September 27, 2011

a linear motor

今朝の新聞折り込みに中央新幹線環境影響評価方法書・縦覧と説明会開催のお知らせが入っていた。これを見ると橋本駅周辺に駅を造るようだが...この辺り工場跡地が超高層マンションになったりしているが...今度は車両基地と停車場の誘致で...どうなることやら。
JR東海・中央新幹線環境影響評価
しかし...これが本当に必要なのか...中国に対する面子だけ...の様な気もするなぁ。

Posted by S.Igarashi at 11:29 AM

September 23, 2011

没後20年...


今年の春先にMILES in NEWPORT JAZZ FESTIVAL 1969がリリースされたり、その後もAmazonから未発表レコーディングがCD化されたとの案内が届くので、もしやと思いGoogleで調べると没後20年という訳で、命日の9/28を挟んでNHKアーカイブスでも特集番組を組むようだ。しかし...「ジャズの帝王」とか云う形容の仕方は好きじゃないなぁ...マイルスはマイルス... 純粋に音楽を愉しみたいのなら...二次情報を元に拘りを以て変に分析し、占いの類いの持論を押し付ける評論家モドキの話には耳を塞いだ方が良いかも...
まぁ、9月30日深夜に放送される「マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973」は新宿厚生年金会館でのライブであるが...聴衆の一人として...客席に私も居たので楽しみなのだ。
因みにW.A.モーツアルトは没後220年とか...調べてないけどタモリ倶楽部でそう言っていた。
日曜日はNHKと「JC」でマイルス三昧
So What「マイルス・デイヴィスの生涯」
MILES DAVIS The Complete Columbia Album Collection

Posted by S.Igarashi at 09:08 AM | コメント (1)

September 22, 2011

内部被爆の真実

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)
この新書の腰巻に書かれているように本書は2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」参考人説明でのスピーチを完全採録したものである。YouTubeの動画削除もあり、インターネットから衆議院TVにアクセスする手立てを持たない多くの人々にも本書を通じてその内容を知る機会になるだろう。また付録として国会配布資料もあり、既にYouTubeの動画を見た人にも情報価値の高い新書である。

内容
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第一部  7.27 衆議院厚生労働委員会・全発言
 1 私は国に満身の怒りを表明します
   広島原発の20個以上の放射性物質が撒き散らされた
   通達一枚で農家に情報が伝わるわけがない
   もっと高性能の測定器があるのになぜ政府はお金を使わないのか
   内部被爆からがんはどのように起こるのか
   被爆からがん発症まで20〜30年 トロトラスト肝障害の場合
   疫学的に証明されるのを待っていたら遅すぎる
   母乳からのセシウム検出に愕然とした理由
   子どもがわざわざ高線量の地域に通わされている
   緊急避難的除染と恒久的除染をはっきり分けるべき
   民間のノウハウを結集し、国策としての除染を

 2 子どもと妊婦を被爆から守れ-質疑応答
   「放射線は健康にいい」は本当か
   国が線量について議論しても意味がない
   行政が全力で測定し除染するのが、住民の一番の安心
   全国の産地で緊急に食物の測定を
   1回来て帰るだけの支援では問題をひどくするだけ
   放射線取扱者として30年間厳守してきた基準が反故にされている
   多量の農産物を簡単に検査する仕組みは今すぐ可能
   今私たちが行っている除染活動はすべて違法行為
   非難の問題と補償の問題を分けて考えるべき

第二部  疑問と批判に答える
   データが足りないときこそ予測が大事
   線量を議論しても意味がないのはなぜか
   危険を危険だとはっきり言うのが専門家
   低線量セシウム被爆の危険性は国際的に認められたものなのか
   閾(しきい)値論もホルミシス論もおかしい
   セシウムによる長期障害はヨウ素以上に複雑で難しい問題

第三部  チェルノブイリ原発事故から甲状腺がんの発症を学ぶ
     エビデンス探索20年の歴史と教訓
   第三部の要旨
   チェルノブイリ原発事故による健康被害の実態
   小児甲状腺がんの増加の原因をめぐる論争
   因果関係のエビデンスが得られたのは20年後
   エビデンスという名の迷路--増えたのは甲状腺がんだけなのか
   極端な症例こそが最も重要な警報

第四部  "チェルノブイリ膀胱炎" 長期のセシウム137低線量被爆の危険性
     長期のセシウム137低線量被爆の危険性
   第四部の要旨
   深刻化するセシウム137の汚染
   1940年代以前には地球に存在しなかったセシウム137
   前がん状態"チェルノブイリ膀胱炎"の発見
   チェルノブイリ住民に匹敵する福島の母乳のセシウム汚染
   子どもたちの接触・吸入を防ぐために今すぐ除染を
   現行法では低線量・膨大な放射性物質を処理できない
   被災者の立証は不可能である---東電・政府の責任
   成層圏内の核実験禁止に貢献した猿橋博士の志を継いで

おわりに 私はなぜ国会に行ったか
   委員会出席への依頼、そしてためらい
   大津波は本当に「想定外」だったのか
   専門家とは歴史と世界を知り知恵を授ける人
   牛肉からセシウム検出の衝撃---7月9日南相馬にて
   稲わら汚染のようなセシウム濃縮は至るところで起こりうる
   事故の本質と対策を全知全能を傾けて語る決意
   四つの提言---私が伝えたかったこと
   人が汚したものを人がきれいにできないわけがない

   付録 国会配布資料 
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第二部の「危険を危険だとはっきり言うのが専門家」より一つだけ引用すると...

『今までの原子力学会や原子力政策のすべての失敗は、専門家が専門家の矜恃を捨てたことにあります。国民に本当のことを言う前に政治家になってしまった。経済人になってしまった。これらの反省なくしては、われわれの東京大学も再生はありえないし、日本の科学者の再生もありあないと思ってます。』

と云うことですね。
それにしても、日本の日替わり首相はN.Y.Cに何をしに行ったのだか...反省しない政治家...

Posted by S.Igarashi at 08:49 AM

September 21, 2011

Roke


2011年9月21日16時40分頃、裏山の立木が倒れた。それはRoke...ロウキーこと台風15号が八王子で瞬間最大風速43.1m/hを記録した10分後の事である。この山里の集落で台風で木が倒れたのは昭和34年の伊勢湾台風以来ではなかろうか。住宅地の造成に伴い、嘗ての里山の薪炭林を緑地保存するのは良いが、20~30年サイクル位で木の株を残して、伐採しないと...こーなるという見本の様な出来事。予てより市に警鐘を訴えていた人曰く、「市は予算がないの一点張...」とか...

一夜明けた今朝の状況...

人が住んでない空き家だったから、良かったけど...もしも...

怪我人もなく...この車も右のサイドミラーとボンネットが若干損傷しただけで...

裏山の逆斜面の拓大敷地内の立木が倒れ...道路を塞いで...今回の台風による被害は倒木と...その二次被害が...多かったようです。

Posted by S.Igarashi at 05:42 PM | コメント (2)

September 20, 2011

9.19 さよなら原発

と云うことで千駄ヶ谷駅に午後1時過ぎに到着、回り道して明治公園へ...本会場の広場には入れず...一段高い日本青年館側の広場で待つこと3時間以上....デモ終点の渋谷のNHK放送センター前の代々木公園に着いた頃は既に真っ暗....打上の焼鳥屋に午後7時....長い一日でした。
そして今朝の東京新聞・こちら特報部には『「さよなら原発」集会・デモ』の「密着ルポ」が、入れなかった本会場の様子が時間軸で掲載...最終集団の一つ前の集団に居た我々にも..先頭集団の様子が...どうやら先頭集団が代々木公園に着いてから...私たちは明治公園を出たようだ。
さようなら原発1000万人アクション
MyPlace:9月19日・さよなら原発+高村薫インタビュー
komachi memo2:9.19明治公園
Kai-Wai 散策:NO NUKES ! ALL ST☆R DEMO 2011.9.19


反原発を明確にした東京新聞は一面と社会面、そして見開きの「こちら特報部」に集会とデモの様子を掲載。

出発を待つ間...農楽を演奏する一団も...そういえばサムルノリも農楽をルーツとする音楽で、昔、山下洋輔ともコラボレーションしていた。こうして身近で聴くと...琉球音楽とも繋がりがあるような気もした。マーチングバンドの一団もいたし、今や音楽がデモに欠かせないアイテムとなっているようだ。

Posted by S.Igarashi at 08:56 AM

September 17, 2011

ガラパゴス

こんなセンセーショナルな見出しで絶滅危惧種に指定されてしまったようですが、担当役員によれば、まだ開発は続けるようですね...。考えてみるとシャープと云う企業はPCの黎明期から独自路線を歩み続け、パソコンサンデーなる番組で大衆を啓蒙し、PCではMZ シリーズや、X68000シリーズを、PDAではW-ZERO3をリリースしてきましたが、どれもメジャーになることもなく...最後の切り札に...ガラパゴスとは...なにやら自虐ネタによる冗談と思われた方もおられることでしょうね。
ロイター発の10億ドル投資の噂もあるし...あえてiPadとの競合製品を作らなくとも...サプライヤーとして得意分野で堅実に利益を出しつつ...でもガラパゴスにも未練が...の様です。
そういえば、未だシャープが早川電機と名乗っていた頃...古い木製キャビネットのラジオに換えて...父が買ってきたのはシャープのラジオでした。プラスチックの筐体によるデザインはミッドセンチュリーなレトロモダンで...当時のアメ車を思わせるモールがついて、色はペパーミントグリーンでした。目のつけどころがシャープかどうかは分かりませんが...。

Posted by S.Igarashi at 07:57 AM

September 12, 2011

BLADERUNNERのATARI


先週木曜日の昼過ぎにテレビ東京でBLADERUNNERの日本語吹き替え版を放送していた。BLADERUNNERは80年代に買ったLDの劇場公開版とDVDのDirector's cutを持っているが、日本語吹き替え版がどんなものか興味半分で途中まで見た。益田喜頓に似た屋台のオヤジの台詞がオリジナルと違っていたりとかで、興味を削がれているうちにウトウトしてしまい、気付いたらATARIのネオンのある街頭シーンに変わっていた。
ATARIといえば、ATARIの実機を最初に見たのは表参道の河合楽器の地下フロアだった。初代のMacと同じMotorolaのMC68000が用いられたマシンはMIDIを内蔵、どちらかと云えば音楽とゲームに特化していた。アラン・ケイの知的遺産によるユーザーインターフェースもメニューバーとプルダウンメニューによるものだが、微妙にマウスのレスポンスに違いがあった。あれから二十数年経ち、既にPCの生産はしていないが、嘗てウォズやジョブズも働いていたATARIと云う会社はゲームに特化し、iPhone Appも提供する等、しぶとく存命のようですね。

Posted by S.Igarashi at 07:26 AM | コメント (7) | トラックバック

September 11, 2011

闇に消される原発労働者

格差社会と差別の表象である原発を永年にわたって追い続けているフリー報道写真家 樋口健二氏へのインタビューである原子力資料情報室・映像アーカイブ:「 原発被ばく労働について」を見て、早速、Amazonに注文し、届いたのが本書である。本書は1981年の「三一書房」版と、2002年の「御茶ノ水書房」版があるが、それらが絶版となり「八月書房」より「増補新版」の発行が進められている段階で「3.11」の大惨事が起こった。
嘗てメタボリズムと云う建築思潮が1960年代から70年代に我国の建築家を中心に起きた。平たく云えば新陳代謝する建築を意匠的に表象する試みである。海外ではアーキグラムがそれに近く、そうした影響を受けて建築された代表がパリのポンピドーセンターであろう。それまで天井裏等に隠されていた建築設備の配管やダクトが外部に露出され表わにされた。それは建築を構成する各エレメントの耐用年数に対応した交換可能なデザインでもある。建築を生業にしていなくても、多くの負荷の掛かる設備機器や配管類の寿命が建築本体に較べて短いことは常識の範疇だろう。
樋口健二氏は発表されている事故の起きた原発建屋内の写真は稼働している原発建屋内と異なり、原子炉を取り巻く冷却装置等の配管類が全て爆発で吹き飛んでおり、通常と異なると云う。原子炉の寿命が35年とも40年とも云うが、原子炉冷却槽から発電用蒸気タービンに送る配管や、冷却等の配管の寿命は更に短く、定期的に交換しないと内圧に耐えられなくなるだろう。それらを点検、補修、交換するには、原発建屋内の被爆する可能性の強い放射線管理区域内に入らなければならない。原発事故を未然に防ぐには必要なルーティンである。それを誰が行うか...闇に消される原発労働者だけとしたら...。

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闇に消される原発労働者(増補新版)目次
・原発大惨事に思う--まえがきにかえて

第1章 原発被爆裁判
    国を相手の孤独な戦い
    科学を無視し、完全犯罪に手をかす判決

第2章 筑豊の原発被爆者
    元炭坑に生きた人の被爆証言

第3章 被爆、そして死
    倦怠感に悩まされる原発被爆者
    開拓集落の被爆者
    被爆死者と遺族の証言

第4章 労組委員長と敦賀原発内部
    原子力時代が必ずくる
    定期検査中の敦賀原発内部へ

第5章 被爆労働者とJCO東海事故
    下請け親方も原発内で被爆す
    高校生が原発内労働のアルバイト
    慢性骨髄性白血病の青年の死
    劣悪な原発労働でも労災認定を勝ち取った故・長尾光明さんと故・喜友名正さん
    「悪性リンパ腫」で絶望的な死をとげた故・喜友名正さん
    「臨界事故」翌日からの東海村

第6章 核燃料輸送と核燃料サイクル基地
    核燃料輸送隊を追って
    巨大原子力半島と化す下北半島
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こちらこちらの二つの社説の違いは...

Posted by S.Igarashi at 09:43 AM | コメント (5)

September 10, 2011

水の透視画法

水の透視画法
東京新聞をはじめとする地方紙に今年三月まで共同通信から配信されていた辺見庸のエッセーが単行本として上梓された。
私が2008年6月に「六月のテロル」と題したエントリーで紹介した『プレカリアートの憂愁』は秋葉原事件の四日前に東京新聞夕刊に掲載された「水の透視画法」のタイトルである。そして、「水の透視画法」の連載が終了し、3.11の前に編集・印刷され、3.11の後に発行された週刊朝日緊急増刊「朝日ジャーナル・知の逆襲 第2弾」に辺見庸が寄稿した『標なき終わりへの未来論』では「...テクノロジーはまだまだ発展し、言語と思想はどんどん幼稚になってゆくであろう。非常に大きな原発事故があるだろう。労働組合はけんめいに労働者をうらぎりつづけるだろう。おおくの新聞社、テレビ局が倒産するだろう。生き残ったテレビ局はそれでもバカ番組をつくりつづけるだろう...」と...綴っている。
それを説明するかの様に、本書の腰巻にも引用された前書きに代えて書かれた「予感と結末」では『...戦争や大震災など絶大無比の災厄の前には、なにかしらかすかに兆すものがあるにちがいない、というのがわたしの勘にもひとしい考えである。作家はそうした兆しをもとめて街をへめぐり、海山を渉猟し、非難におくせずものを表現するほかないさだめににある。からだの内側にあわだつ予感と外側をそっとかすめる兆しの両様に耳をそばだてなければならない。...』と...
私たちが漠然と抱いている言葉にならない予感を表現する今日では希有な文筆家である。
訂正:引用文が一行抜け落ちてました。m(_ _)m

Posted by S.Igarashi at 09:15 AM | コメント (1)

September 01, 2011

Newsweek 20110907

JobsのApple/CEO退任が報道された8月25日はA&A主催の「Vectorworks教育シンポジウム2011」の会場に居た。私の後ろの席にはA&A会長の新庄氏と主席研究員の大河内氏と云う、これまた80年代から国内のApple/Macintosh黎明期を牽引してきた重鎮二名が...株価が下ったとか、なんたらと世間話を交わしたが...CEO退任は想定内のことで驚く程のことでもなかった。考えてみると、Jobsの居なかった1985年から1997年のAppleに於いても、JobsはAppleのiConであり続けた訳で、これからもそれは変わらないだろう。Newsweekからタブロイド版までJobsのCEO退任がニュースソースとなっているが、これもまた国内外を問わず企業のリーダーに理念のある人物が居ない...と云うことの反映だろう。

Posted by S.Igarashi at 04:38 PM | コメント (3)