September 30, 2007

Touch Me

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The Doors - The Very Best of (Bonus Track Version) [With Bonus Video] - Touch Me
1969年と云えば"Miles Davis"が"In A Silent Way"と"Bitches Brew"をリリースした年だが、ラジオのヒットチャートから良く聴こえてきたのがThe Doorsの"Touch Me"であった。デビューから40年、ジム・モリソンの死から36年を経て"iPod touch"で"The Doors"のVideoeが見られるのも、もう直ぐなのだ。

Posted by S.Igarashi at 10:47 AM

September 29, 2007

ビゴーが見た日本人

ビゴーが見た日本人-諷刺画に描かれた明治
こちらは明治でも写真ではなくフランス人画家・ビゴーが描いた風刺画である。明治時代の写真を見ると日本人の体躯は五頭身から六頭身半くらいだが、ビゴーが描く日本人は三頭身から四頭身に誇張されている者が多い。このごろつきと題された男、どこかで見たような容貌だが高下駄を履いても三頭身半、この頃はロンドンブーツはなかったようである。

内容は編著者の清水勲が選んだ100枚の風刺画を下記の六章に分類し批評を加えたものだ。
第一章:明治を活写した異邦人・・・(日本を知りつくしたフランス人)
第二章:ポーカーフェースの世界・・・(日本人の容貌)
第三章:はっとさせられる風習の数々・・・(日本人の生活)
第四章:愛らしき「お菊さん」たち・・・(日本の女性)
第五章:西洋文明にほれこんだ人々・・・(日本人の性格)
第六章:近代化に呑みこまれる古きよき日本・・・(日本人の猛烈性)

第三章の「はっとさせられる風習の数々」には第32図から第36図まで「ふんどし」と題された絵が五枚も並ぶ。印半纏に褌のいでたちならまだしも、第32図「ふんどし・・股間への送風」の男は帽子にシャツ、そして下半身は褌一丁、足袋に高下駄で往来を歩きながら、緩めたふんどしの中へ団扇で風を送っている。
下半身裸といえば、麻薬漬けの生活を送っていたチャーリー・パーカーが上半身はスーツで決め自分では正装しているつもりなのに、下半身は何も穿かずホテルのロビーに現れ、そのまま病院送りになったと云う伝説を読んだ事はあるが、明治31年の日本では下半身を裸同然で往来を歩いても、病院に送られることも官憲に捕まることもなく、大らかと云えば大らかだったのだろう。まぁ、今でもパンツ一丁でテレビに出てる芸人もいるから、大して変わってないかも、、、。

Posted by S.Igarashi at 10:43 AM

September 26, 2007

写真の中の明治・大正

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国立国会図書館所蔵写真帖から『写真の中の明治・大正』が8月29日から公開されている。写真の検索は地図、カテゴリー、キーワード、そして掲載写真リストから行なえ、写真サイズも拡大画像は1429×1024ピクセルと充分である。また、他の写真データベースやアーカイブへのリンクも用意されている。古写真は見始めると止められなくなるので暇な時にでも、、。

Posted by S.Igarashi at 09:37 AM | コメント (0)

September 25, 2007

大桟橋に、、

昨日、横浜港大桟橋に大型客船が三艘入港すると云うので、その離岸風景でも観てみようと思い立った。生憎の曇り空であるが大桟橋は沢山の人出であった。そのなか、私の視界の真ん中にこの人の姿が入った。やっぱり、もしかすると居るかなと思いましたが、ストライクゾーンに入るとは思いませんでした。
この右側の国旗バハマ船籍の"Seven Seas Mariner"の煙突がエレガンスでした。そしてiPodに入れたラテン系もカリビアンなGloria EstefanやViktor Lazloがこの風景に嵌まっていた。

横浜市港湾局のサイトにセブンシーズ マリナーの船籍が一覧表でバハマ、客船情報の詳細でフランスになっていたので調べてみた。Seven Seas MarinerのサイトにあったShip InformationによるとShipyardがFrance、そしてShip's RegistryがBahamasの様です。貨物船にパナマ船籍が多いのと同じ理由でしょうか。

1978年くらいだと思いますが、横浜の中区本町の知人の事務所に所用で来ている時、クィーンエリザベスの寄港を教えてもらい、出港風景を見に行った事があります。吹奏楽団が「螢の光」を奏でるなか岸壁を離れてゆくシーンは印象的で、成程これだったのかと「フェリニーのアマルコンド」のエピソードの一つで沖合を航行する豪華客船(映画ではハリボテ)を村中の人がボートを漕ぎ出し沖合まで見送りに行くシーンを理解できたものです。


10/4に大桟橋に入港中のアムステルダム (Amsterdam)Webカメラより
カークさんが4日のアムステルダム号寄港をエントリーされてます。

Posted by S.Igarashi at 01:13 AM | コメント (5)

September 23, 2007

暑さ寒さも、、

『暑さ寒さも胃癌まで』とか『仏の顔も三度笠』のパロディは確か筒井康隆とその周辺が震源地だと思うが、『ビックリハウス』の御教訓カレンダーにも収録されたかも知れない。
今年の猛暑も彼岸の中日になると、流石に遠慮するようで、今日は朝から小雨も降りめっきり涼しくなったが墓参りには生憎の天気である。霊園の数なら日本一かどうかは定かでないが、八王子はこの季節、高速出口で墓参り渋滞が起こる程、墓参者が訪れる。
と云うことで先日、『入り牡丹餅の明け団子』に倣い、仏前のお供え物を用意しなければと思い立ったが、手元に暦がない。さていつから、彼岸の入りで、明けなのか分からない。Google検索で調べると秋分の日の前後三日の一週間が秋の彼岸と分かったが、日本能率協会によるkoyomi365も見つかった。しかしこのkoyomi365のサイトは『現在は閲覧可能ですが、今後閉鎖する予定でおります。何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。』とある。営利企業が無償で情報提供するには限界があるのだろうが、アナログとデジタルの情報共有というか、能率手帳の付録に和暦等の"iCal"の共有カレンダーを提供するとかのサービスがあっても良さそうである。

Posted by S.Igarashi at 11:34 AM

September 20, 2007

MoMA Design Store

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MoMA E-News】から「MoMA Design Storeが表参道にOpen!」と云う案内が届いた。場所は何処かと確認すると「原宿ビブレ21」を解体撤去して新たに建設された商業施設「GYRE」である。

昔、1970年代まで、ここには鉄骨平屋建ての紀伊国屋ストアがあって、その裏が駐車場になっていました。その敷地にN商事ビルが建ち、「原宿ビブレ21」が入居した訳ですが、その間、なんたらかんたらと紆余曲折があった物件です。原宿・表参道も大手資本が闊歩する時代ですが、裏道までにもそうした大手資本が侵入したら、この街も死んでゆくでしょうね。

Posted by S.Igarashi at 05:29 PM | コメント (0) | トラックバック

September 18, 2007

かもめ食堂

9月16日東京新聞日曜版「名作を食べる」は群ようこ原作・映画「かもめ食堂」のロケ地に選ばれたヘルシンキはカハヴィラ・スオミ(カフェ・フィンランド)の『コーヒーとシナモンロール』だ。その記事によると、なんでもフィンランドは国民一人当りのコーヒー消費量は世界一だそうだ。私もコーヒーの消費量なら負けてない、それにシナモンロールだって好きだ。

ところで、昨晩と言っても時計が12時を回った本日の深夜だがメールに返事して母屋に戻り、新聞を見ると1時47分から映画「かもめ食堂」が放送されるではないか、睡魔に襲われ途中で寝入ってしまうような不測の事態を考慮しビデオ録画もしておいた。
映画「かもめ食堂」は昨年の暮れ玉井さんがおにぎりとおむすびのタイトルでエントリーして、それがわがやのお雑煮大会へと発展していった切っ掛けとなった映画だったので是非観たいと思っていた。

不思議な魅力のある映画だ。かもめ食堂の女主人・サチエの日常を緩やかに淡々と時の流れに逆らわず生きてゆく姿は観ていて気持ちが良い。

サチエは生に対して肯定的だ。
『ねぇ、ミドリさん、もし、明日、世界が終っちゃうとしたら最後に何をしたいですか。』
『そうですね、何か、すごーく、美味しいものが食べたいですね。』
『やっぱり、私もこの世の終わりの時には、ぜったい美味しいものが食べたいんですよね。』

サチエはブレない。
かと言って、頑固という訳でもない。
人の意見を聞き、それを試したりもするが、情に棹さして流されない。

サチエは何時までもクヨクヨと考えたりしない。
かもめ食堂に空き巣が入った。
捕まえてみたら、サチエに旨いコーヒーの入れ方を教えた男。
かもめ食堂の前に、ここで店を開いていた主人だ。
その店に置き忘れたものを無断で合い鍵を使って持ち出そうとした。
どうしたら良いものや、思案に暮れる一同を前に『お腹空いた。』と立ち上がるサチエ。
空き巣も混ぜて一同「おにぎり」を頬張り、一件落着。

サチエは関西人ではない。
当然、自分でボケたり、相方にツッコムこともしない。
ましてやイチビリではない。

サチエは他人のことを一々詮索しない。
不審に見える人が、外から店内を見つめていても、軽く会釈して微笑むだけ。
表に出て、理由を尋ねたり、追い払うことはしない。

サチエは冷たい人ではない。
デブ猫の「ななお」が死んだ時より、大好きなお母さんが亡くなった時の涙の方が少なかった。
オフタイムをプールで泳ぐサチエ、
泳いでいるとき、サチエはお母さんと一体化しているのだろう。

映画はワンシーンのカット数も少ない、カメラのパンもズームも必要最小限だ。
15秒のコマーシャルに1秒以下のカットを詰め込むだけ詰め込むコマーシャルフイルムとは対極にある映像だ。CGを多用する添加物だらけのハリウッド映画とも対極にある。

そんな「かもめ食堂」は無添加の映画である。

Posted by S.Igarashi at 02:12 PM | コメント (6)

September 17, 2007

"KAWAII~! 500"

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どうやら、チンクチェントを見た日本人は"KAWAII~!" と言うらしい。

Posted by S.Igarashi at 08:59 AM | コメント (0)

September 16, 2007

森の朝ごはん

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森達也の名前が確実にインストールされたのは昨年、玉井さんに誘われて送還日記の試写を見に行った際のトークショーであった。実はその前にこんな本を買って読んでいたりしたのだが著者の名前は特に意識していなかった。その映画監督・森達也によるポッドキャスト・「森の朝ごはん」が中々面白い。毎回(放送は日曜日の朝)、ゲストと共に朝ごはんを食べながら、話題を展開し掘り下げて行くのだが、そこはドキュメンタリー映画の作家らしく、ゲストの話を聞き出すのが上手い。そしてバックナンバーを豊富に揃えているのは遅れてきたリスナーにとっても有り難い。ゲストにエロ・テロリストのインリン・オブ・ジョイトイを招いた回も、テレビなどのメディアでは伺えない彼女のシリアスな面も引きだしている。

Posted by S.Igarashi at 01:33 AM | コメント (0)

September 15, 2007

MATSUMURA TECHNOLOGY

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このところ、タイで旧一万円札の精巧な偽札「スーパーJ」が出回っている。そうした偽札を鑑別する機械を製作しているのが、この松村テクノロジーである。社長の松村喜秀氏は時折、偽札に関連した報道番組にも出演されるが、日経BPのSAFETY JAPANにコラム・「犯罪に立ち向かうテクノロジー」を寄稿している。

Posted by S.Igarashi at 10:49 AM

September 13, 2007

官邸崩壊

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年上杉隆・著、新潮社刊
昨日の事態を予知していたかの様である。
ベンジャミン・フルフォードのブログで首相に引導を渡したと推測されている記事であるが、恐らくは本日発売の週刊文春の上杉隆による記事ではなかろうか。掲載誌が新潮でなく文春と云うのは、色んな事情があるのだろう。
ひとまず、虚ろに空を彷徨い、時折懇願するようなカメラ目線を見なくて済むのは有り難いが、それにしてもKYどころか、これほど適性に欠いた人間を首相に仕向けた連中の罪は重い。ところで、官邸のメディア対策について読んでいると、相撲協会理事長の言動に重なる部分も多いのだが、、。
「大竹紳士交遊録」: 【9月12日 大森望(辛口書評家)】で急遽紹介

と云うことで、一日で読了しましたが、「美しい国へ」の出版企画段階でのタイトルが「ぼくらの国家」だったとは、まさにホイチョイ・アベ内閣による気まぐれコンセプトそのものでした。
ところで表紙・腰巻きに書かれた戦犯とはこの人物自民党のゲッベルスと云われたこの人物です。彼ら「チーム安倍」を称して「少年官邸団」と揶揄したのは週刊新潮だそうでが、リーダーとなる小林少年もチームワークも欠如していたのでは乱歩も偉い迷惑です。
「官邸崩壊」を読んでいると、安倍内閣が第二次世界大戦末期の東条内閣のように思えてきます。
この、危機管理能力の欠如した「チーム安倍」が憲法9条を破棄して再軍備しようと願っていた訳ですから、そら恐ろしいことです。その泥舟から逸早く遁走を決めたのが、泥舟の船長な訳で、これではリーダーシップを疑われても仕方ありませんね。「自民党を壊す」と言った小泉の言葉が現実味を帯びてきましたが、、、。
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第116回 政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相 (2007/09/13)
第117回 週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容 (2007/09/14)

Posted by S.Igarashi at 02:11 PM | コメント (5)

September 12, 2007

ジョー・ザビヌルの死

今朝の新聞にジョー・ザビヌル(Josef Zawinul)の訃報が掲載されていた。そういえば去年の暮れ辺りから書店でザビヌルによく似た人物を表紙に使った雑誌が並べられていた。雑誌の内容には興味がなかったが、本人かどうか確かめるために雑誌を手にした。するとジョー・ザビヌルその人であった。なんでまた、と思ったがそれ以上追求する気もなかった。と云うことで訃報ではMiles Davisとの活動云々に触れられているが、MilesGroupでの最初のアルバムが1969年のIn A Silent Wayであり、アルバムタイトルとなった楽曲を提供している。同じ年にリリースされたBitches Brewにも参加しており、このアルバムでは"Pharaoh's Dance"を提供している。翌年の1970年にはWayne ShorterらとWeather Reportを結成しており、MilesGroupでの活動は僅かであるが変革の時代のキーパーソンの一人であったことは確かであろう。しかしWeather Reportでのザビヌルの支配力が増すに従いWayne Shorterの影が薄くなり、ザビヌルのワンマン・バンドの色彩が濃くなっていったが、それと共に私のWeather Reportへの興味も薄れ、今日に至ってしまっている。と云うことで今日の天気予報はあまり芳しくないから、家でIn A Silent WayやBitches Brewでも聴こう。それにしても1970年前後のMilesのアルバムリリースへの期待感と驚きは、今日のJobsのキーノートスピーチへの期待感に匹敵するものかも知れない。追記:そういえばジョー・ザビヌルのリーダーアルバム・Zawinulを持っていたが処分してしまった。
Joe Zawinul - Concerto Retitled - In a Silent Way Joe Zawinul - Concerto Retitled - In a Silent Way

オール讀物・九月号

滅多に買うことのない文藝春秋・オール讀物の九月号である。松井今朝子の直木賞・『吉原手引草』(抄)も気になったが、『金田一家三兄弟』が祖父・京助と父・春彦を語る座談会も読みたくて買い求めた。A5判・厚さ25ミリ、548頁で特別定価・税込960円也は週刊誌の三倍の値段、高いか安いかの判断は読者次第であるが、全頁読破すれば安いものであることは間違いない。昔は大人の読む雑誌と云えば全てこの判型であった。純文学に対して用いられる中間小説と云う言葉は今ではすっかり死語となってしまったが、「オール讀物」はそうした中間小説を満載した月刊誌であり、亡父の愛読誌でもあった。
と云うことで肝心の「吉原手引草(抄)」であるが、読み始めると、やめられない止まらないエビセン症候群に陥り。結末の想像は付いても、実際の落ちがどうなっているのか気になり単行本を買ってしまった。

引手茶屋 桔梗屋内儀 お延の弁
舞鶴屋見世番 虎吉の弁
舞鶴屋番頭 源六の弁
舞鶴屋抱え番頭新造 袖菊の弁
伊丹屋繁斎(酒問屋)の弁
信濃屋茂兵衛(大店・婿養子)の弁
舞鶴屋遣手 お辰の弁
仙禽楼 舞鶴屋庄右衛門の弁
舞鶴屋床廻し 定八の弁
幇間 桜川阿善の弁
女芸者・大黒屋鶴次の弁

柳橋船宿鶴清抱え船頭 富五郎の弁
指切り屋 お種(元女郎)の弁
女衒 地蔵の伝蔵の弁
小千谷縮問屋 西之屋甚四郎の弁
蔵前札差 田野倉屋平十郎の弁
詭弁・弄弁・嘘も方便(証人再登場)


物語は戯作者見習いと称する者が、悪所・吉原で起きた事の顛末を当事者・花魁葛城に関わった上記16名の人々から聴きだした17篇の語りで構成されている。「オール讀物」に掲載されているのは17篇の中から、10篇(黒字部分)を選び出した『吉原手引草(抄)』である。内容は事の真相を探るミステリー仕立てでもあり、多くを語るのは控えるのが賢明であろう。
作者の松井今朝子は京都祗園の料理屋に生まれ、幼い頃、他家に預けられ育ち、小学校に上がる年齢になって実家に戻され、作家や役者が出入りする環境で育ち、早稲田の演劇科を卒業、松竹に入社、歌舞伎の台本に出会い、台本作家となる。
『吉原手引草』に登場する16人の生き生きとした台詞は、台本作家としてのキャリアが生きている。各章はモノローグとなっているが、その人物によって、歌舞伎、新派、講談、落語を聴いているような錯覚に陥り、噺に引き込まれるのである。目で活字を追っているのだが、脳の中で桂文楽や三遊亭圓生が語っているのである。
女芸者・大黒屋鶴次の弁は吉原御免状ミニダイブで出会った浅草東町の誇り高い住民の話が思いだされた。「オール讀物」の自伝エッセイと林真理子との対談も興味深い。
筋違いの蛇足であるが「オール讀物」目次・見返しにある広告は父方の祖父の代まで神職を務めていた神社である。

Posted by S.Igarashi at 01:02 AM

September 11, 2007

Nokia BL-5C

例の異常発熱でリコールとなった松下電池製ノキア電池パック「BL-5C」ノキア・ジャパンより送られてきた。販売時期からすると自分のNokia 6630 (Vodafone 702NK)は自主交換の対象とはなっていない筈なので意外であった。国民生活センターから、なんたらかんたらとネチネチと対応の遅れを指摘されたから交換の対象を広げたのかも知れない。しかし、それにしても取り扱い説明書にも、送られてきた電池パックにも、裏蓋の開け方や電池交換の解説が一切ないのは如何なものだろうか。

Posted by S.Igarashi at 11:59 AM | コメント (11) | トラックバック

September 07, 2007

iTunes7.4の困ったこと・解決

と云うことでアップデートされたiTunes7.4を早速インストールしましたが、一つ困ったことがあります。
追記:9月9日にリリースされたiTunes7.4.1で解決されました。

それはiPod等のデバイス・パネルの概要以外のタブをクリックするとホワイトボードの状態になってしまうことです。
これでは他の設定が出来ません。困りました。
あれこれ画面を操作していると、ホワイトボードに操作パネルがリドロウされました。
解決方法はウィンドウサイズを少し変えることです。但し、別のタブを選ぶとまたホワイトボードになります。いずれバグフィックスされるでしょうが暫くは、こんな方法で凌ぐしかありません。(iTunes7.4.1のアップデート版により速攻でバグフィックスされました。)

Posted by S.Igarashi at 12:21 AM | コメント (3)

September 06, 2007

戻ってくるのが楽しみです。

AppleStore070905.jpg

いやー、これが新しくなったiPodファミリーですね。

iTunes74.jpg

と云うことで iTunes7.4 にアップデートされました。

Posted by S.Igarashi at 02:04 AM | コメント (6)

September 05, 2007

恩讐の彼方に

kikimimi.jpg

東京新聞夕刊二面に著作権の切れた名作が仮名遣い差別語等も当時のまま原文通りの表記で連載されている。そして、今週月曜からは菊池寛・『恩讐の彼方に』の連載だ。奇しくも TOKYO FM Podcastingききみみ名作文庫 でも『恩讐の彼方に』が取り上げられたばかりである。何故、この時勢に『恩讐の彼方に』なのだろうか。いま、社会を支配しようとする『報復へ向かう空気感』への危機感がそうさせるのだろうか。
青空文庫・恩讐の彼方に 尚、青空文庫を読みながらポッドキャストを聴くのがベスト。

実は「恩讐の彼方に」は小学生の餓鬼の頃、漫画で読んだ事があるだけでした。漫画家の名前も記憶に残っておらず、漫画のタイトルも「恩讐の彼方に」ではなく「青ノ洞門」とかなんとか別のタイトルでした。もしかすると菊池寛の原作ではなく耶馬渓に伝わる伝説を元に書かれた別のストーリーの漫画かも知れません。その漫画を見た親父かお袋が、これは菊池寛の「恩讐の彼方に」だと教えてくれましたが、アホ餓鬼だった私は作家の名も小説の題も直ぐに忘れてしまいました。ただ、九州大分の「青ノ洞門」を主題にした大作家がいた。それだけは脳に記憶として定着していました。ですから、大人になってから、大作家と菊池寛がリンクして、「恩讐の彼方に」を思いだすことができた次第です。もしかすると、この漫画を憶えていたのはストーリーよりも洞門に興味があったのか、餓鬼の頃から洞門フェチだったのかも知れません。いまでも正月の箱根駅伝中継で箱根湯本の函嶺洞門(かんれいどうもん)に選手が差しかかると、つい見入ってしまいます。

Posted by S.Igarashi at 06:20 PM

September 03, 2007

音楽家の死

この8月、相次いで二人の音楽家が亡くなった。二人ともジャズドラマーである。8月16日にマックス・ローチが、そして8月22日に富樫雅彦が逝った。左のスピリチュアル・ネイチャー(1975)は下半身に障碍を負った後、ハンディキャップを超え自己のドラム奏法を深め復活を成し遂げ、新たな境地を切り開いた記念すべきアルバムである。
その後、パリから戻った加古隆を迎え入れ新たに富樫雅彦カルテット(加古隆翠川敬基中川昌三)を結成し、1977年に芝の増上寺ホールでライブ・コンサートが行なわれている。僕はこのカルテットの音楽が好きで良くライブに行ったものだが、そこには必ずと云って良いほど、フリージャズの好きなこの人も聴きに来ていたのが記憶に残っている。
それから30年、カルテットのメンバーのお嬢さんが、玉井さんのお嬢さんとユニットを組んでライブツアーで全国を廻っていると云う。もちろん富樫雅彦の音楽性とは直接関係はないだろうが、お父さんを通して何かが受け繋がれているかも知れない。
Masahiko Togashi - Spiritual Nature


追記:鯉沼ミュージックからメールが届いた。

先達て天才ジャズドラマー富樫雅彦さんが亡くなられました。
ご冥福をお祈りすると共に、佐藤允彦氏、渡辺裕文氏、河内 紀氏、から追悼文を戴き掲載致しました。是非ご覧下さい。

Posted by S.Igarashi at 12:27 PM | コメント (2)

September 02, 2007

東京新聞サンデー版・大図解No.801

本日の東京新聞サンデー版・大図解シリーズNo.801は「宮本常一・旅に生きた民族学者」
カラー見開きで宮本常一の主な業績を紹介、解説はノンフィクション作家・佐野眞一。

Posted by S.Igarashi at 10:23 AM