9坪ハウス狂騒曲 萩原百合著 光文社・知恵の森文庫 ISBN4-334-78292-2 定価900円
スミレアオイハウスと名付けられた9坪ハウスの住まい手による、計画から着工、引っ越し、生活、改装と、今日までの9坪ハウスの日常を綴った物語である。そこには、不安、とまどい、決意、喜び等が主婦の目線で正直に語られている。増沢洵による「最小限住宅」の原寸大の骨組み模型を引き取った、リビングデザイ ンセンターOZONEに務める夫と書籍編修に携っていたらしい妻と二人の娘が施主一家となる、この9坪ハウスの新築は計画当初から増築するかどうか悩んでいたという、その理由は、、、、。
このスミレアオイハウスがNHKの午前中の番組で紹介されていたときに、偶然見た事がある。確か、収納がテーマの放送だったような、、気もするが、はっきりと憶えていない。その番組の中で、二人の娘が個室を主張し始めたということが、9坪ハウスの新しい問題となってきたと語られていたが、本書では既に問題解決されていた。
スミレアオイハウスの現在はここから、9坪スタジオ
デザイン住宅 9坪ハウス
スミレアオイハウスの原形となった。最小限住居--自邸(1952)
最小限住居は移築されていた。住宅再訪ー淀川邸(旧増沢自邸)
同じ、建築家・増沢洵による住宅建築の名作、あの「最小限住宅」を、その精神、その合理性を現代に蘇らせたいというコンセプトで、Be-h@us(ビー・ハウス)のBe/606/BOXは縦横3間角の9坪の平面を、現代的な「集成材・金物・パネル」による工法で、メーターモジュールの Be-h@us 6m × 6m として、正方形のプラン、箱状の躯体の2階建の住宅を、システマチックな考え方で、セルフビルドが 可能なキット化された、新しい時代の「最小限住宅」を作りだしている。
増沢幸尋氏と秋山東一氏。Masuzawa Architect & Associates
最小限住宅をリメイク。Be/606/BOX
aki's Stocktaking/Be-h@us