昨年八月のエントリー中央線の魔力で触れた浅川地下壕について浅川地下壕の保存をすすめる会があることを知った。このサイトに浅川地下壕を研究した「掘削中の浅川地下壕とその周辺」というレポートがあり、日本陸軍によって撮影された終戦一年前の航空写真や地下壕と周辺の地図等も掲載されている。地下壕は写真の金毘羅山から初沢城趾の北側に掛けて三ヶ所にわたって造られている。その地下壕建設の為、半島から徴用され、そのまま日本に留まった在日の姜さんを招いて行った小学校の授業の記録が興味深い。僕らが小学生の頃、クラスの一割弱がそうした在日韓国・朝鮮の二世だったが、「徴用」と云う言葉の意味すら教師は語ることはなく、ある種のタブーが支配していた。
高尾駅・京王線ホームから見た春先の金毘羅山、この下に浅川地下壕がある。