July 30, 2005

目高・平行・あおり付き

その昔、工学院大学の学生だった友達から、建築家・磯崎新の特講があるから聴きに来ないかと誘われたことがあった。そのとき磯崎氏は福岡相互銀行本店のスライドを見せながら、建築写真のセオリーである「目高・平行・あおり付き写真」について異を唱えた。こうした建築雑誌向けの写真は実際の見えかたと異なり不自然であるというのがその理由であったと思う。その後、磯崎氏は写真家・篠山紀信と手を組み六耀社から建築行脚シリーズを出すことになる。写真家・篠山紀信による建築写真への挑戦であった。それは写真家・二川幸夫の主宰するA.D.A EDITA Tokyoが発行する建築雑誌GAシリーズの「目高・平行・あおり付き写真」に馴れた目には新鮮に写った。

こんなことを思いだしたのはakiさんのaki's STOCKTAKING・吉祥寺通りにてと、masa さんのKai-Wai 散策・吉祥寺通りにては同じ建築を被写体にしても写真表現に違いがあって興味深かったからである。akiさんの分析的な写真と、masa さんの対象にがぶり寄って行く写真、どちらも見事である。そんな二人が根津・谷中界隈で邂逅したというから、どんな写真を見せてくれるのか楽しみである。

と云うことで、透視図法で解説。
目高:目の高さ、つまりアイレベルで撮影
平行:壁面に平行に撮影する。
あおり付き:垂直方向に消失点が生じないようにする。垂直線はすべて平行。
Photoshopであおり補正を試みた写真の例
一点透視投影図(クリックで拡大)
こうした一点透視投影図のような構図が「目高・平行・あおり付き写真」と云える。新建築やGAシリーズの写真の75%くらいは「目高・平行・あおり付き写真」ではないだろうか。建築空間のプロポーションや構造を説明するのに適しているだけでなく、誌面を編集デザインするのにも都合が良い。


二点透視投影図(クリックで拡大)
図法的には建物を画面に対して30°、60°に配置するのが三角定規を用いて簡単に描くことができるが、あまり見栄えの良い透視図は得られない。そこで、15°、75°とかに配置すると消失点が製図板の中に収まらなくなるので、透視図を描くには幅が1800ミリとかの製図板が必要になる。そして垂直線方向に消失点を持つと三点透視投影図(鳥瞰図等に応用)になる。
現在は手描きの透視図も構図を決めたり下絵の段階では3DCGで行うのが一般的です。

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July 29, 2005

たむらしげるの世界展

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今日から9月19日まで八王子市夢美術館たむらしげるの世界展が開かれます。美術館の場所は八王子市八日町の国道20号線(甲州街道)と16号線が重複しているこの辺りです。嘗ては繁栄を誇った街道沿いの商店街も中心部が駅前に移動して寂れています。展覧会だけでなく黄昏る昭和時代の典型的商店街も見られます。

因みに明日(7月30日)は八王子花火大会があります。
そして8月5日〜7日は八王子まつりだそうで、開館時間も午後9時(入館は8時30分)まで延長になります。

Posted by S.Igarashi at 10:00 AM

July 28, 2005

増刷

先日、VectorWorks11.5がリリースされたばかりですが、二年前に出版した拙著"VectorWorks10ではじめるCAD"が増刷されました。今年の初めに"VectorWorks11ではじめるCAD"が出版されていますが、未だ旧バージョンでの需要もあります。

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July 27, 2005

台風一過

050727a.jpg

台風一過です。八王子の予想最高気温は37℃とか、やれやれ。

Posted by S.Igarashi at 09:27 AM

July 26, 2005

日本の野菜

ちょっと気になる記事があった。
外国人有識者の発言で考える日本の野菜
「中国野菜だから危ない、国産野菜だから大丈夫というのは神話でしかない。日本の野菜だって……、日本の消費者は……」と、云うものだが、、考えさせられる内容である。

Posted by S.Igarashi at 04:57 PM

ノルシュティンの外套

先週の土曜日午後、NHK教育で今年5月に放送した「ノルシュティンの世界」を再放送していた。
現在、製作中のアニメーション「外套」(原作・ゴーゴリー)についてノルシュティンは「(主人公の)限界を超えた屈辱は復讐(亡霊)となって現れる。」と語っていた。これは時代を超えて、民族を超えて共通することであろう。テロの根はそうしたところにもあるのだろう。

Posted by S.Igarashi at 02:32 PM | コメント (1)

July 25, 2005

ジェンダーを嫌うものたち

東京新聞2005.07.25の『男女共同参画』 法改廃狙いによると「男女共同参画社会基本法」を廃止しようとする動きが自民党内にある。その急先鋒が安倍晋三が座長を務める「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査PT(プロジェクトチーム)」であるが、そこでジェンダー潰しを画策する事務局長の山谷えり子参院議員がフジ・サンケイグループの一員だったと分かり納得する。そりゃーそうだ、フジ・サンケイグループの女子アナの扱いを見ればジェンダー教育と相容れないだろう。それにしてもフジテレビのニュースJAPANの滝川クリステル・アナウンサーを斜めから映すカメラワークは一体何なのだろう。気持ち悪いったらありゃしない。
仏文学者の鹿島茂がテロを止める方法は?の質問に「女におしゃれ、子供にゲーム、男にはエロを」と資本主義的堕落に誘導するのが良いと答えている。これは昔から言われている、スポーツ、スクリーン、セックスの頭文字から付けられた「3S政策」の現代的解釈であろうが、ホメイニ師によるイラン革命はそんな資本主義的堕落に対する原理主義者からの反動であったことを鹿島茂はどう考えているのだろうか。まぁ、イラクやアフガンにフジテレビを作れば物事は解決できるとでも思っているのかな。

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July 24, 2005

消費されるART

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今年の3月、静岡からの帰りに立ち寄った箱根のポーラ美術館であるが、全てに亘って頭に浮かぶは消費の二文字。駐車場、入場料、カフェ、レストラン、ミュージアムショップ、等々、日本一お金の掛かる美術館であろう。因みにコレクションは今更ながら日本人好みの印象派である。スノビズムを満喫したい人には良いだろうが、そうでない人は行く必要はないだろう。

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森に沈められた建築は設計・日建設計、施工・竹中工務店と、とても奇麗すぎるくらい良くできている。

Posted by S.Igarashi at 02:19 PM | コメント (2)

July 22, 2005

イサム・ノグチ展

全面完成したモエレ沼公園を記念してか、次回7月24日のNHK教育・新日曜美術館は「二つの祖国の間で・イサム・ノグチ」が放送される。そして9月16日から東京都現代美術館でイサム・ノグチ展  彫刻から空間デザインへ〜その無限の創造力が開催される。
モエレ沼公園のQuickTime-VR
昨年10月22日のエントリー真夜中のイサム・ノグチ

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July 21, 2005

やおいのルーツ

最近、目にした「やおい」なる言葉、その意味を調べようと辞書や現代用語の基礎知識を見ても出ておらず、ネット検索にてようやく判明。「やまなし」「おちなし」「いみなし」の頭の文字から「やおい」となったのが語源のようである。語源の意味からするとアンガールズの落のないコントのように思えるが、そうではなく女性読者層に好まれている美少年系ホモセクシャル・コミックのこともいうようだ。
女性のアキバ「乙女ロード」…池袋に専門店集結


その「やおい」なる言葉を初めて目にしたのは左記の東京新聞に掲載された洋泉社新書『江戸の男色/上方・江戸の「売色風俗」の盛衰』の書評である。
正に「男もすなる陰間買いといふものを、女もしてみむとてするなり」と陰間茶屋の客は男性のみならず女性も多くいたと云うから、やおいのルーツは江戸時代からの伝統なのだろう。
美少年系だけを擁する芸能事務所もルーツは江戸の若衆歌舞伎に例えられそうである。Newsweek日本版(2005/6・8)掲載の『ジャニーという名の「神」の国』は溯ること二年前の2003年7月に結審した週刊文春とジャニー氏側との名誉棄損をめぐる裁判について触れている。東京地裁は一部の名誉棄損を認め週刊文春側に数百万の支払いを命じたが、争点となった性的虐待については事実認定をしている。マイケルジャクソンの例をあげるまでもなく欧米であったらと考えると、つくづく日本は不思議な国である。あるTV局プロデューサーの「私はセックススキャンダルに興味がない。番組製作者には関係ない話だ。」との発言は性的虐待を容認し芸能界にモラルを求めるなと受け取れる。先頃の未成年タレントを酒席に呼びだし泥酔させた局アナの話など、まるで舞台子を買う御局様のようでもある。

Posted by S.Igarashi at 09:12 AM

July 20, 2005

THE ART OF STAR WARS

ということで招待券を入手したのでTHE ART OF STAR WARSも見てきた。THE ART OF STAR WARSは昨年、京都国立博物館でも開催されているが、そのとき"EPISODE-III"についてどのくらい情報公開されたのだろうか、いずれにしても今回は"EPISODE-III"完成後の"THE ART OF STAR WARS"なのでシリーズ6作を網羅した図録の完成度は高いと思われる。今回の会場は目黒美術館と東京フォーラムに分かれて、目黒美術館のコピーは「ダースベイダーの誕生」と云うことで主に"EPISODE-III"の登場人物のキャラクターにフォーカス、東京フォーラムのコピーは「リアルサイズのスターファイター」として乗り物等にフォーカスしている。どちらもマニア垂涎のお宝で溢れているが、目黒美術館ではそうしたマニアやオタクの行動心理を警戒しての措置なのだろうか、係員がのべつ幕無し「携帯での撮影や展示物に触れることは固くお断りします。」「ガムなどの会場内での飲食はおやめください。」と喋りながら会場内を巡回すること喧しいかぎりである。聞いた話であるがマニアからの質問や指摘は西洋美術や現代美術を学んだ学芸員の知識を遥かに超えているそうで、誰も答えられないとか。

Posted by S.Igarashi at 10:07 PM | コメント (1)

July 19, 2005

EPISODE-III

EPISODE-IIIを見た。「マンガだからしょうがないさ。」とは昭和30年頃、足立区梅田界隈をテリトリーとしていた紙芝居屋・通称とんちオッサンの口癖だが、今ならジョンカビラのハイテンション・フレーズ「いいんです!」と云ったところだろう。自然科学的に見れば問題の多い数々のシーンも、「いいんです!スターウォーズなんです!」で済ませることができる。しかし、ダークサイドに引き込まれるアナキン・スカイウォーカーの葛藤が描ききれておらず、余りにも稚拙な演技と安易な演出と言わざるを得ない。仮にそれが、ダークサイドに堕ちてゆくアナキン・スカイウォーカーに観客が感情移入しない為の配慮だとしても戴けない。が、そうした不満はあるにせよ1977年の第1作から見てきた者にとって"EPISODE-III"によって埋まらなかったジグゾーパズルのピースが見つかり全体像を見た思いである。これでようやく28年ぶりに胸のつかえが下りたのだ。

スターウォーズ第1作の1977年と云えばAppleII発売の年でもあり、Apple創立の年でもある。Appleの歴史の中で、しばしばスターウォーズが引用されIBMやIntelがダークサイドに見立てられてきた。嘗てはダークサイドに見立てたIBMともPowerPCで提携し、今度はIntelのチップを採用することが決まった。それが28年の歴史の流れでもあるのだろう。
STAR WARS Japan.com
THE ART OF STAR WARS

Posted by S.Igarashi at 10:22 AM | コメント (0)

July 18, 2005

浅川地下壕

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昨年八月のエントリー中央線の魔力で触れた浅川地下壕について浅川地下壕の保存をすすめる会があることを知った。このサイトに浅川地下壕を研究した「掘削中の浅川地下壕とその周辺」というレポートがあり、日本陸軍によって撮影された終戦一年前の航空写真や地下壕と周辺の地図等も掲載されている。地下壕は写真の金毘羅山から初沢城趾の北側に掛けて三ヶ所にわたって造られている。その地下壕建設の為、半島から徴用され、そのまま日本に留まった在日の姜さんを招いて行った小学校の授業の記録が興味深い。僕らが小学生の頃、クラスの一割弱がそうした在日韓国・朝鮮の二世だったが、「徴用」と云う言葉の意味すら教師は語ることはなく、ある種のタブーが支配していた。

高尾駅・京王線ホームから見た春先の金毘羅山、この下に浅川地下壕がある。


Posted by S.Igarashi at 04:05 PM

July 17, 2005

Ascension

Ascension.jpg7月17日はコルトレーンの命日だ。マイルスの命日は憶えていないがコルトレーンの命日は何故か憶えている。1967年、高校生だった僕は未だ積極的にジャズを聴いていない頃だったが、訃報を知らせた新聞の三面記事は記憶にある。1965年のアルバム"Ascension"は「キリストの昇天」を意味する言葉でもある。このLPアルバムの国内盤には邦題で「神の園」と付けられていた。1964年の前作"A Love Supreme"は「至上の愛」と、どこか宗教色を思わせるタイトルが続き、コルトレーン自身が昇天してしまった訳である。この"Ascension"はフリー・インプロビゼーション、つまり集団即興演奏によるジャズとして物議をかもしたが、全体的には否定的な意見が多かった。従ってジャズ喫茶でも"A Love Supreme"のLPが掛かっても"Ascension"のLPは掛かることはなく、自分でLPを購入しないかぎり聴く機会がなかった。そんな"Ascension"を初めて聴いたのが仕事中、ラジオから流れたFM放送だった。音響装置としては劣悪の環境だったが、僕にはこの11人のジャズプレイヤーによる自由な集団即興演奏がとても心地よく聴こえた。

Posted by S.Igarashi at 10:55 AM

July 16, 2005

VectorWorks11.5

VectorWorks11.5a.jpg

"VectorWorks11"のマイナー・アップグレードである"VectorWorks11.5"が昨日リリースされた。今回から登録ユーザーは自らA&Aからダウンロードすることになり、無償でアップグレードCD-ROMが送られてくることはない。Macintosh版ではMacOSX Tiger対応となりインターフェース・デザインがMacOSXのアクアに準じたものとなった。またMacintosh版でもOCF対応の作業画面が用意されている。

データパレット、オブジェクト形状情報の座標系への位置合わせ基準が見やすくなった。


ツールパレットのリサイズが可能となり横向きにも。
兎も角、MacOSX Tiger対応になってVectorWorks11.5で背景テクスチャー取り込みのバグが解消されたのでホッとした。

Posted by S.Igarashi at 02:41 PM | コメント (8) | トラックバック

July 15, 2005

あゆがiTunes Music Storeで、、

iTunesMSJapan.jpg
と云うことでavexとAppleとの合意が達成してiTunes Music Storeでavexの楽曲が提供されるということが決まった。そろそろiTunes Music Store Japanのオープンに向かってカウントダウン開始ということかな。さて、ここに日の丸のアイコンが表示されるのは何時だろうか。でも私はavexの楽曲は買わないだろうな。

Posted by S.Igarashi at 09:31 AM

July 14, 2005

Super Nova

久しぶりにWayne Shorterの"Super Nova"をLPで聴いた。録音の日付が1969年8月29日と9月2日となっているからマイルスの"Bitches Brew"のレコーディングに参加した直後のリーダーアルバムである。ウェイン・ショーターは翌年の3月にマイルスのバンドを辞め、8月にリーダーアルバム"Odyssey of ISKA"をユナイテッドアーチストに残し、ジョー・ザヴィヌルらとウェザーリポートを結成する訳である。ウェザーリポート以降のウェイン・ショーターは、どこかジョー・ザヴィヌルに支配されているようであり、グループサウンドに配慮してか、遠慮がちにプレイしているようで私には物足りなく聴こえてならない。そんなウェザーリポートとマイルス・バンドとの狭間に位置する"Super Nova"ではウェイン・ショーターは実に伸びやかに気持ち良くソプラノサックスを演奏している。尚、"Super Nova"の廉価盤CDが来年の3月にブルーノート決定盤1500シリーズからリリースされるので当分の間はCDの購入はお預けである。他にもウェイン・ショーターがブルーノートに残したアルバムが決定盤1500シリーズで年末から逐次リリースされるようだ。

因みに"Super Nova"とは【超新星】を意味する。

星の進化の最終段階における大規模な爆発現象。一つの銀河に匹敵するほど明るくなることもある。大質量星が自らの重力を支えきれずに崩壊し爆発を起す場合には、あとに中性子星かブラック?ホールが残される。(広辞苑第五版)

LP盤のライナーノートで岩浪洋三氏が"Super Nova"を「スーパー・ニュー」と云う意味だと書いていたのには明らかに勉強不足。原盤の英文ライナーノートの冒頭に【超新星】について解説してあるのにね、きっとテープと簡単な資料だけで国内版のライナーノートを書いたのかもね。但し岩浪洋三氏が"bossa nova"(新しい感覚)に"Super Nova"が掛けられていると見抜いたのは当たっているだろう。LP盤の6曲のうち1曲を除いて全てウェイン・ショーターのオリジナルである。オリジナルでない1曲だけ、アントニオ・カルロス・ジョビンの"DINDI"が納められている。これが"Super Bossa Nova"なのであろう。それとB面最初の"Water Babies"はウェイン・ショーターがマイルス・バンドに残した曲でもある。マイルス・バンドでのレコーディングは1968年だがマイルスのLPとしてリリースされたのは70年代半ばであった。
と云うことで"Super Nova"で自爆したウェイン・ショーターは中性子星になったのか、或いはブラックホールになったのだろうか。それとも"Nova"(新星)が誕生したのだろうか。

Posted by S.Igarashi at 10:08 AM

July 12, 2005

キャラクターの時代

メディアではキャラクターの時代が続いている。こうした兆候は1970年代後半ぐらいから見えていたと思うが、より顕著になったのが1980年代のロール・プレイング・ゲームが台頭してきた以降のことだろう。キャラクターの時代がいつまで続くか分からないが当分はこのままだろう。
そのキャラクターを支える要素であるが、リアクションとポジショニングが最重要となる。従って中身はどうでもよい。哀れなのは中身で勝負する文化人である。彼らの評価はその発言内容ではなく、外見やリアクションで決められ、変わり者、きもいの類いにポジショニングされる。ベテラン俳優でさえも容赦されない、個性派俳優はいじくりまわされ、そのリアクションが笑いの種にされる。キャラクターの時代にあってはネガティブ要素もキャラクターとして成立すればニッチに潜り込める。斯くして、汚れ系、いぢめられ系、肥満系、不思議系、天然系、秋葉系、逆ギレ系、等々その数知れず。そうした中で、キャラも薄く、芸も中身もなく、それにも拘わらずポジションを得ているタレントもいる。そのような存在理由の分からない輩は大抵は大手芸能事務所に所属するタレントである。つまり談合キャラである。

Posted by S.Igarashi at 10:31 AM

July 11, 2005

Adobe CS2 Upgrade Package

土曜日にAdobe CS2のUpgrade Packageが届けられた。 このパッケージでPhotoshop、Illustrator、InDesign 、Acrobat、GoLive等を一度にアップグレードする訳であるが、流石に時間に余裕がないと実行に移す気になれない。今週末にはVectorWorks11のアップグレード版のver.11.5がA&Aよりダウンロード可能になる。来週になったらハードディスクの掃除とソフトウェアのアップグレードをしなければいけないのである。

Posted by S.Igarashi at 10:05 AM

July 09, 2005

木洩れ日の庭で

  木洩れ日の庭で中谷 耿一郎 (著)TOTO出版 1900円+税
八ケ岳在住のランドスケープ・デザイナー中谷 耿一郎 氏より素敵な本をいただいた。これは専門家向けの本ではなく八ケ岳山麓の森での生活と仕事を通しての体験から自然との接しかたを綴ったエッセー集である。自然との折り合いを見つけ、自然とのより良い関係性を保つ、そんな生き方が庭にも、八ケ岳の小さな家にも表現されているようだ。
東京新聞・書評欄

Posted by S.Igarashi at 10:22 PM | コメント (2)

July 08, 2005

ダーリンの頭ン中

ダーリンの頭ン中ISBN4-8401-1226-6(950円+税)
小栗 左多里(著)トニ−・ラズロ(著)
先日"英語でしゃべらナイト"のゲストとして出演した漫画家・小栗 左多里のダーリンことトニ−・ラズロ氏の話が面白かったので書店で見かけた"ダーリンの頭ン中"を即購入、期待以上に面白い。副題に「英語と語学」とあるが、これは目からウロコの文化人類学の本と言っても間違いではない。

vol.2の『"The"の真実』では定冠詞"The"が母音の前にくると"ジ"と読むことなどネイティブは学校で教わらないし意識したこともないという、それに"ジ"と読むことが絶対正しいともいえないという。
中でも興味を引いたのはvol.7の『んんん、んんん...。』ここでは日本語の音節(シラブル)について取り上げている。日本語の仮名のような音節文字は、どんな文字でも一様に発音すると日本人は思い込んでいるが、『ん』は"n"の場合もあるし"m"の場合もあるし、それに「○○です。」の「です。」は"des"と子音で終わっていると"ダーリン"は指摘する。そういえば私の名前をローマ字表記すると"Susumu"だが、自分でもこのローマ字通りというか音節文字通りに発音していないことに気付いた。自分で発音していながら子音を聴き取る能力が劣るので正しいか定かでないが、どうも"Susmu"と言っているか"SUsuMU"と言っているような気がする。外国人が喋る日本語の発音がおかしいのも耳で憶えたものでなくローマ字表記通りに発音するからだろう。
昔、金田一春彦氏がテレビコラムで日本語の音節の話をしていたことがある。音節は日本語で約114、ハワイ語で88、北京語で約400、仏語で約700あるそうだ。そのとき、日本語よりも音節の少ないハワイ語ではホノルルとかカメハメハとか繰り返しのある言葉が多くなるとか。また日本語の"みゅ"と云う音節は「大豆生田(まみゅうだ)」と云う姓を発音するだけにあると言っていたのを思い出した。そういえば、今ではあまり使われていない仮名の"ゑ"は"e"じゃなくて"ye"なのだ。ということで、またしても本題から脱線してしまった。

Posted by S.Igarashi at 01:15 AM

July 07, 2005

現代版・治安維持法

郵政民営化法案の蔭に隠れているが、現代版・治安維持法ともいえる「共謀罪」に関する法案が今国会に提出されている。個人情報保護法と併せて法律を適応すれば難癖をつけて誰でも警察にしょっぴくことができそうだ。その次は公安が特高と名前を変えるだけで戦前の恐怖政治に戻れるだろう。正に戦後六十年にして還暦となる。今日の朝刊の記事には「生活が苦しい」と感じている世帯が全体の55.8%とある。それに加えてサラリーマン所得税の控除が大幅にカットされ増税となる。そうすればこの数値は更に増え続けるだろう。現代版・治安維持法はこうした国民の不安や不満を力づくで押さえつける狙いもあるのだろう。
“治安立法”へ条約を曲解?「成立すれば拡大解釈当然」
犯行前の謀議だけで訴追 「共謀罪」24日審議入り
「共謀罪」衆院で実質審議開始 与野党の修正要求相次ぐ

Posted by S.Igarashi at 09:07 AM

July 06, 2005

ポッドキャスト的 好吃料理実況中継

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Podcasting対応のVOICE BLOG ポータルサイトケロログTODAY'S WINDS MONDAY DJ MEMEのはやわざ晩ご飯-ボイスブログ編-、要するに料理ブログのポッドキャスト版である。帰りの通勤電車の中でiPodを聴きながら今晩の献立をシュミレーションする、これもポッドキャスト活用法の一つかな。

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Posted by S.Igarashi at 01:37 AM

July 05, 2005

straydog

Yamaokablog.jpg
先日、自宅を放火されたフリージャーナリスト・山岡俊介氏のブログ情報紙「ストレイ・ドッグ」であるが、氏は八王子の公団欠陥マンションについても取材、問題点を追求している。どうやら問題は公団の杜撰な工事監理体制にあるようである。件の公団マンション、南大沢のシネコンに行く途中にあり、その前を通るのだが、数年前から調査の為に足場と仮囲いが設けられていたが、とうとう解体撤去されてしまった。建て替えする建物が20棟というから半端ではない。今どきの時代に鉄筋の本数を誤魔化すなど、信じられないことである。これは工事監理とか仕様書以前の話である。嘗ては公団などの公共工事は施工の品質安定や技術向上の為に共通仕様書や工事監督要領が定められ民間の手本であったものだが、この為体はどうしたものか。
八王子の公団欠陥マンション、ついに工事監理業者が判明
八王子の公団欠陥マンション問題のさらなる疑惑
八王子の公団欠陥マンションで指名停止処分を受けた業者名
前代未聞の欠陥公団マンション建設業者を指名停止にしない東京都を始めとする自治体

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これは二年前に撮ったものだが、この建物は既に解体撤去されてしまった。

Posted by S.Igarashi at 10:51 AM

July 04, 2005

LE CORBUSIER PLANS

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ル・コルビュジエ財団に所蔵されている全ての建築作品の設計資料がDVD全16枚に収録されている。価格は〆て80万円+税、個人ではとても買えないが見てみたい。

Posted by S.Igarashi at 10:45 AM

July 03, 2005

ジェンダーフリー叩き

石原慎太郎の「ババア発言」もそうだが、都の教育委員会をはじめとする保守派による「ジェンダーフリー」への風当たりが強くなっている。とうとう自民党が「ジェンダーフリー教育」の撤廃に向けて動き出した。その背景には「新しい歴史教科書を作る会」の影があるそうだ。問題は「ジェンダーフリー批判」が「家長制度の復権」へと短絡していることだろう。

東京新聞2005.7.2『家族解体狙い愛国心もない』・悩める『現代』の心をつかむ?

Posted by S.Igarashi at 11:11 AM

July 02, 2005

舟越桂デッサン展「深い線を」

本日から舟越桂デッサン展「深い線を」が東京造形大キャンパス・大学院棟ZOKEIギャラリーにて2005/7/2(土)〜16(土)の日程で開催されます。
また、昨年同様に今年も東京造形大学2005年度オープンキャンパスが2005/7/15(金)〜16(土)の日程で行われます。

クリックで拡大


Posted by S.Igarashi at 01:21 AM | コメント (1)

July 01, 2005

VISA


7月支払い分の明細書と共に「クレジットカード顧客情報流出事件」についての詫び状が添付されていた。該当期間に米国のネット通販もシェアウェアの支払いもしていないので、当然、私の顧客情報は流出していないと云うことであるが。しかし、こうした顧客情報流出は下請けや外注企業や派遣社員からと決まっているのは、企業が安全性よりも利益優先で外部に業務委託しているからでしょうね。

Posted by S.Igarashi at 02:02 AM