この8月、相次いで二人の音楽家が亡くなった。二人ともジャズドラマーである。8月16日にマックス・ローチが、そして8月22日に富樫雅彦が逝った。左のスピリチュアル・ネイチャー(1975)は下半身に障碍を負った後、ハンディキャップを超え自己のドラム奏法を深め復活を成し遂げ、新たな境地を切り開いた記念すべきアルバムである。
その後、パリから戻った加古隆を迎え入れ新たに富樫雅彦カルテット(加古隆、翠川敬基、中川昌三)を結成し、1977年に芝の増上寺ホールでライブ・コンサートが行なわれている。僕はこのカルテットの音楽が好きで良くライブに行ったものだが、そこには必ずと云って良いほど、フリージャズの好きなこの人も聴きに来ていたのが記憶に残っている。
それから30年、カルテットのメンバーのお嬢さんが、玉井さんのお嬢さんとユニットを組んでライブツアーで全国を廻っていると云う。もちろん富樫雅彦の音楽性とは直接関係はないだろうが、お父さんを通して何かが受け繋がれているかも知れない。
追記:鯉沼ミュージックからメールが届いた。
先達て天才ジャズドラマー富樫雅彦さんが亡くなられました。Posted by S.Igarashi at September 3, 2007 12:27 PM
ご冥福をお祈りすると共に、佐藤允彦氏、渡辺裕文氏、河内 紀氏、から追悼文を戴き掲載致しました。是非ご覧下さい。
masaさん、どうも。
中川昌三さんもジャズやクラシックの領域や形式にとらわれずに音楽活動を続けられている訳ですから、そうした自由で柔軟な精神はお嬢さんにも受け継がれているのでしょうね。
ふ〜む、そういう系譜があったのですね。中川かりんsanによれば、箏は弦を叩く楽器…とのことです。また、彼女は打楽器もこなしますから、何かしら…という気はしてきますね。
Posted by: masa at September 3, 2007 07:16 PM