June 26, 2011

浜岡原発の...

25日のTBS報道特集は停止中の浜岡原発をMCの金平茂紀氏がクルーと共に取材し、その映像を見た後藤政志氏がコメントを加えていた。中電側がTBSの取材申し入れに許可を出したのは、再稼働に向けて震災対策を万全に施していることをアピールすることが狙いだったのかも知れない。既存の非常用ディーゼル発電機に加えて、建物屋上にバックアップのキュービクルタイプの発電機を新たに設置しているが、剥き出し状態のまま、耐震対策だろうかステンレスワイヤーのステーで固定されているが、その耐震有効性には...。更にその発電機を使えなくなったときの為に発電機を搭載した軽トラックを常駐させると云う。...これは...もしかすると廃炉になることを想定して...震災対策に金を使うのを惜しんでいるのかとさえ...疑いたくなる。
原子炉建屋内のカメラ取材も許可され、取材クルーも放射線防護服に身を包み最上階の使用済み燃料棒の冷却プール等も撮影された。原子炉建屋最上階に使用済み燃料棒の冷却プールがあるのは、原子炉から最上階に設置されたクレーンで引き抜いた使用済み燃料棒を同じ階にある冷却プールにそのまま水平移動して沈めるのに効率的だからである。事故は絶対に起きないと云う希望的観測で設計されていることが解る。最上階に冷却プールがあるために冷却水の注水や循環には動力が必要となる。動力が経たれたら...冷却に支障を来すことになる。高木仁三郎氏が『原発事故はなぜくりかえすのか』でも不測の事態が起きたときは動力が復旧するまでパッシブな自然エネルギーで原子炉や冷却プールを冷やす対策が講じられていなければならないと語っているが、浜岡原発にはそれらの対策は何もない。これを致命的欠陥と言わずして何というのだろうか...。
追記:報道特集の番組中に最近見なくなったACの広告がポ.ポ.ポ.ポーンと数回流れた。このCF枠のスポンサーが降りていると云うことだろう。何かしらの圧力が番組に掛かっているのかも...。
原発とテレビの危険な関係を直視しなければならない」金平茂紀(「ジャーナリズム」11年6月号掲載)
福島原発GE製マーク1原子炉設計欠陥訴え!設計者ブライデンボー氏

Posted by S.Igarashi at 12:10 PM | コメント (8)

June 25, 2011

沖縄・米軍基地観光ガイド

キャンペーン期間と云うことで今なら書籍情報社のサイトから本文の50%をPDFとしてダウンロードできるが、Amazonからの販売は未だ準備中のようだ。
私も占領下の日本に生まれたが、沖縄は1972年に返還されるまで米軍の統治下にあった訳で、未だに在日米軍の半数余りの専用施設が沖縄県にあり、未だに米軍の支配下にあることには変わりない。都道府県別に塗り分けられた日本地図を読むと在日米軍が重要視している戦略的拠点が良く解る。元々、帝都東京は軍都でもあった訳で多くの旧日本軍施設を戦後在日米軍が使い続けていたから、東京人には米軍基地のある風景はさほど珍しいものでもない。ベトナム戦争終了後、米軍立川基地の返還など、米軍基地の数は減少しているが時折、横田基地に向かう米軍輸送機の編隊が家の上空を爆音を残し飛んで行くのを見て、この空が米国に支配されていることを実感させられるのである。それに較べると近畿地方に米軍基地は皆無であるから、米軍基地がもたらす様々な弊害を実感するのは難しいだろう。
本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること/沖縄・米軍基地観光ガイド

本書は『沖縄・米軍基地観光ガイド』と本文の『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること』で構成されている。伝えたいことはもちろん『本土の人間は知らない』ことであろう。『観光ガイド』と併せて、本土から差別され犠牲となっている沖縄の実情を理解する入門書でもある。PDFではなく紙の本を携え...OKINAWAを...巡り歩きたいと思う。

追記-1:今、何かと話題の西山英彦氏(経済産業省大臣官房審議官)もそうだが、キャリア組の多くは省庁に入省後、米国に留学し、「米国の都合良い官僚」として再教育されて戻ってくる。普天間基地の問題も...そうした「米国の都合良い官僚」の存在が...問題なのだが...
追記-2:Fumanchuセンセーのデホを追加...
出放題:拝啓国務長官様
結構金を掛けてきれいな階段

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June 24, 2011

Micmacs

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先月、akiさんから面白いよと教えられたのだが、iTunesStoreからレンタルする前に、先ずはサークルKサンクスでiTunesCardを手に入れてからとのんびりしてる間に一月近くが...経ってしまった。ジャン=ピエール・ジュネの『デリカテッセン』は観てないが、『アメリ』と『ロング・エンゲージメント』は観ているからこれで3本目ということになる。ん〜...やっぱり制作にアメリカ資本が入ってないと...妥協せずに...やりたいことをやってる印象を受ける。資本家を罠に掛けると云うプロットはジョン・ランディス監督の米国コメディ映画・大逆転とも共通するが...この映画はコメディの一語では括れない現代の『寓話』だろうか。そのホラ話を成立させるために様々な仕掛けやカメラワーク、演出を駆使してエンターテインメントに仕上げているのだが...其処が文句なく面白い。それにしても....なんだか...二人の武器商人が...電力会社幹部や原発マフィアに見えてきた...その共通点はどちらも他者に犠牲を強いる差別主義者であることだろう。

Posted by S.Igarashi at 09:00 AM | コメント (2)

June 16, 2011

ビッグブルーの100年

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朝刊のページを捲っているとIBMの一面広告が目に付いた。そうか1911年(明治44)設立と云うことは比較対象には相応しくないけど...岡本太郎と同い年か...。しかし考えてみると"International Business Machines Corporation"と云う名称も凄い『国際業務機械株式会社』。ビジネスの対象となれば...なんでも有りでしょうか。IBM100IBM100年の軌跡を見るとそんな企業文化が表れているようです。汎用コンピュータの「IBM システム/360」が開発されたのが1964年...それで描かれた日本IBM本社ビルの3Dが1969年、これが国内で建築設計に応用されたCGの初めての事例でしょうかね。まぁ昔話ですが...ん...AppleのThinkdifferent.はどうやらIBMの『THINK』のアンチテーゼだったのかも知れませんね。

Posted by S.Igarashi at 10:15 AM

June 15, 2011

Kan...Kan...Kan...

kanfull.jpg
あまりの無策ぶり空き缶に菅直人の似顔絵ラベルを貼り付けて「缶蹴り遊び」でもやりたい気持であったが、マスゴミが一斉に唱える「菅下ろし」と大連立の背景にある「原発推進と東電救済」を考えると、ちょっとまてよと思う。兎も角、原子力からの脱出を図るためにも、震災当日に閣議決定した電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案を今国会で通し、名誉ある退陣をして欲しいものである。
と云うことで日曜日に官邸で行われインターネットでも配信された「総理・有識者オープン懇談会」のビデオも上記サイトに公開されている。懇談会を締めくくる出席者からの最後の一言でサッカー日本代表元監督・岡田武史がこの言葉を紹介していた。サッカー日本代表監督としては好きじゃなかったけど、改めて、ごめんね岡ちゃん。m(_ _)m
追記:現代ビジネス・原発やめますか、続けますか・史上空前の大アンケート
有識者の回答...1

Posted by S.Igarashi at 10:08 AM | コメント (8)

June 11, 2011

6.11脱原発100万人アクション

と云うことで世界各地で行われた「6.11脱原発100万人アクション」の一つ『6.11 新宿・原発やめろデモ!!!!!’』に参加してきました。解散地の新宿東口アルタ前にこれだけ人が集まったのは70年代以来でしょうか。

JEDIはこんなグループの人達(撮影:masa)に混ざって歩いていました。まさに宮沢章夫氏のツイートそのものですね。そういえば思想右翼の大物もデモに参加していたらしく、新宿中央公園・多目的運動広場を出る所で見掛けた人が似ていたような...(追記:やはり本人でした)
因みにリアルタイムで取材していた大手メディアはTBSだけ、土曜夕方の報道特集のトップで放送された様子。TBSも金平氏が戻ってきてから変わりつつあるようですが...


新宿東口アルタ前、フィナーレに備えてか制服やら私服やら暇人やら軟派やら、スケコマシやら、ミーハーや、なんやら待機中の様子。

aki's STOCKTAKING:6.11 新宿・原発やめろデモ!!!!!
Kai-Wai 散策:6.11新宿 原発やめろデモ (前半)
Kai-Wai 散策:6.11新宿 原発やめろデモ (後半)
MyPlace:「6.11新宿 原発いらないデモ」
漂泊のブロガー2:エネルギーシフトパレード@渋谷 (1)
漂泊のブロガー2:エネルギーシフトパレード@渋谷 (2)

Posted by S.Igarashi at 11:05 PM | コメント (2)

June 10, 2011

いのちと放射能

いのちと放射能 (ちくま文庫)
柳澤 桂子 (著)
著者は般若心経の現代詩訳『生きて死ぬ智慧』でも知られた生命科学者であり世界6月号『原子力からの脱出』にも寄稿されています。
本書はチェルノブイリ事故の2年後、1988年11月に地湧社から発行された『放射能はなぜこわい--生命科学の視点から』に「文庫版への長いあとがき」を追加し、タイトルを変えて「ちくま文庫」から2007年9月に発行されたもので、今年の4月に二刷され、手にした文庫版は既に四刷となっていました。3.11以降、人々のいのちに悪影響を与える放射能への関心の高さがうかがえます。

プロローグは、米国に於いて、サリドマイド薬害を未然に防いだケルシー女史の話から始まり、彼女のように正義感強く、勇敢になれるか、著者自ら自問自答し...

....原子力問題においても、この人間の弱さがいちばん問題なのではないでしょうか。大きな組織に組込まれると、個人の意志とは関係なく、不本意な動きをさせられてしまうことがあります。
....中略....
私は放射線がどのように人体に及ぼすをよく知っていました。
放射能廃棄物の捨て場が問題になっていることも知っていました。
けれども、原子力発電のおそろしさについては私はあまりにも無知でした。
....中略....
盛り上がる国民の反原発運動に対して、国や電力会社は感情論であるという見解を振りかざしています。たしかに、自分の目で確認できないことに関して、私たちは何を信じてよいかわからなくなることがあります。
 ただひとつ、私は生命科学を研究してきたものとして、はっきりと言えることがあります。それは『放射能は生き物にとって非常におそろしいものである』ということです。そのことをひとりでも多くの方に理解していただくように努めることが「私のいま、なすべきことである」と思います。

著者も組織に身を置いた人間として、その中で自分の意見を言うことの難しさを実感しています。しかし、企業や組織や経済界の中心にいる人々が思考停止に陥らず、覚醒し自分自身で考えなければこの問題は解決しないでしょう。先ずは国民、いや世界中の人々が覚醒しなければ...人類の未来もないでしょう。

内容
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・はじめに
・私たちは星のかけらでできています。
・DNAはいのちの総司令部
・DNAは親から子へ受けつがれます。
・放射能を浴びるとどうなるのでしょう。
・弱い放射能がガンを引き起こします。
・放射能はおとなより子どもにとっておそろしい。
・お腹の中赤ちゃんと放射線
・少量の放射能でも危険です。
・チェルノブイリの事故がもたらしたもの
・人間は原子力に手を出してはいけません
・これ以上エネルギーが必要ですか
・それはこころの問題です
・ひとりひとりの自覚から
・あとがき(1988/10)
・文庫版への長いあとがき(2007/8)
・解説 永田文夫(三陸の海を放射能から守る岩手の会 世話人)
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内容の一例として『お腹の中赤ちゃんと放射線』の一部を紹介すると...

胚や胎児に対する放射線の影響は、受精後どの段階で放射線を受けるかによって大きくちがってきます。
細胞が分裂して球状のかたまりをつくっている時期に放射線を浴びると、胚は死んで流産してしまいます。
からだのいろいろな部分をつくっている時期に放射能にさらされると、奇形児が生まれます。
かたちができてしまってから放射線を浴びると、生まれてからガンになります。
....中略....
放射線はDNAに傷をつけたり、切断したりして、突然変異を引き起こします。その結果、細胞がガン化したり、奇形児が生まれます。また表面にあらわれないDNAの傷が子孫に伝えられますので、長い間に、生物の中にDNAの損傷が蓄積してゆく可能性があります。

昨年秋、私の兄が柏崎刈羽原子力発電所に見学に行った際、案内係に誰かがウランの半減期を質問した処、想定外の質問だったようで案内係は即答できず。後から『45億年...です。』と聴いた時、その場の誰もが『やっちまったぜ、パンドラの蓋を開けちまったぜ...』と思ったようですが、その半年後にFkushima3.11が起こるとまでは考えてもいなかったようです。
とにかく、こう云うことです。原発は無免許でブレーキの利かない自動車を運転している様なものです。事故が起きてから仕方ないでは済まされません。
『6.11脱原発100万人アクション』
追記 aki's STOCKTAKING:いのちと放射能

Posted by S.Igarashi at 09:34 AM | コメント (4)

June 09, 2011

組織と個人

嘗ての強硬な印象しかなかった蓮池 氏も企業組織を離れると...違ってくるようですが...。
「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編)
「原発に未来? ない」――蓮池透が語る、原発労働の実態(後編)

Posted by S.Igarashi at 10:19 AM

June 07, 2011

MobileMeは...

MobileMe20120630.jpg
と云うことで iCloudの発表に伴い、MobileMe のパッケージ版の返金とメンバーシップのキャンセルに関する詳細も発表されました。無料化される iCloudの容量が5GBと云うことで自分のiDiskの使用量をチェックすると1.9GBしか使ってないようなので、取りあえず容量の問題はなさそうですが...。来年の6月30日まで延長されたMobileMeを使い続けるか...この秋にiCloudが使えるようになったらMobileMeをキャンセルして残り日割分の返金を請求するか...よく考えてみよう。

Posted by S.Igarashi at 11:18 AM | コメント (4)

圧力...


やはりこの映像は削除されたようです。その国がどのようなメディアを持っているかで、その国の民度を計る物差しになりますが...。しかし、圧力を掛けたこの二社の面子、これほど解りやすい例はありませんですね。こんなメディアはいらない。

Posted by S.Igarashi at 10:29 AM | コメント (4)

Step1の前に...

OSXLion1.jpg
と云うことで、Step1の前にすることはお得なiTunesCardを手に入れておくこと、タイミング良くこちらのサービスが始まりますね。OS X Lionと同価格で3000円分のiTunesCardがゲットです。

Posted by S.Igarashi at 09:08 AM | コメント (2)

June 06, 2011

Ray Bryant

Ray Bryantの訃報を夕刊で見た。1950年代からMiles Davis、Sonny Rollins、Max Roach、Art Blakey等々のミュージシャンと共演したり、自身ののピアノトリオで活動していたが、やはりRay Bryantの再評価は、この1972年の"Montreux Jazz Festival"でのピアノソロアルバム"Alone at Montreux"による処が大きいだろう。私が彼の名を知ったのもこのアルバム、如何にも骨太な黒人らしい演奏が新鮮に聴こえたものであったが、 39年前の演奏か...Cubano Chantを聴きながら...合掌。

Posted by S.Igarashi at 05:27 PM

June 04, 2011

KARUWAZA CLUB

iTunes Cardがおトク!と云う甘言に釣られてサークルKサンクスのKARUWAZA CLUBに入会してみた。登録できる電子マネーにはカルワザカード以外に交通系マネーのSuicaも可能らしいが、ネットから登録できるのはカルワザカードだけなので、サークルKサンクスで店内の端末からSuicaを登録してみた。今まではミニカーをゲットするにも近所に店舗がなかったが、学校への通り道のみなみ野にサークルKサンクスが昨年開店したので入会してみることにしたのであるが...さてさて...。

Posted by S.Igarashi at 10:25 AM | コメント (1)