耐震強度捏造事件に揺れた2005年であったが、先日、2002年9月25日付けのhotwiredの記事「ベル研究所の著名研究者、データ改竄で解雇」による捏造事件をテーマにしたドキュメンタリーを見た。どうやら再放送のようで、この番組のビデオを用いた授業が東洋大で行なれ、「専門資料論」第3回の授業のコメントへの返答(2005.10.27)として学生の意見と教官の見解が纏められている。こうした研究者の不正は他にも認められ研究倫理が問われている。
そんな中、捏造事件のトリはES細胞の捏造である。東京新聞はソウル大調査委員会の正式発表の日の朝刊に予定原稿で特集ES細胞問題・『ノーベル賞』が欲しいワケ(2005.12.23)を組んでいた。
翌日にはES細胞『ねつ造』・『科学の夢』韓国の悪夢にの記事を掲載、しかし捏造や不正は隣国の問題に留まらず不正相次ぐ「科学技術創造立国 ニッポンと警鐘を促している。
グローバル化の波の中で科学者や技術者はザ・コーポレーションに隷属し、科学や技術の独占的支配権の獲得を求められている。そうした傾向が続く限り、こうした事件は繰り返されるだろう。
ユン・チアンの前作「ワイルド・スワン」は上巻・下巻を一気に読んでしまったが、12年ぶりの新作「マオ」はそれよりも、ずっと分厚く上巻・下巻共、500頁を超える。果たして挫折することなく読了できるか否や。
モーターサイクルダイアリーズは封切り公開を見逃してしまった映画だ。山里にいるとこうした映画を見る機会に恵まれないのである。
第三回アースダイビング@江戸東京地下水脈の日程を、秋山隊長と相談の上Be-h@usの見学会を考慮して2006年1月28日(土)に開催を予定しております。ご意見お寄せ下さい、詳細等は開催日を確定次第、追ってご連絡致します。
暮れの片づけをしていたら、こんなものがでてきた。1992年のMACLIFE・50号記念CD-ROMである。カバーのモデルは雑誌LEONの表紙でお馴染の"ちょい悪オヤジ"だが、まだ若い。
MACLIFEも遠の昔に廃刊、出版元だったBNNも一度倒産し、河出書房新社等の支援を受け現在はBNN新社として生まれ変っている。MACLIFEの創刊は1987年頃だったと記憶している。確か、その当時で国内のMacUserがようやく2万人を超えたくらい、それでも雑誌が売れたと云うのは凄いこと。インターネットの台頭とAppleの低迷期に呼応するかのようにMACLIFEを筆頭にMacWorld、MacJapan、MacUser等が次々と廃刊、現在残っているのはMacPower、MacPeople、MacFanの三誌だけとなった。中でもMacPowerはこの春から誌面を一新し"Mac Creative Lifestyle"を謳っているが、ライフスタイル・マガジンなのか、コンピュータ・マガジンなのかフォーカスが定まっていない気もする。何れにせよネット時代の雑誌はサバイバルレースの真っ只中に置かれていることは確かだ。
12月27日付けの東京新聞記憶 戦後60年 新聞記者が受け継ぐ戦争「戦時下の記者、その後<下>捨てたペン再び手に」は"むのたけじ"(本名・武野武治)さん(90)の話だった。終戦時、朝日新聞・社会部記者だった"むのたけじ"さんは言論統制下にあったにせよ自分自身の戦争への責任として朝日新聞を辞めた。一度捨てたペンを再び握らせたのは占領軍による言論統制であったと云う。
日記を意味する「ジャーナル」という言葉。例えば平和を願うなら、そのための記事を毎日書き続けることで、願いは「主義(イズム)」となり、「ジャーナル」は「ジャーナリズム」になる。と"むのたけじ"さんは語る。
昨夜、風呂から上がって何気にテレビ欄を見たら「トーキョーアースダイビング」の文字が目に入った。深夜2時からの1時間番組である。取り敢ず録画予約しておき、さわりだけちょっと見て確認してから寝た。予想通り中沢新一の「アースダイバー」を基に制作されたものだった。番組内容は自転車でトーキョーをアースダイブする女性タレントのモノローグを縦糸に、渋谷の神泉・丸山町界隈を徘徊する中沢新一の蘊蓄を横糸に構成されている。アースダイビングの出発地は代官山ヒルサイドテラスの猿楽塚、そして、渋谷、十二社、芝公園、六本木・麻布、銀座・新橋と漂流し、上野公園の岬に漂着する。番組のナビゲータでありアースダイバーとなる香椎由宇は、どうやら帰国子女のようである。アースダイバーとなり、トーキョーをDigすることで帰国子女の目に写っていた東京がどう変化するのかがポイントのようだが、タレント・香椎由宇のイメージビデオを見せられている気もするのは、フジテレビとホリプロのタイアップだから仕方ないのかな。そして、中沢新一が鉄人28号の金田少年の行く末に見えたのは気のせいだろう。
昨夜のJR羽越線の脱線事故、「あまるめ」の地名が「あまるべ」に聴こえ、あれ、また同じ処で事故かと思ったら、山陰ではなく、山形の庄内町の「余目-あまるめ」だった。「余部-あまるべ」は兵庫県の日本海側、余部鉄橋で有名だが、やはり、1986年の年末の12月28日に回送列車が突風にあおられ転落事故を起こしている。一方の山形県庄内町は平成の大合併で今年の7月に余目(あまるめ)町と立川町が合併して誕生した町だ。庄内町のサイトを見ると悩みの種の強風を活かした風力発電を行なっている。今日も秋田では民家の屋根が突風で飛ばされた。日本海側の冬の天候の厳しさは想像を超えたものがある。
追記:本日(12/27)の東京新聞朝刊山形・庄内 特急脱線、風に苦しむ町の特集記事にも「余部鉄橋事故の教訓が生かされていない」とのコメントがあった。やはり事故を知って「余部」のことが脳裏に浮かんだ人が多かったのだろう。
Viktor Lazloを聴いたのは1989年に国内リリースされたアルバム"CLUB DESERT"(クラブ・デゼール)が初めてだった。Viktor Lazlo(ヴィクター・ラズロ)と云う名はスペルが違うが、カサブランカのヒロイン、イングリット・バーグマンの恋人の革命家(Victor Lazlo)と同じだったのと、アルバムジャケットのどこか頽廃的な雰囲気は"CLUB DESERT"その名の通り、辺境の砂漠にある酒場を想わせ、そこに興味を引かれ買ったことを思いだした。
iTMS-J にViktor Lazloがあるとは思わなかったが偶然、このアルバム"Loin de Paname"と"Canoe Rose/Pleurer Des Rivieres"を見つけ買った。"CLUB DESERT"と"Canoe Rose/Pleurer Des Rivieres"はジャズアルバムとして分類されているが"Loin de Paname"はフレンチポップに分類されている。フランス語で唄われているからフレンチポップになるのだろうが、アルバムタイトルから分かるように楽曲はどちらかと云えばアフロ・キューバンに傾倒している。iTMS-J からのダウンロードはライナーノーツからの情報が得られないので"CLUB DESERT"のライナーノーツを見てみると、Viktor Lazloはフランスはブルターニュで生まれたカリブ系、ベルギーで育ち、ブリュッセルの大学を出ているとある。なるほど、背景にクリオール文化とあればジャズにアフロ・キューバン等のカリビアン音楽はごく自然な表現手段だ、それをフランス語で唄うとまた別な風景が見えてくるから不思議だ。
Viktor Lazlo"Loin de Paname"
"Canoe Rose/Pleurer Des Rivieres"
殻々工房のPANETTONEパネットーネを読んで食べたくなってしまった。那須まで行きたいのは山々だが、近くの多摩境のコストコまで車を走らせた。去年のクリスマスシーズンにも置いていたが、今年も沢山仕入れてあった。イタリア直輸入のPANETTONEは1kgで税込1077円だ。試食で味を確かめて購入。30年くらい前に初めて食べたのはこの「アンデルセン」のパネトーネだった。
Macにはカシミールのようなパブリックドメインの数値地図ビューアはないと云うのが俗説になっていたが、それがガセネタだったと日本地図センターで数値地図ビューアを買ってから気付いた。画面は昨日、日本地図センターから送られてきたものだが、同じものがシェアウェアとしてリリースされていることを昨日知った。その差額8,500円也、数値地図データ一本買ってお釣りが貰えるのだ。遅かりし、である。と云うことでMacで数値地図が見られないというのはガセですから、Macで数値地図を見たい人はシェアウェアを手に入れましょうね。
追記:VectorWorks11.5への取込みを追加しました。
ということで、日本地図センターは注文があってからCD-ROMに焼いてパッケージしているだけで、他には何もマニュアルさえも付けていないのである。やっぱり、御役人商売ですね。
それはそうと、VectorWorksで読み込める筈の数値地図50mメッシュもVectorWorks11.5では読み込めない。これもVectorWorksのマニュアルには読み込めるファイル形式等の具体的な解説らしきものがなく、通り一遍のコマンド紹介だけである。(後で分かったことであるが、マニュアルには書いていないが数値地図データコンバータでデータを変換してから取り込む。)
「数値地図ビューア」の機能であるが、まださわりだけで熟知していない。これが各種設定のコマンドメニューである。
画面表示の拡大縮小
補助機能として、鳥瞰図などの様々な画像が取り出せる。
ということで、高尾山を見てみると、旧甲州街道の小仏峠は地形に対して素直に通っている。えっ、どこが高尾山か小仏峠か分からない、横山丘陵の先で、相模湖の手前です。尚更、分かりませんか、すみません地元ネタです。
GPSデータについては上記のように取り扱うそうです。
これが、VectorWorks11.5に取り込んだ八王子の数値地図5mメッシュ(標高)のデータです。
データは50メートル間隔の3D基準点に変換されています。高尾山の山頂はこの地図データにはなく隣の与瀬(相模湖)に含まれている。
数値地図5mメッシュ(標高)データの取込みです。1つのファイルは10km四方に50mのメッシュで緯度、経度、高度のデータがあります。
江戸の川・東京の川鈴木理生・著、井上書院・刊
本書について知ったのは槇文彦・他著による「見えがくれする都市」(1980年発行・SD選書)の三章「微地形と場所性」(文責・若月幸敏)に引用された図版からであった。しかし、実際に読んでみようと思い立ったのは中沢新一のアースダイバーを読んだことがきっかけだ。アースダイバーによって東京の都市空間を解読するツールとして縄文人の視座を与えられたが、週刊現代的な飛躍文化人類学の限界なのか、腑に落ちない思いもあり、江戸東京の骨格である微地形を形作った水の力について知りたくなった。アースダイバーでは縄文海進期の洪積台地にフォーカスしているが、沖積層の下には海退期の川が幾つも流れていた。それだけでなく洪積台地の下にも川は流れているのだ。僕はクセナキスの言葉を思い出した。「幾つもの川(思潮)はやがて大海に注ぎ一つになるだろう。しかし、一つに見える大海にもその下には幾つもの川(思潮)が流れているのだ。」正確ではないかも知れないがこんな意味だったと記憶している。
因みに前述の「見えがくれする都市」三章「微地形と場所性」では江戸・東京の都市の成り立ちを微地形という観点から捉えている。少し引用すると、
「、、、大都市の中でも東京は開析谷と台地が複雑に入り組み、いわば地形のしわに左右されながら町が形つくられてきた形跡がある。このような地形的特徴と相俟って、微地形にひそむ場所の力、すなわち土地霊などの存在を感じとり、場所性を豊かに醸成してきた例が数多く見られる。、、、中略、、、場所が持っている潜在力を生かしてものを作ってゆくという考え方は、場所の制約から開放され自由にものを置くという近代の計画手法とは対照的です。、、、」とある。
微地形とは「肉眼では確認できるが地形図上では判別しにくい非常に小規模な地形」を意味する。
と云うことで昨日はいのうえsan、masaさんと御一緒にマッパーの聖地日本地図センターで開催された地図バザールに進入、普段は土日休みだがバザール期間中はは特別に1階の売店もオープン、この際であるから数値地図とMacDEミールをゲット、MacDEミールは注文生産と云ってもCD-ROMにコピーするだけのようだが、多少の日数を要するので後日送られてくる。数値地図はVectorWorksでどれだけの精度で読み込みできるかその検証も目的でもある。
地図バザールのお土産はこの3D立体地図(メガネ付き)とメモ帳、どちらも無料、他にお子様向けにぬいぐるみ等のグッズも無償提供してあっった。
日本地図センターを後にして目黒川沿いにアースダイブ、千歳橋付近ではカイツブリ(んな訳ないか)のアースダイブも目撃、西郷山にて日没を捉える。広重は江戸名所百景に目黒川に沿って河口の御殿山まで実に六枚の浮世絵を残している。ヒルサイドテラスの南にあるマンション・キングスホームスは「江戸名所百景・目黒元不二」に描かれた場所と云う。
アースダイブ終点の代官山は流石に今どきのオシャレな街らしくオヤジ向けの店はなく、(オヤジ向けの店なら山を下り、中目黒界隈であろう)代官山駅前のマーメイドカフェにてしばし談笑、あっという間に6時を過ぎ、それぞれ次の予定があり散会。
私は初台まで行き公開トーク「他者の痛みを感じられるか」 の開演ギリギリ5分前に到着、立ち見は覚悟していたが予想を超える観客動員であった。
トークの内容は茂木健一郎のブログに音声ファイルがある。対談は最後まで噛み合わなかったが、高橋悠治の最後の言葉「言いたいことを言えない苦しみを味わった方が良いと思う。」が、すべてを物語っているだろう。現代音楽家で自由人の高橋悠治の前で茂木健一郎くんは目が泳ぎ、じたばたしているだけのように見えたが、本人はそうでもないらしく、ブログで高橋悠治を批判している。しかし「他者の痛みを感じられるか」のテーマと高橋悠治を相手に茂木健一郎くんは明らかに勉強不足、高橋悠治の問いに他者の言葉を引用する茂木健一郎くんに「それは本に書いて有ることでしょう。」とたしなめるが、それが理解できない。高橋悠治は、茂木健一郎くんがどう考えているのか、どう認識しているのか彼自身の言葉を聞きたかったのだろう。それに対して、茂木健一郎くんは我々とか、同士とか、モーツアルトや小林秀雄を持ち出したり、常に的外れな返答のあげく、アドレナリンの分泌が急上昇してしまった。なんとなく、仲良しクラブ的なプチ・アカデミズムの限界が見えてしまったと云う印象である。
何気にiSyncを起動してデバイスを確認するとNokia6630のアイコンが表示されBluetooth経由でiSyncAgentがNokia6630側に送信されるではありませんか、やったーと思ったのはここまで、そうなんですNokia6630は別名Vodafone 702NKでありまして、Vodafoneが認証していないアプリケーションは自動的にインストールされないのです。Nokia6630をなんちゃらかんちゃらとカスタマイズして遊んでいたのは今年の2月に購入してから、2ヶ月くらいの間で、Vodafone御禁制アプリケーションのインストール方法なんて俄に思いだされる筈もなく、再び試行錯誤で無事インストールに成功、これでアドレス帖もスケジュールもBluetooth経由でMacとiSyncでらくちん簡単であります。
今日の東京新聞朝刊に大学院生らが署名運動・三信ビル解体させぬの特集記事が掲載されていた。ネットから運動が起こり、多くのブログでも紹介された三信ビル保存プロジェクトについてだ。記事でもこの活動が評価されているのは単なる解体反対でなく、保存計画の対案を用意し所有者の三井不動産へ提案していることだ。
三信ビルは外観が派手じゃないので知る人も少ないビルだが、大抵の人はアーケードやエレヴェーターホールを見ると目の色が変わる。その反応が面白い。
追記:aneppe さんが哀愁ビルディング【みつい篇】
で三信ビルの詳細なレポートをしています。
実は伯父(父の長兄)がこの三信ビルに本社のあった三機工業に務めていまして、三信ビルの建設時にも関わっていたと亡父から聞いていましたが、それ以上の詳しいことは知らずに、20代の時、近くを通りかかって内部に入ってみて驚きました。
その伯父の生前の姿の記憶は未就学児だった僕にはなく、伯父の葬儀の時の微かな断片的な記憶しかありません。伯父は今で云えば過労死、50歳そこそこでした。ですから伯母は生涯、三機工業を許さなかったようです。戦後、三機工業の或る部門の設計部長だった伯父は沖縄の米軍施設の設計に従事し、嘉手納と厚木基地の間を米軍機で行ったり来たりで忙殺され、休みも取れずに過労で倒れ、それでも病床まで会社は伯父を追いかけて休ませなかったとは、亡き伯母の話。「泣く子と進駐軍には勝てず」の時代の話ですが、未だにそうですね。
ずいぶん長い間待ちましたが、劇場公開は2006年1月28日からです。予告編だけでも期待が膨らみます。
small+beautiful design by Switzerland
女子美アートミュージアムで「スモール&ビューティフル:スイス・デザインの現在」展が開催中、期間は2006年2月20日まで。
Victorinoxのナイフを持っているが、こんなものでも普段持ち歩くことが憚れる世の中になってしまった。「小さく豊かに生きる知恵」をスイスの現代デザインから学ぶ展覧会だ。
チリも積もればなんとやらであるが"iTMS"の"FreeSingle"がいつの間にやら、こんなに集まった。無償で提供される今週のシングルは主にインディーズ・レーベルの日本人アーチストと云うことだが、ジャンルは実に雑多である。オヤジ世代からみると、逆に古くさく感じるものもあり、玉石混淆という感も否めないが、これもこれで時代を写す鏡である。ともかく、ライブハウスに行かなくても一曲まるごと視聴できるシステムは貴重だ。
昨日(12/8)の東京新聞・朝刊に『五輪の東京招致』でシンポ・代々木公園 メーン会場にと云う記事があった。なんと、代々木公園を潰してスタジアムを建設するという提案である。おいおい、公園を潰しておいて、景観の復活、緑化促進を謳っているが、そのシンポジウムのメンバーをみると、Mの影が、どこまで地球を消費すれば気が済むのだろうか。呆れてものが言えない。2016年の東京オリンピック開催なんてまっぴら御免だ。
渋谷・青山景観整備機構(SALF)
Kentsu Weekly・代々木公園にスタジアム
ジョブズによるスタンフォード大でのスピーチを締め括る言葉"Stay hungry. Stay foolish."で再認識されたホールアースカタログであるが、こんなハイパーカード・スタックの"The Electronic Whole Earth Catalog"がCD-ROMとして1989年にBroderbundからリリースされていた。当時のシステム条件としてハードウェアがMac Plus/SE/II、AppleCd SC drive(又は100%コンパチ)システムソフトウェアが4.2以上とある。従って画像等はモノクロ・二値で、スクリーンサイズもMac Plusの9インチの512×342に合わせたものだ。内容は今となってはとても貧弱であるが、インターネットが普及される以前、未だマルチメディアと云う言葉も一般的市民権を得ていない時代に"Whole Earth Catalog"を電子化してしまおうと云う試みであった。
16年も前のハイパーカード・スタックがMacOSX Tigerの環境で開くかどうか分からなかったが、クラシック環境(MacOS9)で開いた。左のようなモノクロ・二値の画面であった。このCD-ROMは1990年にAppleから貰ったCD-ROMを見るために西麻布にあったハイパークラフトでヤノのCD-ROMドライブを買った時のオマケである。
スチュワート・ブランドのコメントだ。
なんていうか、サンダースキャンで取り込んだような画像である。或る意味、インターネットは"The Electronic Whole Earth Catalog"が拡張されたものであるから、こうしたCD-ROMの価値は既に10年以上前に失われている。
iTunes Music Store に三人のビル・エバンスが分類されずリストアップされている。CDショップなら、こうした間違いはしないのだが、名前だけを検索キーにしているデータベースでは起こりがちな間違いだ。ジャズピアニストのビル・エバンス以外に同姓同名のビル・エバンスと云えば、マイルス・ディビスのバンドにいたリード楽器奏者のビル・エバンスは知っていたが、ブルーグラスのバンジョー奏者のビル・エバンスは知らなかったなぁ。iTunes Music Storeがなかれば、たぶん一生知らなかっただろう。と云うことで、このリストには別人二人が紛れ込んでいる。
と云うことで先日アースダイビング@下北沢が終了したばかりですが、次回・アースダイビング大会の第三弾として「アースダイビング@江戸東京地下水脈」の提案です。
フェリックス・ベアトの撮影した古川の写真を探していたら森川和夫:廣重の風景版画の研究と云うサイトが見つかり、そこに古写真で読み解く広重の江戸名所喜鶴堂版 東都名所芝赤羽橋之図がありました。この他にもベアトの撮影した古川の写真はありますが、嘗ての古川は氾濫に備えて広い川幅を有していました。現在は川幅も狭められ、そのうえ頭上を首都高が覆いかぶさり、往時の面影はありません。江戸東京の川は瀕死の状況にありますが、今回は都内に残る古川の源流を求め、その水源地にアースダイビングしたいと考えています。
江戸東京の武蔵野台地に源流を発する川は、尾根道である甲州街道を分水嶺にして北と南に分かれています。古川は南の淀橋台地の微地形にある谷戸を水源に谷間を流れ江戸湾にそそいでいます。その支流には笄川(こうがいかわ)や渋谷川とその支流の宇田川、河骨川があり、前回「アースダイビング@下北沢」の出発地であった代々木八幡神社は宇田川と河骨川に挟まれた半島でした。今度はその東側の明治神宮内苑(元・井伊家下屋敷)の南池を出発地点にしたらどうか思いますが如何でしょうか。前回は山から山への冒険でしたが、次は窪地から窪地へと谷を渡るアースダイビングです。明治神宮内苑の南池は渋谷川の水源でもあり、都内に残された湧水地の中で一般市民が見ることができるものとしては一番保存状態が良いのではないでしょうか。笄川は青山霊園付近を水源とし現在の外苑西通りの西側に沿って流れ、天現寺で古川に合流していた川です。その笄川の源流の一つが青山の根津美術館の庭園に残され現在も湧水があります。古川はその支流を辿ると代々木八幡神社付近から第1回アースダイビングの芝丸山古墳の脇を流れ江戸湾にそそいでいます。と云うことで第1回と第2回のアースダイビングの間を結ぶテーマとしても相応しいと思えます。谷道の明治通りに外苑西通り、尾根道の青山通りに外苑東通りと起伏に富んだ地域でもあり、大規模再開発やらMの影にも晒されている地域でもあります。アースダイビングのルート等はアースダイバーの皆様とこれから考えてゆきたいと思いますので、ご意見を待ちしてます。そういえば、江戸はその地形から付けられた名称でしたね。洪積台地と沖積層が織りなす谷戸と共通するものがありますね。
今朝の日曜美術館で紹介された多摩美が主催するTOKYO INTERNATIONAL MINI-PRINT TRIENNIAL 2005のパンフレットです。裏面はこうなってます。展覧会のパンフレットといえば普通はA4サイズのチラシかハガキが通り相場ですが、このパンフレットは封書です。そして切手の替わりに各入選作品のシールが貼られ、創立70周年記念のスタンプが捺されています。そう、シールの70という数字も70円ではなくて70周年の意味ですね。この国際トリエンナーレの応募作品が世界各国から郵便で送られてきたと云う意味もあるのでしょう。封を開けるのが勿体ないパンフレットです。来年の1月22日まで多摩センターにある多摩美美術館で開催されてます。
ボーダフォンの携帯・Nokia6630で撮った写真なのでイマイチですが藝大音楽学部の紅葉が奇麗でした。例の芸大 /赤レンガ1号館の改修工事は仮囲いも外れてこれから内装工事のようです。
吉村順三建築展を見た後、谷中方面に行く途中で通り掛かったギャラリーで見たアニッシュ・カプーア「JAPANESE MIRRORS」の個展。JAPANESE MIRRORSとは漆の鏡のこと、とても不思議な作品です。百聞は一見に如かず。会場にはこの人が見にきていた。