September 28, 2008

Music & Sound


と云うことでiPhoneにインストールした「音」系のアプリである。出来不出来はあるが駄菓子屋価格なので特に不満もない。打楽器系はおしなべてAppStoreのユーザーレビューには厳しいものがあり、試してみると...やはり、レスポンスに...である。出来の良いのはiKoto、邦楽の音階に調整されており出鱈目に弾いても、何となくそれらしく聴こえる。テルミンっぽいシンセサイザーと云う評判のCosmovoxはこの中で一番高い230円である。リズムセクションをPaklSound1に任せ、iPhoneでフリーなジャムセッションするのも面白いかもしれない。

Posted by S.Igarashi at 03:08 PM | コメント (4)

September 26, 2008

ライトセイバーの帰還


著作権問題でAppStoreから一時削除されていた[PhoneSaber]がルーカスフィルムの著作権保護の元[Lightsaber Unleashed]のVersion2.0として戻ってきた。キャラクターの選択とテーマ音楽もオプションで設定できるようになっている。因みにアップデートされたライトセイバーの起動画面はStarWars ゲーム化のライセンスを持つ THQ Wirelessによる[STARWARS THE FORCE UNLEASHED]となっている。

それではForce の鍛錬を忘れぬように..........May the Force be with you.

Posted by S.Igarashi at 01:35 AM | コメント (4)

September 25, 2008

プリントしなくても...

無印良品から10%OFFの【無印良品週間】のメールが届いた。今まで紙にプリントしていたがiPhoneならその必要がなさそうである。と云うことで「MUJI.netメンバー」の特典を利用して、この期間に文具等をまとめ買いするのであるが、いまのところ欲しいものも、必要なものも思い付かないのである。

Posted by S.Igarashi at 01:39 AM

September 24, 2008

秋の彼岸

higan2008.jpg

あたしんちから徒歩2分の檀那寺は高尾山の末寺、今年の彼岸法要は住職と副住職の他、本山の高尾山から六名の僧侶も参列、本堂での法要が終ってからの墓参。(9/21)

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September 23, 2008

クヌート

Knut.jpg
ドイツ語で"tot"が英語の"dead"と云うことを初めて知った。と云うことでドイツで一番有名な白熊(北極熊)"Knut"の父親代わりで飼育係の"Thomas Dorflein"が月曜日に自宅アパートで亡くなった。享年44歳、合掌。
Knuts Blog
Zoo Berlin

自然界では地球温暖化による絶滅危機種になりそうな北極熊である。クマというと昔、NHKで放送されていた『チロリン村とくるみの木』に出てきた「ハラペコ熊のペコポン」は「ペコポン、ヒクヒク、腹へった」といつもお腹を空かしていた。人形劇だけでなく自然界で生きる野生動物はいつもお腹を空かしているのだろう。二週間くらい前の夜中、車で帰る途中、前方を歩いている動物がいた、犬では歩き方がおかしい、タヌキでもない、車のスピードを緩め近づいて見るとイノシシだった。車を止めて良く見ようとするとイノシシは民家の植込の中に潜り込んでしまった。イノシシによる畑の被害は八王子では恩方辺りではあると聞いていたが、とうとう家の近くまで下りてきたようだ。子供の頃にみた野生動物はウサギとリスくらいだったが、最近はタヌキにイノシシ、そして外来種のハクビシンにアライグマと実に多用になった。地球上、最も凶暴で残忍な生物である人間に近づく危険を侵しても空腹には勝てないということか。
まぁ、野生の動物も、動物園の動物も、そして人間も生き難い世の中になっているようだ。
それにしても動物でも人間でも赤ん坊は可愛い。それが自力で生きることができない故の戦略であると解っていても...である。

Posted by S.Igarashi at 10:48 PM | コメント (0)

September 22, 2008

goo-Map

GoogleMapへの依存度が増えている所為か他の地図情報サービスについて疎くなっている。と云うことで7月下旬にNTT系のポータルサイトgooによるgoo地図がアップデートされていたことに気付かなかった。特筆すべきは現在と昭和22年と昭和38年の航空写真を重ねて見られることや、地域によっては江戸切絵図とも重ね合わせられることだが、常用するにはインターフェースや操作性等が今一つなのが惜しい。

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September 21, 2008

GigaPan

GigaPan01.jpg

パンカーソルの上に見える生首でサッカーに興じている訳でもなく、ACミランのユニフォームを着た少年の足がないと云う心霊写真の類いでもない、これはGigaPanによるパノラマのディテールを拡大した画像である。
いつもRSSでチェックしているQTVR Diaryの二宮氏が「GigaPan」のβテスターになったと云う記事を読んで「GigaPan」の存在を知ったのである。記事には大谷和利氏がMOSAのイベントで「GigaPan」を紹介しているYouTubeの映像にもリンクされている。と云うことでこれから「GigaPan」にどんな京都発のパノラマ写真が加わるのか楽しみである。
WiredVision:写真合成システム『GigaPan』(2007.10.18)

Posted by S.Igarashi at 07:52 AM | コメント (4)

September 20, 2008

337,412Pkt

softbank0808bill.jpg

「SoftBankから請求書がキター!」と云うことで、iPhoneの気になる8月分のパケット通信は「337,412Pkt」これはGPS機能がカーナビに使えるかテストしたから増えていると思われる。因みに7月分は「282,423Pkt」でした。本日のiPhoneの使用状況を見ると送受信合計して「88.3MB」、8月末までの合計が「619,835Pkt」これを1パケット(128バイト)でMBに換算すると「79.3MB」だから、今月は現在の使用状況との差分を使っていることになる。まぁiPhoneの機能をフルに使うと「パケット定額フル」の上限を超えて当然と云うことか。

「パケット定額フル」を最低料金1029円で可能なパケット通信は「12,250Pkt」である。ちょっとしたテキストだけのメールニュースが8648バイトで68Pktとすると180通分、HTML形式のメールニュースで72371バイトで565Pktとすると128通分となる。これではとてもネットサーフと云う訳にはいかない。「パケット定額フル」を最低料金に押さえるとしたら基本的に外出先ではメールのチェックだけに留めるべきだろう。それもヘッドラインだけ読んで急を要する以外のメールは読まずに置くこと、それと不要なメールニュースの配信は止めること。WebへはWi-Fiへアクセス可能な場所だけにする。もちろん日常居る場所はWi-Fi環境が条件。これでどの程度節約可能なのか物は試しで来月1ヶ月だけやってみるかな...。但し、iPhoneはどこでもNetへアクセスできることに存在価値があることは言うまでもない、あくまでも試験的な試みのつもり...である。

Posted by S.Igarashi at 01:27 AM | コメント (2)

September 19, 2008

iPhoneでコンバージョンレンズ

eyemobile.jpg

350円というのはeyeMobileの携帯電話用コンバージョンレンズを湾曲した筐体のiPhone3Gで使う為のアダプタの価格である。レンズは接写レンズの1230円から魚眼レンズの3300円まで。どなたかJED-iPhoneで試してみようと...というか遊んでみようと...思われる奇特な人は...。そういえばオリンパスのC5060WZ用のワイドコンバージョンレンズ【WCON-07C】を買ったけれど、あまり使わなかった...ですね。(もう5年も前のことだ...)
Biz.ID:『iPhoneにアタッチメントカメラを装着する』

Posted by S.Igarashi at 01:10 AM

September 18, 2008

帰ってきた...Enfour

Enfour.jpg

App Storeを覗いていたら英英辞典のバナーが目に付いた。そのバナーをクリックしてみると懐かしい名が...Enfourは一昔前、NewtonPSIONの日本語化を行なっていたソフトハウスだ。Enfourは英英辞典だけでなく日本市場向けのiPhone/iPod touch用製品 第1号としてロングマン英和辞典もリリースしていたのだ。iPhoneを中心に据えたこのページを見ると、帰ってきた...Enfourのこれからに...期待が膨らむ。

Posted by S.Igarashi at 01:23 AM

September 16, 2008

ジニアスが探したもの...


Aki Takahashi & Kronos Quartet - Morton Feldman: Piano and String Quartet
iTunes8で自分のコレクションから[Aki Takahashi Plays Takemitsu]を選んだらGenius-Sidebarに[Morton Feldman: Piano and String Quartet]がリストアップされた。我が目を疑ったのはその価格である。もしかするとシングルアルバムかも知れないとチェックすると1曲79分38秒の作品である。これは何かの間違いで、こちらが適正価格であろう。もしも、この破格の値段で高橋アキとクロノス・カルテットによるモートン・フェルドマン(Morton Feldman、1926.1.12 - 1987.9.3)の[Piano and String Quartet]が聴けるのならばお買い得であるが、音楽家へのロイヤリティはどうなっているのか気になる。とは云っても折角なので早速ダウンロードしたのであるが...。山里ではモートン・フェルドマンの静謐な音楽に秋の夜長の虫の音が通奏低音の如く重なり響きあう、これはこれで、中々、乙な気分に浸れるものである。そういえばモートン・フェルドマンを聴くのは70年代西武劇場のMusicToday 以来である。


このAmazonの価格は適正でしょうね。

参考サイト
Morton Feldman
楽譜の風景:モートン・フェルドマンの世界

Posted by S.Igarashi at 01:16 AM | コメント (2)

September 15, 2008

Fifth anniversaries

Fifth-anniversaries1.jpg

と云うことで2003年9月12日に最初のエントリーをしてから五年が過ぎた。まぁ、日記も書いた事がない人間がよく続いているものだと...我ながら思う日々なのである。

特にアクセスカウンターは設けていないがレンタルサーバーの12ヶ月分のアクセス解析を月毎にExcelに集計しており、その記録よると通算で延べ1,536,765人の訪問者があったことになる。最初の2003年9月は1227、月10,000を超えたのが2004年7月、ピークは2007年7月で66.508、現在はその半分の月30,000台を推移している。

エントリーのカテゴリーで多いのがMacintosh [200] でMADCONNECTIONがMAD Party(Macintosh Aided Designer's Party)の遺伝子を受け継いでいることの証でもあるが、このところiPhone/iPod [45] 関連が増えているのも時代の流れだろう。
カテゴリーに分けてないother [153] を別とすると、続いてThink [190] 、Architecture [177] 、Book [166] 、Jazz [78] 、music [78] 、Media [75] 、art [72] 、Nature [67] 、Earthdiving [47] ....となっている。Mac系の次がThinkの所為かMADCONNECTIONを「辛口ブログ」と言う人も...いる様である....。

追記:てことで、一緒にMAD Partyを主宰していた浜松の怪人 Fumanchu こと、古山くんもついにブログを始めたのである。その名も「出放題」。

Posted by S.Igarashi at 09:08 AM | コメント (4)

September 14, 2008

天才ぶりを...

"Genius"と云うモダンジャズを聴かせる所謂ジャズ喫茶が渋谷道玄坂小路は麗郷の向かい側にあったことを知っている人は50を過ぎたオジサンかオバサンでしょう。と云うことで自分のコレクションがiTunesStoreに知らされてしまうのだが、既にAmazonでも嗜好がバレていることだし躊躇わずにiTunes8の"Genius"を試してみた。選んだ楽曲はKeith Jarrettのアルバム『The Melody At Night, With You』からガーシュインのPorgy & Bessより『I Loves You, Porgy』さて、その結果は。


(クリックで拡大)
ん〜まぁまぁの結果で、ジャズ以外から選曲されることはありませんですね。これなら選曲に悩む時に使えそうです。25曲中、BillEvansが5曲とKeith Jarrettと並んでいます。Miles DavisのPorgy & Bessは良として、At FillmoreはKeith Jarrettの参加アルバムには違いないけれど些か違和感があると思ったのか54秒の短い曲を選んでました。同名曲もMiles DavisとBill Evansとツボを押さえてますね。また更新ボタンをクリックすれば嫌がらずに別な曲を選んで新たにプレイリストを作る処が"Genius"でしょうか...。しかし問題が一つ、何気にiTunesStoreからダウンロードした無料の「今週のシングル」が、いつの間にか100曲以上溜っていた。ポップスやロック系で"Genius"を試すと、それら「今週のシングル」がプレイリストに加わり、些か耳障りになるのである。そんな訳で気に入ったほんの数曲だけ残し他は全て削除することにした。やはりタダで手に入れるものは...である。

追記:因みにiTunes8の"Genius"はiPhone Software 2.1にアップデートしたiPhone3GとiPodtouchと9/9にリリースされたiPod touch、iPod classic、iPod nanoにだけに対応していているもので、私のiPod with Video(80GB)の様な旧型には"Genius"によるプレイリストは同期しない。
追記訂正:旧型iPod にはiTunes8の"Genius"で作成したプレイリストも一般のプレイリストとして同期されました。
一昨日と昨日、iPod with Video(80GB)に同期した時はジニアスプレイリストは同期されなかった筈だけど...もしかしてMacOS X 10.5.5にアップデートしたからなのか...。

そんな訳で"Genius"で幾つかのプレイリストを作ってみた。こうしてみるとiPhone/iPodの使い方が変わるかも知れない。iPhone Software 2.1によってiTunesとの同期もスピード化されているので、少ない容量のiPhone/iPodでも出掛ける前にプレイリストを作って同期するのも大して手間を必要としなくなった。一度作成したプレイリストも更新すれば同じテーマで異なる曲と入れ替わる。

"Genius"によるプレイリストは対応するiPhone/iPodでも可能である。iPhone/iPodにある好みの曲を選べば"Genius"がプレイリストを作ってくれる。但し選んだ曲の情報が少ない場合はiTunes8と同様にアラートが表示される。

Posted by S.Igarashi at 01:05 AM | コメント (5)

September 13, 2008

iPhone Software 2.1update

iPhone Software ver.2.1(237.8MB)がカルフォルニア時間9月12日午前8時に公開されました。これが主な改善点です。インストール完了、iPhoneも無事にアクティベーションされました。どうやらiTunesとのバックアップと同期も改善され早くなり、肝心のSoftBankとの受信状況も良くなりアンテナの本数も増えました。

iPhoneSoftware2.1f.jpg

日本語の変換は劇的に改善されたと言って良いでしょう。まぁ製品がリリースされて二ヶ月目のアップデートは略予定通りと云うことじゃないでしょうか。

関連情報:
アップルがiPhone 2.1でコード実行脆弱性を修正
「iPhone 3G」がiPhone 2.1アップデートで変わったポイント
iPhone 3G、ランキング復活
追記1:カルフォルニア時間の金曜日にリリースと云うのはアップルジャパンにとっては土曜日休みでサイト更新しない日、おまけに今回は三連休で火曜日まで更新されない。アップデートそのものは本社で管理しているから問題ないだろうが...ユーザーへの周知ということでは課題が残る。
追記2:9/16の夕方になって、漸くアップルジャパンのサイトが更新された。遅!

Posted by S.Igarashi at 12:04 AM | コメント (4)

September 10, 2008

予想通りで...

iPod2008.jpg

iPod nano は流失した写真と略同じ予想通りでサプライズはジョブズの激ヤセでしょうか。iTunes8はAM7:30過ぎに準備が整いダウンロードできるように...iPodtouchもソフトウェアバージョンが2.1となりましたが... iPhoneのソフトウェアバージョン2.1は同時とはならなかったようで...残念な気持ちも...
追記:Apple September 2008 Special Event Keynote Movie

2008SpecialEvent-Keynote.jpg

2008SpecialEvent-Keynote2.jpg

ビデオ・ポッドキャストによる配信も始まりました。但し745.5MBもありますね。
iTunesStoreの上記の階層にあります。

Posted by S.Igarashi at 02:28 AM | コメント (9)

September 07, 2008

職場放棄

あの立花隆も『この部分が一番面白い』と絶賛ですね。...結局、この雑誌の通りとなりましたが...まぁ彼は職場放棄した訳ですから...この際、国会議員も辞職されるのが...宜しいかと...。そういえば早々と政界に見切りをつけた肥後の殿様は湯河原の工房で陶芸三昧とか...ですが...その殿に媚を売っていた大奥モドキは政党を渡り歩いて...
一政党の御用メディアと化したテレビニュースを見るのが憂鬱な毎日です...

「あなたとは違うんです」ボタン

Posted by S.Igarashi at 03:17 PM | コメント (6)

SoftBank3G area service center

山裾の谷戸地形ゆえ、母屋の二階に居る時はまだ良いのだが、離れの仕事場に居ると御覧の通り「圏外」となってしまう電波状況である。と云う訳でSoftBankにエリア改善要望を申込んでみた。その協力御礼のメールから1週間後、『エリア改善検討着手のお知らせ』のメールが届いた。まぁ「圏外」トンネルから抜けられる日が来ることを期待しましょう。

Posted by S.Igarashi at 02:09 PM | コメント (0)

September 04, 2008

『少年』の時代

物心が付いた頃には家にあった兄達の『少年』を見ていた。小学校に上がる前に時々買ってもらった雑誌に同じ光文社で弟分の『幼年』があったが、その『幼年』の内容については全く記憶に残っていない。(どういう訳か光文社の沿革、つまり記録にも残っていない、同じジャンルには集英社の『幼年クラブ』があった。)何故か?その理由はこの表紙の鉄腕アトムにあるのだろう。1989年に光文社文庫から出版された『「少年」傑作集 第1巻』は『少年』復刻版で文庫本サイズのダイジェストである。今読んでも面白いのは手塚治虫と杉浦茂の二人だ。そう、手塚治虫と杉浦茂の漫画の出てない『幼年』は記憶にも記録にも残らなくても当たり前なのだ。
国内に於いてメディアの枠組みを超えてサイエンス・フィクションと云うジャンルを確立したのは、やはり手塚治虫の功績が大きかったと思わざるを得ない。そういう意味で少年雑誌であっても手塚治虫は一つも手を抜いてなく、サイエンス・フィクションのプロットを押さえている。鉄腕アトムは昭和43年に連載が終了しているが、鉄腕アトムを読んで育った子供達は何の違和感も先入観もなくSF小説を受入れる青年に成長していたのだ。

先日、たむらくんの仕事場に寄った時、古本屋で買ったと云う昭和34年1月号『少年』の附録で杉浦茂の『ミスターロボット』を見せてくれた。やっぱり杉浦茂は今でも面白い。この『「少年」傑作集 第1巻』には『ミスターロボット・赤い家の秘密』が掲載されている。物語の事件が解決した後にこんな顛末が、杉浦茂の人柄がよく表れている内容である。

ところで、『「少年」傑作集 第1巻』に夏目房之介のエッセー『鉄腕アトムの時代』が掲載されている。夏目房之介は私と一つ違いの同世代である。彼が同世代の長谷川明の言葉を引用している。

『わずか数年の差であるが、雑誌で手塚マンガを見ていた世代と、最初からアニメで見ていた世代とでは大きな断絶があるのである。偏屈を非難されるのを承知で言えば、鉄腕アトムと聞いてアニメを思い出す人には手塚マンガはわからない。』

夏目房之介は『あ〜あ、言っちゃった、という感じだが気持ちはわかる。』と述べているが、私もそう思う。
因みに『「少年」傑作集 第1巻』は手塚治虫の死から半年を経て出版されている。世間的に言えば追悼版であるが、手塚治虫の死によって可能となった企画でもある。何故なら、手塚治虫は昔の原画をそのまま流用した復刻版を許可しなかったからである。彼は過去の作品も再版の度に原画を描き直す等して手を加え続けていたとされている。同じ物語でも微妙に絵のタッチや構図が異なっている。
そして、アニメ化された鉄腕アトムはアニメキャラクターの宿命と言うべきなのか時代と共に丸みを帯び愛らしい風貌に変化している。それはミッキーマウスも然りである。キャラクターの愛らしさはアニメーションが大衆消費社会に受入れられる為に避けられないものなのだろうか....。

Posted by S.Igarashi at 10:48 PM | コメント (3)

September 03, 2008

camera obscura

女子美ガレリアニケで開催中の【Looking In and Looking Out (side the Box)】はギャラリーをカメラ・オブスキュラ(camera obscura)にして仕舞った。つまり人がカメラの中に入って、その内と外を見てみようという試みだ。小型のカメラ・オブスキュラを試したり、その原理は知っていても、カメラ(部屋)の中まで実際に入った人は少ないだろう。さて(写真上の)このピンホールから入った光がどんな像を結んでいるのだろうか...
会期と場所....自然光だけが頼りなので晴れた日中がベスト...

因みに制作は私が女子美で最初の授業を担当した時、助手をしてくれた後藤さん。その女子美に誘って戴いた赤沼さんも今年度で退職、平成20年度 女子美術大学 女子美術大学短期大学部 退職教員展は相模原キャンパスの女子美アートミュージアムで9月17日から開かれる。

Posted by S.Igarashi at 01:31 AM | コメント (4)

September 01, 2008

おつまみ横丁

おつまみ横丁・すぐにおいしい酒の肴185
基本的に一品、一人前、新書一頁をコンセプトにして必要な材料とレシピを三つの工程だけで簡潔に書かれている。もちろん居酒屋の定番・モツ煮込みも簡潔に要点を押さえて書かれている。下町の味・レバカツは見開きで紹介、写真には御丁寧に酎ハイが添えられている。ジャーマンポテトも旨そうだ、ゴーヤチャンプルーだって、ゴーヤは種とワタを取って小口切りにするだけ、苦味も味の内なのだ。どれも材料さえ用意すれば、料理の途中で一々レシピに目を通す必要もない。かと言って手を抜いている訳でもなく、下拵えのポイントや、アク取りやら、なんやらとツボは押さえていて無駄がない。著者はタモリ倶楽部のコアでマニアックな料理篇にも出演している料理研究家・瀬尾幸子さんである。一癖も二癖もある出演者を前に動ぜず、ニコニコと臨機応変に対処している姿が本書にも反映しているようだ。
「酒のつまみ」なんてのは気取らず、有り合わせのものでテキトーに作れば良いのであって、一つのレシピに拘る必要はない。であるから『おつまみ横丁185品』は材料と調理方針のヒントが示されていると思えば良い。食いしん坊や呑んべえなら、俺だったらこうするとか、あたしだったらあれを加えるとか、思うだろう。基本さえ押さえれば後は勝手に「俺流」「あたし流」「僕流」「自分流」で作れば良い、失敗したって、それでいいのだ。

-----------------------------内容----------------------------
ぐいっと一杯やりたくなる。
第一章・横丁酒場の定番おつまみ 118品
とりあえず・・・・14品(みそ漬け3種が3品にカウントされている)
サラダ・・・・・・10品
煮物・蒸し物・・・11品
焼き物・・・・・・12品
炒め物・・・・・・13品
揚げ物・・・・・・12品
和え物・・・・・・12品
豆腐・・・・・・・10品
〆の一品・・・・・8品
小鍋立て・・・・・16品

まだまだある。
第二章・気軽につくれるおつまみレシピ集
●クイックおつまみレシピ47
<野菜類>・・・・・・14品
<魚介類>・・・・・・7品
<肉類>・・・・・・・8品
<その他>・・・・・・9品
<缶詰め・瓶詰め>・・9品

●文字だけおつまみレシピ20

他に
●お役立ちコラム
●横丁酒場の料理教室(いかをさばく。あじを三枚におろす。さざえをさばく。アボガドの下拵え)
-----------------------------ここまで----------------------------

追記:瀬尾幸子・タモリ倶楽部出演記録
と云うことで、奥付の顔写真を見て、もしかしてタモリ倶楽部に出ていた人じゃないかと調べてみたら、やはりそうでした。

2005.12.9
早い!安い!美味い!酒がすすむ!「スターが作る“おつまみ”選手権!!」
乾貴美子、なぎら健壱、田山涼成、大竹 聡(酒とつまみ編集長)、渡邊和彦(酒とつまみ編集員)、瀬尾幸子(料理研究家)

2006.3.10
オヤジ豪快企画:下仁田ねぎを食べながら下ネタを語って一杯飲む
ガダルカナル・タカ、 堀部圭亮、江川達也、大槻ケンヂ、瀬尾幸子(料理研究家)

2006.12.1
さかな対抗旨い皮No.1決定戦!冬の大漁祭(骨スープ付き)〜なぎら健壱の反省点付き〜
堀部圭亮、なぎら健壱、六角精児、瀬尾幸子(料理研究家)

2007.2.23
なぎら健壱の漬け物祭:ぬかの中身は何じゃろな?
なぎら健壱、羽場裕一、石田 靖、乾貴美子、瀬尾幸子(料理研究家)

2008.06.06
一番ウマいのはどの“ブシ”だ!?節キング決定戦!
浅草キッド、光浦靖子、瀬尾幸子(料理研究家)

Posted by S.Igarashi at 10:30 PM | コメント (2)