昨年、渋谷のUPLINKで公開されていたときに見に行く機会を逸してしまったフランク・パヴィッチ監督によるドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE」をiTunesStoreからレンタルして漸く見ることができた。デヴィッド・リンチの「デューン/砂の惑星」は1985年に日本で公開されたときに見ていたが、その約10年前の1975年にアレハンドロ・ホドロフスキーの手によって『DUNE』の映画制作が企画されていたことは昨年までは知らなかった。上記画面のホドロフスキーの手元に置かれている分厚い本がジャン・ジロー=メビウス(Moebius)と共に作成したカット割りを記した絵コンテとキ登場人物のキャラクターを描いたイラストや舞台設定の背景画等をまとめたストーリーボードである。SF映画の金字塔といえば1968年公開の"2001: A Space Odyssey"であるが、その後制作されたSF映画に多大な影響を与えたものは、"2001: A Space Odyssey"と云うよりも、寧ろ幻の映画となってしまった「ホドロフスキーのDUNE」だったのである。美術や特撮、音楽などの制作スタッフの選定から登場人物のキャスティングまで個性的過ぎるキャラクターが並び、見ているだけで愉快になる。これは1970年代の商業映画とカルトムービー(或いは芸術映画)を巡る葛藤を描いているが、ホドロフスキーが敗者に成った訳では決してない。「ホドロフスキーのDUNE」のミームは「エイリアン」や「ブレードランナー」「スターウォーズ」の中に生き続けているのである。そういえば、80年代、六本木WAVEと青山ブックセンターが僕の夜の散歩の定番コースだったが、青山ブックセンターで良く眺めていたメビウスの大型本が「ホドロフスキーのDUNE」から派生したコミックだったのだ。90年代初期のマルチメディア黎明期に買ったCD-ROM-bookにメビウスのイラストが用いられた未来世紀ブラジルの特集号があった筈だが…OSのUpdateによって視聴できなくなってから行方知れずのままである。
その後、二人はコミックの原作者と画家という関係が続いたが、メビウスはこのドキュメンタリー映画が製作される前年の2012年に亡くなっている。
この皇帝の役を誰にするか…ダリしかいないだろう…
…そうです。因みに隣にいる女性はアマンダ・リア...どんな女性かは...アマンダ・リア/サルバドール・ダリが愛した二人の女を...
この登場人物への出演公称は食べ物で…一件落着…う〜ん、因みに、私はこの人と誕生日が同じなのね。気をつけよう…。
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H・R・ギーガー