何故か家の敷地内にある東電柱に情報インフラがmasaにWeb(蜘蛛の巣)の如く絡みついている。送電線の下に先日設置されたばかりの東電の光ケーブル、その下にアナログ地上波のテレビ共聴ケーブル、NTTの電話回線、NTTの光ケーブルの順に張られている。その向こうには使われていないアナログ地上波VHFのアンテナもある。こうして見ると...何と心もとなく、危ういインフラに情報を託していることだろうか...。
Amazon:PIP-CK1 iZoom
と云うことでプリンストンテクノロジーのiPhone 3G/3GS用カメラキット「PIP-CK1 iZoom」である。先月、gorillapodと三脚固定ホルダーを買ったばかりであるが、この光学式8倍ズームとのセットも魅力的である。iPhoneのカメラアプリケーションにも微速度撮影ができる『ReelMoments 』とか『iTimeLapse 』等のソフトも幾つかリリースされiPhone-Cameraの多様な可能性が考えられそうだ。
今朝の東京新聞に明日から開かれる「グラフィックデザイナー 野口久光の世界」の紹介記事が特集されていた。僕らの世代で野口久光と云えばジャズ評論家として有名であるが、氏が東宝東和の映画部・図案部にグラフィックデザイナーとして務めていた時代に制作した数多くのポスターの展覧会である。そういえば「大人は判ってくれない」の映画ポスターはmasaさんがtwitpicに@Jinbocho,Tokyoとしてアップしていた写真のジャン・ピエール・レオの後ろに貼られているポスターと同じである。
因みに東宝東和には氏と一つ年上で誕生日も一日違いの植草甚一が宣伝部に在籍していたそうだが...。
Amazon"The Little Willies"
"The Fall"の発売を記念してかiTunesStoreでは"Norah Jones"のEMIレーベルからリリースされているアルバムが1500円から900円にプライスダウンされている。その中で"The Little Willies"は"Norah Jones"個人ではなくグループとしてリリースされている異色のアルバムだ。ニューアルバム"The Fall"はポップスやロックに傾倒しているが、"The Little Willies"はカントリー、それもブルースに感化され、ジャズのスパイスも添加されているカントリーバンドだ。因みに"The Little Willies"の国内盤は"Copy Control CD"にされているということだが、"Norah Jones"のメジャー2枚目のアルバム"Feels Like Home"も"Copy Control"されていた。以前、近くの新星堂で"Feels Like Home"を買おうと思ってCDジャケットを手に取りよく見たらiTunesにリッピングできない"Copy Control CD"だったので元に戻したことがある。その後、2006年に発売された3枚目のアルバム"Not Too Late"は"Copy Control"されていない普通のCDだった。時代と共に音楽の聴き方の選択肢は増えている。EMIは"Copy Control"することによって顧客が輸入盤に流れてしまったことに気付いたのだろう。iTunesStoreでもEMIが提供する音源はDRMフリーのiTunes Plusが多数を占めるようになった。それにつけても未だに鎖国状態のSONYはどうしたものか...
The Little Willies:
Norah Jones:
今朝の新聞で日高敏隆氏の訃報を知った。僕が初めて氏の文章に触れたのは40年前位に読んだエドワード・ホール の『かくれた次元』の翻訳者としてだった。氏はエドワード・ホールの他、ソロモンの指環のコンラート・ローレンツ や利己的な遺伝子のリチャード・ドーキンス 等の紹介者(翻訳家)でもあり、我国の動物行動学(エソロジー)の第一人者と位置づけられているが、前エントリーのアニエス・ヴァルダに劣らず"RANGES"が広く、ジャズピアニストの山下洋輔や作家の筒井康隆とも交流があったことだ。僕が『かくれた次元』を読んだだけで終らず、氏の著作物を読むようになったのも、ジャズから派生して山下洋輔のエッセーや筒井康隆の作品やエッセーを読むようになったからだと思う。其処に度々、対談や鼎談の相手として氏の名を確認して、その考えに興味を持つようになったのだろう。科学的に未解決な問題を仮説で誤魔化すことなく、それは未だ『解らない』と飄々と述べる学者の姿に信頼感を覚えたものである。合掌。
追記:そういえば氏の翻訳したE.T.ホールの「文化を超えて Beyond Culture」に影響されて『伝達不能』なる駄文を書いていた。
21日の土曜日は午前中に大学で打合せ、夜から始まるライブまでの時間を有効に潰すため、久々に神保町の岩波ホールに行き、山里近くのシネコンでは上映されることのないアニエス・ヴァルダのアニエスの浜辺を何の予備知識もないまま見た。原題はフランス語で"LES PLAGES D'AGNES"と云うらしいが英訳すると"RANGES OF AGNES"となり、この邦題は何だかな...と思う。プロローグの映像は(世界に開かれた)浜辺に大小幾枚もの(世界を写す、或いは世界を切り取る)鏡を置く処から始まっている。写真の世界から映像作家(映画監督)に転身したアニエス・ヴァルダの80年の生涯をコラージュ風と云うかグラフティ風と云うか、そんな映像作品に仕立て上げているのだが、masaに"RANGES OF AGNES"に関わった人達や敬愛する人々や作品やら何やらが次から次と登場する。60年代のヌーベルバーグ、70年代アメリカのニューシネマ等をリアルタイムで観てきた者なら、ニヤリとさせられる場面も其処彼処にあって、それだけでも楽しめる。秀作である。
昨夜はLOVEGARDENのチャーター機"L.G.Haus 13"をリザーブ、憧れのハワイ航路ならぬハワイ空路を洒落込んでMAKALANIさんのライブでまったりと寛いできました。
リニューアルオープンしたLOVEGARDEN店内の様子...久々のyukiりん姐さんもお元気で...因みにVWのスージーはライブ中は向かいのパーキングで...一時お休み...
追記:物は試しとgorillapod+iPhoneでライブの様子をビデオ撮影しましたが、キャノンのデジタル一眼のHDVideoには及ばないものの、それなりに充分に楽しめるVideoが得られました。
と云うことで朝からの外出、移動中はiPodを聴きながら、途中でGPSで現在地を確認したり、メールチェックにWebを見たり、Video撮影したりとJEDiPhoneも一日中フル活動、流石に夜の九時過ぎにはバッテリーが残り30%に、そんな訳で予備バッテリー・dexim BluePack for iPhoneも大いに役に立ちました。
追記:撮影した動画はMAKALANIさん御自身がYoutubeにアップしてくださいました。
Slack Key さんぽ "Love Garden!"
YouTube:Makalani LG live1.Lei No Ka'iulani
天気が良かったので今日の午後、久しぶりに裏高尾の旧甲州街道は摺指まで散歩した。この時間帯、流石に歩いて小仏峠方面に行く人はなく、峠の麓まで行く回送のバスと満員の乗客を載せた帰りの高尾駅行きバスが時折行き交うくらい...。都心より若干早い紅葉を愛で、その散歩のついでにするさしのとうふを買って帰った。
5年前は工事中だった中央高速から圏央道に通じるランプも完成し、高尾山を貫通するトンネル工事に着手するのも秒読みか...
そのジャンクション近く中央本線の湯の花トンネル列車銃撃事件の慰霊碑と彫像が左側写真の高速道路ランプ橋脚の下に人目に触れることなく佇んでいる...。盗難防止の為か彫像が檻に閉じこめられているのが余計に物悲しい。高尾駅の弾痕と云い、その存在すら気付かない多くの人々が何事もなく空中を通過している。
以下の文は四年前、JEDI最初のEarthdivingの記事に寄せたものである。『私が現在住んでいる八王子に縄文後期の竪穴住居群が点在していた丘陵地を越える切り通しを地元の人は「みねげと」と呼んでいる。子供の頃はその意味を知らなかったが、大人になって漢字で「峰開戸」と書くと知り、成程と合点した。尾根道を歩いていると気付かない景観の変化が坂道や切り通しにはある。小学生の頃、「峰開戸」を越え自分の住んでいる集落に戻る時、異次元に迷い込むことを心のどこかで密かに期待していた。丘を越えると景色が一変し冒険が始まることもなく、いつもと変わらない風景に落胆しつつも、どこかでホッとしていた自分がいた。...』
今では子供の頃は苦にならなかった高低差を避けるように、半島状の丘陵の縁を迂回して駅まで行くようになった。『空撮1961』、『空撮2005』
昨年6月15日にNHKのETV特集・第230回『アンジェイ・ワイダ 祖国ポーランドを撮り続けた男』で取上げられた2007年制作のポーランド映画『カティンの森』がようやく来月から神田神保町の岩波ホールで公開される。映画は1940年に旧ソ連領で起きたポーランド軍将校の捕虜を大量虐殺した『カティンの森事件』を扱ったものである。その犠牲者の一人がアンジェイ・ワイダの父親であったが、長い間ソ連の支配下にあったポーランドでは事件はナチスによるものと情報操作され、ましてや事件の真相に迫る映画を作ることは叶わないことであった。それはポーランドの共産主義政権が崩壊し、ドイツでベルリンの壁が壊され、東西冷戦構造が崩壊した1989年まで続いた。そして事件から67年目にして人間の犯した罪が人々の記憶に残るようにされた。
昨日の文化の日は大学の観劇会、今年は舞浜まで出掛けCirque du Soleil/ZEDを観た。この歳になってサーカスの類いを観るのは初めてである。レオナルド・ダ・ヴィンチが考えたような機械仕掛けの舞台装置、ピカソの描いたアルルカン(道化)、ディアギレフとニジンスキーの前衛的なバレエ衣装を彷彿させるコスチューム、等々の多様なイメージが交錯する空間で、肉体の極限に挑むパフォーマンスは圧巻である。しかし音楽が些か凡庸である処がサーカスを脱しきれないように思える。会場を後にする人達が、知らずに口ずさんでるようなテーマフレーズがあれば...と思うのだが...。
今年の東京人 4月号で『花街 色街』を特集し半年を過ぎたところで東京人12月号は生誕130年、没後50年と云うことで特集『永井荷風の愉しき孤独』である。東京人を読んで思い出したが新藤兼人の『濹東奇譚』は確か90年代半ばにテレビ東京で放送したことがあった。今までテレビドラマだと思っていたが1992年制作の映画とは知らなかった。主演の男優と女優も間違いないから同じものだろう。話しは『濹東奇譚』と『断腸亭日乗』を合わせたもので荷風が亡くなるまで描かれていたと思う。
そういえば昨年の暮れに玉ノ井界隈を散策してから早一年になろうとしている。
と云うことで昨日は地下鉄・神保町駅に降りたのは午後一時、講演会まで時間があるのでA7出口から「さぼうる」前の路地を通り『第19回 神保町ブックフェスティバル』で賑わうすずらん通りを徘徊、古書店だけでなく出版社のワゴンも並ぶ中、ハングル文字だけの書物を扱うワゴンも...足元にはなにやらプロパガンダのポスターが...このワゴンだけ38度線の向こうにワープしているようだ。混雑しているすずらん通りを避け裏道を迂回して三省堂で一万分の一地形図を求め、裏口から路地に抜けミロンガの前を通り、再び「さぼうる」の前を通り神保町交差点へ。
岩波ブックセンターに着きエレベータに乗ろうとすると先客にじんた堂さんがいらした。エレベータには地図界重鎮のこの方も...
てことで講演会の中核をなす内容は之潮のサイトのこちらに詳しい。
『【古地図を旅する】本の街・神保町徘徊 1〜7』
『【古地図を旅する】本の街・神保町徘徊 8〜16』
復刻版の古地図は岩橋美術が御奨めだそうである。因みに今回の話しは駿河台小川町絵図 (6) (江戸切絵図)の辺りである。
講演会の後はakiさんと八王子に戻りiPhoneビギナーの吉松翁と合流...