久しぶりにWayne Shorterの"Super Nova"をLPで聴いた。録音の日付が1969年8月29日と9月2日となっているからマイルスの"Bitches Brew"のレコーディングに参加した直後のリーダーアルバムである。ウェイン・ショーターは翌年の3月にマイルスのバンドを辞め、8月にリーダーアルバム"Odyssey of ISKA"をユナイテッドアーチストに残し、ジョー・ザヴィヌルらとウェザーリポートを結成する訳である。ウェザーリポート以降のウェイン・ショーターは、どこかジョー・ザヴィヌルに支配されているようであり、グループサウンドに配慮してか、遠慮がちにプレイしているようで私には物足りなく聴こえてならない。そんなウェザーリポートとマイルス・バンドとの狭間に位置する"Super Nova"ではウェイン・ショーターは実に伸びやかに気持ち良くソプラノサックスを演奏している。尚、"Super Nova"の廉価盤CDが来年の3月にブルーノート決定盤1500シリーズからリリースされるので当分の間はCDの購入はお預けである。他にもウェイン・ショーターがブルーノートに残したアルバムが決定盤1500シリーズで年末から逐次リリースされるようだ。
因みに"Super Nova"とは【超新星】を意味する。
星の進化の最終段階における大規模な爆発現象。一つの銀河に匹敵するほど明るくなることもある。大質量星が自らの重力を支えきれずに崩壊し爆発を起す場合には、あとに中性子星かブラック?ホールが残される。(広辞苑第五版)