January 30, 2008

底抜け...

底抜け...と聴いてディーン・マーティンとジェリー・ルイスをイメージする若い人は皆無だろうが、コメディと違い、笑うに笑えないウレタンソールの底抜け...には参った。昨年12月28日の「大竹紳士交遊録」でタレントの"きたろう"が大して履いてないエアージョーダンの底が抜けた話しをしていたが、まさか自分にもその被害が及ぶとは努々考えもしなかった。それは先週、雪が降った日の事である。江戸東京での用事が済み駅から家に向かって歩いている時、何か足下の感触に違和感を感じ始めていた。何か靴底に挟まっているのか足を上げて見ても何も付いていない。最初、右足だけだった違和感が、左足にも伝播していた。そして家まで200m位にまで近づいた時、カランカランと靴底から何かが外れた、土踏まずをサポートする板ばねの様な金属パーツだ。靴底が完全に抜けることなく家まで辿り着いたから良かったものの、これが六本木ヒルズで起きたら赤面者である。ネットで調べると、どうやらウレタンソールでは良く起こる現象のようで、何やら加水分解が原因らしい。"きたろう"のエアージョーダンもきっとこんな風に加水分解したのだろう。ん〜、どうやらウレタンソールの靴は常に履いていないと駄目になるようであるのだが... 。

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January 28, 2008

good-bye egword

ErgoPress080128.jpg

と云うことで、寝耳に水であるがエルゴソフトがegword と egbridgeの販売を終了したと云うメールが届いた。マイクロソフトにMac版・Office2008のファミリー&アカデミックパッケージを23800円で販売されたらお手上げでしょう。長い間、お疲れさまでした。

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January 24, 2008

VectorWorks2008


(画像クリックで拡大)
と云うことで昨日、小雪がちらつく中、六本木ヒルズ49階のアカデミーヒルズ・タワーホールで行なわれたA&A主催による『VectorWorks2008全国 Tour東京』に行ってきたのだ。
VectorWorks13ではなくVectorWorks2008である。NNA(Nemetschek North America)のショーンはこれから一年毎にアップグレードを行なうと宣っていたが、そんなに煩雑にアップグレードするのは如何なものだろう。画面はVectorWorks2008のデモ版であるが、見て分かる通りアイコンやらデータバー等のインターフェースが大幅に変更されている。データバーはショートカットバーと統合され作図ウィンドウ上部に「表示バー」として再構築され、モードバーはツールバーと名称変更されている。特筆すべき改良点は「第二座標軸」への対応である。「第二座標軸」は拙著「2D-CAD」でも言及し、90年代にNNA(当時DGS)のショーンがディールと共に初来日したとき私と古山君が何とかしてくれないかとお願いしていた機能である。まぁ14年目にして漸く実現したと云うことである。画面の選択図形とデータパレットを見て解る通り、用紙を回転させても図形の属性は失われる事もなく、回転させたままで形状の変更も可能である。2月1日から発売の予定。
追記:困ったことに2D平面の回転は上位商品のDesignerにしか搭載されてない機能でした。m(__)m

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来年まで使うとして総計85万1550円を19年で割ると年平均4万4818円の使用料と考えることもできる。前回のアップグレードと比べ32.7%の値上げ率が気になるところです。

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January 21, 2008

Earthdriving・番外編-川の地図辞典

図説 江戸・東京の川と水辺の事典」へのわきたさんのコメントから派生したこのアイデア、 運転手・AKi さんまで巻き込んで面白いことになりそうである。と云うことで新たにエントリーを設けることにした。(数値地図に首都高と高速道路だけ表示・クリックで拡大)
参考文献:東京の地理がわかる事典・240頁参照

高島平に住んでいた頃は八王子に車で帰る際(首都高の料金が500円だった時までは)よく首都高を利用していた。五号線から竹橋ジャンクション、三宅坂ジャンクションを経由して四号線に入り、三鷹の料金所から中央高速で八王子までのコースである。未だ免許を取ったばかりで余裕のない頃は運転するだけで目一杯だったが、慣れてくるに従い、身体に受ける加速度が地形の変化から生じていることに気付いた。地図を広げて首都高を見ると江戸東京の失われた河川や堀割、崖線、谷戸等の地形に沿って首都高がトレースされているのが分かる。そして江戸東京から内藤新宿を抜けて西向かって車を走らせると、視界を遮るものが減って、タイムスリップして古代の武蔵野台地を疾走しているような妄想がひろがる。
地上の一般道では、地上を埋め尽くしたビルに視界と地表は遮られ、嘗ての地形を認識することは益々困難になっている。江戸東京の景観を破壊したとされる首都高に、江戸東京の地形が記憶されているのが何とも皮肉である。逆説的に言えば日本橋を巡る景観論争で首都高を撤去することになれば、江戸東京の地形の記憶が永久に失われることにも成りかねないのである。

Posted by S.Igarashi at 07:50 AM

January 19, 2008

死を商う...

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母の葬儀が終って二三日後に宅配便でこんなモノが届いた。中身は香典返しのカタログ一式である。位牌は奉仕価格で8000円とか...であるが、情報の出所が気になる。伝票には送り先の住所と苗字しか記載されていない。市営の斎場から情報入手しているのだろうか、電話番号までの個人情報は入ってない、故人宛ではないのがせめてもだが...有り難くもない。因みに送り主は大阪の業者である。なんでやねん!

Posted by S.Igarashi at 11:17 AM | コメント (6)

January 17, 2008

川の地図辞典-2 消えた梅田堀

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と云うことで「川の地図辞典」を手にして最初に調べたことは、私の生まれたバラックの前を流れていた堀割の正式な名称である。だが残念ながら「川の地図辞典」(P380〜P382)には掲載されていなかった。尤も足立区北部、草加市との都県境を流れる毛長川と荒川放水路とに挟まれた低湿地帯に嘗ては数多くの堀割が縦横に設けられ、それらの多くは農業用水路として機能していた事を考えると、無名の堀割もあるだろうし「川の地図辞典」にそれら全てを網羅することは到底無理と考えられる。頭の隅に微かに記憶されていた「梅田堀」をキーワードにGoogleで検索すると位置を特定できる情報が三つ程見つかった。

一つは西新井駅近くの梅田堀親水水路、そして生家に隣接した梅田稲荷神社について書かれた下記の文言。

5丁目9番にある。社殿の左側に禊教の教祖井上正鉄と妻の安西男也の墓が二人の高弟の墓とともに並んでいる。ほかに神社の玉垣に沿ったところに庚申塔と外荒神の2基を祀った庚申堂がある。もと梅田堀の端にあったものを地元の人々がここに安置したもので野仏の保存が図られている。文久元年(1861)九月銘の漱盥石がある。

他に足立区関原に設けられた小公園の記事には当時梅田堀といわれたこの地域に江戸中期に建立された道標や災害設備が設置された。とある。これらの情報から判断して生家の前を流れていた堀は「梅田堀」と呼ばれていた堀割と考えて良いだろう。
先日、梅島に住む母方の従兄弟が母の葬儀に訪れた際、お定まりの昔話に花が咲いたのであるが、祖父の事が話題となり、金融業にも手を広げていた祖父は『西堀の大尽』と言われていたそうである。地元の住民は生家の前の堀を『西堀』とも言っていたらしい。これは「梅田堀」が梅田の西の端、関原との境を流れていたからであろう。因みに梅田の地名の由来は『海田』と『埋田』の二つの説がある。何れにせよ低湿地の地形から名付けられたことに違いない。

上の写真の撮影場所をiPodtouchの空撮写真で見るとGoogleのロゴ付近から北の方向(西新井方面)を写している。右手の緑は梅田稲荷の社務所、鉄骨3階ALCのマンションが母の実家の池があった場所。生家の前の道は梅田堀を暗渠化して歩道を設け、更に車道を広げ、片側一車線の対面交通としたようである。梅田堀上の歩道のポールは嘗ての湿地帯を表徴するものだろうか。写真左手のマンション付近も50年前は溜め池があり、夏はシオカラトンボが池の上を飛んでいた。
追記:上記写真は昨年一月、西新井大師から荒川放水路までアースダイビングした時のモノです。因みにmasaさんが発見したサビオウの前は本木堀が流れていました。

次回「川の地図辞典-3 Jediへの道」へ続く。

Posted by S.Igarashi at 02:49 PM | コメント (12) | トラックバック

January 16, 2008

iPod touch January Software Upgrade

云うことMacBook Airには手が届かないので、取敢ずiPod touch January Software Upgradeを購入しました。
「待てば海路の日和あり」てことでGoogleMapに正式対応しました。
iPod touch January Software Upgradeを購入するには、予めソフトウェア・アップデートでiTunesを7.6にQuickTimeも7.4にしてから、iPod touchを接続して1.1.3にアップデートを行なってからの方が宜しいようです。さて、Appleの株価は...?

メール設定はiTunesで「選択したMailアカウントを同期」するだけ、後はiPod touchのメールをタップするだけで受信できる。うざいスパムメールも選択してゴミ箱をタップすると、ゴミ箱のフタが開いて放り込まれて愉快である。

Posted by S.Igarashi at 06:41 AM | コメント (13)

文庫本のように...シネマを...

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12年前に「文庫本のようにしてシネマを持ち歩きたい。」なんて考えたこともなかった。DVDもiPod touch 100%に紹介されていた"HandBrake"を使えばiPod touchに最適化された"m4v"にエンコード可能だ。欠点はエンコードに時間が掛かることだが、それは深夜のオフタイムに、Macに一人で働いて貰えば済むことでもある。シネマは銀幕で見るモノと云うのは理想であるし、当たり前すぎる。ビデオやDVDで見るにしてもモニターのある場所と時間に拘束される。文庫本の場合は机に向かってかしこまって読む人は少ないだろう、家で読む場合もリラックスした姿勢で読むだろうし、場所や時間等の外的条件に拘束されないで読めるのが文庫本の良さでもある。
追記:Macworld S.F.2008で20世紀フォックスとアップル、iTunes Digital Copyを発表とある。「DVDにiTunesで再生できる映画を無料で収録」と云うことなので、これなら時間を掛けてエンコードする必要がなくなるのだが国内対応は...どうなるか。

と云うことで"iPod touch"で見るシネマであるが、スクリーンの小ささが長所にもなることが解った。銀幕で観るシネマは常にその一部分にだけ注意が注がれ、意識していない物は見ていない、いや見てはいるが脳に記憶として定着されることはない。"iPod touch"の3.5インチのスクリーンは視線を移動しなくても全体を注視することが可能だ。もちろん、この3.5インチのスクリーンで一時間も二時間も見続けるのは辛い、それは文庫本も似たようなもの、好きな時に休憩ししたり、中断したりする。それは何時でも続きが読めるからである。"iPod touch"も"iTunes"と同期することで、"iTunes"で見ていたシネマの続きを"iPod touch"で見たり、別な"iPod "を"iTunes"と同期してそれをDockに差して、テレビに繋いでその続きを見る、なんてことも可能なのである。
その昔、神保町の岩波ホールで見たタルコフスキーの「惑星ソラリス」のDVDを手に入れたものの、夕食後、テレビの前で三時間近く集中力を持続させるのは困難を極め、途中で白川夜船となること度々であったが"iPod touch"で20〜30分くらいずつ集中して見た方が、より内容に近づくことができた。(ような気がする。)これも新しいシネマ観賞法の選択肢の一つなのだろう。

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「惑星ソラリス」の未来都市は東京であった。


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ジェームス・キャメロン制作の「ソラリス」はミスキャスト...のような...。ジョージ・クルーニーは未だしも...他が...。


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ブレードランナーのLDは日本公開の劇場版を持っていたが、DVDはディレクターカットの最終版、デッカードとレイチェルがアパートから逃避するエレベーターホールのシーンで終っている。

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最近、このシーンをパクった携帯電話のCFがあったような。某有名建築家がこの無彩色なセットに触発されて、観念的なベクトルだけで構成された建築空間を構築しようと試みたことがありましたが、こうして見ると無彩色ではないですね。でも、当時は映画の封切りが終ってしまうと、それを確かめる術がなかった。

Posted by S.Igarashi at 05:05 AM | コメント (2)

January 15, 2008

川の地図辞典-1

川の地図辞典 江戸・東京/23区編
菅原健二・著 之潮・刊(定価3800+税)
ISBN978-4-902695-04-5
カーレースに例えるなら既に周回遅れでピットスタートとなった感があるが、Kai-Wai散策を震源地とする『川の地図辞典』の紹介である。私も何方かと同様、「新宿のジュンク堂+タイトルうろ憶え」であったが、出版社のコレジオ(Collegio)がイタリアの画家コレッジョ(Correggio)に似ていたのが幸いし、それを頼りに優秀な店員さんに探していただき、正月休み明けの1月7日に手に入れることができた。
江戸・東京の川に関する辞典と名の付く書物を読むのは、この『川の地図辞典』が初めてではない。第4回アースダイビング『Take The "A" Tram』の下調べをしている時に大学の図書館から借りた図説 江戸・東京の川と水辺の事典に次いで二度目である。その「図説 江戸・東京の川と水辺の事典」を出版した柏書房は何と「川好きotoko」さんが「之潮」を始める前に社長を務めていた出版社なのだ。わきたさんが調べたこちらこちらの記事を読むと、どうやら「川好きotoko」さんは自分の納得できる仕事をすべく「之潮」を設立したらしい、そしてその成果の一つが図書館に貸出禁止図書として鎮座されるデスクトップタイプの辞典ではなく、誰でもが手にできるモバイルタイプの『川の地図辞典』なのである。と勝手に解釈して合点した。
追記:著者の菅原健二氏は前述の鈴木理生・編著による「図説 江戸・東京の川と水辺の事典」と「東京の地理がわかる事典」の共同執筆者の一員であり、鈴木理生氏とは東京都の図書館繋がりであったのだ。合点、合点、合点。

Posted by S.Igarashi at 09:57 AM

January 12, 2008

橋口五葉

Woodcut.jpg

80年代のMacUserなら知らぬ者はいないMacPaint Artによる橋口五葉の木版画「髪梳ける女」であるが、明日の新日曜美術館は大正 究極の女性美を描く〜版画家・橋口五葉〜である。取敢ず忘備録としてエントリー。

Posted by S.Igarashi at 01:04 PM | コメント (2)

January 06, 2008

忌中

1月5日午後2時15分、入院療養中の母・美惠(享年92歳)が命終いたしました。忌中払いの終る1月13日までの間、Blogの更新及びコメントへの返事等が滞ることがありますが、何卒ご了承下さい。

Posted by S.Igarashi at 12:21 PM | コメント (2)

January 02, 2008

墓参りにて

今日の午後、正月の墓参りを済ませて霊園の尾根付近から関東平野を見渡すと筑波山のツインピークスが見えるではありませんか、晴れていれば、この場所から新宿を遠望できますが、筑波山までは余程空気が澄んでなければ見ることができません。これも正月休みだからでしょう。

因みこの墓所と筑波山の距儀は直線で約100km弱である。

Posted by S.Igarashi at 04:07 PM | コメント (2)

January 01, 2008

謹賀新年

2008nenga1.jpg

12年前と比べて新種も増え、昨年はシッポの無い変異体まで表れました。因みにこちらの結果はこんなでございます。まぁ、一昔前のネタでこの様な年賀状を出す訳ですから、素直に診断結果を受け入れます。

Posted by S.Igarashi at 01:01 AM | コメント (20)