April 24, 2009

と云うわけで...幻の小沢川を...

と云うわけで...幻の小沢川を探索...写真は環状七号線から東に向かって流れる小沢川の上流域、暗渠化されていても特有の湿っぽさが残っていて其処が川跡と直ぐに解る。

嘗て小沢川の源流となっていた真盛寺の新鏡ヶ池と山門、環状七号線に面するビルの谷間に小沢川が埋もれている。因みに真盛寺は三井財閥の菩提寺、と云う事で流石に手入れが行き届いている。明治十三年の『東京府下武蔵國東多摩郡高圓寺村』の地形図には池はあるが、真盛寺は建立されてない。それもその筈で大正年間に押上小梅町からこの地へ移転してきたと参道脇の石碑に記されている。(寛永年間に湯島にて創建、その後、元禄元年に押上に拝領地を得て移転...)山門にはこのような立て札が、不審者として通報されぬよう、寺務所に御挨拶してから越後屋様菩提寺の大層立派なお庭を拝見させていただきましたです。小沢川下流のドブ臭い暗渠とは雲泥の違い、上流社会と下流社会の格差川跡でございました。尚、真盛寺の新鏡ヶ池に隣接する梅里公園には小沢川の流れを模したような水場が造られていた。

原図は1/2500の地形図画像をベースに5mメッシュのデータをレイヤーに重ねている。尾根道の青梅街道が分水嶺となり、青梅街道から北は桃園川の流域...

大正七年頃の航空写真、北から南に向かって撮影されている。(なかの写真資料館より引用)青梅街道の鍋屋横丁付近と右上隅に堀内道が、写真中央を右から左に桃園川が流れている。

和田中央公園(写真上、左、中、右)から女子美の下(写真右下)までの中流域は谷戸を流れていた。自然を破壊しておいても、自然を模した流れモドキを公園内に...人間というのは勝手気儘ですね...。

神田川合流地点までの下流域、神田川に行き止まる暗渠跡も遊歩道に...神田川への放流口も逆流を防ぐために塞がれてしまった。酒屋の御主人に伺った処、暗渠化されたのは45年くらい前、その当時は既にドブ川で大雨が降ると溢れて浸水することも多かったそうである。神田川のカミソリ堤防がかさ上げされ、豪雨の際の水位が地盤面より高くなり下流域の低地は大雨の時はマンホールから水が逆流する。
ここから、地下鉄の一駅分歩けばGENIUSに辿り着く。『OZAWAとGENIUS』なにか因縁めくが昔よく通った新宿西口小田急ハルクの裏道にあったJazz専門のレコード屋が『OZAWA』...。
まぁ...その内、新高円寺から小沢川を下り『GENIUS』に出会うJEDIのEarthdivingでも...そう天才は上流には...

Posted by S.Igarashi at April 24, 2009 02:05 AM