September 03, 2008

camera obscura

女子美ガレリアニケで開催中の【Looking In and Looking Out (side the Box)】はギャラリーをカメラ・オブスキュラ(camera obscura)にして仕舞った。つまり人がカメラの中に入って、その内と外を見てみようという試みだ。小型のカメラ・オブスキュラを試したり、その原理は知っていても、カメラ(部屋)の中まで実際に入った人は少ないだろう。さて(写真上の)このピンホールから入った光がどんな像を結んでいるのだろうか...
会期と場所....自然光だけが頼りなので晴れた日中がベスト...

因みに制作は私が女子美で最初の授業を担当した時、助手をしてくれた後藤さん。その女子美に誘って戴いた赤沼さんも今年度で退職、平成20年度 女子美術大学 女子美術大学短期大学部 退職教員展は相模原キャンパスの女子美アートミュージアムで9月17日から開かれる。

Posted by S.Igarashi at September 3, 2008 01:31 AM
コメント

多分女子美が本格的にコンピュータを導入して2年目くらいだったのだと思います。先生が勉強するようにと貸して下さって本に、パンツ(この表現はこの場に適切なのでしょうか?)をはかせてお返ししたのもその年でした。失礼の数々お許し下さい。
随分経ってやっと展覧会を見ていただく機会が持ててよかったです。
沈黙と闇、かっこよすぎて恐縮しております。

Posted by: goto at September 5, 2008 12:40 AM

gotoさん、どうもです。

そういえば、そんなことありました。学生全員の目が点になっていたので、このまま話を進めると、点目にザァーッとスダレが掛かりそうな気配を感じたので、急遽内容を変更しました。まだコンピュータを使ったこともない学生も多く、マウスを握る手がフリーズしている学生もいましたね。

Posted by: iGa at September 4, 2008 09:59 PM

五十嵐先生
展覧会見に来て下さってありがとうございます。
そう言えば私、初代の女子美CAD授業の助手の一人でした。
第一回目の授業で最初の約10分くらいが経ったとき、突然先生の話がよくわかるようになり、不思議な体験だったのでした。翌日早々に授業内容変更の詳細が書かれたファックスが研究室に届き、「学生の目がうつろだったので、わからないのだろうと思い、内容を変更しました。」とあり、合点が行きました。私が急にかしこくなったのではなく、話しの内容がやさしくなったのでした。
さて展覧会ですが、特別な景色が見えるわけではありません。でもとても大切な事が見える、またはシンプルにしたときにわかる物事の始まりを実感したかったのです。そこに何か可能性があるように感じています。
思いがけず、リピーターの方が何人もいます。また皆さんが会場に長く滞在してくれます。そして「雨の日の見え方も好きだけど。」と言ってくれる方もいます。やってよかったと思っています。
感想お聞かせいただきありがとうございました。

Posted by: goto at September 4, 2008 09:40 PM

音楽が沈黙と対比されるように、見る行為が光だけでなく闇がないと成立しないと云うことを体感できる展示でした。

Posted by: iGa at September 4, 2008 08:56 AM