November 27, 2009

グラフィックデザイナー 野口久光の世界


今朝の東京新聞に明日から開かれる「グラフィックデザイナー 野口久光の世界」の紹介記事が特集されていた。僕らの世代で野口久光と云えばジャズ評論家として有名であるが、氏が東宝東和の映画部・図案部にグラフィックデザイナーとして務めていた時代に制作した数多くのポスターの展覧会である。そういえば「大人は判ってくれない」の映画ポスターはmasaさんがtwitpicに@Jinbocho,Tokyoとしてアップしていた写真のジャン・ピエール・レオの後ろに貼られているポスターと同じである。
因みに東宝東和には氏と一つ年上で誕生日も一日違いの植草甚一が宣伝部に在籍していたそうだが...。

Posted by S.Igarashi at November 27, 2009 10:14 AM
コメント

shinさん、どうもです。
僕が買った植草甚一の本は『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』この一冊だけ、他はスイングジャーナルと美術手帳に寄稿していたジャズに関する批評記事と、偶に新聞の文化欄に書いた記事を読んでいたくらいですね。
そういえば、むかし昼飯時に原宿表参道にあったイタメシ屋のトスカーナに入ろうとしたら、植草甚一が店から出てきて、ビックリしたことがあります。70年代はジャズのコンサート会場でよく見掛けました。

Posted by: iGa at December 3, 2009 02:18 AM

植草さんの「僕は散歩と雑学がすき」(多分こんなタイトル)は高校生だった僕のバイブルみたいでした。
もう手元にないけど、この二人には直接的でない大きな影響を受けている気がします。

Posted by: shin at December 2, 2009 09:19 PM

shinさん、どうもです。

いやぁ〜二人とも明治生まれですし、軍靴高鳴る時代に敵性映画、敵性音楽に携わっていれば、恐らくは非国民扱いされたこともあるでしょう。戦争が終れば一変し、戦後は占領軍によって敗戦国の国民を軟化させ情報支配する武器に映画や音楽が用いられる訳ですから...人一倍喧嘩早い植草甚一が会社に残れる訳もありそうもない気がします。彼に比べれば温厚そうな野口氏も灯火管制下のもと、軟弱と言われても好きな敵性音楽を一目忍んで...聴いていたでしょうし...。のんびりは...無理でしょうが...好きだから...続けられたと思います。

Posted by: iGa at December 1, 2009 02:04 PM

新聞の最終ページで野口さんの記事読みました
ポスターもいいけど、植草さんや野口さんがのんびり仕事をしていた時代にやっかみます

Posted by: shin at December 1, 2009 12:23 PM

>どことなくジェームズ・ディーンの有名なポートレイトを...

ちょっと拗ねたような上目使いな視線が...そうかも知れませんね。

フランソワ・トリュフォーは野口久光氏の描いたポスターが気に入って、その後の彼の作品の中で何度かさりげなく使われているそうです。

Posted by: iGa at November 28, 2009 01:49 PM

野口久光さんは音楽評論家だとばかり思っていました。神保町では、氏のイラストが背景...なんてことはつゆ知らず...でした(^^;
ところで、この男の子のポーズは、どことなくジェームズ・ディーンの有名なポートレイトを思い起こさせませんか...。

Posted by: masa at November 28, 2009 12:45 PM