と云うことで"iTunes7.3"にアップデートしましたが"iPhone"を手にして、この空欄が埋まる日はまだまだ先のようです。何れにせよiPhoneの欧州発売が実現され、3G規格対応になってからでしょう。
追記:iTunes7.3にはiPhone-Helpもあります。(但しリンク先は未だ用意されてない。)
昨日、横浜美術館で「水の情景−モネ、大観から現代まで」を見た。貰ったチケットなので多くを期待はしていなかったが福田平八郎の「鮎」は良かった。福田平八郎は「鮎」をテーマに多くの絵を残しているようであるが、展示されていたのは京都国立近代美術館の福田平八郎展で展示された「鮎」ではなく、大分市美術館が所蔵する軸装された「鮎」である。他の「鮎」はこのシンプルで研ぎ澄まされた「鮎」に行く付くまでの習作にも思える。
それにしてもエントランス前にある竹の作品は、その存在感に於いて既に向かい側の工事現場の木製仮囲いに負けている。同じ自然素材でありながら、この差はなんであろう。
茨木のり子の詩集「倚りかからず」は1999年に出版された時にメディア等で紹介されて話題になった。僕も何のメディアか忘れたが、如何にも永六輔や秋山ちえ子が話題に取り上げそうな詩の内容と云う印象を持った。そしてその時、初めて茨木のり子の名を知った。昨年、茨木のり子が他界したときにも、書店にこの詩集が並べられた。そして今春、文庫として出版された「倚りかからず」を初めて買った。話題となってから八年目である。動機は山根基世(NHKアナウンサー)の解説文が気になったからである。
2004年にラジオ出演した際、山根基世の詩の朗読を聞いていた茨木のり子は『我ながら威張った詩ですね。、、、』と感想を述べたそうだ。この「倚りかからず」は詩として世に出すまで40年の歳月を費やしているとか、想像するに発表するに幾度となく躊躇い、推敲を重ねたであろう詩を、改めて聞いてみて、威張った詩と感じた詩人に、少し共感を覚えた。
立花隆ゼミ『調べて書く、発信する』インタビュー集「二十歳のころ」
二十歳のころ・茨木のり子
50年程続いていた東京新聞の朝刊連載漫画「ほのぼの君」の作者・佃公彦氏が高齢等の理由により勇退した後を受けて、さくらももこの「ちびまる子ちゃん」が新聞連載漫画として登場する。長い間、笑うに笑えない漫画を三面の片隅に眺めていた東京新聞読者なら、さくら家のちゃぶ台の上で箸が転がっても可笑しいだろう。
たむらくんから個展の案内が届いた。会場はいつもの表参道近くのPinpoint Galleryだ。会期は2007年6月18日(月)〜6月30日(土)まで。と云うことで、20日の出講日の帰りに立ち寄りました。
二時過ぎに画廊に着くと、オーナーの人と向かい合って絵本にサインをしている最中でした。今回の作品は、こんな感じで、とてもシンプルです。アクリル絵の具で描いているのかと思ったらグワッシュだそうです。
たむらくんのPinpoint Galleryでの個展も長く続いているので、最初の個展から、もう20年くらいになるのか画廊オーナーの方に尋ねたら、最初の個展が1989年で、今年で18年目になると云うことです。信頼関係があるから長続きするのでしょう。平日の午後とあって、静かでのんびりとした空気感ですが、時折、絵本の読者と云う親子連れが何組か訪れ、作者からサインを貰っていました。
そんなこんなで、なんたらと、一時間ばかり過ごし、表参道交差点近くのGallery360゜でホンマタカシ [ NEW WAVES ]を見て山里に帰還。
来月初旬までオックスフォードに滞在しているmasaさんのオックスフォード便りに便乗して、Google Earthで蛇行するテムズ川をオックスフォードからロンドンはウェストミンスター・ブリッジまで177.89キロメートルを川下りしてみた。(直線距離約83キロメートル)それで川下りして気付いたのはロンドンの手前に地図には記載されていない多くの遊水池があることだ。こうした遊水池もヒースと同様に都市の余白として重要な役割をしているのだろう。
オックスフォードの駅から南に500m位下った所にある堰と水門を出発地点とした。こうした堰と水門によって川の流れと水位を調節しているのだろう。玉井さんもmasaさんに刺激されて平底舟をエントリーしたぞ。
そして、ゴールはシティの手前ウェストミンスター・ブリッジ。
ピンクフロイドのレコードジャケットで有名な火力発電所「BATTERSEA POWER STATION」の煙突の影の長さを測ったら315mあった。BATTERSEA POWER STATIONは現在再開発中でリノベーション(大規模修復)と云うよりコンバージョン(用途変更)により生まれ変るそうだが、この四本の煙突はすでに撤去されたらしい。
Kai-Wai 散策:オックスフォード便り(6)
さっそく、masaさんが"BATTERSEA POWER STATION"を写真に収めてきた。
BATTERSEA POWER STATIONの川上にフォスター卿の事務所が見える。そういえば初めて見たノーマン・フォスターの作品は都市住宅・住宅第1集(7109)に掲載された入り江に建つコンクリートブロックによる住宅だった。
昨日午後、原宿駅に降り立ち、表参道のたむらくんの個展に向かう前に、ふと思い立ち一年半前のアースダイビング@江戸東京地下水脈で見た冬景色の谷戸と違って、今の季節なら花菖蒲が咲き乱れている筈だろうと明治神宮まで足を延ばしてみた。
と云うことで、あからさまな晴天下の花菖蒲である。うーむ、これでは梅雨空の下に水の滴る花菖蒲の方が趣があるかも知れぬ。
Doc.Fumanchuが指摘された川瀬 巴水による版画の構図により近い写真もありました。
日差しが強い所為もあるのだろうが、平日午後の明治神宮境内は日本人の数は少なく、目立たない。御苑内で花菖蒲を観賞していた人々は何処へ。
表参道の喧騒と較べると、全く別の国である。こうした若い子らは概ね、中国本土や台湾か韓国からの観光客のようである。大鳥居の前で記念写真を撮っていたコリアンの少年少女達は国に帰ってからどんな土産話をするのだろうか。
MCが替わってから、あまり見なくなった新日曜美術館なので今朝(6/17)【むしろ『画家』と呼ばれたかった〜近代建築の父 ル・コルビュジエの真実〜】が放送されるとは気がつかなかった。(再放送:6/17午後8時から)
解説は我国有数のコルビュジエ・コレクターである大成建設・ギャルリー・タイセイ学芸員の林美佐さん、未だに多くの誤解を招いてるコルビュジエの言葉:「住宅は棲むための機械」について、メディアリテラシー的に正しく解釈を述べている。
現在開催中の森美術館・「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」のナビゲーターは建築家・青木淳氏。
昨年の府中市郷土の森博物館で開催された「宮本常一 大国魂神社 くらやみ祭を撮る」は、とうとう見に行かずに終わってしまったが、今年は「生誕100年記念事業」として回顧展をすると云うことだけは記憶していたので、府中の「くらやみ祭」も近づいていることだし、もうそろそろ始まるだろうとネット検索してみるとありました、会期は4/28(土)から7/1(日)となっている。サイトでは既にシリーズ連載・PDF版「宮本常一の足跡」も始まっている。シリーズNo.1は「父の十ヶ条」である。そうだ、この本も買わねば。(Amazonから購入)
追記:と云うことで昨日(6/14)の午後akiさんに誘われて府中市郷土の森博物館に行ってきた。(April 20, 2007のエントリーに加筆)
宮本常一の業績を誰も一言で言い表せないのと同様に、何の予備知識もなく古書店のショーケースの様な回顧展を見ても、常民には右肩下がりの細かい文字を書く人だなと云う印象は残るが、他は何がなんだか良く解らないだろう。特別展示室出口に置いてあるビデオの映像を見て、ようやく宮本常一の人となりと彼のやろうとしたことが伝わってくる。考えてみれば彼のコトを伝える業績は特別展示室の枠に納まる類いのモノではない。二階の常設展示室を見て回ると、常民の暮らしを伝える民具の展示等に宮本常一の遺志が生かされているのが伝わってくる。それは屋外の古民家の展示にも表れている。ハケ上の農家にハケ下の農家、どちらも宮本常一が残したかった民家であったそうだ。計算すると、宮本常一の没後七年経ってから府中市郷土の森博物館が出来たことになるが、博物館建築のデザインを除いて、其処彼処に宮本常一の遺志が生かされている様に思えた。(※後で博物館のサイトを読むと建設計画にも関わっていたとの記述があった。)
兎も角、府中市郷土の森博物館に着いたら一階特別展示室脇ロビーで50分のビデオ(網野善彦氏のインタビュー付き、1999年制作)を見て、予備知識を得てから、特別展示室と二階の常設展示室、そして屋外の古民家を巡るのが良いだろう。とすると、見学時間は少なくとも三時間くらいは必要だ。(追加情報:博物館正門前にはビール工場に直行するバスも出ています。)
aki's STOCKTAKING:日本人の住まい
WWDC 2007で発表されたLeopardのデスクトップを見た時、30年前に見たタルコフスキーの映画・惑星ソラリスのファーストシーンとイメージが重なった。共通するのはどちらも"aqua"をテーマとしていることである。
先月もGoogle EarthでTALIESIN EASTを見た時に惑星ソラリスのラストシーンとイメージが重なって見えたが、"Leopard"のデスクトップは、或る意味でプロローグなのだろう。
と云うことでLeopardに特化したWWDCの様でした。サプライズと云えるか微妙ですがSafariのWindows版がリリースされると云うことで久しぶりにWindows XP を立ち上げ、モノは試しとSafari 3 Public Betaをインストールしてみましたが、、、まぁ、それだけのことです。(一見、Windowsのデスクトップらしく見えないかも知れませんが、、)
最近のiTunes Storeの音楽ジャンルの充実ぶりには目を見張るものがある。一般的とは云えない現代音楽の作品もいつのまにか増えている。ミニマル・ミュージックと云えばスティーヴ・ライヒであるが、私が初めてライブで聴いたスティーヴ・ライヒの音楽は武満徹・企画構成によるMusicTodayに於けるネクサスの演奏による『ドラミング』であったと思う。兎も角、こうした音楽は言葉に囚われず小難しい理屈を考えずに音楽にどっぷりと浸り楽しむことである。
私が聴いた初めてのミニマル・ミュージックはフィリップ・グラスの"SOLO MUSIC"であるがiTunes Storeではこの"Glass: Two Pages"が最もその演奏に近いと思われる。
と云うことでテリー・ライリーの"In C"も忘れてはいけない。これは1500円と価格はミニマムでもないが、私は上海で録音されたこのチャイナ盤が好きだ。テリー・ライリーの曲ではないがアルバム収録の"Zen Of Water"も好きである。
こうしたマイナーな音楽のジャンルこそネット配信に向いていると思う。
5月27日付け東京新聞朝刊の記事でこの花の事を知った。花の名はブラシノキ (bottlebrush) 、オーストラリア原産のフトモモ科の常緑低木だそうだ。新聞記事を見た翌日、駅前の銀行に行く途中で咲いているブラシノキを初めて見た。通行人も不思議そうに花を見つめて通り過ぎてゆく。この家、一二年前に建替えた時に庭木も植え直したのだろう。と云うことで昨日はデジカメ持参で銀行に行ったのであった。
と云うことで漸くWarner Music Japanの楽曲がiTunes Storeから手に入れることが可能になった。これで大手で残るはSony Musicか。
そんな訳で、MilesがCBS SONYからWarnerに移籍した後の楽曲は入手できると云うことになったが、この頃は既にLPからCDに切り替わっているので、これも特に必要はない。
たぶん、これがKeith Jarrettの初めてのリーダーアルバムになる筈で邦題が「人生の二つの扉」とかなんとか付けられていたと思う。これはアトランティック・レーベル傘下のレーベルのようですが、アトランティック・レーベルはWarner Musicの傘下にあるのでiTunes Storeに初登場てことですね。アトランティック・レーベルのミンガスの直立猿人とかオーネット・コールマンの淋しい女(これは和訳しないほうが良い。)なんて、そのうち登場するかも。
Keith JarrettとGary Burtonとのアルバムは完全にKeithがリーダーのGary Burtonを喰ってしまってます。これもアトランティック・レーベルですね。
東京新聞6月6日の通称四面記事はタモリ倶楽部的内容で占められていた。メインの「TOKYO発」の「愛しの団地」は先月タモリ倶楽部でも放送したばかりの団地マニアの特集、五段抜きの企画広告「呑兵衛のためのお酒の本特集」に写っている雑誌「酒とつまみ」の編集長も何度か出演している。右下にはタモリ倶楽部常連のなぎら健壱の著書も見える。
六本木ヒルズ・森美術館でル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡を見てきた。
パリのコルビュジエのアトリエとマルセイユのユニテ・ダビタシオン、それにカップマルタンの休暇小屋の原寸室内模型が展示されているとのことであるが、イタリアの家具メーカー・カッシーナがミラノ・サローネに展示する為に製作したカップマルタンの休暇小屋の室内レプリカは良くできていたが、他の二点は貧弱でお粗末、多くを期待しないでスケールを確認するだけのものと考えた方が良さそうだ。そんな中で、ユニテ・ダビタシオンの室内階段のレプリカだけは一見の価値がある。ジャン・プルーヴェの影響によるデザインであろうか、薄板鋼板を三角形にロールフォーミングによる曲げ加工したササラ桁とプライウッドの踏み板のディテールが実に理に適って美しい。
そういえば、六本木にはコルビュジエを師とする前川國男氏の元で修業した大高正人氏による全日本海員組合会館が建っている。この建物にもコルビュジエのミームは受け継がれているのである。それにしても周囲に高層建築のなかった竣工当時の写真と比べると、様変わりしたものである。
昨日は中浦和で風信子荘の見学会を済ませてから六本木ヒルズにル・コルビュジエ展を見に行った。六本木まで来たついでに昨年は工事中の為アースダイビング@江戸東京地下水脈の際、立ち寄ることが出来なかった最終目的地の桧町公園がどうなったのか確認すべく"Tokyo Midtown"まで足を伸ばした。桧町公園は嘗ての面影は残されておらず、自然を模倣した日本庭園風に生まれ変わっていた。後、数十年もすれば自然の恢復力で風景も落ち着くだろう、、、が。
ミッドタウンガーデンに面したT.A.氏設計によるミュージアムの裏側に抜けると、防衛庁があった頃は高い塀に囲われ、人目に晒されることのなかった隣接地の谷戸の風景が広がる。ミュージアムは谷戸の風景を人目から遠ざける衝立の役目をしていたのだ。それにしてもサカクラハウスの奥にこんな風景があるとは気付かなかった。江戸東京の複雑な微地形が上流と下流を隣人にしてしまうのである。外苑東通りから、サカクラハウスに向かう路地の途中には元祖カメラ小僧のアトリエが、設計者はオリンピック開催地を東京都と争った福岡のオリンピック施設を計画したA.I氏である。A.I氏はアトリエをここに構えている訳だが、その目と鼻の先にT.A.氏設計の建物が、うーむ、何か因縁めいて複雑、、。
と云うことでEMIとのコラボレーションによりiTunesStoreでのDRM Free楽曲の提供が開始された。iTunesStoreにアクセスすると以前に購入したアルバムと楽曲がアップグレード(ビットレートが128kbpsから256kbpsへ)の対象となりリストアップされる。
物は試しとアップグレードしたDRM Freeの楽曲は拡張子が『.m4p』から『.m4a』となりアイコンからプロテクトが外れ、サイズも倍になっている。