February 28, 2013

草食化する新解くん

1991年の事である、この本の編集者であるM氏が片手に新明解国語辞典を携えニヤニヤしながら件の頁を拡げて見せた。自分も新明解は持っているが「恋愛」なんて言葉を調べたことはなかった。なるほど...合体か...ハマちゃんこと浜崎伝助が使うような言葉に目が点になった。赤瀬川原平の「新解さんの謎」(上図左)は1996年の出版であるが...それ以前から新解くんの妄想癖に出版業界の人たちは注目していたのだろう。
処が一昨日、iPhoneAppの「新明解国語辞典 第七版」(上図右)がリリースされたのでダウンロードして早速、件の項目を検索すると...新解くんの妄想癖は...どうしたの...と...がっかり。因みに「新解さんの謎」は「新明解の初版から第四版」までを俎上にしている。私は買い替えて古いのは誰かに上げたらしく手元にあるのは「新明解の第五版」だけである。第五版では『出来るなら....』に続き『常にかなえられないで、』までの間は『肉体的な一体感も得たいと願いながら、』と『合体』という表現は削除されている。恐らく映画『釣りバカ日誌』のヒットに起因するのだろう。しかし『合体』という言葉には婉曲表現の意味が加わっている。「新明解の第四版」以前で『合体』はどうなっているのか気になる。草食化してしまった新解くんであるが、「新明解の第五版」にはなかった「地上げ」この様に掲載され、また広辞苑にも新明解にもなかった「滑舌」も例文は有りませんが、この様に追加されています。
追記:因みに『新解さんの謎』文春文庫はKindle版もあります。

Posted by S.Igarashi at 10:14 AM | コメント (2)

February 22, 2013

そこんトコロ...どうでしょうか...

tokorog.jpg

アメ車好きのタレントを起用したドイツ車のキャンペーン広告であるが「あれぇ、そんなんでいいの?」と思ったのはガレージらしき建物から車が出てくる時の映像...方向指示器を出さずにそのまま右折...自分の見落としかと...同じキャンペーン広告が流れた時に...再度確認しても...やはり方向指示器は出ていない。テレビの映像では何処で撮影したのか...公道なのか民有地なのか不明だが...あまり誉められた運転ではないと思うのだが...如何なものか。
 某自動車メーカーでは敷地内で車を発進する時はハザードランプの点滅とクラクションを鳴らし安全確認することが義務づけられていると云うことである。クラクションは別として方向指示器の点滅は常識だが、発進時に一旦ハザードランプを点滅させてから方向指示器に切り替える方が他者への注意喚起としては有効かも知れない。

Posted by S.Igarashi at 11:51 AM

February 13, 2013

紅梅

冬そばキャンペーンもあって、昼にとろろ蕎麦を食べに高橋家まで行った。行きは電車に乗ったが、帰りはぶらぶら散策することにした。途中、甲州街道から南浅川の支流小仏川に沿って溯ると、対岸の堤に残る昨晩の雪にめげずとばかり紅梅の古木が早々と花を付けていた。高尾梅郷の梅まつりは来月の9日・10日だから、随分とせっかちな梅である。小仏川の堤から駒木野病院の脇を通り甲州街道の旧道に抜ける農道には猪の被害から畑を守るバリアーが施されていた。これは50年前には見られなかった風景である。

Posted by S.Igarashi at 04:02 PM | コメント (8) | トラックバック