と云うことで"Swing Journal" 休刊である。1960年代後半から1970年代の後半くらいまでは、ほぼ毎月読んでいたが、最近はたまに立ち読みするくらいで買うことはない。先々月、広告収入の不振で休刊することが新聞で報じられても、残念と思う気持ちもなく、よく此処まで続けられたと思うだけであるが、それでも一応最終号となる7月号は買ってみた。表紙を見ても判る通り最終の7月号は十年一日の如く、7月17日のコルトレーンの命日に因んでの特集である。まるで進歩がない。その上、興味を持って読みたくなる記事はなく...休刊も当然だろう。相次ぐ雑誌の休刊を見ていると、どれも広告収入の不振を謳っている。結局は雑誌が売れないのは面白くないからだろう。景気が良いときは広告収入で補填することも出来ようが、景気が後退し広告媒体としての価値がなくなれば広告主は去り、雑誌は廃刊に追い込まれるのだが、そうすると広告主の為に雑誌を作っていたのか、読者の為に作っていたのか、何だか良く判らない。何れにせよ編集者自身が面白いと思える雑誌を作っていないのでは...
まぁ...iTunesStoreでの売れ筋ジャズアルバムをみると..."Swing Journal" が休刊に追い込まれるのも判る気がする。
残るはJazzLifeとジャズ批評の二誌だけか...どちらも地味であるが、コアな読者層が付いているのだろうか...
追記:スイングジャーナル、「JAZZ JAPAN」に生まれ変わり8月創刊へ...だそうである。iPad対応の電子書籍版も検討中とか...
Posted by S.Igarashi at July 30, 2010 01:12 AM | トラックバック