September 29, 2007

ビゴーが見た日本人

ビゴーが見た日本人-諷刺画に描かれた明治
こちらは明治でも写真ではなくフランス人画家・ビゴーが描いた風刺画である。明治時代の写真を見ると日本人の体躯は五頭身から六頭身半くらいだが、ビゴーが描く日本人は三頭身から四頭身に誇張されている者が多い。このごろつきと題された男、どこかで見たような容貌だが高下駄を履いても三頭身半、この頃はロンドンブーツはなかったようである。

内容は編著者の清水勲が選んだ100枚の風刺画を下記の六章に分類し批評を加えたものだ。
第一章:明治を活写した異邦人・・・(日本を知りつくしたフランス人)
第二章:ポーカーフェースの世界・・・(日本人の容貌)
第三章:はっとさせられる風習の数々・・・(日本人の生活)
第四章:愛らしき「お菊さん」たち・・・(日本の女性)
第五章:西洋文明にほれこんだ人々・・・(日本人の性格)
第六章:近代化に呑みこまれる古きよき日本・・・(日本人の猛烈性)

第三章の「はっとさせられる風習の数々」には第32図から第36図まで「ふんどし」と題された絵が五枚も並ぶ。印半纏に褌のいでたちならまだしも、第32図「ふんどし・・股間への送風」の男は帽子にシャツ、そして下半身は褌一丁、足袋に高下駄で往来を歩きながら、緩めたふんどしの中へ団扇で風を送っている。
下半身裸といえば、麻薬漬けの生活を送っていたチャーリー・パーカーが上半身はスーツで決め自分では正装しているつもりなのに、下半身は何も穿かずホテルのロビーに現れ、そのまま病院送りになったと云う伝説を読んだ事はあるが、明治31年の日本では下半身を裸同然で往来を歩いても、病院に送られることも官憲に捕まることもなく、大らかと云えば大らかだったのだろう。まぁ、今でもパンツ一丁でテレビに出てる芸人もいるから、大して変わってないかも、、、。

Posted by S.Igarashi at September 29, 2007 10:43 AM