April 28, 2008

デジタル伊能図

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明治初期から中期の「迅速測図」による歴史的農業環境閲覧システムが公開されたが、こちらはそれより少し前の時代。
国立国会図書館のサイトはデジタル貴重書展で見られる大日本沿海輿地全図の武蔵・下総・相模(用紙サイズ117.5×187.0cm)である。流石に国立国会図書館らしく部分的にこのサイズまで拡大することが可能になっている。惜しむらくは、サイバースペース化された国立国会図書館の解り難いこと、目的の場所に辿り着くのが困難なデジタル迷路のようである。

Posted by S.Igarashi at 10:32 PM

April 25, 2008

tamabi.tv

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昨日、何気にiTunesStoreにアクセスし、久しぶりにPodcastの面白そうなコンテンツを探していたら"tamabi.tv"のPodcastに遭遇した。中沢新一氏が初代所長を務める芸術人類学研究所開所記念シンポジウム多摩美術大学図書館について設計者である伊東豊雄氏が語る「創発する図書館〜知と創造性のかたち」は工事現場の定点観測も見られて興味深い。どこでもiPodtouchで聴講なのである。

そう云えば、Podcastを利用した国内の大学による情報発信はTODAI Podcastsの第一回配信:小柴昌俊「宇宙と素粒子」が最初だったと思うが、こちらもコンテンツが増えTODAI.TVのサイトを設けてRealPlayerとiTunesの両方で情報発信するようになっていた。と云うことで『特別講義:坂本龍一×小林康夫「音楽はどこにある?」』をiTunesに登録した。

Posted by S.Igarashi at 09:51 AM | コメント (2)

April 24, 2008

GoogleMap de Wallpaper

GoogleMap で Wallpaperを作ってみた。フランス東部はスイス国境に近いアルク・エ・スナンの「ショーの製塩工場」を含む一帯、まさに地形は地球の皴である。この航空写真を見つめているとその歪んだ皴によって平衡感覚が乱され眩暈を伴う不思議な浮遊感に包まれる。

Posted by S.Igarashi at 04:48 PM | コメント (2)

April 20, 2008

物書堂

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今年の1月28日をもってegword等の販売を終了し、パッケージソフト事業から撤退したエルゴソフトであるが、そのエルゴソフトの開発スタッフが独立して「物書堂」を立ち上げた。社名には『...「物書き」の方々のためのソフトウェアを開発したいという思い...』が込められているそうだ。この秋の製品リリースが楽しみである。

Posted by S.Igarashi at 10:32 AM | コメント (2)

April 19, 2008

ショーの製塩工場

今日(4/19)のテレビ東京系「美の巨人たち」(PM10:00〜10:30)はクロード・N・ルドゥーの「アル=ケ=スナンの王立製塩所」だ。地名を冠にした名称(Saline royale d'Arc-et-Senans)もフランス語を仮名表記すると「アル=ケ=スナン」と「アルク・エ・スナン」と翻訳者によって微妙な違いがあるようだが、「ショーの製塩工場」と覚えた世代にはどちらも舌を噛みそうである。
GoogleMap( 47°2'6.00"N 5°46'37.26"E)
NHK 世界遺産の旅:【アルク・エ・スナンの王立製塩所】

Posted by S.Igarashi at 09:23 AM | コメント (0)

April 18, 2008

相似形

36年前くらい高木事務所に入って一年ほどは八重洲のジャノメビルの裏通りにあるビルに通っていたので、京橋は目と鼻の先の行動範囲であったが、この欄干親柱・柱頭をまじまじと見つめたのは初めてのことだ。そう云えば36年前にはこの建物は無かった。だから意識することもなかったのかも知れない。ところで、この親柱・柱頭のデザインリソースは何から引用したのだろうか。もしも、欄干親柱の柱頭が普通に擬宝珠 (ぎぼし)だったら、相似形はあり得ないだろう。因みに北側の橋詰跡には擬宝珠付き親柱も復元保存されている。(京橋川:川の地図辞典56頁参照)

Posted by S.Igarashi at 01:55 AM | コメント (5)

April 17, 2008

工作の時代展

昨日、京橋のINAXギャラリーで「工作の時代 -『子供の科学』で大人になった」を見てきた。(と、その前に銀座のAppleStoreでコレを見てから、iPodtouchの為に「腰物」をゲット、ついでに伊東屋の3階でアレもゲットしたのであるが... 。)と云うことで『子供の科学』は嘗て多少なりとも工作少年の日々を過ごした者にとって、欠くことの出来ない情報源であったが、私の場合は偶に買うぐらいで定期購読まではしていない。大概は学校の図書室で見て済ませていた。家では『子供の科学』ではなく、よりマニアックな「模型と工作」を兄が定期購読していた。小遣いの乏しい子供にとって臨時収入のある正月以外で買える模型材料といったら、ボール紙にケント紙、角棒、竹籤それにバルサ材くらいなものである。本格的な鉄道車両模型は真鍮板を切り抜き加工して鑞付けして作る物だが、子供には経済的にも技術的にも到底無理である。そうした子供達に鉄道車両模型をボール紙で工作するノウハウを提供したのが「子供の科学」や「模型と工作」であった。まぁ、それでも鉄道車両模型は台車等のパーツは買わないと出来ないので、一番安上がりなのは紙ヒコーキの類いである、これはバルサ材とケント紙で良く作った。私の場合、工作少年ではあったが破壊工作派でもあったので、作ったものは自分の手で壊すことも多かった。手製の車両模型も庭にOゲージやHOゲージのレールを敷いて、走行中を2B弾を仕掛けて爆破させたり、炎上させたりとかして、カメラなしの稚拙な特撮ゴッコで遊んでいるような、実はアブナイガキだったのだ。

Posted by S.Igarashi at 10:00 AM | コメント (6)

April 15, 2008

路地

路面の縁石やタイルを見ると共有地らしき路地の幅はコンクリート側溝とタイルから換算して二尺幅(60センチ)しかないようである。きっと権利関係は複雑なんだろうが、路地に面する者は夫々私有地を提供して通行可能な幅を確保している。こうした風景を維持できるのは人間関係が保たれているからでしょうね

Posted by S.Igarashi at 10:16 AM

April 13, 2008

もう一つのツェッペリン

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空を飛ぶツェッペリンは一回の遊覧クルーズでこの位掛かるそうだが、こちらは空は飛ばない黒いZEPPELINの日本上陸。このカタチはどこかで...。

Posted by S.Igarashi at 10:19 AM | コメント (6)

April 12, 2008

HOUSE OF CARDS 2

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"House of Cards"と云っても4年前にエントリーしたイームズ・デザインのそれではない。この場合の"Cards"はギャンブルで使われるトランプカードに見立てられた証券化された不動産債権、つまり「サブプライムローン・問題」を意味している。と云うことで先日の「CBSドキュメント」は"CBS 60 Minutes"の"House Of Cards"だった。何て云うか、これは国家をあげての限りなくねずみ講的な犯罪に近い「人生ゲーム・ゴッコ」ですね。敗者はいてもゲームの参加者は大して損をしない。ウォールストリートのラスベガス化で大損するのは"Joker"を掴まされた海外投資家。しわ寄せは受けるのはゲームに参加してない世界中の人々。"CBS 60 Minutes"で紹介されていたカルフォルニア州の抵当物件住宅を探す"Foreclosure Radar"はこちら。

Posted by S.Igarashi at 10:56 AM | コメント (4) | トラックバック

April 08, 2008

Monty Python's Flying Circus

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と云うことで古いモンティ・パイソンのLDの上にあるカートンボックスがMonty Python's Flying Circus日本語吹替版・DVD BOXである。Amazonの23%offに釣られてポチってしまった。DVD7枚組で合計22時間と7分、寝ないで見続けたら間違いなくアチラの世界に行けそうである。僕の好きなスケッチ(コントのこと)はSilly Walk(バカ歩き)、ホント最高にくだらない。迷惑メールの語源となった例のスケッチ"Spam"はエンドタイトルまで凝っているのである。そして世界的に有名なハリネズミのノーマンも忘れてはいけない。


てなことでAmazonのウィジェットを試してみたのだが...

ところで"Silly Walk"の"Silly"を辞書(左図をクリック)で引いてみたら、[語源は「幸福な」; 「ばかな」の意は16世紀から]とある。言葉の意味が転用される事例として日本語の「おめでたい」と共通している。16世紀と云えば近代の始まりであるルネッサンスも後期となり、いわゆるマニエリズムの時代、彼のシェイクスピアが登場している。英国特有の屈折したシニカルな表現のルーツが"Silly Walk"のレイヤに隠されていたのだ。
私がレイヤと云う概念を認識したのは1970年代の後半、モンティ・パイソンと略同世代の英国の建築家ピーター・クックの講演を聴いてからで、都市をレイヤと云う概念を使って分析していたのが新鮮だった。モンティ・パイソンは30分番組を幾つかのスケッチで構成しているが、スケッチは複数のレイヤで構成され、番組全体を流れる通奏低音のようなレイヤ、反復して使われるレイヤ、変奏されるレイヤ、等々、複雑で多様なレイヤで構成されているのである。それは都市と同様であり、まさに人間社会そのものでもあるのだ。

Posted by S.Igarashi at 11:30 AM | コメント (2)

April 06, 2008

ころころ坂の一本桜

明日明後日と天気は崩れるのを見越してか、今日を限りと山桜の花弁が蝶のように風に舞っていました。日本で一番有名な一本桜は小岩井農場の一本桜のようですが、左の写真は私の住む谷戸に下りるころころ坂の一本桜です。住民か霊園の参拝客か町田街道の抜け道として生活道路に進入してくる輩の目に留まる位ですが、車で帰ってくるときに迎えてくれる「一本桜」には心が和みます。
因みに写真の小高い山は初沢城跡、こちらの桜の樹...は霊園の尾根道から撮ったものです。

Posted by S.Igarashi at 07:09 PM | コメント (2)

April 05, 2008

War Against Women In Congo

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"CBS 60 Minutes"で2008年1月に放送された"War Against Women In Congo"の吹替版「コンゴ・犠牲となる女性たち」をTBSの「CBSドキュメント」で見た。余りにも残酷で辛い内容なので追記に本文を記すことにする。(注意:悲惨な現実を知ると、とても憂鬱になれますが... 。)

画面の被害女性・ルースィアンは突然家に侵入してきた六人の兵士に弟の目前で次々に犯された。
『レイプされるところを見せるために、彼らは弟に懐中電灯を持たせました。ええ まるでけだもののように代わる代わる私をレイプしました。1人が終ると私に水をかけ立ち上がるように命じる。すると別な男が...。弟に私をレイプするよう命じました。それを拒むと...』

被害女性を入院措置し治療にあたる病院の院長は「(治療以外は)彼女達に何もしてあげられない。」...「16才の少女に人工肛門と器具の説明をしなければいけないのです。」と現実を語る。
ルースィアンは彼女を暴行した兵士の子を身ごもり女の子を産んだ。ルースィアンはその子に希望と名付け、NPOによる自立支援教育を受けている。She says "I have hope."


大きな地図で見る>

この10年間でコンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo:旧称Zaire・ザイール)で起きている政府軍と反政府軍それに民兵を交えた三つ巴の内戦により400万人が死亡、数十万人の女性(下は3才から上は75才まで)が性的暴行の被害に晒されている。特に東側の1994年にジェノサイドの起きたルワンダ (Rwanda)と国境を接する地帯は略奪と性的暴行が日常化し、武装集団はレイプと云う武器により人々を恐怖に陥れている。

また国境なき医師団のサイトによれば2007年「10の最も報じられなかった人道的危機」の一つとしてアンゴラ:国外退去されるコンゴ人への組織的レイプと暴力が報告され、PDF形式による和文と英文による報告書がダウンロードできる。因みにアンゴラ(Angola)はコンゴ民主共和国の南西に位置し大西洋に面している。

世界銀行の調査によれば内戦の起こる可能性のある地域は次の三つの条件を満たしていると云う。
1:貧しい、世界最貧国
2:民族的対立がある。
3:地下資源が豊富である。(石油、貴金属、宝石、レアメタル等)

英語のヒアリングが堪能な方はこちらからビデオを...。
AOL Video 60 Minutes:War Against Women In Congo
但し最初の数秒間はスポンサーのCMが入る。

Posted by S.Igarashi at 01:39 PM | コメント (0) | トラックバック

April 04, 2008

BAUHAUS experience, dessau

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昨年はル・コルビュジエ展でしたが、今年は藝大美術館でバウハウス・デッサウ展が大型連休前から開催されます。(引き続き巡回展が夏に浜松、秋に新潟、来春が宇都宮と開催予定。)そういえば三年前にエントリーした「Landscape of Architectures」でバウハウスについて触れていたこと思い出した。そうだ!5月18日までなら上野でヴィーナスにも会えるのだ。

Posted by S.Igarashi at 03:47 PM

April 02, 2008

Goalpost

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公園の桜の樹をゴールポストに見立て子供達が蹴球に興じていた。しかし、たった三人ではミニゲームにもならない、春休み、子供達は何処に...。

Posted by S.Igarashi at 01:28 AM

April 01, 2008

桜の樹...

遠くに新宿を望む山里の桜は七分咲きでしょうか。青山墓地の近くにいた頃、春になると墓地の桜を見て設備設計のT氏が『う〜ん、桜の樹の下には屍体が埋まっているって本当ですね。』とよく言っていた。確かに先日歩いた染井の里もそうだし、戊辰戦争の後、上野の山は彰義隊の骸が晒し者にされ放置されたままだったと伝えられている。考えてみると花見も生きている者達だけの為にあるものではないのだろう。上野の山で繰り広げられる花見の酒宴には多くの亡者も混ざって、一年に一度どんちゃん騒ぎをしているのかも知れない。

Posted by S.Igarashi at 01:45 PM | コメント (4) | トラックバック