことで、久し振りのラジオドラマは中々良いものだ。小説は玉井さんのMyPlaceのエントリーに刺激され直ぐに読んだが、映画は未だ観ていない。リアルタイムで放送されるラジオドラマは時間に拘束されるが、こうしてCD化されたものなら、iPodに入れておけば時と場所を選ばず聴くことができる。iTunes MusicStoreでもこうしたラジオドラマやオーディオブックが増えると良いだろう。

以下、ラジオドラマ「博士の愛した数式」に寄せた、作者・小川洋子の言葉である。

 老数学者と十歳の少年を結びつけるために、この小説には野球が必要だ、と思いついた時すぐさま、彼ら二人が肩を寄せ合い、ラジオにじっと耳を澄ませている情景が浮かんできた。
 静かな食堂に流れる、野球の実況放送。タイガースが得点を入れ、わき上がる歓声。顔を見合わせ、微笑を交わす博士とルート少年。そんなささやかな瞬間に、かけがえのない喜びを見出す家政婦さん……。
 彼らの心が触れ合う場面で、きっとラジオが大事な役割を果たしてくれるに違いないと確信した。ラジオドラマ化のお話をいただき、迷わず了承の返事をしたのは、この小説とラジオが密接な関係にあると、分かっていたからなのだ。
 博士と、家政婦さんと、ルート君の声が聞こえてきた時、懐かしい気持になった。小説を書いている間、ひとときも離れず私の胸にあった登場人物たちの体温が、よみがえってきたからだ。
 自分の書いた一冊の本が、新しい出会いを経て、こうしてまた別の姿に生まれ変わった。「博士の愛した数式」は、本当に幸運な小説である。
 最後に、うれしかったことをもう一つ。私の大好きな八木裕さん、亀山つとむさんと、このような形でご一緒でき、作家としてだけでなく、タイガースファンとして、大きな充実感に包まれている。

阪神の地元は大阪・毎日放送の制作で、同局の野球解説を務める元・阪神の八木裕、亀山つとむが球場の観客役で出演している。阪神vs広島の試合で阪神が先行ということならば、広島のホームゲーム、場所は広島球場ということになるが、博士も私もルートも標準語を話し、登場人物の名前も場所も特定していないが、それはそれで良いのだろう。三人の登場人物の設定もこれ以外考えられない、ルートはやはり10歳の少年でなければいけない。キャスティングもハマっている。そしてラジオドラマは博士の記憶がリセットされる時間と同じ80分で終わる。

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August 29, 2006

The Lingotto Factories

1週間振りGoogleEarthを立ち上げると、アップデートを促すダイアログが表示されたので指示に従いダウンロードするとGoogleEarthのMac版が日本語対応になっていた。akiさんがエントリーしたBrunelleschi's Domeを見た後、トリノまで一飛びした。イタリア合理主義を代表するフィアットのリンゴット工場が本当に全長500mあるのか確認してみたくなったのである。因みにリンゴット工場は既に生産拠点の役目を終えRenzo Piano Building Workshopによってリノベーションされている。( 45°01'55.37"N 7°39'55.25"E)
やはり、工業都市トリノなのか鉄道施設が充実しているようだ。こんな施設もみられたが、さすがデザイン王国・イタリアである。
因みにトリノと云えばスクデットを剥奪されセリエBに降格となったユヴェントスのホームでもある。

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August 28, 2006

不都合な真実

AnInconvenientTruth.jpg

アップルの取締役だけでは物足りなかった「一瞬だけ大統領になった男の挑戦」とは「不都合な真実(An Inconveniant Truth)」を明らかにすることだった。

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August 27, 2006

1 month later

と云うことでWireless Mighty Mouseを使い始めて1ヶ月が経ち、バッテリーの残量が僅かとなり交換を促された。因みに装着バッテリーは1本だけ、Macは大体1日8〜10時間使用、使わないときはメニューからスリープさせているが、Wireless Mighty Mouseは自動的にオフするとあるのでスイッチは入れっぱなしにしている。もう少しこまめにMac本体の電源も落とし、Wireless Mighty Mouseのスイッチも切っておき、どのくらいバッテリーが持つか試してみよう。

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August 26, 2006

東京日和

アラーキ繋がりと云う事で昨日の「東京人生」に続いて「東京日和」である。竹中直人・監督の映画は見てないが、その音楽を担当した大貫妙子によるサントラ盤は、ちょうど今頃の季節、夏の終わりの午睡から目覚めるときに相応しい、気怠さの残る身体に心地良く響く音楽である。
「東京日和」

Posted by S.Igarashi at 02:08 AM

August 25, 2006

東京人生

今年10月に江戸東京博物館で展覧会「東京人生」を開く「天才アラーキー」のインタビュー記事「東京 人生 アラーキー総決算 写真は呼吸、東京は子宮だよ」である。

Posted by S.Igarashi at 09:26 AM | コメント (2)

August 24, 2006

無知の奢り

の太陽系惑星の数を減らすか増やすかの国際天文学連合の論争であるが、自然科学と云うよりも政治的駆け引きに見える。人類の誕生以前に存在し、人類の滅亡以後も存在するであろう惑星を認めるの認めないとは、全く以てのお笑い草で無知の奢り、決定したら是非ともボードメンバーが認定証を責任もって惑星に届けて欲しいものである。まぁ、この論争を蔭で喜んでいるのは、クイズ番組の問題作成者か有名私立中学の入試問題作成者だけのような気もするのだが。

Posted by S.Igarashi at 09:54 AM | コメント (3)

August 23, 2006

Dear Old Stockholm

Phil WoodsのPhil Talks With Quillを買ったのは、1970年前後のことだろうが、ソニーがエピックレコードを傘下に治めてリリースされた廉価版LPの一枚だった。既にPhil Woodsは彼のヨーロピアン・リズムマシーンを率いて人気を博していた時期でもあったが、B面の"Dear Old Stockholm"に引かれて聴き込んだアルバムである。LPアルバムのライナーノーツでは"Dear Old Stockholm"をスタン・ゲッツの曲としているが、CDでは北欧のトラディショナルに訂正されている。マイルスやコルトレーンをはじめ多くのジャズミュージシャンが演奏している"Dear Old Stockholm"であるがフィル・ウッズの1957年のこのアルバムも名演の一つであろう。

因みに、五木ひろしの待っている女(作詞:山口洋子、作曲:藤本卓也・1972年)の最初のフレーズ「消え残る街灯り〜♪」が"Dear Old Stockholm"にクリソツなのである。恐らくは、ジャズアルバムに影響されて、作者不詳の北欧トラディショナルソングである"Dear Old Stockholm"のフレーズを引用したのだろう。以下、iTMSで聴き比べを、演歌的に聴こえるのはスタン・ゲッツだろうか。

Miles Davis - Miles Davis, Vol. 1 - Dear Old Stockholm
Miles Davis - Miles Davis, Vol. 1 - Dear Old Stockholm (USA)

Stan Getz - Round Midnight - Dear Old Stockholm
Stan Getz - Round Midnight - Dear Old Stockholm (USA)

John Coltrane Quartet - Impressions
John Coltrane Quartet - Impressions (USA)

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August 21, 2006

騙される人々

東京新聞8/19の記事振り込め詐欺 都内は増加中 方言いらない金持ち多いによると八王子は都内で世田谷に次いで被害が多いそうである。振り込め詐欺の電話があったら浦辺粂子の声色(ていうか、志村けん?)でボケてみようと思うのだが、そんな電話は掛かってこない。
「まさか自分が…そんな人ほど騙される?詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学」の著者・西田公昭による25のチェックリストで「多いに当てはまる」(2点)、「多少当てはまる」(1点)、「まったく当てはまらない」(0点)で35点以上の人は要注意ということである。だが、このチェックリストを分析すると「小泉政権を支持する人々」と共通するところが多いにありそうだ。お人よしでマインド・コントロールに弱い国民性、其処につけ入るのは政治家もメディアも企業も、そして犯罪者も共通である。

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August 20, 2006

Yokota Air Force Base

横田基地にビールを飲みに行かないかと云うakiさんのお誘いを受け、昨日は御二方に御伴して、2006・日米友好祭が開かれている横田基地に潜入してきた。と云うことで米軍基地に入るのは小学生のとき三軍記念日で開放された立川基地以来である。やっぱり四千メートル級の滑走路を持つだけに広い、日差しも強い上にコンクリート舗装からの照り返しも強く、暑い!!。

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プラモデルに夢中になっていたガキの頃なら機種名が直ぐに判るだろうが、、、私の知識はファントムから後は更新されていない。

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ジェットエンジンをこの距離で見られることは日常生活において考えられない。

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別に後光が差している訳でなく、単なる逆光撮影である。それにしてもこのプロポーションと電飾文字がなんとも。場所は横田基地のこの辺りです。日本庭園モドキがになってますが付属の建物の用途は判りませんが、滑走路脇のエプロンから朱色の太鼓橋を渡ってアプローチするようになってますね。

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3時45分からのデモンストレーションは横須賀基地所属の爆発物処理班によるヘリコプターからの降下訓練、日米軍事同盟によるテロ対策へのアピールのようだ。

アメリカ空軍繋がりと云えば、7/28のタモリ倶楽部のGoogleEarth特集で、おろし金に見立てたられたDavis-Monthan Air Force Baseがあった。

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August 17, 2006

本郷界隈徘徊

と云うことで8月15日は安田講堂に行く前、御茶ノ水から歩いてKai-Wai 散策のmasaさんのテリトリー・本郷界隈を徘徊することにした。先ずは順天堂大学病院の前を通り本郷 元町公園へと向かった。園内は思いの他、清掃も行き届き、足下の槐(えんじゅ=ニセアカシア)の花弁の色味と散り具合の儚さと、遠くから聴こえるデモ行進の喧騒の虚ろさが人気のない公園を演出していた。

弓町を抜け、本妙寺坂から女子美・菊坂校舎の跡地を見ることにした。ところが、写真の文京区男女平等センターの前に立つオジサンに引っ掛かり、講釈を聞かされることになった。オジサン、本郷に住み始めて39年になるそうだが、最近になって郷土史に目覚め、店の仕事が一段落した時間を見計らって、チャリンコに乗って写真を撮って回っているそうだが、もしかするとmasaさんに感化されて始めたのではと妄想している。因みに女子美・菊坂校舎跡はクランクした交差点の先、坂を上った右手のマンションの建つ場所である。

hongo04.jpg

地図を見ていて気になっていた場所があったので、そこまで足を延ばし立ち寄ってから安田講堂に向かうことにした。Kai-Wai 散策で八百屋の名前で検索すると流石にmasaさんである森川町六叉路の謎と三層重ね地図が出てきた。ん〜、明治、江戸まで溯ることができるぞ。

Posted by S.Igarashi at 01:25 AM | コメント (3)

August 16, 2006

8月15日と南原繁を語る会

昨日は「8月15日と南原繁を語る会」に行ってきた。この講演者の顔ぶれから見ての通り、内容の濃い、興味深い話の連続で「学問の自由=アカデミック・フリーダム」を問う三時間の講演が瞬く間に終わってしまった。立花隆による趣意書を締め括る、『南原繁の衣鉢を継いで、日本の歴史について、日本の現在と未来について、広く、深く、遠くを見る見地から、いま言うべきことを言っておこうとする者がここに集っている。』の言葉に続けて、立花隆は日本の現在と未来について狭く、浅く、近くしか見られない人達(政治家)を(大学から)批判する声を挙げるべきであると述べている。それは正に先の戦時中の指導者のが次期総理の最有力候補となっている現在、憲法改正を含めて戦前の日本帝国に逆戻りすることへの危機感の表れでもあり、知識人の覚醒を問うことでもあろう。

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第83回 小泉首相“開き直り参拝” 日本が見失った過去と未来

Posted by S.Igarashi at 10:48 AM

August 15, 2006

フィクションに支配される世界

西も東も、北も南も、世界は現実に目を背けフィクションに支配されている。ヒトがつくったフィクションも最初につくったヒトの手を離れると、フィクションがフィクションを生み、手を付けられないモノになり、やがてモノノケとなる。今日もまた虚無のヒトがフィクションの装置を訪れ、これでまた、フィクションとフィクションがせめぎ合うのだが。哀しいかなヒトはフィクションに支配されても、フィクションの世界に生きることは許されず、現実の世界においてけぼり。血が流れるのはフィクションではなく現実と云う訳だ。

追記:フィクションに支配されない為にはイデアとリアル、そして持続するイマジンが大切なんだと、改めて痛感した、今日の「8月15日と南原繁を語る会」でした。

Posted by S.Igarashi at 10:51 AM | コメント (5)

August 14, 2006

ザ・藤森照信

ザ・藤森照信総勢100名による徹底探究-歴史・設計・人間
長ったらしい副題が付いてる通り、100人で寄って集ってF森教授を徹底的に解剖してしまおうと云う企画のようだが、そんな100人の論客よりも異彩を放っている表紙の写真の方がF森教授の建築を看破してしまっているように見える。建築写真のセオリーの全てを無視した写真はsmall planet本城直季である。正に現代建築のセオリーを無視した藤森建築に相応しい写真家である。

巻頭の「Q&A 藤森照信に問う」建築家、歴史家等による15通の質問状の回答が建築批評、建築家批評、文明批評になっていて面白く、結構笑えるから不思議。(21世紀は笑うしかない状況かもね。実際に大家の作品が自分の作品のパロディになってる状況もあるし、)
難波和彦によるサスティナブル・デザインの動向に関する質問で、環境原理主義者に対しての「マジメさだけが場の空気を支配し、笑いの乏しい世界は私の性に合わないのである。」とはF森教授らしい。

Posted by S.Igarashi at 01:23 AM | コメント (1)

August 13, 2006

快便なれど心晴れず

先日のタモリ倶楽部の空耳アワーを見ていると、聴き覚えのある曲と空耳ワード、しかしセルジオ・メンデスとブラジル65ではなく、同じボサノバの曲でも歌手はアストラット・ジルベルト、思わず「なんだ!俺が一昨年、応募した空耳じゃないか!」、、、あのハガキはちゃんと届いていたのでしょうかと、がっかり、手拭いをもらい損ねた。残念!

BRASIL '65 The Sergio Mendes Trio
(東芝EMI / TOCP-50632)
アルバムタイトル:ブラジル '65/セルジオ・メンデス・トリオ
二曲目:BERIMBAU (41秒辺り)
空耳ヵ所:E se um dia ele cai, cai bem.... 快便〜♪
訳詩:そしてある日落ちるときは見事に落ちる。(快便〜♪)
採用された投稿者は"dia ele cai"の部分に"歯科医師"と空耳ワードを当てていたけれど、タモリ同様、「そうは聴こえない」
iTMSには"BRASIL '65 The Sergio Mendes Trio"の"BERIMBAU"はないが"Astrud Gilberto"のならあり、快便〜♪ も試聴可能。

Astrud Gilberto - Astrud Gilberto's Finest Hour

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August 12, 2006

あーせい校正

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本日から大方の会社・団体・法人等が夏休みに入ったようですが、その休み明けに提出する宿題です。校正用のPDFも頂いてますが、やっぱり最後は紙のゲラでチェックしないといけませんね。

Posted by S.Igarashi at 06:16 PM | コメント (4) | トラックバック

August 10, 2006

Never Let Me Go

カズオ・イシグロわたしを離さないでの原題" Never Let Me Go"は彼が村上春樹から貰ったJazzのCDアルバムにあったスタンダードナンバーから付けられたそうである。"Never Let Me Go"は多くのジャズ・シンガーが唄っており、ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)やナットキングコール(Nat King Cole)も唄っている。カズオ・イシグロが聴いたCDのジャズ・シンガーは不明だが、小説に登場する"Judy Bridgewater"はどうやら架空の歌手のようである。"Bridgewater"という姓から70年代にデビューして話題になったジャズシンガー"Dee Dee Bridgewater"の名からヒントを得ているのではと思わせるが如何なものだろう。ところで、この小説に相応しい"Never Let Me Go"を唄っている歌手はダイナ・ワシントンでもなく、 この"Adele Nicols"の様な気がする。バイオグラフィーによれば日本にも数年滞在したことがあり、新宿のピットインでも唄った事があるようだが、日本語によるAdele Nicolsの情報は見つからない。
と云うことで話題がカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」から離れてしまった。

そんな訳で表紙カバーのカセットテープはは記憶を手繰り寄せる表象として、また読み方によっては主題の隠喩と考えられないこともないだろう。31歳の介護人であるキャシー・Hのモノローグで始まる物語は、淡々と記憶を辿り、彼女の生い立ちの地「ヘールシャム」の決して尋常ではない寄宿舎生活へと溯る、物語の1/3で「ヘールシャム」の概要と存在理由が明らかにされ、物語の1/2で「ポシブル」という言葉により初めて出生の秘密が明らかにされ、やはりそうだったのかと納得する。或る意味で1960年代に書かれた近未来小説のようであり、女、男、女の純愛小説のようでもある。ミステリー小説ではないが、結末は勿論の事、予備知識は持たないほうが、想像力を刺激されるであろう。その中で"Never Let Me Go"のカセットテープはディテールにリアリティを与える小道具として小説に命を吹き込んでいる。


予備知識なしで『わたしを離さないで』を読みたいと願うならば下記のインタビュー記事には目を通さない方が賢明である。
『わたしを離さないで』刊行 カズオ・イシグロ氏
 『わたしを離さないで』 そして村上春樹のこと カズオ・イシグロ インタビュー(文学界 2006年8月号)
fuRu さんも読了したということでエントリーをアップした。
af_blog:「わたしを離さないで 」---カズオ イシグロ

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August 09, 2006

イッセー尾形のつくり方

8月13日(日)の午後11時25分からイッセー尾形の「たった二人の人生ドラマ」が放送予定だが、そのイッセー尾形と二人三脚で独り芝居を続けてきた演出家・森田雄三のワークショップ「イッセー尾形のつくり方」見学記が日経ビジネス・オンラインに掲載されていて、これもまた面白い。
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(1)「他人になる」という方法
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(2)困る技術
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(3)人生横入りの方法――「見る」効用
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(4)“迷信”を逆手に活用せよ
イッセー尾形流「人生コーチング」〜(5)欠点は克服せずに、大事にせよ

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August 08, 2006

Time Machine

TimeMachine01.jpg

Mac OS X LeopardTime Machineでテラノザウルスに会いに行くのは無理だけど、忘れ物を探すくらいなら、過去に戻れそうだ。来年になったらタイムマシンにおねがいしてみるか。

と云う事で特にサプライズもなくWWDC2006でMac OS X LeopardとMacProが発表されました。
MacProは
2.66 GHZ QUAD XEON
1GB 667 DDR2 FB DIMM ECC - 2x512
250GB シリアルATA 3Gbps 7,200rpm
NVIDIA GeForce 7300 GT 256MB SDRAM
で税込319,800也です。
20年前に買ったMacPlusよりも安い!!のだが、おいそれと手が出ない値段ですね。
Pro仕様でハードに使うならメモリーは最低4GB、理想は8GBは欲しいところ、HDDも500GB、理想は1TBでしょうか。どちらかと言えばMacProのProは画像、映像関係のProへ、シフトしているように思えますね。

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August 07, 2006

占領下の東京

図説・占領下の東京:河出書房新社・刊
昭和30年代、放課後の掃除当番をサボって箒を抱え、意味も知らずにプレスリーのG.I. Bluesを真似て"hup, two, three, four occupation G.I. Blues"なんて、がなりたてていた小学生がいたそうだが、そんなガキ共もリフレインの"occupation G.I. Blues"に占領の意味があることを知ったのは大人になってからだろう。表紙の写真を見ると第二次大戦後の敗戦国を占領した進駐軍G.I.のお気楽ぶりが伺える。8月3日の東京新聞朝刊の特集記事では「占領が変えた東京読み解く・都市政策専門家が米軍資料もとに」と紹介されているが、戦後のビッグ・プロジェクトでもあった東京オリンピックも米軍から占領地の返還が行われなかったら叶わぬことであったのだ。

東京人の9月号も何故か「占領下の東京」の特集である。こちらは半藤一利、井上ひさし、五百旗部真(いおきべ まこと)の鼎談「戦後日本の骨格作った7年間」が興味深い。1972年の日中国交回復の際、毛沢東も政敵である蒋介石の戦後処理の考え「以徳報怨(徳を以て、怨みに報いる)」を尊重しそれを引き継ぎ、「悪いのはA級戦犯である戦争指導者であって、徴兵された日本兵も中国人民と同様に被害者」のレトリックを以て中国人民の感情(心の問題)を静め外向的決着を図った訳である。小泉が「心の問題」と言うならば、彼ら中国人民の「心の問題」はどうなのかと云う事だろう。何れにせよ外交上の約束事を守れない国は他国から信頼されることはあり得ない。

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August 06, 2006

「原爆の子」片岡脩の生涯

TNP060804.jpg8月4日から今日(8月6日)まで東京新聞朝刊に特集記事『新聞記者が受け継ぐ戦争・「原爆の子」片岡脩の生涯』が三回に亙って掲載された。片岡さんは僕が72年から5年間勤めていた高木滋生建築設計事務所の所長である高木さんと藝大からの友達だった人である。そして、高木事務所が南青山にあった頃の事務所の大家さんでもあった。自宅だけ建替えるつもりだった片岡さんに、将来のことを考えて共同住宅にすることを勧めたのは現実主義の高木さんだった。そんな事情で片岡さんは高木事務所の大家となり、高木さんは店子となり、京橋から南青山へと事務所を移転した。片岡さんとお話ししたのは、一度か二度だけ、高木さんが上京したおり、事務所でウィスキーを傾けながら、ロスのブラッドベリー・ビルを話題にした記憶があるが、とてもユーモアを好む人と云う印象であった。(因みにブレードランナーが撮影される、ずっと以前の話。)

Posted by S.Igarashi at 10:18 AM

August 01, 2006

男の隠れ家

「そば特集」と云えば、この手の雑誌の定番企画である。書店の雑誌コーナーで見つけ、つい手に取って頁を捲ると山口さんちの「赤坂 NAGARA ながら」が出ているではないか。そういえば1月28日のアースダイビング@江戸東京地下水脈の宴会以来、彼の地を訪れていない。旨い蕎麦に冷酒があれば、、、八海山の地ビールも旨そうだ。

Posted by S.Igarashi at 08:15 PM | コメント (0)