July 30, 2010

"Swing Journal" 休刊

と云うことで"Swing Journal" 休刊である。1960年代後半から1970年代の後半くらいまでは、ほぼ毎月読んでいたが、最近はたまに立ち読みするくらいで買うことはない。先々月、広告収入の不振で休刊することが新聞で報じられても、残念と思う気持ちもなく、よく此処まで続けられたと思うだけであるが、それでも一応最終号となる7月号は買ってみた。表紙を見ても判る通り最終の7月号は十年一日の如く、7月17日のコルトレーンの命日に因んでの特集である。まるで進歩がない。その上、興味を持って読みたくなる記事はなく...休刊も当然だろう。相次ぐ雑誌の休刊を見ていると、どれも広告収入の不振を謳っている。結局は雑誌が売れないのは面白くないからだろう。景気が良いときは広告収入で補填することも出来ようが、景気が後退し広告媒体としての価値がなくなれば広告主は去り、雑誌は廃刊に追い込まれるのだが、そうすると広告主の為に雑誌を作っていたのか、読者の為に作っていたのか、何だか良く判らない。何れにせよ編集者自身が面白いと思える雑誌を作っていないのでは...


まぁ...iTunesStoreでの売れ筋ジャズアルバムをみると..."Swing Journal" が休刊に追い込まれるのも判る気がする。

残るはJazzLifeジャズ批評の二誌だけか...どちらも地味であるが、コアな読者層が付いているのだろうか...

追記スイングジャーナル、「JAZZ JAPAN」に生まれ変わり8月創刊へ...だそうである。iPad対応の電子書籍版も検討中とか...

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July 25, 2010

音楽系オーディオブック...

JAZZを巡る旅と称した特設サイトがiTunesStoreに置かれている。元スィングジャーナル編集長(と云っても45年以上も昔だが...)でジャズ評論家・岩浪洋三氏によるオーディオブックを販売するのが趣旨の様である。その販売促進アイテムとして『マイルス・デイヴィス総括』が7/27までの期間限定で無料となっている。300円だったら買わないけど無料なのでダウンロードしてみた。米CBSに残されたマイルス・デイヴィスの主要なアルバムはSONYMusicが排他的独占使用権を持っていて、敵対するiTunesStoreには卸してないので、残念ながら「マイルス・デイヴィス総括」とはいかない。従ってジャズの初心者がオーディオブックを聴いてみて紹介されている楽曲を一点買いすることは難しく、(尤も著作隣接権の保護期間を過ぎた録音物としてリリースされているものもあるが...)初心者へのシナジー効果は望めそうもない。ラジオ放送なら楽曲を掛けることが可能だが、ポッドキャストやオーディオブックの場合は著作権の関係で語りだけとなり、中途半端で微妙である。iTunesStoreオリジナルのコンピレーションアルバム位は必要だろうし、その附録としてのオーディオブックなら納得であるが、一度しか聴かないモノにしては300円は高すぎる。
因みに岩浪洋三氏の話は至極真当である。40年昔、FM放送やスィングジャーナルで聴いたり読んだりしていたときは、総花的啓蒙的で印象にも記憶にも残らず面白くもなかったのだが...今は85%位は同意できそうだが...

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July 18, 2010

梅雨明けの...

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と云うことで梅雨明け宣言がされた昨日土曜日に『JEDI:多摩の横山・分水嶺を相武する』を実行しました。夏本番の日差しは前日のそれとは明らかに違いました。宇津貫熊野神社の狛犬も夏の日差しを受けキリリと引き締まって見えます。やはり夏本番のアースダイビングはとてもハードで、日陰を見つけると休息する人、日差しに動じない人、ちょっとした行動に差が現れます。しかし、その後のアースダイニングで呑む冷えたビールは格別です。
追記:関連エントリー
August 23, 2004:テーマパーク化する住宅
November 03, 2004:宅地造成
December 11, 2004:宅地造成-2

東京クリップ:キャンパスの裏山を歩く
aki's STOCKTAKING:JEDI@多摩の横山

Posted by S.Igarashi at 01:56 PM | コメント (6)

July 10, 2010

JEDI:多摩の横山・分水嶺を相武する。


と云うことで、緊急企画「川の地図辞典 /多摩東部編」出版応援ダイビング『JEDI:多摩の横山・分水嶺を相武する。』を実行します、
東京造形大で開催中の『白井晟一展』に合わせ、日時は来週「2010年7月17日(土曜日)」とします。当日はオープンキャンパスでもありキャンパス内も出入り自由なので、磯崎新・設計のキャンパスも見学がてら分水嶺を歩いてみたいと思います。

午前の部:AM11:00:横浜線八王子みなみ野駅集合 多摩川水系の浅川の支流である湯殿川の、そのまた支流である兵衛川沿いに造形大までダイブ。大規模開発によって消えた集落や谷戸、残された緑地等を眺めつつ... 2...3キロ歩く。途中で宇津貫熊野神社の「のり巻き狛犬」等も...

付属美術館『白井晟一展』及びキャンパスの見学

午後の部:PM02:00:造形大・付属美術館前に集合し多摩川水系・流水域と境川(片瀬川上流)水系・流水域の分水嶺(武蔵・相模の国境)である尾根道を歩き、七国峠の鎌倉道から東京家政学院前に降り、アイスラッテにてジェラートで涼をとり、暫し休憩。東京家政学院前からバスで八王子、或いは相原橋本方面に出て反省会。(山道を2.5キロ程歩きます。)

因みに国道16号線の御殿峠辺りから東京造形大敷地やその周辺には平安時代の登り窯が数多く発掘され、多摩丘陵の南多摩窯跡群の中でも御殿山窯と呼ばれ、須恵器や瓦等が生産されていた。
追記:資料が整いましたので参加者にメールなどでダウンロード方法等をお知らせします。ファイルはA3サイズ7ページ( PDF-7.2MB)ありますが、PDFなのでプリントする際にA4サイズに合わせることもできます。視力に合わせて...どうぞ。

因みに「川の地図辞典 /多摩東部編」の336〜338頁が今回歩く範囲です。町田市と八王子市の市境が尾根道あり分水嶺でもあります。

企画:JEDI多摩共和国支部

Posted by S.Igarashi at 12:17 PM | コメント (13)

July 09, 2010

『SIRAI, いま 白井晟一の造形』開催中

と云うことで5日から開催されている『SIRAI, いま 白井晟一の造形』を授業前に見学。
展示テーマは「白井晟一の造形作品」二つある展示室の一つには書と装丁が、もう一つの展示室には"Unbuild Archtecture"(建てられなかった建築)つまり原爆堂に代表される計画案の模型や図面、スケッチ等が展示されている。展示されている様々なスケッチを見ると、白井晟一を異端の建築家、孤高の建築家とステレオタイプな語り口で取上げられていた事に違和感を憶える、彼もまた20世紀を生き、その時代の精神に影響を受けた建築家であった。因みに会場となっている東京造形大学附属横山記念マンズー美術館は白井晟一が生前に残した計画原案の図面に基づいて建築されたもので、その計画原案の図面も会場内に展示されている。

ところで先日(6/19)渋谷の桑沢デザイン研究所で開かれた『シンポジウム:白井晟一が生きた時代 Part1』の最後に前学長の白澤先生が東京造形大学の宇津貫キャンパスの指名設計コンペに於いて白井晟一・原案による横山記念マンズー美術館をキャンパス内に配置して計画する条件があったことを話された。実施設計に採用された磯崎新氏による設計案だけが、応募案の中で唯一つ美術館をキャンパスに取り込み軸線中心の一段高い丘陵の中腹に据え計画されていたと云う。その配置計画の確かさと共に、指名された応募者の中で恐らく磯崎新だけが生前の白井晟一と交流があり、リスペクトしていたことを思わせるエピソードでもある。
Zokei-shiraiS.jpg
iPadでGoogleMapの位置情報を見る。GoogleMapで位置を示しているポイントはカフェテリア。

Posted by S.Igarashi at 11:54 PM | コメント (2)

July 08, 2010

2/2


決勝に勝ち残ったのは嘗ての海運大国であった和蘭陀西班牙で、奇しくも両国とも現在でも王国(立憲君主制)であります。予選リーグ第一戦で瑞西に敗れ、一度は沈みかけたスペイン艦隊が、開催地南アフリカを支配していた和蘭陀を破り、永遠のThe Flying Duchmanに貶めるのか、果たして和蘭陀は呪いを解くことができるのか...。

ところでCastrol IndexによるベストGKは川島だそうである。
因みに今朝の東京新聞「W杯数値化の舞台裏」に掲載されていたデータスタジアムによる分析によると、日本のパス数は参加32カ国中32位(ビリ)で、ボール支配率(40.2%)は参加32カ国中31位(ブービー)と云うことで、数値が実力を証明...。そういえば1968年メキシコ五輪で銅メダルを獲得したときも...GKだけでなくスイーパーがゴールを守ってました。あの時も釜本の個人技で...銅メダルでしたが...今回も運と個人技で予選リーグ突破と云うことですね。

先日、日本サッカー協会の犬飼基昭会長が示した日本代表後任監督選定条件の6項目とかですが...
(1)「きちっとした哲学がある」
(2)「日本が好き」
(3)「がんこじゃない」
(4)「マスコミとうまくやれる」
(5)「カリスマ性がある」
(6)「五輪世代(現21歳以下)も指導できる」

ん〜、これは... 少なくとも...ここに示された6項目の内、4項目を満たしてなかった...と云うことかな。今更...誰とは云わないけど...(^_^;)

Posted by S.Igarashi at 10:27 AM | コメント (0)

July 06, 2010

東京人・特集:東京の川を楽しむ

東京人8月号は『特集:東京の川を楽しむ』と云うことで、表紙はいまや定番アングルとなった北十間川から見たスカイツリー。
それで14〜15頁の見開きに『東京の川マップ』なるものがあり、その左下に『東京の河川と水系』の全体図があるのだが、その中で『境川』の表記が紛らわしい。この図を見た限り『境川』の位置関係を知らない読者は多摩川水系の浅川の支流と勘違いしても仕方ないだろう。『境川』はその名の通り、東京都町田市と神奈川県相模原市の都県堺を流れ、大和市から南下し片瀬江ノ島の西海岸で相模湾に注ぐ川であり、河口付近では片瀬川と呼ばれているのだが...これは誤解を招く地図である。この地図で表記してある境川の位置は湯殿川、八王子市と町田市との市境が多摩川水系と境川水系との分水嶺となる。因みに湯殿川の西が高尾山の麓を流れる案内川、その北が北浅川で...。とは云うものの、川好きには押さえておきたい東京人8月号。

Posted by S.Igarashi at 10:19 AM

July 04, 2010

4/4...


南米のサッカー大国が消えました。残るはウルグアイのみ...モンテビデオは燃えてるか...

Posted by S.Igarashi at 07:40 AM | コメント (2)

July 01, 2010

7/8...


2010W杯も決勝トーナメント第一戦が終わりベスト8が出揃いました。その面子を見ると8チーム中7チームが予選リーグ一位通過と云う実力を反映した順当な結果ですね。こうして標準的世界地図に落としてみると汎大西洋地域にベスト8が集中していることが解ります。
戦略的根拠も無い「ベスト4」をスローガンにベスト8に挑んだ日本代表AチームはDF中沢にDF闘莉王、そしてGK川島が身を挺して、自軍のミスをリカバリーしてゴールマウスを死守しましたが、スコアレスのまま、神風も吹かず、攻撃の女神は微笑まず、延長戦も終わりPK戦で敗れましたですね。やはり実力の差が歴然とした試合内容でした。日本代表Aチームが延長戦までもつれ込んで、PK負けは現在の実力からすればベストでしょう。さて、これからが2010W杯の本番ですね。アナログ地上波から、サッカー中継が途絶えている現況からすると、BSもCSも地デジもなく良質なサッカー中継に飢えている者には、明日、明後日も、見逃せない好カードが目白押しです。(^_^;)

Posted by S.Igarashi at 01:10 AM | コメント (4)