ザ・藤森照信総勢100名による徹底探究-歴史・設計・人間
長ったらしい副題が付いてる通り、100人で寄って集ってF森教授を徹底的に解剖してしまおうと云う企画のようだが、そんな100人の論客よりも異彩を放っている表紙の写真の方がF森教授の建築を看破してしまっているように見える。建築写真のセオリーの全てを無視した写真はsmall planetの本城直季である。正に現代建築のセオリーを無視した藤森建築に相応しい写真家である。
巻頭の「Q&A 藤森照信に問う」建築家、歴史家等による15通の質問状の回答が建築批評、建築家批評、文明批評になっていて面白く、結構笑えるから不思議。(21世紀は笑うしかない状況かもね。実際に大家の作品が自分の作品のパロディになってる状況もあるし、)
難波和彦によるサスティナブル・デザインの動向に関する質問で、環境原理主義者に対しての「マジメさだけが場の空気を支配し、笑いの乏しい世界は私の性に合わないのである。」とはF森教授らしい。
再放送ですが、今日(11/30)の深夜0時からNHK総合でトップランナー・『ミニチュア?本物?▽写真家・本城直季の不思議な世界』があります。
Posted by: iGa at November 30, 2006 11:36 AM