六本木ヒルズを初めて訪れたのは昨年夏に世界都市展の模型を見るためだった。六本木ヒルズの第一印象はユーザーインターフェースが全く考えられていない建物の一語、つまりユーザーフレンドリーには作られていないのである。基本的には来訪者を拒絶する為にデザインされていると言い換えても良い。オフィスビルにとって招かざる者は門前払いするのが、森ビルの流儀なのであろう。従って、来訪者の為のインフォメーション・デザインはどこにあるのか見つけるのは至難の業、アフォーダンス(affordance)なんて概念は皆無である。そうしたハードウェア・デザインの欠点を補うために、美術館や展望施設の係員の異常なまでの人数動員には呆れるばかりであった。
建築計画のどの段階で最上階を有料展望台と美術館にすることが決定されたのか知る由もないが、オフィスビルと美術館・展望台という異なる用途を組み込み、足下には商業施設という複合施設の建築計画として、平面計画も動線計画も悪すぎる。幼児が駆け込んだ回転扉はオフィスビルへの入り口であって、展望施設への入り口は高層ビルの周囲を廻って反対側にあるのだが、その誘導の為のサインを見つけるのは、湘南の砂浜で砂金を見つけるのと、同じように難しいのである。
森ビルは高度成長期に港区虎ノ門周辺で中小の賃貸オフィスビルを次々と建設し、70年代辺りから急成長した不動産業である。建築基準法で31mの高さ制限があった時代、三菱地所が階数を7〜8階止まりでオフィスビルを計画するところ、10階建てでオフィスビルを作るのが森ビルの流儀でもあった。当然、階高も天井高も低く押さえられることになるが、賃貸面積は広く確保できる。60年代後半に建築基準法が31mの高さ制限を撤廃し、容積率を導入したことによって、中小の賃貸オフィスビルをメインにした経営方針を捨て、よりスケールメリットの大きい大規模ビルの開発にシフトすることになった。そして今日では地上げを伴う再開発は他の大手不動産業の追従を許さぬほどになっている。
企業が大きくなっても、創業者の体質や理念は残るものである。80年代に日経アーキテクチャーのインタビューで当時の会長(故人)が東京を世界金融の中心にするのが夢だと息巻いていた。そして、東京はエリートだけが住む都市にするのだ、とも言っていた。横浜国立大学の経済学部の教授という経歴をもっていた人の発言とも思えなかったのが、今でも印象に残っている。
事故発生後の森ビル管理者のコメントの行間から滲みだす「迷惑なことをされた」というメッセージを読み取った人は少なくないであろう。これも創業者の体質がなせる業かしら。
東京新聞・こちら特報部六本木ヒルズの広報体質
しかし、駅のプラットホームでも幼児の手を引いてあげるでもなく、走り廻らしている親を見るにつけ、ハラハラ・ドキドキして親を叱りつけたい気持ちになるのは私だけではないでしょうね。
東京新聞の「こちら特報部」は朝刊掲載の見開き記事であるが、通常の新聞記事が鮮度(News)を第一としているのに対して、過去の記事に対する検証等、週刊誌的な見地に立った記事が興味深く、見逃せない。特に、この三日間の「こちら特報部」はメディアの有り方を検証する内容でもある。
2004.03.30深まる謎 イラク・邦人外交官殺害
2004.03.29日本でマッカーシズムの悪夢
2004.03.28戦争報道 メディアの危うさとは
3月26日深夜のテレビ欄にタモリ倶楽部の耐力壁グランプリとある。いったい、これは何であろう、以前にもタモリ倶楽部では大学対抗でテストピースの圧縮試験を行い、最強のコンクリートを競う番組を放送したことがあった。であるから、それに準じた内容であることは想像できる。
「空耳アワー」のフアンとしては、別に「耐力壁グランプリ」でなくても見るのだが、およそテレビ番組、それも深夜の娯楽番組に相応しい内容か、等と考えないで、フツーなら企画にも上がらない内容で番組をつくるタモリ倶楽部は絶滅品種の朱鷺に匹敵するくらいに貴重、且つ馬鹿馬鹿しい番組であり、私の好みだ。
番組は四チームによって木造軸組構造の耐力壁の強度を競う内容であった。柱間が約三尺、水平横架材間が約八〜九尺の耐力壁をチーム別に左右に配し、上部の水平横架材を油圧ジャッキで繋いで引き合い、破壊した耐力壁のチームが負けになる。
一回戦は「ものつくり大学」vs「森林文化アカデミー」
二回戦は「日本建築専門学校」vs「岡本建築構造研究室+平成建設」
それぞれの勝利チームで決勝戦を行い。
決勝戦は「森林文化アカデミー」vs「岡本建築構造研究室+平成建設」で行われ、「岡本建築構造研究室+平成建設」チームが優勝した。
いわゆる「通し貫」系耐力壁とブレース系耐力壁の差が如実な結果となって現れ、「岡本建築構造研究室+平成建設」チームのブレース系+大型ガセットプレートによる耐力壁が勝利を治めた。
上図は「日本建築専門学校」の耐力壁であるが、引っ張り側に強い力が働いている。ホールダウン金物の義務化が納得。
華氏451は高校生の時に新宿文化(ATG、アートシアターギルド)で見た初めての映画だ。レイ・ブラッドベリ原作、フランソワ・トリュフォー監督のこの映画は近未来の言論統制下にある社会を描いている。同じようにファシズムをテーマとした「1984」と比較すると「華氏451」の近未来社会は一見して秩序があり、都市も美しく人々の生活も豊かに見える。それはソフト・ファシズムと言って良いだろう。体制に逆らわず、何も考えず、誇りも持たず、家畜として生きて行けるなら楽な世界に見える。華氏451は紙が燃える時の温度である。焚書がテーマのこの映画の主人公は消防士であるが、消火が任務でなく、反体制のアジトをガサ入れして、書物を燃やすのが任務である。活字は御法度、新聞は漫画だけ、テレビだけが一方的な情報源の社会である。別名・悪徳政治家及び官僚保護法と呼ぶのが相応しいような個人情報保護法のごり押し採決といい、週刊文春・出版禁止措置といい、「1984」から20年を経た「2004」は限りなく「華氏451」の世界に近づいているようにも思える。
子供の頃、下(しも)のお寺と呼んでいた高楽寺の枝垂れ桜、今年はお彼岸に雪が降ったりしたので例年よりも開花が遅い気がする。高尾には多摩森林科学園のサクラ保存林が有名であるが、高尾駅南口から徒歩5分程度で歩いてこられる高楽寺(地図)にも毎年、枝垂れ桜を見物に来る人で狭い境内が一時賑わう。
僕らが子供の頃、下のお寺と呼んでいた高楽寺は今のように本堂も庫裡もなければ住職もいない寺だった。ちなみに春の彼岸で書いた、家の墓地がある真福寺は上のお寺と呼んでいた。看板にあるようにこの高楽寺も真言宗智山派で真福寺と同じ、高尾山薬王院の末寺である。
この高楽寺は横穴石仏群でも知られており、本堂の裏手には洞窟が有り、石仏が安置されている。
小学生の頃、この横穴石仏群に、度胸試しの探検と称して松明やらカンテラを用意して洞窟の中に入ったことが、何度かあった。しかし、子供の頃の記憶に枝垂れ桜はインプットされていなかった。花より団子の時代。
翌日(3月27日午後7時30分)の夜桜、午後9時までライトアップしている。満開になるのは月曜日くらいでしょうか、見頃は来週の前半まででしょう。
ポータルサイトのexciteにデザイン家電・春の陣という特集ページがある。深沢直人氏や岩崎一郎氏といったプロダクト・デザイナーが手掛けた家電製品等が紹介され、ネット販売されているモノもある。
以前より、オフィス用電話機と比較すると、いわゆるホームテレフォンという類いの製品にはろくなデザインのモノがない。デザインを優先するとB&O BeoCom2500が良いのだけれど、残念ながら留守電機能や子機等の機能がなくSOHOには向いているとは思えない。
現在のところMUTECH Telephone 610だけがデザイン性と機能を求める人々にとって唯一の選択肢ということなら、あまりにも寂しすぎる。
たむらしげるくんから新しい本が届いた。
「結晶星 」ISBN4-88379-153X 発行:青林工藝舎 定価(本体1600円+税)
収録作品の多くは80年代に雑誌「ガロ」に発表されたものである。書籍タイトルの「結晶星」と巻頭の「夢のかけら」を除いて、絶版や在庫切れとなっている「スモール・プラネット」(青林堂1985年)と「水晶狩り」(河出書房新社1986)に収録されているものであるが、今回の「結晶星 」への収録に際して、よりオリジナルに近い二色刷りによる「たむら・ワールド」を再現している。
カバーを外してみると、洒落た装丁なので誰がブックデザインをしたのか奥付をみたら、本人が自身でデザインしたものだった。成程このくらい、パッケージ・デザイナーの経歴をもつ彼には朝飯前なのだ。
「スモール・プラネット」(青林堂1985年)
「水晶狩り」(河出書房新社1986)
馬鹿のフェンス、カーブした道路の見通しを悪くするだけで全く意味のない代物、税金の無駄使いの見本でもある。
何故、馬鹿のフェンスが設けられたのか一応の理由はある。それは、ある不幸な出来事と役人の事なかれ主義によってなされたことだが、馬鹿のフェンスによってそれが交通障害になることを予測できないのが役所の馬鹿の壁ということである。
馬鹿のフェンスが設けられことになった、ある不幸な出来事とは住民の一人(中高年男性)が家で酒を飲んでいて、わざわざ表に出て河川(水路)に向かって立ち小便をしていて、誤って転んで、その勢いでガードレールを越えて河川に落ち、翌日発見された時には息絶えていたという事故である。こうした事故が度々起こるとは考えにくい、極めて稀なケースである。それでも河川に落ちないようにするならば成人男性の重心よりも高い位置に手すりがあればよく、鋼管パイプをガードレールの上に設けるだけでよいことである。それだけならば道路の見通しに支障をきたすこともない。
水路側から見るとこうなっている。昔は夏になると蛍が飛び交っていたが、コンクリートで固められ、蛍もトンボのヤゴもサワガニも全て絶滅した。
椿の庭木だが、武家では椿を庭木にすることは忌み嫌われていた。落花する様が打ち首を想わせると云う説がある。黒沢明の椿三十郎は隣家の椿の花をキーワードにしていたが、、
この椿と同じ遺伝子をもつ椿が同じ町内に沢山ある。挿し木で増えているのでクローン椿である。
aki's Stocktakingのリートフェルトの平行定規を書かれた秋山氏からのミッションによりリートフェルト展で平行定規をスケッチしてきました。もちろん展示物なので触れることもできませんから、寸法は目測です。目測するための目安に巻尺を出しただけでも注意され、叱られました。そんな訳で寸法にはそれなりの誤差があります。細かいところもスケッチしたつもりでも見落としている個所が多々あります。やはり写真による記録で補足していないといけません。どうも設計屋の体質として構造的なことや仕組みが概ね解れば、後は自分の想像力で補えば良いという判断が意識下にあるのかも知れない。
上部のプーリー、ワイヤーの張り具合を調整できるような構造のファスナー(締付金具)になっている。
定規:ワイヤーに金具で固定、これもナットを緩めて定規の水平傾きを調整できるようになっている。
と云うことで、暇を見つけて3Dに起こす予定です。
後で思いついたことですが、目測でスケッチするときは実寸部材のチャートを用意しておくと良いでしょうね。カード状にして見比べながらスケッチすれば誤差は少なくなるでしょう。
暑さ寒さも彼岸までと云うけれど、昨日は雪が降りやんだ頃合いを見て墓参を済ませました。何しろ墓地まで3分足らずの距離なのでそれが可能です。今朝は打って変わって好天に恵まれています。私の住む八王子は霊園銀座と呼んでも良いくらい、やんごとなきお方の御陵から下々の墓地から犬猫霊園まで、ありとあらゆる霊園が沢山あります。
家の墓地がある水澤山真福寺は真言宗の寺ですが、その檀家の墓地の隣には宗派を問わない霊園(やすらぎ霊園)となっています。何しろ急な斜面にある霊園なので墓参者の為にラックカーと云うケーブルカーと昇降機を掛け合わせたような乗り物が用意されています。このラックカーは完成当初は物珍しさもあってかフォーカス誌にも掲載されたことがありました。
ラックカーの内部です。
山頂からの眺めです。この尾根の北側は御衣公園があり、尾根づたいに歩くと初沢城趾に至ります。
遠く右手に見えるのが公団の館ケ丘団地、その左手が東京医大の八王子医療センターです。
ブロガーの最大の悩みは相変わらずスパム・コメントです。緊急対策としてリリースされたMovableTypeのver.2.661にしても、波状攻撃に対する禁止IPの自動設定のようなので、散発的にインターバルをおいて攻撃してくるスパム・コメントには効果がないようです。
何か面倒なようでも、スパム・コメントを書き込まれたら、マニュアル設定により直ぐに禁止IPの指定をするのが目下のところ一番効果的なようです。イタチゴッコですが、今のところ、いちおう一週間から一ヶ月くらいの間はスパム・コメントを書き込まれることもなくなります。
aKi様より、そんな生易しいものじゃないとのライブ・コメントをいただきました。油断してると波状攻撃を受けるのかな、クワバラ、クワバラ。
今朝、鶯の鳴き声で目が覚めた。
昨日が彼岸の入り、「法・法華経」の鳴き声で春の彼岸を告げる律義者である。
鶯は早春賦にも唄われているように、始めから「法・法華経」と鳴ける訳ではなく、最初は「華経、華経、華経、法〜華経、華、華、華、華経、、」等と読経というか発声練習をしている。それなのに今年はいきなり「法・法華経」と鳴いて起こしてくれた。
鶯は声はすれども姿を見せない野鳥だが、メジロは仕事場の窓先にまで近寄って庭木に止まっていることが良くある。
ほぼ毎週買っている「週刊文春」の(3月25日号)が東京地裁によって出版禁止の仮処分命令を受けた、ということで、まだ本屋に置いてあるのかと、クマザワ書店をのぞいたら、いつものように平積みされていた。件の記事を読んでみて「仮処分命令」をするほどの内容なのか疑問だけが残る。まぁ、真紀子の娘でなかったら記事にもならないだろうし、「仮処分命令」もできない、それだけは言える。
田中真紀子も親爺・角栄が築いた限りなく不透明な資産を国に寄贈して、全てをリセットして物欲と支配欲を捨て政治に再挑戦するなら、私は応援します。
と云うことで早速、翌日3月18日付けの東京新聞朝刊・こちら特報部でもこの問題を取り上げている。
「文春」出版禁止問題 田中家と雑誌の関係
リートフェルトへのオマージュとして私が97年に作成したレッドアンドブルー・チェアーのメタルバージョン。
3Dの作成はMiniCad6でモデリングを行い、レイトレーシングによるレンダリングはform・Z を用いてましたが、現在はVectorWorksで全て行えるようになりました。このレンダリングはVectorWorks10.5+RenderWorksで行ったものです。
手入れされていない庭のコンクリート平板の隙間から蕗の薹(ふきのとう)が芽を出し、気付かないうちに咲いていました。数週間前のこと、スーパーで蕗を買ってきて油揚げと炊き合わせましたが、栽培物はいまひとつ香りがありません。やはり、近くの里山に入って摘んできたもので作った伽羅蕗(きゃらぶき)が香りがあって美味しいです。
ということでAdobe Creative Suite Premiumのアカデミックパッケージが届いた。資格審査もあってか申し込みから2週間ばかり時間が掛かった。それでも普通にアップグレードするよりも割安なので、教員の特権を行使した。もっとも教材のプリント作成には Photoshop 、Illustrator、InDesign (PageMaker)をフルに使っているし、授業ではVectorWorksだけでなくPhotoshopも使うのでアカデミックプライスはとうぜん。であるから今回のAdobe Creative Suiteは個人登録とし、旧製品とは別登録をした。
今回のアドビのスウィート戦略はPhotoshop のユーザーにも格安でInDesignを揃えさせて、ライバルのQuarkがMacOSXへの対応準備が整う前に、MacOSX環境のDTP市場でのシェアとコラボレーションの優位性を確保しようというものであろう。私としてはInDesignのユーザーでもあるし、次回出版にはInDesignを用いる方針なのでスウィート戦略は好都合であった。
Photoshop CS(Ver.8.0)で目に付く新機能はPhotomerge、これは分割された画像イメージを自動的に貼り合わせる機能である。パノラマ写真や地図やスキャニングデータの貼り合わせに効果的だ。それとスキャニングデータの傾きを補正して切り抜く機能も使えそうである
府中市美術館の裏手にある米軍施設跡、現在は国有地として国が管理しているようでその一部を府中市が借り受け美術館の臨時駐車場としている。何の用途に使われていた建物であろうか。
廃屋ではあるが桜の花咲く季節には少しは華やぐであろう。
昨日、府中市美術館まで行って見てきました。三部構成の第一部:職人としてのリートフェルトの比重が大きく、第三部の建築家としてのリートフェルトはシュロイダー邸だけというのは些か期待外れだったが、逆にシュロイダー邸だけにフォーカスしたのが印象が散漫にならずに済んでいるのかも知れない。
今回のリートフェルト展はユトレヒト中央美術館提供の所蔵品をメインにしているので、出展されている作品は彼の全作品ではない。1997年12月から翌年2月までセゾン美術館で開催された「デ・ステイル展」にはユトレヒト中央美術館の他、アムステルダム市立美術館、オランダ建築美術館のリートフェルト・コレクションも展示されていた。今回のリートフェルト展で残念なのはアムステルダム市立美術館所蔵の子供のための手押し車やカートがなかったことである。
もう一つ、気になったのがカタログのデザインです。デ・ステイルの三原色をテーマカラーにするのは良いのですが、それを地色にまでして、その上にテキストを細かい文字でプリントしてある。これではテキストと地との明暗・コントラストが低くて、とても読めたものではなく、ユニバーサルデザインを考えていないと言われても仕方ない。このカタログは誰に何を伝えるのか、基本的なことが欠落しているのが惜しまれる。府中市美術館のホームページには「来館者がくつろげ、またお年寄りや障害者にやさしい設計です。」と書いてある。そうした配慮は建物だけでなく印刷物にも気を配らなければいけない。比較するのも失礼かも知れないが「デ・ステイル展」のカタログはセゾン美術館と東京新聞との共同で作られ、資料的価値の高いものとなっていた。デザイナーの意識改革を望むものである。
去年の9月中旬にBlogを始めて半年が経った。これが、184日間のアクセス記録である。
今朝の8時18分にデータが更新されているので本日分の45を引くと28034のアクセス数となる。もちろん自分でエントリーを更新したり、検索エンジンによるアクセス等もカウントされるから実数はこれよりも少ない。
九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 グレッグ・ジラード/イアン・ランボット
イースト・プレス刊 ISBN4-87257-423-0 定価3500円(本体)
1993年に取り壊された九龍城砦、その最後の姿をそこで生活する40人の人々を通して九龍城砦の正しく日常を伝えた記録である。
九龍城が魅力的なのは、その恐ろしいほどの欠点ゆえに、現代の建築家たちがどれほどお金や技術を投入しても作り得なかったものを、住民たちが独自に作り上げたという点にある。九龍城は「命ある巨大建造物」なのだ。、、、「不確定な風景-香港一九八七」
前文:ピーター・ポパム「インディペンデント・マガジン1990/5」
夕刊一面に東京大空襲から59年・女性の死 途絶えた慰霊祭という記事があった。イラク復興への戦力提供の当事国となった今年はメディアの対応も心なしか、こうした記事を取り上げることが少ないように思われる。夕方のニュースでは福田官房長官が防衛庁の省への昇格を当然のごとく述べている。今日の新聞のテレビ欄のどこを眺めても1945年3月10日の「東京大空襲」を特集した報道番組がない、ニュースステーションも筑紫哲也NEWS23もNHKニュース10も揃って「東京大空襲」の文字が見つからない。たった一晩の空襲で市民10万人が犠牲になったのはヒロシマ以上の大量虐殺といえるのである。
噂の真相休刊号で辺見庸が体制批判派のようなポーズをとりながら権力(メディア)べったりの筑紫哲也を批判していた。右翼よりも質が悪い、正に同感です。
予告通り「噂の真相」が今日(3月10日)発売の2004年4月号を持って休刊となる。25年間続いたというから創刊が79年ということか、同時代に創刊された「本の雑誌」は椎名誠がサラリーマンを辞め専業作家になった辺りから雑誌の勢いもなくなり読まなくなってしまったが、「噂の真相」は創刊当時から大体読み続けたことになる。創刊当時の「噂の真相」や「本の雑誌」は読みたいという友達にあげてしまったので、もう手元には残っていないが、特に読み返したいと云う気持ちもない、雑誌と云うものはそういうものだと思う。
この判型でクセやアクのある雑誌だった「話の特集」「面白半分」「ビックリハウス」は遠の昔になく、いまでは「本の雑誌」「広告批評」くらいが残るだけとなってしまったが、既にクセやアクも消えてしまっている。そういえば60年代後半に「デザイン批評」という雑誌もあったことを思い出した。70年万博の時は反博特集なんてやっていたけれど、この雑誌もいつのまにかフェードアウトした。
噂の真相が休刊して困るのは誰なのか考えると、案外、新聞社や雑誌社の記者連中ではないだろうか、本務で書けないことを代弁してくれるメディアを失ったとということである。岡留編集長の休刊への思惑はそうした閉塞状況から抜き出てくるジャーナリストへの期待と絶望ではなかろうか。
東京新聞・特報「岡留安則編集長インタビュー」
中村正三郎のホットコーナー・乳の詫び状(2004/03/09)噂の真相休刊イベント
いつものように車をスーパー・イトーヨーカドーの5階の駐車場にいれて、エスカレータで3階まで下り、本屋に立ち寄り、雑誌を物色、何も買わずに、そのまま1階の食品売り場へ、エスカレータを降りたところで様子が違うことに気づく。3階のエスカレータ脇を見上げると赤い旗が見えない。
帰るとき、再び3階のエスカレータ脇を見ると、何もなかった。そこは先週までYahoo!BBの販売拡張部隊が占拠していた場所であった。
数年前に友達がMoMAで買ってきてくれたイームズの【HOUSE OF CARDS】。
最近ではAssist Onでも取り扱っているようです。私の持っている【THE ORIGINAL HOUSE OF CARDS】はAssist Onの取り扱い品と異なり、トランプサイズで枚数が54枚+2枚である。写真の多くはイームズ夫妻の愛しきガラクタ?・コレクションであったりする。僕の好きなカードは時計の短針と長針を集めたカード、こうしたものが宝物だった時代があった。
右下のセルフビルド必須アイテムもこんな風に写真になるとアートですね。
他人のミスには気づいても、自分のミスに気づかないことが多い。そう云うことでケタ違いのミスをしていたのを、親切に指摘して下さった御方がいて、御礼のメールを差し上げたのであるが、どうやらメールアドレス(海外IT企業)もURL(IT関連ニュースサイト)も御本人のとは違うようなので、失礼ながらもコメントを削除させていただきました。
しかしながら間違いヵ所のご指摘は感謝しております。取りあえず、このエントリーで御礼申し上げます。
先週のこと、Adobe Photoshop 7が起動中のまま立ち上がらなくなってしまった。毎度起動時にダイアログにサーバーからプラグインがどーたら、個人情報がなんたらと表示されるのだが、特にそれらのツールがダウンロードされている様子も無く、何の意味が合ってAdobeのサーバにアクセスするのか良く解らない、ただ起動時間が遅くなるだけのはた迷惑な機能だと思っていた。それが、とうとうそのダイアログが表示されたまま一向にアプリケーションを起動する気配を見せなくなってしまった。
不愉快だけど自分で解決するしかない、どうせアドビに質問しても直ぐに答えが返ってくる保証はない。取りあえず、アドビのサポートサイトにアクセスしてダイアログ表示のファイル名「AWEDBFikes4.awe.」で検索してみた。文書番号221879が表示され、Adobe Onlineを使用する際のエラーというタイトルであったが、内容を見ると当て嵌まる症状は見つからなかったが、解決法として「システムのApplication Support/AdobeにあるWebフォルダーを削除して、再度CD-ROMからAdobe Onlineをカスタムインストールせよ」とあった。物は試しで、そのWebフォルダーを削除してからAdobe Photoshop 7を再起動すると、今度は問題なく起動した。と言う訳で起動するようになったので、面倒くさいし勝手にAdobeのサイトにアクセスされるのも嫌なのでCD-ROMからAdobe Onlineを再インストールしていない。一度もAdobe Onlineの機能を使ったことがないので、困ることもないのである。
ひょっとしてSafariをディフォルトブラウザに使っているから問題なのかも知れないが、Safariを他のブラウザに替える気もない。いちおうAdobe Creative Suite Premium for Macのアカデミック版を注文してあるのだが、さてAdobe Photoshop CSではどうなっているのだろうか。
前日のエントリーでデータを公開するためにファイルを圧縮した。ZipArchiveはWindowsXPで作成し、これはMacでもWinでもダウンロードも解凍も問題なかった。MacOSXではStuffIt Standard 8.0.2のDropStuffを用いてStuffit Archiveを作成した。すると拡張子には.sitではなく.sitxが付いた。そのまま、データをアップして、ブラウザ(Safari)からダウンロードを試みると、テキストファイルと見做されてブラウザ上に訳の解らないテキストが表示された。別名保存すると、ダイアログでテキスト系の拡張子を付けますか?と尋ねてきたので、それは無視して拡張子.sitxで保存すると。デスクトップにStuffit Archiveが作成された。同じことをInternet Explorerで試してみるとテキストが文字化けしてStuffit Archiveが作成されないので、昨日は一旦、Mac版のデータファイルを削除することにした。
どうやら、拡張子を書き換えると普通のStuffit Archiveになるようなので、.sitxからxを削除してsitに書き換えてみた。これで、どうやらブラウザでも圧縮ファイルと見做してくれるようになった。
緑のパッケージがStuffit X Archive と云うことで圧縮率が高いのだがブラウザが対応していないのでBlogのエントリー内に置くデータには使えない。
実は私は未だ見ていないのですが、AkiさんやMiniくんのBlogでも紹介されているリートフェルト展が好評のようですね。リートフェルトの家具は1997年にセゾン美術館で行われた「デ・ステイル展」で主要なものは見ていますが、今回の展示内容はまたそれとは視点を変えたコンセプトとなっていると思いますので期待しています。
と云うことで、リートフェルト展を記念して、数年前にVectorWorksで作成した3Dの"Rietveld Collection"を公開します。
3D制作の底本は"HOW TO CONSTRUCT RIETVELD FURNITURE WORKBOOK"です。
Rietveld Collection v9 Win ZipArchive 20kb(Win)
Rietveld Collection v9 Mac Stuffit Archive 14kb(Mac)
※データのリソースからはビットマップテクスチャーを省き、バージョンはVectorWorks9です。
ワームウィルス「W32/Netsky」の亜種が立て続けに二通送られてきました。
名称は"W32/Netsky.D-mm"でW32/Netsky.Bの亜種のようで、まだ報告されていないようですね。
これも、送り主を騙り、サブジェクトを請求書にしてリプライを付ける、とんでもない悪賢いやつですね。
3月2日の夕刻にSOURCENEXTにネットスカイ・ディーの情報がアップされました。
富士通のWebInspectorは「誰にとっても読みやすいホームページ」かを診断するフリーウェアだ。言い換えれば、どれだけウェッブデザインに「ユニバーサルデザイン」が配慮されているかがチェックされてしまう、とても恐いソフトである。その基準となるのは「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」である。視覚障害のある人を対象としているので基本的にキーボードだけで全ての操作が可能であることが条件なので、ポインティングデバイスを主体とした操作は点数が悪くなる。
テストの結果InsideMadは下記の4件の問題点が指摘された。
●「ページ内で記述する基本となる言語を、明示すること」1件
●「画像には、画像の内容を的確に示すalt属性を付けること」3件
これで安心してはいけない、このBlog「MADCONNECTION」はなんと1004件もの問題点を指摘されてしまったのだ。ん〜、上記の問題点とテキストと背景のコントラストが弱視や白内障の人への配慮が足らないと云うことです。気をつけているつもりでしたが落第点でした。ですから、ディフォルトのままでもMovable Typeの利用者は其処を突かれます。
それで、例に「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」チェックしました。スタイルシートは優秀ですが、肝心のページには45件の問題点があります。やはり問題点はテキストと背景のコントラストなのだ。と云うことで「紺屋の白袴」でした。チャンチャン♪