さて、この電話を受けたルーシーの相手は誰だろう。ビビアンだったら勝手口からそれこそ勝手に入ってくるだろうし、ムーニーさんかな?
アップデートされたVectorWorks12.5 DXには上図のClassic VolksWagenの3Dデータが付属していますが、それとは関係なく昨日コストコの駐車場で見掛けたClassicVWは、そのヤレ具合からこんなガレージが似合うかな。
と云うことで携帯で撮った写真です。
月に響く笛・耐震偽装 藤田 東吾 (著)
耐震偽装を公表したイーホームズ藤田東吾による所謂告発本である。Amazonから購入したが正規販売でなくマーケットプレイスによる代行販売である。前書きによれば文藝春秋社から刊行することで合意していたそうだが、アパグループによる耐震偽装の記述を削除しなければ文藝春秋社から発行できない、云々の経緯が記されている。そうした耐震偽装に関わることだけでなく、何故に建築の専門教育を受けていない上昇志向の強い青年が検査機関を起業し経営するに至った動機付け知りたかったが、キャッチコピーのようなイーホームズの理念「21世紀の住環境の向上」から伺い知る筈もなく、只そこには文系による理系支配と云う、今日的な社会構図さえ隠れみえてくる。新幹線で野中広務を見掛けた事象を出会いのエピソードに増幅する例からも、彼にとって検査機関の経営は己の社会的発言権を確実にするための布石だったのだろう。今回の別件逮捕に等しい社会的制裁は、逆に彼にとっては政界進出の好機と捉えているのではなかろうか。感傷的すぎる文体も、そうした思惑があってのことかと意地悪オヤジは勘ぐってしまうのだが、、、
銀座・伊東屋に行ったなら、やはりAppleStoreにも立ち寄ります。そこで見つけたのがこのドイツのメーカー「ゼンハイザー」のスポーツタイプのヘッドフォンSennheiser MX75です。決めては音質と言いたいところですが色です。そうなるとiPod shuffle(aluminum)のGreenが欲しくなりますね。と云う訳で初代"iPod shuffle"は1GBのUSBメモリーとして働いてもらうことになりました。肝心の"Sennheiser MX75"ですが"TwistToFit"と云うことで装着感が良く、耳から外れることも無いようです。但しマグネットはかなり強力なので置き場所等には気をつけたほうが宜しいようです。
ともだちの娘さんの作品が大賞に選ばれたと云う訳で、銀座・伊東屋9階ギャラリーで開かれている玄光社発行の雑誌イラストレーション主催の第24回 ザ・チョイス大賞展を見てきた。
大賞受賞作品をはじめとして彼女の作品は布と糸のテクスチャーを生かし、命あるものがモチーフとなっている。眺めているとなんとなく顔が綻んでゆく作品だ。今月28日まで開催。
先日、フランキー・レイン(Frankie Laine)の訃報記事(2007年2月6日没)が目に付いた。その訃報記事で生まれたのが1913年(大正2年)と知った、う〜む小学生の頃のアイドルが亡父と同い年だったとは、、、。
フランキー・レインが唄ったTV映画・ローハイド(Rawhide)の主題歌が日本でヒットしたのは確か1959年(昭和34年)だと思う。当時、家には未だTVはなく、TVを見たいときは近くの檀那寺にお邪魔していたが、どちらかと云えば専らラジオの「L盤アワー」や「S盤アワー」等の洋楽ヒットパレードに耳を傾け、小学生の餓鬼のくせに洋楽を聴いているか、ラジオ寄席を聴いていた。小学校の同級生で日劇最後のウェスタンカーニバルにバンドマンとして出ていたKは、音楽の道に進んだのは私の影響だったと、後に述懐していた。その後、Kはスナックを始めたりしたが、体調を崩したのを切っ掛けに夜の生活から足を洗い、今は勤め人となって更生しているので、彼の人生の道を誤らせた己としては些かホッとしているのである。
Frankie Laine / Riders In the Skay:
偶には能天気にウェスタンの懐メロに浸るのも一興かも。
2002年に東京都現代美術館で「ルイス・バラガン 静かなる革命」 展が開かれた当時は未だ世界遺産に指定されていなかった「ルイス・バラガンの自邸とスタジオ」であるが、その当時、NHK新日曜美術館やテレビ朝日の特別番組で放送されて以来のメディア登場ではなかろうか。シンプルな片持ちの木製階段に注目を。
2007年2月18日午後11時30分 TBS系列「世界遺産」で放送予定。
GoogleEarth < 19°24'39.98"N 99°11'32.65"W >
Apple Inc.とApple Corps Ltd.が和解したと云うことでThe BEATLESの楽曲入りiPodのスペシャルバージョンがリリースされるのではと噂されているが、探し物をしていたらこんなCD-ROMが出てきた。マルチメディア黎明期の1993年にVOYAGERからリリースされた"A Hard Day's Night"だ。てことでCD-ROMのムービーファイルが不可視となっていないので"m4v"に書き出してiTunesに取込みiPodに転送してみた。最小のムービーサイズだけどiPodにはジャストサイズだ。この"A Hard Day's Night"を、例えば電車の中で個人的に楽しむといっても、一時間半も液晶画面を見続けるほどの集中力もなく、途中で居眠りすることは間違いない。
サボテンぼうやの冒険
たむら しげる (著) 偕成社・刊
ISBN4-03-965250-9
もう一冊は絵本だけど漫画、いや漫画だけど絵本、いや違う、えーと絵本の中に漫画が綴じられている本なのだ。たむら くんは漫画も描くし、絵本も描く、だからストーリーの展開に合わせて絵本から漫画にになったりと、一粒で2度美味しい「アーモンドグリコ」のような本なのである。
しまであおうね・たむらしげる作
福音館(ちいさなかがくのとも 2007年3月号)
先週、大学の先生から著書を二冊戴いたばかりのところに、今度はたむらくんから本が二冊届いた。
その内の一冊が福音館の月間絵本で「しまであおうね」だ。物語はフープ博士から届いた手紙から始まる、仲間たちは色んな移動手段で島に向かう、島で仲間たちを待ち受けているものは、そしてお終いは始まりなのだ。
本日のテレビ東京・「美の巨人たち」はフランク・ロイド・ライト「落水荘」です。
放送は午後10時から午後10時30分まで、ライトのファンもそうでない人も必見か、『滝の上に家を建てるという構想を抱いたライトは、わずか2時間で設計図を完成させた。』と云う伝説を縦糸に番組制作しているようだが、、、さて、録画予約だけは忘れないようにしておこう。
Great Buildings Online:Fallingwater
公式サイト:Fallingwater
GoogleEarth < 39°54'20.48"N 79°27'39.62"W >低解像度
図説・西洋建築史グルッポ7・共著
彰国社・刊 ISBN4-395-00648-5 定価(¥2,800+税)
7人の建築史家のコラボレーションによる西洋建築史の入門本である。内容は古代から19世紀までを五つの時代に分類、各時代毎に15のテーマを設定し、一つのテーマを見開き二頁で一人の執筆者が担当している。ある意味、カタログ的な編集でもある。読者は興味や関心のあるテーマから読めるようになっている。読者には建築史を履修する学生を対象としているが、勿論一般の読者にも受けいられる内容でもある。もしも、欧州への旅行を計画しているのならば、旅行に沿ったテーマを選び一読しておくことを勧めたい。旅行が100倍楽しくなることは間違いない。
手前味噌になるがこれは「Macintosh Desktop Architecture Guide」の編集方針と共通するものがある。グループで一冊の本を上梓する場合の最善の選択肢の一つであるようだ。
アップデートされたVectorWorks12.5はGoogle-Earthで3Dを表示するKMLファイル形式を取り出せるようになりました。と云う訳で手持ちのファイルからKMLファイルを作成してみました。(但し、KMLの取り出しは12.5DXのみ。)
Schroder House.kml:Download file
完璧な家 パラーディオのヴィラをめぐる旅
ヴィトルト・リプチンスキ (著), 渡辺 真弓 (翻訳)
白水社・刊 ISBN4-560-02702-1
サブタイトルの通り、 本書はパラーディオ設計の公共建築や宗教建築、はたまたパラッツオと呼ばれる都市住宅ではなく、郊外や田園地帯に建つヴィラ(別荘と云うよりも荘園住宅)に焦点が当てられている。
完璧な家とは所謂『用・美・強』を兼ね備えた家である。『、、、なぜなら、有用であっても長持ちしない建物、永続性はあっても便利でない建物、あるいは耐久性と有用性の両方を供えていてはいても美しさに欠ける建物を、完璧と呼ぶことはできないからである。』とパラーディオは語る。
因みに2005年12月の地中海学会月報285の「自著を語る」に於いて翻訳者の渡辺真弓さんが著者や本の内容についてのエピソード等を語られている。尚、リプチンスキ氏はねじとねじ回しの著者でもある。
そういえば来年はパラーディオ生誕500年を記念する年である。没後400年を迎えた1980年も世界各地でパラーディオを記念する展覧会が開かれ、日本では九段のイタリア文化会館で開催されている。そのとき配布された建築見学案内の小冊子・表紙のロトンダの空撮写真が珍しかった。
パラーディオに興味を抱いたのはロバート・ヴェンチュリーの「建築の複合と対立」に於けるサン・ジョルジョ・マッジョーレのファサードの分析からであろう。その後、ヴィチェンツアのバシリカの写真のセルリアン・モチーフの端正な力強さに魅せられ、これはいつか見に行きたいと思っていた。
そんなことで建築家協会が「パラーディオ紀行」を企画していたのを知り、渡りに舟と申込んだ。時はバブル絶世期の1989年、世の中の建築関係者の誰もが多忙を極めていた。最小催行人員15人のところ、集まったのはたったの9人だけであったが、ツアーは予定通り実行された。ツアーに先立ち勉強会が行なわれたが、その講師を担当されたのが「完璧な家」の翻訳者・渡辺真弓さんであった。
1989年8月27日21時30発・搭乗予定の英国航空006便が台風の影響で韓国の金浦空港より遅れて成田に到着、時間は遅れたが搭乗手続きも荷物も積み終え、滑走路に出て、いざ離陸と云うところでタイムオーバー、成田空港の離着陸時間を過ぎ空港が使用できなくなってしまった。これは言い訳、本当は機体整備の不良であることは間違いない。きっと、離陸寸前まで機長、機関士、整備員、管制官の間で揉めていたのだろう。深夜につき、そのまま機中に泊まり、翌日午後の英国航空008便で再出発。てことで命拾いしたのだが、当初の予定が狂い、パドヴァ行きはキャンセルと相成り、パドヴァ近郊の五つのヴィラを見学することは叶わなかった。結局、一日遅れでヴェネチアに到着、その翌日の8月30日午前10時にロトンダに辿り着いた次第である。
Villa Malcontentaは運河からの眺めが優美である。
Villa Cornaro の前の通りでは朝市が開かれていたが、村人は我々日本人の一団を珍しそうに眺めていた。
Villa Emoの前に訪れたVilla Barbaroについては拙ブログのマゼールの館で触れている。
現地で「パラーディオ紀行」に同行し、我々に解説と助言を与えてくれた福田晴虔氏はGA JAPAN47の「歴史は現代建築に必要か」に於いて『建築史という学問の目標は、建築創作の過程を追体験することだと考えている。、、、、、その追体験を学生諸君に語ることによって、幾分かはもの作りの倫理が伝えられるのではないかと考えている。』と述べている。
「完璧な家」の著者・ヴィトルト・リプチンスキも建築家としてパラーディオのヴィラをめぐる旅を続けながら、パラーディオの建築創作の過程を追体験しているのであろう。そうした視点で本書を読むと、訪問したヴィラの佇まいが脳裏に浮かび、未だ見ていないヴィラへの想像力がかきたてられてゆく。なかでも最終章のヴィラ・サラチェーノは見学予定を断念したヴィラであるが、現在は貸別荘として利用できるようになっているようだ。
翻訳者である渡辺真弓先生は私が週に一度、非常勤講師を務める東京造形大学の教授である。昨年、海外研修で半年間ヴェネツィアに滞在しパラーディオの研究を続けてこられた。そのエピソードは地中海学会月報は2006年10月の月報293「ヴェネツィア雑感」としてエッセーに記されている。
確定申告の季節も近づきましたね、と云うことで今日から来月3月16日まで第20回サラ川ベスト10の投票受付してます。因みに確定申告は3月15日まで、なんだか紛らわしいな。
NewsWeekの表紙もセンセーショナルだが2月2日付け夕刊のIPCCによる第四次評価報告書(日本語版・報道資料PDF)はこのまま化石燃料を使い続けるとして今世紀末の平均気温最大で6.4℃上昇(1990年比)との予測も充分センセーショナルである。省資源循環型の環境保全指向の社会を実現しても1.8℃(1.1℃〜2.9℃)と気候変動 +2℃の社会が待ち受けている。これは先日のCBSドキュメント"A Global Warning"での気象学者ロバート・W・コレル博士の警告と略同じである。
また、IPCCの報告書を受け、ゴア米国元副大統領、地球温暖化問題でシリコンバレーに期待の記事がCNETJapanに掲載されている。
東京新聞2月7日特報欄・なぜなの?暖冬 どうなる?異変
と云うことで今月の東京人は発刊以来初めての特集・江戸吉原である。鳶福の頭が作成した「吉原今昔図」は一葉記念館で買うかどうするか迷ったが、B5版の見開きに縮小され掲載されている。最後の吉原芸者・みな子姐さんの話は「吉原御免状ミニダイブ」でお遇いした、あの御婦人のお話を思いだす。小沢昭一と竹内誠の対談「悪所が生んだ粋と意気」を読んでも、吉原の大門の向きは気になっても私のように都市を俯瞰的に見たり、治水や鬼門からの発想はしないようである。兎も角、図版も豊富で江戸吉原を知るにはお誂え向きの雑誌である。(但し浮世絵は修正が施されているので過度な期待はせぬように。)
追記:昨年12月22日のLOVEGARDEN・酒と女は二合まで !?に写っているのが上記の吉原芸者・みな子姐さんと、yukiりんさんが教えてくれました。
良く解らないが落語ブームの再来のようである。そんな訳でサライ2月15日号は「落語再入門」、表紙は古今亭志ん生だ。演芸評論家の矢野誠一による古今東西・噺家列伝は、氏の著書・志ん生の右手の文庫本だけでは、その時代をイメージできない若い読者にとって貴重な内容だろう。付録には古典落語のCDもある。
阿佐ケ谷テラスハウスのTOTAN GALLERYから2月と3月の展示案内が届きました。
2月3日から2週間の予定で淺井裕介 『刺繍のワッペン』が開かれます。
そして3月3日から2週間の予定で下平晃道 『HALF ASLEEP』が開かれます。