December 31, 2005

捏造と疑惑の2005年

耐震強度捏造事件に揺れた2005年であったが、先日、2002年9月25日付けのhotwiredの記事「ベル研究所の著名研究者、データ改竄で解雇」による捏造事件をテーマにしたドキュメンタリーを見た。どうやら再放送のようで、この番組のビデオを用いた授業が東洋大で行なれ、「専門資料論」第3回の授業のコメントへの返答(2005.10.27)として学生の意見と教官の見解が纏められている。こうした研究者の不正は他にも認められ研究倫理が問われている。
そんな中、捏造事件のトリはES細胞の捏造である。東京新聞はソウル大調査委員会の正式発表の日の朝刊に予定原稿で特集ES細胞問題・『ノーベル賞』が欲しいワケ(2005.12.23)を組んでいた。
翌日にはES細胞『ねつ造』・『科学の夢』韓国の悪夢にの記事を掲載、しかし捏造や不正は隣国の問題に留まらず不正相次ぐ「科学技術創造立国 ニッポンと警鐘を促している。
グローバル化の波の中で科学者や技術者はザ・コーポレーションに隷属し、科学や技術の独占的支配権の獲得を求められている。そうした傾向が続く限り、こうした事件は繰り返されるだろう。

Posted by S.Igarashi at December 31, 2005 08:28 AM
コメント

わきたさん、あけましておめでとうございます
こちらこそ、宜しくお願いします。m(__)m

Posted by: iGa at January 1, 2006 09:24 AM

iGaさん。年が明けてしまいました。
あけましておめでとうございます。
今年も、どうかよろしくお願いいたします。
次回は無理でも、次々回のアースダイビングをねらっています。

Posted by: わきた・けんいち at January 1, 2006 12:55 AM

kawaさん、こんにちわ。
UNIXは技術公開されているから良いけれど、これもベル研でしたね。
この番組で追試に別な意味があることを知りました。(^_^;)
まぁ、再現性がなければ科学ではないのに、ベル研内部の他の研究者の告発を嫉妬や嫉みにすり替えると云うのも、なんだかですね。

Posted by: iGa at December 31, 2005 07:19 PM

確か、ブニョブニョの有機体の表面にメッキか何かをするのが上手く行かないというような話しだったと思います。私も見た覚えがあります。
音響関係における基礎はほとんどベル研が持っていると言ったら言い過ぎですが、オーディオ好きに取って、ベル研の名前は圧倒的な金看板です。
’その件にかんしてベル研のデータでは’などと言えば、誰も反論出来ません。暫く前のNASAと同じかそれ以上です。ただそれも音響科学の黎明期の話しです。
最新の科学の世界でも圧倒的な信頼があるのにおどろきました。

Posted by: kawa at December 31, 2005 01:58 PM