July 31, 2004

死んだ男の残したものは

ライナーノーツによれば作曲者の武満徹は「政治的に歌うのではなく、たとえば”愛染かつら”の歌をうたうように歌ってほしい。」と言って関係者に手渡したそうだ。作詞は谷川俊太郎、1965年の「ベトナムの平和を願う市民の集会」に合わせてつくられた歌だ。その一部を引用すると。

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

歌詞は、男、女、子供、兵士、かれら、歴史、と続く。


武満徹ソングブック・小室等
FOR LIFE / FLCF-3684

僕が70年代から80年代頃に、よくジャズや現代音楽等のコンサートに出掛けていた頃、それらの会場で度々、小室等の姿を見かけた。武満徹も音楽のジャンルにこだわりを持たない人のようだが、小室等も、そう見受けた。
僕は音楽には正直な音楽とそうでない音楽の二つがあるような気がする。もちろん、僕が好きなのは正直な音楽だ。正直を誠実と置き換えても良いが、、


石川セリ/翼/武満徹ポップ・ソングス
DENON/COCY-78624

Posted by S.Igarashi at 10:59 AM | コメント (1) | トラックバック

July 30, 2004

AirTunes with AirMac Express

昨日の夕方、AirMac Expressが届きました。早速、仕事場のミニコンポに接続してAirTunes機能 によるインターネットラジオを聴いています。
iTunesのWindowの下にある音声出力選択のポップアップメニューでコンピュータかリモートスピーカーを選択します。「AirSpaceEX2」はAirMac Expressに付けた名称です。

ケーブルキットは別売でしたが、オーディオケーブルは既存のものを、iBookのACアダプターが壊れて余っていたので、拡張用の電源コードはそれを使用することが出来たので購入しないで済みました。但し、本体を見て見ないと使えるかどうか解らず多少不安でしたが、、。

後は暇なときにCDをiTunesのライブラリーにすること、そうすればCDを取り換える手間もなくなる。

Posted by S.Igarashi at 10:59 AM | コメント (0) | トラックバック

July 29, 2004

ナチズムへの道

東京新聞2004.07.29『人格』より『人材』づくり ヒトゲノムで選別も?

内閣府主催の「教育改革タウンミーティング」で政府側出席者から「国民の質を高める」こんな発言が繰り返されているという。「ヒトゲノム」の活用も視座においた発言である。
政府側出席者は以下の四名
河村建夫文部科学相
中央教育審議会・鳥居泰彦会長
経済同友会・北城恪太郎代表幹事
日本科学未来館・毛利衛館長(宇宙飛行士)

つまり、国民の遺伝子情報を国家が管理支配すると云う構想である。生まれ持った遺伝子によって人の一生が国家によって決定される。まぁ、SF映画の一つのパターンが現実味をおびてきたということだろう。
これも「人は何故生きるのか」と云う哲学的命題を置き忘れたままの審議で年金問題と同様に国民総奴隷化構想の一環で、個を否定して国家が全てを支配する国家主義の台頭であろう。

学生:「哲学や思想を学んで、そんなもの一体何の役に立つんですか?」
教授:「おまえのような馬鹿を作らないためだ。」

昔から言われ続けてきた「分相応な生き方」とは、自分の力だけでなく自然の恵みや他力によって生かされていることを認識して、他者の権利を奪うことなく共存して自律的に生きることで、上から押し付けられるものではない。

Posted by S.Igarashi at 10:41 AM | コメント (0) | トラックバック

エスカレーターの右空け・2

2004.06.30のエントリーエスカレーターの右空けのその後の情報。
東京新聞2004.07.09都会の死角 エスカレーターの右空け<番外>
そして、ようやく行政が動き出した。
東京新聞2004.07.27エスカレーター事故、東京消防庁が検討委

Posted by S.Igarashi at 10:15 AM | コメント (0) | トラックバック

July 28, 2004

2大政党制

ワシントン在住の金平茂紀氏による「ホワイトハウスから徒歩5分」 7/19付け「2大政党制がそんなにいいのか?」に注目。
小選挙区制や参院選比例代表等々、次から次に政権政党に有利な選挙制度が実施されるが、都市と地方の一票の格差は是正されぬまま。支持政党をもてない知識層の棄権票に加え、死に票にするより野党第一党へという消極的理由で「2大政党制」に収斂されるとなると、まったく選挙によって民意が反映されない。それが権力側の狙いでもある。大政翼賛的情報操作でその政治不信スパイラルを誘導しているのがメディアであることも始末が悪いが、メディアの中にも異を唱える人物もいる。

経団連のサマーセミナーでは憲法改正が既成事実であるかのようだ。
テレビ報道では改憲派のトヨタの奥田会長やキャノンの御手洗社長、等の主流派に対して、改憲に慎重なのはソニーの出井会長、年金問題を例にとり、議論のないままの改憲論に異論を唱えていた。

民主党の若手議員の多くは松下政経塾の出身者、金平氏が指摘するように彼らの本質はタカ派である。大政翼賛的2大政党制こそ改憲派のトヨタの奥田会長やキャノンの御手洗社長が望むものであろう。

Posted by S.Igarashi at 05:20 PM | コメント (0) | トラックバック

July 27, 2004

VectorWorks Eleven

本日、VectorWorks11とRenderWorks11の製品版がそれぞれ別便で届きました。これで機密保持契約書に基づく箝口令が解除されましたが、引き換えに改訂版の原稿に専念しなければならなくなりました。画面のインターフェースは標準ではなく、ツールパレット等をフルスペックにしたものです。

と、云うことでVectorWorks11からRenderWorksを追加するとQuickTimeVRの取り出しが可能になりました。

VW11QuickTimeVR.jpg

画像をクリックするとQuickTimeVRパノラマに変わります。
画面が下向きになっているので、ズームインしてから垂直の調整をしてください。

Posted by S.Igarashi at 05:50 PM | コメント (0) | トラックバック

July 26, 2004

変わりゆく生態系

真鍋さんに教えてもらった画眉鳥(ガビチョウ)ですが、神奈川県立生命の星・地球博物館のサイトによると、神奈川県内の藤野町で野生化したガビチョウが確認されたのが1995年ということで、つい最近のことです。野鳥図鑑にも出てないし専門的知識がなければ解らないことですね。私の住んでいる場所と藤野町とは直線距離で9kmくらいしか離れていないですから、この周辺にガビチョウが姿を現すようになったのも同時期でしょうね。こちらのサイトにあるガビチョウの鳴き声は確かに良く聴くものですが、昔は聴いたことのない鳥の声です。このガビチョウとウグイス、それにスズメ、そこに尾長の鳴き声が加わると、もうこの辺りはジャングルの中にいるようです。それらの鳴き声が朝っぱらから聞こえて目が覚めるときもよくあります。そういえば5月にハクビシンが捕獲されたと思ったら、次はアライグマが捕獲されたそうです。このハクビシンの額のケガはアライグマとの縄張り争いかもしれない。雑草と化した外来種のハルジオンもヒメジョオンにしても僕ら子供頃はあまり見かけなかったような気がする。何か気候も亜熱帯化しているようですし、これから先、生態系はどうなるのでしょう。

Posted by S.Igarashi at 10:58 AM | コメント (2)

July 24, 2004

私は誰?

ベランダにやってきた野鳥、急いでデジカメを撮り出して撮影、ストロボが発光し硝子に畳の目が写りこんでしまった。さて、この野鳥、図鑑を見ても良く解らない。
見た感じとしては、ウグイスに似ているような違うような。用心深くて人前に姿を現さないウグイスが人家の窓先に現れる訳がないが、もしかするとウグイスの幼鳥のようにも思える。、、、サイズ的には雀よりも一回り大きい。

Posted by S.Igarashi at 03:57 PM | コメント (3) | トラックバック

July 23, 2004

34427+7702=42129

昨年一年間の全国の自殺者数と交通事故死者の数である。つまり毎年、小都市の市民が忽然と消えるに等しい。これだけの数字であるから決して他人事では済まされない、近隣の住人や友達の事務所の所員、等々、統計の数値に顔見知りまで含まれている。ちなみに靖国神社に合祀されている戦死者と比較すると、日清戦争(1894/08〜1895/04)の13,619人、日露戦争(1904/02〜1905/09)の87,983人と戦死者にも匹敵する数値である。
自殺者の増加は韓国でも社会問題視されている、昨年と今年の朝鮮日報の記事を読み比べると日本と同様に深刻である。逆に自殺者が少ないのが、ギリシャ、ポルトガル、イタリアと、キーワードが地中海、ラテン、そしてケ・セラ・セラ〜♪、宗教的にカソリックとギリシャ正教は異なるが共通するキーワードにイコンがある。
東京新聞2004/07/23自殺者最多の34427人
朝鮮日報2003/07/251日36人が自殺 1年で2倍に
朝鮮日報2004/06/04韓国の自殺増加率、OECD加盟国で1位
中央日報2004/06/04韓国の自殺率、OECDで4番目
朝鮮日報2004/06/04また漢江投身自殺 今度は坡州市長

追記:高島平団地に住んでいた頃、団地が自殺の名所としてメディアにセンセーショナルに取り上げられ、その為自殺者が増えたことがあります。その後、外部者の進入可能な外廊下や外階段にはフェンスが設けられ自殺者は激減しました。私も一度だけ現場に遭遇したことがありますが、事情はどうあれ嫌なものです。それに団地に住んでいるというだけで、「あ〜あの自殺の名所の、、」というリアクションにもウンザリでした。

Posted by S.Igarashi at 09:41 AM | コメント (3) | トラックバック

July 22, 2004

39.5℃

東京では二日続いて最高気温が38℃を超えるという異常ぶり、今朝のTVで汐留地区のいわゆるトーキョー・ウオールの海側(33℃)と陸側(39℃)の気温を測定して、その温度差が6℃もあることを検証していた。
昨日は前期授業最終日、授業終了後、研究室に戻り、打ち合せをしてから帰るとき、階段ホールのところで課題未提出のまま休んでいた学生が、課題を携えてやってきた。どうしたのか尋ねると、昨日の39.5℃の暑さでダウンして寝込んでいたという。その学生は亜熱帯の国・台湾からの留学生、暑さには馴れている筈なのに、「日本の方が台湾より暑いですよ。」
暑さ『有史以来』 “熱さ”を生む壁

Posted by S.Igarashi at 09:25 AM | コメント (2) | トラックバック

July 20, 2004

Fourth Generation iPod

昨日の休日に第四世代のiPodがひっそりとリリースされた。20GB(33,390円)40GB(44,940円、税込み)という設定が、今週末リリースされるiPod miniの4GB(28,140円税込み)に影響与えるかどうか。それよりもSONY VAIO pocketとか、SONY NW-HD1等の対抗機種が出てきたことに対する措置でしょうね。しかしSONY NW-HD1が20GBで市場価格が47,000円から52,500円と未だ割高感があるし、SONY VAIO pocketのTVCFでも何を言いたいのか解らない。SONYが優位なのはバッテリー寿命だけで、今のところアンチAppleのSONYフアンぐらいがユーザー候補なのかな。
それよりも、New iPodにはシャッフル機能が付いたので、ロングドライブの時に良いかも知れないと考えているが、、。

CNET Japan どっちもどっち--アップルとソニー、音楽をめぐってつばぜり合い

Posted by S.Igarashi at 10:21 AM | コメント (0) | トラックバック

July 19, 2004

鰻の柳川・ニラ玉風

B級グルメ・ブログのBe-eaterに鰻の柳川・ニラ玉風をエントリーしました。我が家の定番総菜です。

Posted by S.Igarashi at 06:06 PM | コメント (0) | トラックバック

July 18, 2004

尾長

onaga02.jpg

先週くらいから姿を見せるようになった尾長である。その翼と尾のブルーグレーに色分けされた姿形は美しいが、鳴き声がギャーギャーと真に汚くて喧しい。それもその筈でスズメ目カラス科の鳥なのだ。

onaga01.jpg

薮の中に潜んでいる尾長。
この辺りは朝から晩まで、夜中もコノハズクが鳴いている時があるので、本当に一日中、鳥の鳴き声が聞える。ん〜蝉もなきはじめたな。

Posted by S.Igarashi at 03:46 PM | コメント (1) | トラックバック

July 17, 2004

青山ブックセンターの閉店

昨日、asahi.comを読んでいたら「青山ブックセンターが営業中止」の記事が目に止まった。
要するに倒産と云うことなのだろうが、「青山ブックセンター」は建築関係書籍(但し、デザイン系)の品揃えも豊富な書店だっただけに残念である。「本屋は散歩の途中で」で書いた通り、昔は仕事を終えて南青山から西麻布にでて、六本木WAVEでCDを物色した後、麻布警察の並びにある「青山ブックセンター」に立ち寄るのが、夜の散歩の定番コースだった。最近は江戸方面に出掛けた時は新宿ルミネの「青山ブックセンター」を利用していたが、これで新宿で立ち寄る本屋を変更しなければいけなくなった。そういえば紀伊国屋書店本店のある新宿東口にはこの数年の間、立ち寄った記憶がない。(秋山さんの「本屋あるいは書店」の説の通り、ワンフロアーに全てが納まっていない書店はあまり好きになれない。)

2004.07.30追記
7/29日付け東京新聞夕刊のコラム。

ABChonne.jpg

Posted by S.Igarashi at 10:19 AM | コメント (2) | トラックバック

July 16, 2004

都市河川の再生

東京でオープンスペースを探すとなると、かろうじて水の上が残されているだけだ。その水の上も日本橋に代表されるように、首都高速で空が塞がれてしまっている。東京と同様に韓国・ソウルでも都市河川を高速道路で塞いでしまった。しかし、韓国ではその間違いに気付き、高速道路を取り払い、河川を蘇らせる事業が進められているという。
東京新聞2004.07.06朝刊都心の水辺再生、ソウルに学べ

Posted by S.Igarashi at 10:37 AM | コメント (0) | トラックバック

July 15, 2004

平成16年7月新潟・福島豪雨

7月13日の新潟・福島を襲った集中豪雨を気象庁が「平成16年7月新潟・福島豪雨」と命名した。そして新潟県が三条市など4市町に災害救助法を適用したが、国レベルでは政府も何も動いてないようである。小泉某も参院選が終わってしまえば、知らん顔で関係ないのだろうか。諸外国であればこれほどの災害があれば国の長が被災地を訪れるなり、救済の指示を出すであろうに、理解に苦しむ。ましてや、日本の穀倉地帯の水田が未だ水没したままの状態では、昨年に引き続き凶作の恐れが考えられる。まぁ、小泉には他人事なんだろうが、、

Posted by S.Igarashi at 08:00 PM | コメント (1)

オープンキャンパスとか

東京造形大学オープンキャンパスが7月16日、17日の両日行われます。

Zokeiopen.jpg

今回の企画の目玉は17日午後の山村浩二・客員教授の特別授業と16日午後の船越桂・客員教授の人体デッサン特別指導。
尚、オープンキャンパスに前後して八王子夢美術館でも「山村浩二アニメーション展」が7月16日から9月5日まで開催されます。会期中にアニメーション上映会が「いちょうホール」であります。
他に、インター・カレッジと生涯学習を掛け合わせたような八王子学園都市大学(愛称:いちょう塾)が9月から公開されます。

しかし、「八王子夢美術館」このネーミングは市内に住むものとして恥ずかしいかぎり。で、その美術館のある、八王子で初めての再開発超高層ビルは、コメントのしようがないくらいに恥ずかしい。

Posted by S.Igarashi at 10:16 AM | コメント (0) | トラックバック

July 13, 2004

12.5%

この数字はどこかの政党の投票率ではない。三菱ふそう製大型車のクラッチハウジングのリコールに対する実施率である。つまり残りの87.5%のリコール対象車(約65000台)が、未だに路上を走っていると云うことだ。
東京新聞:三菱クラッチ、亀裂から破断一気 リコール低調、重大事故の恐れ
朝日新聞:三菱欠陥車事件・特集にあるクラッチハウジングのイラスト。
しかしながら、クラッチハウジングが真っ二つに裂け、エンジンからトランスミッション部分が脱落するなんて考えられない欠陥である。男子なら中学の技術家庭科で内燃機関の仕組みを教わり、特別教室に置いてあるエンジンを前に授業を受けている。運転免許を取得している者ならば、基本的なエンジンの構造を理解しているだろう。内燃機関であるエンジン本体とトランスミッションの間にクラッチがあり、それらはボルトで締付られ構造的に一体化されている。それがクラッチハウジング部分で前後に裂ける。このクラッチハウジングの欠陥は一般ユーザーの理解を超え常識をひっくり返すほどの問題である。つまり、ありえない、あってはいけない、ことが起きたのであり。このままでは、これからも起こるのである。
それにしても、87.5%の無関心は何だろう。これも不況のしわ寄せを一手に引き受けてきた運送業界に、既にリコールに対応する余力さえ失っているのかも知れない。

三菱重工は国内最大の軍事産業、かってはゼロ戦等の戦闘機も製造していた。戦争を体験した年輩の人たちにはゼロ戦の三菱、隼の中島飛行機と、その技術力に疑いを持たない人も多い。
しかしながら、特攻隊のゼロ戦は片道の燃料しか積んでおらず、乗員共々、基地には戻ってこない。そうした戦闘機を製造していた会社の幹部の意識構造が、第二次大戦後にどう変わったのだろうか。

Posted by S.Igarashi at 09:28 AM | コメント (2) | トラックバック

July 12, 2004

旧青木家那須別邸

VillaAoki.jpg

旧青木家那須別邸は道の駅「明治の森・黒磯」にある。小屋組みや木造軸組はドイツの木造建築技術の流れを汲むものとされているが、外観はドイツ風と云うよりも、コロニアル(植民地)スタイルを思わせる。やはり開拓地に於ける農場主の邸宅と云うことでは、コロニアルとプランテーションの関係に近いものがあるのかも知れない。

VillaAoki02.jpg

写真はC-5060WZにワイドコンバージョンレンズを取付、約19ミリ相当(35ミリフィルム換算)の広角撮影したものをPhotoshopでアオリ補正している。

Posted by S.Igarashi at 01:24 AM | コメント (2) | トラックバック

July 11, 2004

Karakara-factory

Karakara01.jpg

7月9日、仕事を終えてから那須高原・殻々工房(Karakara-factory)Be-h@us見学会に行った。八王子インターが午後6時、高井戸で環八に降り、渋滞の環八を抜けて、ようやく和光で外環に入り川口JCで東北道に合流、那須IC に9時半過ぎ到着、那須街道を北上、広谷地の交差点を左折、ここからKarakara-factoryは目と鼻の先、冷えたビールが待っている。場所はマピオンで調べてある、ここまでは用意周到だったが、夜も10時近く、那須高原の森は暗く目的の脇道がどこだか見つからない。ん〜こんな筈ではなかった。

脇道を間違え、サファリパークに着いたりハイランドパーク方向に車を走らせたりと漆黒の那須高原の迷路抜けて広谷地まで戻り、携帯で助けを求め、脇道の場所を確認、殻々工房到着は既に夜の10時を廻っていた。
karakaralamb.jpg

冷たい生ビールと久しぶりの香り高いシェリー酒で咽を潤し、厨房長の優しい御心遣いで私の到着に合わせて焼き上てくれたというラムローストに感激し、合鴨のロースト、カルボナーラ、ピッツア、ザワークラウトとソーセージの煮込み等々の料理は長距離ドライブの疲れをどこかに吹き飛ばしてくれた。そして最後に戴いた森伊蔵は香り高く、旨い。夜から参加の私は見学会を忘れ、唯々飲み食いに専念するのであった。

Posted by S.Igarashi at 03:34 PM | コメント (2) | トラックバック

July 09, 2004

木槿

木槿(むくげ)

mukuge.jpg

1980年代に母が苗木を植えたものだが、母はずっと「芙蓉」だと思っていた。私も母からそう聞いていたので、別にそれを疑わなかった。あるとき、遊びにきた友達が「木槿の花が咲いてるじゃない」と言った。「えっ!芙蓉じゃなかったの」と思ったけれど、その時それを証明する知識がなかった。後で調べてみたら、友達の言うことが正しかった。「木槿」も「芙蓉」も同じアオイ科でハイビスカスも仲間だそうだ。ちなみに木槿は韓国の国花になっているそうだ。

Posted by S.Igarashi at 09:20 AM | コメント (0) | トラックバック

July 08, 2004

言うたらあかん

言うたらあかん:その1
アトランタオリンピックの前だから、既に8年以上は経っている。アトランタオリンピックを前にして夕方のニュース番組の枠内で、柔道のヤワラちゃんこと田村亮子(当時)が、TBSの筋肉系アナ・安東弘樹のインタビューに応えて、こう言った。「歴史とは勝者の記録です。」誰かの入れ知恵だろうが、正に言ってはいけないことを彼女は言ってしまった、とその時思った。この言葉は、全ての文学、芸術、そして民主主義の全否定であり、独裁者が最も好む言葉でもある。アトランタオリンピックの結果は「勝利の歴史を刻むこと」このミッションを将軍様から受けた北朝鮮選手に敗れた。

言うたらあかん:その2
1995年の経済界の賀詞交換会でダイエー会長中内氏(当時)がTBSの有村かおりアナ(当時)のインタビューに応えてこう言った。「これからはコンピュータとパートタイマーがいればよい、能力のない社員は切り捨てる。」そして、一週間後に阪神淡路大震災が起きた。

Posted by S.Igarashi at 08:29 PM | コメント (2) | トラックバック

July 07, 2004

合衆国独立宣言

金平茂紀氏のホワイトハウスから徒歩5分に掲載の7月4日の記事[独立記念日にフィラデルフィアで独立宣言を読む]がとても面白い。大英帝国と合衆国との関係を、そのまま合衆国とイラクの関係に置き換えると。

Posted by S.Igarashi at 10:01 PM | コメント (0) | トラックバック

百合

駐車場の傍の山裾に自生の百合が咲き始めた。
yuri.jpg

百合の隠喩は処女性、受胎告知に描かれている百合の花はマリアの純潔を示すものとされている。

Posted by S.Igarashi at 12:40 AM | コメント (0) | トラックバック

July 06, 2004

マケル・ケンチク

東京新聞2004年6月30日付け朝刊の特集で『負ける建築』 世界包む 新旧融合 不思議な空間と題し、建築家・隈研吾氏に焦点を当てている。
たぶん、隈研吾氏ほど同業者から、世代によっても評価の分かれる建築家はいないだろう。彼のように作風がバブル期の80年代とバブル崩壊後の90年代とで豹変した建築家も珍しい。バブル後期にメディアのみならず、同業者からも受けたバッシングへの自己に対する落とし前が「負ける建築」なのか、過去を封印するための手段なのか、今更ながら環境派に転向する程、バカでもないということで「負ける建築」なのか、どうなんだろう。

5月12日発売の週刊文春2004年5月20日号・文春図書館書評欄に於いて建築史家の鈴木博之氏が隈研吾氏の著作「負ける建築」を取り上げ、その理論の矛盾点を指摘、彼の建築作品の遍歴に疑問を寄せている。(クリックで拡大)

やはり、隈氏は勝ち負けに拘っているのだろうか。
形あるものは壊れ、命あるものは、いずれ死を迎える。
それは勝ち負けという判断基準には当て嵌めるものではないと思うのだが。

「人生には青春もなければ老後もない
そんなものは昼寝に見る
あだ夢にすぎぬ。」
ゲロンチョン(GERONTION)前文より
 T.S.エリオット 訳;福田睦太郎・森山泰夫

Posted by S.Igarashi at 10:00 AM | コメント (4) | トラックバック

July 05, 2004

欧州からの新しい風

UEFA EURO 2004がギリシャの初優勝で幕を閉じた。そしてウィンブルドン選手権女子シングルはマリア・シャラポワが初優勝。やはり優勝するものは勢いがあり、大会を通して成長してゆく過程を見ることができ、興味深かった。UEFA EURO 2004は開幕ゲームと決勝ゲームが同一カード、ポルトガルが一歩先に決勝に抜け出したとき、決勝を再びギリシャと戦うのではないかと期待した。マリア・シャラポワの準決勝、ダベンポートとの試合をテレビ(録画中継)で見て、シャラポワがリードを許していたので、これは駄目だろうとインターネットをチェックしてみたら既に逆転勝ちしていた。決勝戦は17歳の女の子のどこに、こんな集中力があるのだろうと云う試合内容、ボールもコートも良く見えている。サッカーでいうゴールキーパーの頭上を越すループシュートのような、ふわっとしたリターンには感服、巧い。マリア・シャラポワの初優勝を見て、昇り龍の強さからするとUEFA EURO 2004もギリシャが勝つかもとの予想で今朝は早起きしてしまった。監督の采配対決はブラジル対ドイツ、つまり2002ワールドカップの再現でドイツのリベンジ。代表監督の去就にも一石を投じることになりそうだ。

Posted by S.Igarashi at 09:31 AM | コメント (1) | トラックバック

July 03, 2004

TypePad Japan

TypePad.jpg
Movable Type 3.0日本語版についての最新情報を調べにシックス・アパートのサイトを訪れたらTypePad Japanのサービスが2004年6月30日の18時から始まったと告知されていた。TypePadはニフティの「ココログ」、NTTコミュニケーションズの「ブログ人」等のウェブログ・サービスで用いられているブログ・システムだ。つまり満を持して本家本元が日本でのウェブログ・サービスに乗り出すということだ。Basic、Plus、Proの三つのメニューが用意され。月額630円から1890円まで、9月末日までのキャンペーン期間中に入会すれば、約2〜3割引きとなる。Plus以上のメニューを選択すればフォトアルバムの利用やパスワードでウェブログを保護する機能もある。
これからウェブログを始めようとする人の選択肢がまた一つ増えた。一年前にこのサービスが始まっていたら、Movable Typeのインストールで苦労することもなかった訳である。

Posted by S.Igarashi at 09:55 AM | コメント (0) | トラックバック

July 02, 2004

情報操作内閣-その2

ブッシュでさえも、マイケル・ムーアの「華氏911」を上映禁止することはできない。それなのに日本の小泉内閣はマッド・アマノのパロディーに難癖をつけ、中村敦夫参議院議員を恫喝し、情報操作に躍起である。
アサヒ・コムトップページの自民党のバナー広告を見て驚いた。朝日新聞が自民党に乗っ取られたのかと思った。

純一郎の気に入らない鈍一郎のサイトはこちらから。
don_banner2.gif

東京新聞2004年7月2日自民が求める『公平』とは 脅かされる論評の自由
『亜空間通信』811号(2004/07/01)
【続々:マッド・アマノ・パロディ「あの米国を想い、この属国を創る」自民から削除要求に逆襲】
中村敦夫 -公式サイト

parodybanner.jpg

Posted by S.Igarashi at 08:42 AM | コメント (3) | トラックバック

ライブドア

いつものようにユードラを立ち上げたとき、ウィンドウに最近耳にした文字がチラッと見えた。
Eudora6.jpg

ニュースサイトとクレジットウィンドウを再確認すると近鉄買収問題で渦中のライブドアだった。そういえば、ユードラがどこかに買収されサポートが代わったことは知っていたが、それがどこかも気にしてはいなかった。ユードラのサポートサイトにアクセスすると名称もlivedoor Eudoraと変わっていた。(株)ライブドアの前は(株)エッジ、その前が(株)オン・ザ・エッジでそれは社名が変わっただけらしい。どうも(株)オン・ザ・エッジが(株)クニリサーチインターナショナルからユードラの国内販売権を買い取ったらしい。社長の趣味がM&Aらしいがユードラを買収してもたいした儲けにはならないだろう。

ポータルサイトのライブドアにアクセスするのは初めて、トップ頁には近鉄買収交渉に関する記者会見のストリーミングの案内が目立ち宣伝を怠らない。無料のブログサービスのlivedoor Blogは倉木麻衣のブログを客寄せパンダに使い、社長日記をブログにしているのは、似たようなポータルサイトのエキサイトと全く同じ。だが、エキサイトの客寄せパンダの目玉はイエローキャブ野田社長の巨乳ビジネス概論岡田栄造のデザイン日誌とか嗜好の違いがあるようだ。
最近ではWindows環境にLinuxを構築するLindows OSがライブドアのウリの一つらしい。
と云うことで、ユードラの起動をきっかけに初めてライブドアのポータルサイトにアクセスした訳で、一人相撲でも近鉄買収交渉の宣伝効果はあったということだ。何しろライブドアのカスタマー・ユーザーの私でさえも企業名を知らなかったのだから。それにしても新聞報道で昨年度の売り上げ108億円、純利益4億8千万円の会社のどこに近鉄を買収する資金があるのだろう。記者会見での数百億円を現金で持っているとの発言、あれを、喜ぶのは国税庁だけのような気がする。
シーズン前半で巨人戦の視聴率が10%を割っていると云うから、この先プロ野球はどうなるのでしょうか。

Posted by S.Igarashi at 08:00 AM | コメント (6) | トラックバック

July 01, 2004

9坪ハウス狂騒曲

9坪ハウス狂騒曲 萩原百合著 光文社・知恵の森文庫 ISBN4-334-78292-2 定価900円

スミレアオイハウスと名付けられた9坪ハウスの住まい手による、計画から着工、引っ越し、生活、改装と、今日までの9坪ハウスの日常を綴った物語である。そこには、不安、とまどい、決意、喜び等が主婦の目線で正直に語られている。増沢洵による「最小限住宅」の原寸大の骨組み模型を引き取った、リビングデザイ ンセンターOZONEに務める夫と書籍編修に携っていたらしい妻と二人の娘が施主一家となる、この9坪ハウスの新築は計画当初から増築するかどうか悩んでいたという、その理由は、、、、。

このスミレアオイハウスがNHKの午前中の番組で紹介されていたときに、偶然見た事がある。確か、収納がテーマの放送だったような、、気もするが、はっきりと憶えていない。その番組の中で、二人の娘が個室を主張し始めたということが、9坪ハウスの新しい問題となってきたと語られていたが、本書では既に問題解決されていた。
スミレアオイハウスの現在はここから、9坪スタジオ
デザイン住宅 9坪ハウス

スミレアオイハウスの原形となった。最小限住居--自邸(1952)
最小限住居は移築されていた。住宅再訪ー淀川邸(旧増沢自邸)

同じ、建築家・増沢洵による住宅建築の名作、あの「最小限住宅」を、その精神、その合理性を現代に蘇らせたいというコンセプトで、Be-h@us(ビー・ハウス)のBe/606/BOXは縦横3間角の9坪の平面を、現代的な「集成材・金物・パネル」による工法で、メーターモジュールの Be-h@us 6m × 6m として、正方形のプラン、箱状の躯体の2階建の住宅を、システマチックな考え方で、セルフビルドが 可能なキット化された、新しい時代の「最小限住宅」を作りだしている。
増沢幸尋氏と秋山東一氏。Masuzawa Architect & Associates
最小限住宅をリメイク。Be/606/BOX
aki's Stocktaking/Be-h@us

Posted by S.Igarashi at 10:28 AM | コメント (0) | トラックバック