今年五月のGary Peacock・80歳の誕生日にリリースされた彼のトリオによるリーダーアルバム『Gary Peacock Trio NOW THIS』である。彼が日本に住んでいた1969年から72年の間に残したEASTWARD等、2枚のリーダーアルバムに収められた曲もある。録音は昨年七月、オスロのスタジオ、79歳と云う年齢を感じさせない演奏である。Gary Peacock と云えば、近年は Keith Jarrett(p)とJack DeJohnette(ds)によるStandards Trioのメンバーとして知られているが、その立ち位置はFreeJazzにあり、1964年にはAlbert AylerTrioのアルバム・Spiritual Unityや、Bill Evansのアルバム・Trio 64など、方やフリージャズ、方やメインストリームに参加するなど柔軟性の高さを示している。それはベース奏者の特質なのかもしれないが、形式に捕らわれないフリーなジャズの人とも云える。2004年のGary Peacockへのインタビュー「今とは何か」に彼の音楽への姿勢が述べられている。
何だか...良く解らんが…「購入整理券」なるものが御代官様から送られてきた。どうやらこんなことらしいのだが...ハチョージでは額面6千円の商品券が、5千円で買えるということで、コンビニや量販店でのiTunesCardのセールのようだ。使用が市内限定なので、どうかと思ったが行付けの理容店でも使え、散髪二回分がそれぞれ500円引きになるので、駅前の郵便局で購入してみた。
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昨年、渋谷のUPLINKで公開されていたときに見に行く機会を逸してしまったフランク・パヴィッチ監督によるドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE」をiTunesStoreからレンタルして漸く見ることができた。デヴィッド・リンチの「デューン/砂の惑星」は1985年に日本で公開されたときに見ていたが、その約10年前の1975年にアレハンドロ・ホドロフスキーの手によって『DUNE』の映画制作が企画されていたことは昨年までは知らなかった。上記画面のホドロフスキーの手元に置かれている分厚い本がジャン・ジロー=メビウス(Moebius)と共に作成したカット割りを記した絵コンテとキ登場人物のキャラクターを描いたイラストや舞台設定の背景画等をまとめたストーリーボードである。SF映画の金字塔といえば1968年公開の"2001: A Space Odyssey"であるが、その後制作されたSF映画に多大な影響を与えたものは、"2001: A Space Odyssey"と云うよりも、寧ろ幻の映画となってしまった「ホドロフスキーのDUNE」だったのである。美術や特撮、音楽などの制作スタッフの選定から登場人物のキャスティングまで個性的過ぎるキャラクターが並び、見ているだけで愉快になる。これは1970年代の商業映画とカルトムービー(或いは芸術映画)を巡る葛藤を描いているが、ホドロフスキーが敗者に成った訳では決してない。「ホドロフスキーのDUNE」のミームは「エイリアン」や「ブレードランナー」「スターウォーズ」の中に生き続けているのである。そういえば、80年代、六本木WAVEと青山ブックセンターが僕の夜の散歩の定番コースだったが、青山ブックセンターで良く眺めていたメビウスの大型本が「ホドロフスキーのDUNE」から派生したコミックだったのだ。90年代初期のマルチメディア黎明期に買ったCD-ROM-bookにメビウスのイラストが用いられた未来世紀ブラジルの特集号があった筈だが…OSのUpdateによって視聴できなくなってから行方知れずのままである。
その後、二人はコミックの原作者と画家という関係が続いたが、メビウスはこのドキュメンタリー映画が製作される前年の2012年に亡くなっている。
この皇帝の役を誰にするか…ダリしかいないだろう…
…そうです。因みに隣にいる女性はアマンダ・リア...どんな女性かは...アマンダ・リア/サルバドール・ダリが愛した二人の女を...
この登場人物への出演公称は食べ物で…一件落着…う〜ん、因みに、私はこの人と誕生日が同じなのね。気をつけよう…。
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H・R・ギーガー
東京人7月号は「歌謡曲の東京」の特集である。自分の好みは別として幼児期に刷り込まれた流行り歌の類いに懐かしさを憶えるのは自然な成り行きだろう。例えば東京と限定されるとわたしらが小学校低学年の時に流行った島倉千代子の「東京だよおっ母さん」とかコロンビア・ローズの「東京のバスガール」やフランク・永井の「有楽町で逢いましょう」等々を思い浮かべてしまうのだ。しかし、特集『歌謡曲の東京』巻頭のイラストは矢吹申彦描くところの東京生まれのシンガーソングライターを配した東京地図であって歌謡曲の歌手ではない。なんとなく編集者の世代感が垣間見える気がするが…この特集では演歌も歌謡曲もフォークもJ-POPも引っ括めて大衆消費音楽を歌謡曲と定義づけているようである。
こうした流行り歌の類いは自分が生れるよりも前の歌も物心が付いた頃からラジオ等で耳にしているので、案外知っているものだが、成人してからは自分の好みで音楽を聴くようになると、AM放送やテレビの歌番組から遠ざかり、何が流行っているのか全く分らなくなる。
それに引き替え、昔の曲はタイトルも覚えてないくせに詞を読むとメロディーが浮かんでくるから不思議だ。この特集の「My Best Tokyo Song」で佐藤剛氏が取り上げている「水原弘 黄昏のビギン」もそうだった。タイトルも覚えてないし曲が想像できなかったが、詞を読むとメロディーが浮かんできた。これはあたしが小学四年生の年にリリースされた六輔・八大コンビの曲だ。
YouTube:「黄昏のビギン 水原弘」
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特集『歌謡曲の東京』 あの頃のトーキョー風景
●対談・皮膚で感じる東京という「地方」の違い(文・天辰保文)
鈴木慶一×宮沢章夫
ムーンライダーズ、はちみつぱい、はっぴいえんど、松任谷由実、シュガー・ベイブ、高橋幸宏、仲井戸麗市
●わたしの音楽、東京の原風景・大貫妙子(文・前田祥丈)
●没後十年 市井を愛したフォークシンガー、高田渡のまなざし 高田漣(文・染野芳輝)
●ふっと気の抜けたような都市の「隙間」曽我部恵一(文・廿楽玲子)
●対談 小宮山雄飛×尾関憲一 東京出身vs地方出身 渋谷・原宿、街をスケッチする視線(文・大谷隆之)
●東京ソング変遷史「東京」から「TOKYO」へ(文・太田省一 )
●明治のハイカラ、昭和のふるさと 膨張する「東京」フィクション 片岡義男
●My Best Tokyo Song
新川二郎 東京の灯よいつまでも(文・太田和彦)
RCサクセション 甲州街道はもう秋なのさ(文・寺岡呼人)
RCサクセション いい事ばかりはありゃしない(文・角田光代)
荒井由実 中央フリーウェイ(文・伊藤雅光)
近田春夫&ビブラトーンズ 金曜日の天使(文・サエキけんぞう)
水原弘 黄昏のビギン(文・佐藤剛)
黒沢明とロス・プリモス ラブユー東京(文・関川夏央)
太田裕美 木綿のハンカチーフ(文・斎藤環)
●上京・望郷ソングのなかの風景 文・藤井淑禎
●共同作業で時代を先取りする レコード会社専属から 職業作家の時代へ 文・北中正和
●「東京ソング」クロニクル構成・大谷隆之
山の手 すべては、はっぴいえんどから
下町 原東京っ子の見た風景
西郊 中央線ミクスチャー文化
目黒・世田谷 新たな音楽の発火点
●「東京」を感じさせる名盤20選
・J−POP以前の上京ソング
バブル期前までは、まだ輝いていた東京
・J−POP以降の上京ソング
「東京ソング」コンピレーションCDの解題/もはや妄想の世界としての対象
・衒いもなく東京の地元愛を歌う若者たち/世界観を演出する「見立て」の美学
・カラオケに見る「東京ソング」今昔/東京ソングと鉄道愛
●ムード歌謡と銀座 文・鈴木啓一
●故郷の台南を思い、台北で日常を歌う 盧廣仲
●新宿歌謡散歩 花園町の夢は、夜開く 文・泉麻人
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