July 29, 2004

ナチズムへの道

東京新聞2004.07.29『人格』より『人材』づくり ヒトゲノムで選別も?

内閣府主催の「教育改革タウンミーティング」で政府側出席者から「国民の質を高める」こんな発言が繰り返されているという。「ヒトゲノム」の活用も視座においた発言である。
政府側出席者は以下の四名
河村建夫文部科学相
中央教育審議会・鳥居泰彦会長
経済同友会・北城恪太郎代表幹事
日本科学未来館・毛利衛館長(宇宙飛行士)

つまり、国民の遺伝子情報を国家が管理支配すると云う構想である。生まれ持った遺伝子によって人の一生が国家によって決定される。まぁ、SF映画の一つのパターンが現実味をおびてきたということだろう。
これも「人は何故生きるのか」と云う哲学的命題を置き忘れたままの審議で年金問題と同様に国民総奴隷化構想の一環で、個を否定して国家が全てを支配する国家主義の台頭であろう。

学生:「哲学や思想を学んで、そんなもの一体何の役に立つんですか?」
教授:「おまえのような馬鹿を作らないためだ。」

昔から言われ続けてきた「分相応な生き方」とは、自分の力だけでなく自然の恵みや他力によって生かされていることを認識して、他者の権利を奪うことなく共存して自律的に生きることで、上から押し付けられるものではない。

Posted by S.Igarashi at July 29, 2004 10:41 AM | トラックバック
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