July 05, 2004

欧州からの新しい風

UEFA EURO 2004がギリシャの初優勝で幕を閉じた。そしてウィンブルドン選手権女子シングルはマリア・シャラポワが初優勝。やはり優勝するものは勢いがあり、大会を通して成長してゆく過程を見ることができ、興味深かった。UEFA EURO 2004は開幕ゲームと決勝ゲームが同一カード、ポルトガルが一歩先に決勝に抜け出したとき、決勝を再びギリシャと戦うのではないかと期待した。マリア・シャラポワの準決勝、ダベンポートとの試合をテレビ(録画中継)で見て、シャラポワがリードを許していたので、これは駄目だろうとインターネットをチェックしてみたら既に逆転勝ちしていた。決勝戦は17歳の女の子のどこに、こんな集中力があるのだろうと云う試合内容、ボールもコートも良く見えている。サッカーでいうゴールキーパーの頭上を越すループシュートのような、ふわっとしたリターンには感服、巧い。マリア・シャラポワの初優勝を見て、昇り龍の強さからするとUEFA EURO 2004もギリシャが勝つかもとの予想で今朝は早起きしてしまった。監督の采配対決はブラジル対ドイツ、つまり2002ワールドカップの再現でドイツのリベンジ。代表監督の去就にも一石を投じることになりそうだ。

Posted by S.Igarashi at July 5, 2004 09:31 AM | トラックバック
コメント

ギリシャの戦い方には賛否両論あるようで、30年前のサッカーのディフェンス・スタイルに戻ってしまって、つまらないと云う意見もあるが、僕は結構、楽しめた。これもサッカーだと思うし、スターシステムの影で忘れていた、サッカーの基本をもう一度思い出させ、サッカーを学ぶ子供たちにとても良い教材を示してくれたように思える。並みいるスター達に仕事をさせなかったギリシャの戦いぶりを見るにつけ、今季のレアル・マドリッドの後半戦の不甲斐なさとオーバラップし、サッカーの基本はディフェンスだよ、とレーハーゲルがほくそ笑んでいるのが見えてくる。どうやらイタリアの伝統「カテナチオ」は地中海を渡り「ギリシア」に移ってしまったようだ。
さて、「ギリシア」の「カテナチオ」を破るにはスター軍団ではなく、変幻自在の「トリックスター」を擁するチームでなければならないだろう。「カテナチオ」vs「トリックスター」そういう試合を僕は観てみたい。

Posted by: S.Igarashi at July 6, 2004 03:18 PM