EPISODE-IIIを見た。「マンガだからしょうがないさ。」とは昭和30年頃、足立区梅田界隈をテリトリーとしていた紙芝居屋・通称とんちオッサンの口癖だが、今ならジョンカビラのハイテンション・フレーズ「いいんです!」と云ったところだろう。自然科学的に見れば問題の多い数々のシーンも、「いいんです!スターウォーズなんです!」で済ませることができる。しかし、ダークサイドに引き込まれるアナキン・スカイウォーカーの葛藤が描ききれておらず、余りにも稚拙な演技と安易な演出と言わざるを得ない。仮にそれが、ダークサイドに堕ちてゆくアナキン・スカイウォーカーに観客が感情移入しない為の配慮だとしても戴けない。が、そうした不満はあるにせよ1977年の第1作から見てきた者にとって"EPISODE-III"によって埋まらなかったジグゾーパズルのピースが見つかり全体像を見た思いである。これでようやく28年ぶりに胸のつかえが下りたのだ。
スターウォーズ第1作の1977年と云えばAppleII発売の年でもあり、Apple創立の年でもある。Appleの歴史の中で、しばしばスターウォーズが引用されIBMやIntelがダークサイドに見立てられてきた。嘗てはダークサイドに見立てたIBMともPowerPCで提携し、今度はIntelのチップを採用することが決まった。それが28年の歴史の流れでもあるのだろう。
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