April 30, 2009

My Phone is .....

myphoneis.jpg
一昨日、根津の車屋で飲んだ面子のほぼ半分がJEDiPhoneの持ち主であったが、その日から「ほぼ日」でこんな連載が始まっていたのだ...ん〜...iPhoneUserが集まると...やはり...

Posted by S.Igarashi at 09:18 AM | コメント (2)

April 27, 2009

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・・−・・
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そうだったのか。

Posted by S.Igarashi at 09:11 AM | コメント (9) | トラックバック

April 26, 2009

Atlantic Gold 100の間違い探し

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The History of Blue Note - 70th Anniversaryの向こうを張ったのでしょうか、Atlantic labelもiTunesStoreで"Atlantic Gold 100 Soul Classics"を一曲あたり20円でリリースです。しかしながらカスタマレビューでは曲名のミス等を指摘されています。私はR&Bには詳しくありませんが、他にもミスがありました。それはR&Bのアルバムに何故、ジャズシンガーのメル・トーメが入ってるのだろうと疑問を持ったことが事の発端です。もしかすると同姓同名の歌手が存在するのかも知れないと試聴してみるとメル・トーメではないが昔良くラジオで聴いたことがある曲でした。しかし生憎と曲名も歌手も解りません、そんなときに役立つのがiPhoneです。早速、iPhoneのTV-CMでもおなじみの"Shazam"を立ち上げスピーカーにiPhoneを向けて、待つ事わずか数秒で曲名(??アルバムジャケットは違うようだが...)が解りました。一方、メル・トーメのComin' Home Baby を曲名で検索するとメル・トーメのタイトルアルバムがAtlantic labelにありました。それで12番と14番の曲が入れ替わっていることに気付いたと云う訳です。他にも間違いがあるか解りませんが100を越えるようなことはないでしょう。因みに13番の曲は本家・ザドリフターズの「ラストダンスは私に...」ですね。追記:下書きの時点ではカスタマレビューが3つだけでしたが。現在はカスタマレビューが5つに増えて、その中にこの間違いを指摘している人もいるようです。と云うことで3番と4番の曲名違いを指摘している人もいますが訂正はしていないので、これも"Shazam"でチェック、3番が"Spanish Harlem"で4番が"Last Night"でした。
Mel Tormé - Atlantic Gold - 100 Soul Classics

と云うことでオリジナルはこちらのアルバムでした。もちろんAtlantic labelです。

MelTorme.jpg
表題曲がメル・トーメにしては珍しくR&B風なアレンジになっているようです。
Mel Tormé - Comin' Home Baby

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Doris Troy - Sings Just One Look and Other Memorable Selections - Just One Look (Single / LP Version)
"Atlantic Gold 100 Soul Classics"の方はリマスターが施されているようです。

Posted by S.Igarashi at 01:10 AM

April 24, 2009

と云うわけで...幻の小沢川を...

と云うわけで...幻の小沢川を探索...写真は環状七号線から東に向かって流れる小沢川の上流域、暗渠化されていても特有の湿っぽさが残っていて其処が川跡と直ぐに解る。

嘗て小沢川の源流となっていた真盛寺の新鏡ヶ池と山門、環状七号線に面するビルの谷間に小沢川が埋もれている。因みに真盛寺は三井財閥の菩提寺、と云う事で流石に手入れが行き届いている。明治十三年の『東京府下武蔵國東多摩郡高圓寺村』の地形図には池はあるが、真盛寺は建立されてない。それもその筈で大正年間に押上小梅町からこの地へ移転してきたと参道脇の石碑に記されている。(寛永年間に湯島にて創建、その後、元禄元年に押上に拝領地を得て移転...)山門にはこのような立て札が、不審者として通報されぬよう、寺務所に御挨拶してから越後屋様菩提寺の大層立派なお庭を拝見させていただきましたです。小沢川下流のドブ臭い暗渠とは雲泥の違い、上流社会と下流社会の格差川跡でございました。尚、真盛寺の新鏡ヶ池に隣接する梅里公園には小沢川の流れを模したような水場が造られていた。

原図は1/2500の地形図画像をベースに5mメッシュのデータをレイヤーに重ねている。尾根道の青梅街道が分水嶺となり、青梅街道から北は桃園川の流域...

大正七年頃の航空写真、北から南に向かって撮影されている。(なかの写真資料館より引用)青梅街道の鍋屋横丁付近と右上隅に堀内道が、写真中央を右から左に桃園川が流れている。

和田中央公園(写真上、左、中、右)から女子美の下(写真右下)までの中流域は谷戸を流れていた。自然を破壊しておいても、自然を模した流れモドキを公園内に...人間というのは勝手気儘ですね...。

神田川合流地点までの下流域、神田川に行き止まる暗渠跡も遊歩道に...神田川への放流口も逆流を防ぐために塞がれてしまった。酒屋の御主人に伺った処、暗渠化されたのは45年くらい前、その当時は既にドブ川で大雨が降ると溢れて浸水することも多かったそうである。神田川のカミソリ堤防がかさ上げされ、豪雨の際の水位が地盤面より高くなり下流域の低地は大雨の時はマンホールから水が逆流する。
ここから、地下鉄の一駅分歩けばGENIUSに辿り着く。『OZAWAとGENIUS』なにか因縁めくが昔よく通った新宿西口小田急ハルクの裏道にあったJazz専門のレコード屋が『OZAWA』...。
まぁ...その内、新高円寺から小沢川を下り『GENIUS』に出会うJEDIのEarthdivingでも...そう天才は上流には...

Posted by S.Igarashi at 02:05 AM

April 21, 2009

嘗て粗忽者も...


先週、A地点からB地点へ歩いたとき、その面妖な地形にJEDIの血が騒いだ。明治十三年十一月一日測量と記された『東京府下武蔵國東多摩郡高圓寺村』の地形図複製を見ると確かに其処には神田川の支流の小川が流れていた。しかし神田川に注ぎ込む辺りの低地は河川改修と共に区画整理された様子で川跡は確認不能である。(訂正:合流地点は自然の流れではないが、整理された区画の裏に路地として川跡の暗渠が残っている。)

明治十三年測量の地図にある池は現在の梅里公園にあたる。その辺りが谷頭となり川は東に向かって流れ、女子美のある台地の南側を流れ、恐らくは富士見橋と寿橋の中間辺りで神田川に注ぎ込んでいたのだろう。JEDIのforceを以て、川の地図辞典にも無い小川の川跡を探せねば....
因みに妙法寺落語『堀之内』のお祖師様で知られている寺、嘗て参拝客は青梅街道の鍋屋横丁から堀内道を通って行ったそうだから、落語に出るような粗忽者は道中、此の川に架かる橋から落ちるようなことがあったかも...
追記:本日(4/22)川跡を歩いてみました。やはり川跡特有の湿気と臭いがあります。因みに環七から中野富士見町の神田川合流地点まで約1.5キロでした。

より大きな地図で 小沢川・川跡を歩く を表示

Posted by S.Igarashi at 07:45 AM | コメント (6)

April 19, 2009

rosso

赤だけが妙に...あたらしいのが... A地点からB地点の途中で採取...

Posted by S.Igarashi at 08:58 AM | コメント (0)

April 17, 2009

Alfa Romeo 1/100 Scale model

akiさんに教えてもらったAlfa Romeo 1/100 Scale modelである。と云うことで近くにサークルKサンクスはないので出講日を利用して地下鉄丸ノ内線・新中野駅近くのサークルKサンクスでゲットしたものだ。写真のスケールを見ても分かる通り、1/100建築模型の添景にジャストサイズなのである。因みに建築設計事務所御用達・光栄堂の石膏模型(人物・車)なら1/100の乗用車模型一台で525円する。石膏模型一台の価格と比べると四台も買えて、更にお釣りが45円に缶コーヒーが四本も付いてくるのであるが、これも人件費の安い中国製だから可能なこと......それにしても...缶飲料に占める広告宣伝費とか販売促進費とか...流通に掛かるコストが......。

Posted by S.Igarashi at 01:25 AM | コメント (2)

April 16, 2009

A地点からB地点へ


午前中で授業が終り、その後、A地点からB地点へGoogle御推奨の車によるルートではなく神田川に架かる橋を見ながらミニダイブを...B地点に辿り着きそして赤い扉を開けると...

店内に入ると渋谷の店では剥き出しだったスピーカーも主張せず隠されている。マッチのデザインに用いられていたイラストが額装されターンテーブルの上に飾られていた。昼間は主に控えめな音量でCDを掛け、夜はLPを掛けることもあるそうだが、そのへんは客の好みに従って柔軟に対応しているとのことである。そういえばDexter Gordonの"GO"はGeniusで初めて聴いて自分でも買ったLPだった。

Geniusは嘗て渋谷の道玄坂小路は台湾料理店・麗郷の斜向いにあったModernJazzを聴かせる店、所謂Jazz喫茶だった。いつ頃だったろうか麗郷に行った後でGeniusに寄ろうとしたら其処はピンク系のサービスを売り物にする店に変わっていた。1970年前後には人気の絶頂にあった日野皓正や山下洋輔のライブを売りにしていたJazz喫茶Oscarが、いつの間にかストリップ劇場に変わってしまったこともあったので、渋谷の繁華街での店の推移や興亡は驚くに当ることではない。Geniusもその例なのだろうと思い込んでいた。ところが、shinさんの麗郷を読んでコメントを書いた際、改めて渋谷のGeniusをGoogleで調べてみると、どうやら店は中野新橋に移転して今でも営業をしていることが分かった。中野新橋なら大学から歩いてゆける距離である。と云うことで前期の授業が始まった昨日、Geniusへと...である。店内は明るく軽い食事もできJazz喫茶特有の重苦しさもない...これならリピーターになれそうである。神田川流域の地形を感じながらのミニダイブの楽しみも付いているし...。
追記:渋谷のジニアスが閉店したのが1988年(昭和63)の8月、中野新橋に開店したのが1989年(平成1年)の5月と云うことのようです。スイングジャーナルでも読んでいれば何かの情報があったと思うが、この頃はJazzの雑誌も読まなくなっていたので知らぬままであった。写真はマスターの許可を得て撮影したが、他の客も居たので室内全体を写すのは遠慮した。

Posted by S.Igarashi at 07:23 AM | コメント (4) | トラックバック

April 12, 2009

『松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ』

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と云うことで先週の日曜日(4/5)から町山智浩による『松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ』が東京ローカルのMXTVで始まった。その第一回は世界最大の小売業ウォルマートに焦点をあてた"Wal-Mart: The High Cost of Low Price"の前編、後編は4月12日の午後11時から放送される。まぁ日本でも郊外型大規模小売店舗の進出による地元商店街の疲弊が話題になるが、その比ではない世界一の巨大スーパーの闇に迫るというもの...その実態はファシズム国家による侵略戦争にも匹敵.....そう言っても過言ではないような....続きは今晩...
Wikipedia:ウォルマート
IPSコラム:高利益のからくり ウォルマート商法の倫理を問う

Posted by S.Igarashi at 07:58 AM | コメント (2)

April 11, 2009

10億Appカウントダウン

App-Store10billion.jpg

てことでApp StoreでApplicationをダウンロードすると運が良ければ....である。

追記10億本目の...幸運を手に入れたのは13歳の...

Posted by S.Igarashi at 05:26 PM | コメント (3)

April 10, 2009

那須二大工房巡り

てことで昨日一昨日は「非電化工房」と「殻々工房」の「那須二大工房巡り」に...。そして昨日、素泊まりの旅館を立ちペニーレインで夫々好みのパンを調達、殻々工房にてブランチの後、殻々工房の前で玉井さんは工房長からフィッシングのレッスンを...隊長は凧揚げに、平地と違い背後に山を控える高原の風は気まぐれ...。


より大きな地図で 那須二大工房巡り を表示

aki's STOCKTAKING:那須 /春の遠足
KARAKARA-FACTORY:非電化工房・那須アトリエ見学会
Kai-Wai 散策:非電化と凧揚げ
MyPlace:非電化工房探訪記
Things that I used to do.:春の遠足、那須の工房めぐり-1

Posted by S.Igarashi at 10:07 AM

April 08, 2009

鉄分補給...

再調査ダイブの終盤、武蔵野台地の北東端・赤羽台の古墳群に穿たれたトンネル上の公園で『鉄ちゃんならここで新幹線と埼京線が通るのを何時間でも待つんだろうね。』そんな話をしていたら偶々、埼京線が戸田方向へ、続いて上りと下りの東北・上越新幹線が...思いかけず鉄分ミネラルの補給が.........それにしても、この殺伐とした風景は...

Posted by S.Igarashi at 12:17 AM | コメント (4)

April 07, 2009

稲付谷ラフティング

と云うことで3月28日のJEDI・春だから荒ぶる川の桜と水門...では正しい稲付谷の谷頭付近の北耕地川(稲付川)の川跡を確認し損ねてしまったので、4月4日に再調査ダイブを行い姥ヶ橋から下流の川跡を確認した次第である。写真の突き当たりの階段を登ったところが環状七号線・姥ヶ橋交差点となる。その階段のフェンスには「稲付の小径」の案内板が取り付けられている。今回は姥ヶ橋からの川下りと決め込んだのであるが、途中早々に川下りを切り上げ、坂道への....誘惑に負けてしまったのである。


凸凹地図と東京都の1/2500デジタル地形図を元に谷の入り江と台地の岬が解るように合成。(縮尺は適当)

(写真左):川上より川下を見る。
(写真右):川下より川上を見る。Y字路の左が川跡、右が3月28日に川跡と間違えた道。

暗渠化される以前、北耕地川(稲付川)が流れていた時代、その右岸は写真のような土手が続いていたそうである。

水車坂・坂上より稲付谷とどんぐり山を望む。その麓辺りに料亭・游鯉園があったらしい。
因みに荷物を背負った馬が坂を下って水車小屋に向かう途中で坂から落ちる事故もあったとか、隊長好みの噺だが、游鯉園で川魚料理だけでなく桜鍋も出したかは定かでない。

Posted by S.Igarashi at 02:00 AM | コメント (5)

April 05, 2009

姥ヶ橋跡と上流を探る

Ubagabashi-2.jpg

と云うことで先週のJEDI・春だから荒ぶる川の桜と水門...で見損なった北耕地川(別名:稲付川、根村用水、中用水)の姥ヶ橋周辺(赤丸部分)を検証してきました。


クリックで拡大
1909年(明治42年)の地図を見ると姥ヶ橋から東の環状七号線は既存の道路を利用して拡幅されたことが分かります。稲付川の跡に面する家にお住まいの御婦人に伺ったところ昭和46年(1971)に環状七号線姥ヶ橋立体交差の工事に伴い暗渠化されたと云うことで、それまで御自宅の前に木造の橋が架かっていてそれを渡って家に出入りしていたそうです。
姥ヶ橋から南西に向かった所には橋の跡がまだ残っています。そこから上流部分は台地の尾根を切り通し用水を流していることが、地図の用水両側の崖を示す表記からも分かります。
石神井川も所々に堰が設けられ工場を示す記号がみられますが、何故か下半分が切れている。

Ubagabashi-3.jpg
凸凹地図を見ると地形に根村用水・切り通しの跡が残っています。

姥ヶ橋交差点の歩道から上流方向を見ると川跡と橋の跡が残っていました。

尾根部分の根村用水・切り通しがあったと思われる場所から上流方向をみる。上流方向が下っている訳ですから、昔を知らなければここに用水があった等とは解らないでしょう。道幅の広さは用水両側の切り通し法面を含んだものと思われます。


大きな地図で見る
中央の横断歩道が『日暮里橋』があった場所と思われる。きっと、高台にあるこの橋の上から日の暮れるのを眺めていたのでしょう。

Posted by S.Igarashi at 09:09 AM | コメント (7)

April 03, 2009

iPhoneでSkypeを使う

昨年リリースされたfring for iPhoneいっこく堂の腹話術を聴いているようで、声が...少し...遅れて...聴こえるのが気になり、自ら試すこともなかった。SkypeがAppStoreにリリースされているけれど、どうもフライングらしい...と云う噂を聴いたのが3月31日のこと...4月1日じゃないから本当だろうと、AppStoreで検索してみると直ぐにSkypeがアップされた。レビューの評判はあまり芳しくないが、取敢ずダウンロードをしてiPhoneにも同期させておいた。しかし...Skypeを使ったのは................いつのことやら、アカウントもパスワードも忘れていた。そのうち、ファミリーマートのFamiポートSkypeクレジットクーポンでも買ってから...試してみようと考えていた...ところ...akiさんから電話が...Skypeからであった。早〜....


と云うことでファミリーマートでSkypeクレジットクーポンを手に入れ、アカウントはMacが記憶していてくれていたのでパスワードを再発行、Skypeクレジットを有効化して、先ずは自分の固定電話にコール....問題ないので、遠方の遠州は濱松のDoctor FumanchuSkypeでコールしてみた。国内固定電話への通話は2.66円/分+接続料である。国内携帯へは17.50円/分+接続料ということで、SoftBankのホワイトプランの42円/分の半分以下であり、Wホワイトよりも安い。(因みにSoftBankではホワイトプランを21円/30秒と紛らわしく表示)「ただとも」の時間外や他社携帯への通話はWiFi環境があるならばSkypeが経済的である。

Posted by S.Igarashi at 09:00 PM | コメント (5)

April 02, 2009

クルディスタンを訪ねて

クルディスタンを訪ねて―トルコに暮らす国なき民
写真・文 松浦範子/新泉社/2,415円 
イラク戦争に関連して耳にするようになった感のあるクルド人クルディスタンであるが、彼らについても、彼らの多くが住んでいるトルコについてさえも、僕たちはそう多くの事を知っている訳でもない。
『通りにいる人たちを信用しないことよ。そして装甲車にも乗らないようにね。』取材の後で別れ際、著者にそうジョークを言ったのは1989年に凶弾に倒れたクルド人活動家の妻・ヘレンである...。(2007年12月パリにて、続編『クルド人のまち --イランに暮らす国なき民』より)
1996年夏、友人と二人でトルコを訪れた著者はアルメニアとイランの国境に近いドウバヤズットのまちに立っていた。旅の目的は『絨毯織りの女を取材して本にしよう。』その一歩となる筈であった旅はドウバヤズットで起きた『エピソード-1』によって著者のそれからを大きく変えることになったのだ。


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プロローグ
はじめてのクルド人のまち―ドウバヤズット(Dogubayazit

鵯行き先は「クルド」
行き着いたまち―メルシン(Mersin
ネプロスの炎―ディヤルバクル(Diyarbakır
摘まれ続けてきた芽―アンカラ(Ankara
引き寄せられた場所―非常事態令下のまち
「最悪」と呼ばれるまちを離れて―メルシン

鵺時をかけて
クルド人であること、トルコ国民であること―イスタンブール(İstanbul
素顔のクルディスタン―ドウバヤズット
はた迷惑な訪問者―軍の検問

鶚彼らの居場所
国境線の向こうへ―ハッサケ(Al-Hasakah
水に沈む遺跡と生き残った村―パトマン周辺(Batman)、(Hasankeyf
アレヴィー教徒のまち―トゥンジェリ(Tunceli)、ピュトゥルゲ(Puturge )
何が正しくて何が間違いなのか―ハッカリ(Hakkâri

鶤私のなかのクルディスタン
みちのり―バスの車中
皆既日食―ジズレ(Cizre)37°19'32.24"N 42°11'18.23"E
愛しい人々―シュルナック(Sirnak
罪悪感と試練―イスタンブール
あとがき
――――――――――――――――――――――――――――――――――
目次で紹介されている場所をGoogleMapに配置してみた。さてトルコの首都は何処でしょう?


大きな地図で見る

今年、1月26日、神楽坂のキイトス茶房で『松浦さんを囲み、岩城さんを取り巻く会』が開かれた。其処へ向かう京王線車内でAmazonで買ったばかりの本書を読んでいたのであるが、丁度、中ほどの「はた迷惑な訪問者―軍の検問」に差しかかり、その理不尽さに私のアドレナリンもいつしか全開となっていた。近代国民国家という共同幻想はその内在する排他性によって一民族一国家の虚構をも産み落とす。トルコに生きるクルド人も民族の文化、伝統、誇りを捨て、出自を隠蔽し国家に溶解すれば二級市民となれる道が開かれる。しかし出自が分かれば暗黙のうちに差別の対象とされる。なにやらどこか極東の島国と似てなくもない。

松浦さんが10年以上に亘ってクルドを取材し続ける情熱はなんだろう、トルコに生きるクルドの『絨毯織りの女』は既に一番ではないだろう。その文化の背景にある『何か』に心の琴線が突き動かされたのであろう。それはクルドの人々が旅人にみせる「無条件の優しさ」だったり、その裏に隠された哀しみや痛みもその一つであろう。しかし、何よりも「他者の痛みを...」知らぬふりできない...のであろう。

関連ブログ
MyPlace:「彼らの居場所」と「クルディスタンを訪ねて」
MyPlace:「クルド人のまち
う・らくん家 ( わたしの今 ):松浦範子写真展
う・らくん家 ( わたしの今 ):『クルド人のまち』を10倍楽しむ方法

Posted by S.Igarashi at 09:00 AM | コメント (4)