March 29, 2006

REVOLUTION in The Valley

akiさんが3月12日にエントリーしたREVOLUTION in The Valleyを読み始めた。昨年の4月8日に"REVOLUTION in The Valley"を上梓したばかりのA・ハーツフェルドへのインタビュー記事を忘れないようエントリーしておいたが、迂闊にも既に翻訳本が出版されたことに気付かなかった。
とても、面白い本だが固有名詞が全てアルファベット表記だったり、それなりに専門的な記述も多く、万人向けとは言い難い内容ではあるが、Mac誕生にまつわる裏話としてiCon Steve Jobsと重ね合わせ読むと面白さは倍増するだろう。

日本国内でMacが2万台(たった!)を超えたのは87年の春先くらいだったと思う。やはり前年にMacPlusがリリースされAppleによって正式に日本語化されたことが大きい。そしてMacユーザー向けの定期刊行物が発行されるようになったのもこの年だと思う。その頃、Macに出会ってコンピュータの方向性を確信した人達にとって、この"REVOLUTION in The Valley"は秘蔵のトピックがギッシリ詰まったオモチャ箱のようだ。あのコマンドを表わすマークはSusan KareによってSwedish Campgroundのシンボルを16ドットのアイコンにしたものだったとは知らなかった。MacOSX Tiger のプルダウンメニューにスウェーデンのキャンプ場が沢山あるなんて、とても愉快だ。そして、なによりもMacがウォズの文化的遺伝子を受け継いだバレル・スミス(表紙のMacを抱えたビル・アトキンソンの隣でキーボードに手を掛けている。)によってロジックボードがデザインされていることだ。さらに"REVOLUTION in The Valley"はA・ハーツフェルドとバレル・スミスの友情の物語でもある。
このWikipediaのサイトUpplysningsmarkenにコマンドの元ネタを発見したが、何と書いてあるのか読めない。
こんな標識もあった。こんなサイトこんなサイトもある。そして、やっとこのサイトで"Sights of interest"の意味だと分かった。ドイツ語を英訳すると"Objects of interest"となる。やれやれ。
どうやら、ルーツはこんなAncientCelticCrossceltiquesのケルト文様ではないだろうか。


因みに私は一昨年のMac誕生20周年に寄せてMy First Macintoshをエントリーしていた。

Posted by S.Igarashi at March 29, 2006 10:58 AM
コメント

どうも、このパターンのルーツを辿るとケルト文様に行き当たるような気がします。

Posted by: iGa at March 29, 2006 04:43 PM

やぁ、すばらしい。
ずいぶんと公式なシンボルのようですね。iGa さんにおいてはスエーデン語の壁もなんらの障害とならないのだ。

Posted by: AKi at March 29, 2006 03:50 PM

しつこく元ネタを探したところ、正しくは"Sights of interest"の意味のようでAKi さんの仰るとおり「ハナマル」のようです。
やれやれ、疲れた。

Posted by: iGa at March 29, 2006 02:24 PM

Campground の地図記号は国際的にテントのシンボルで統一されているように思うから、この command のシンボルは単なる抽象的な「花丸」とか「米印」とかのつもりのもんじゃないでしょうか。

Posted by: AKi at March 29, 2006 12:47 PM

この"Swedish Campground"の地図記号はキャンプファイアを一筆書きで形象化したのだろうか?

Posted by: iGa at March 29, 2006 11:16 AM

やぁ、この小さな活字、読書用眼鏡以外に虫眼鏡まで必要で、決して万人向けとはいえません。
Swedish Campground の話、私も初めて知りました。面白いですね。
いかにも Susan Kare らしい選択だし、こんなところにも Jobs の方向性を垣間見るなんて、たった一頁で二度美味しいですね。

Posted by: AKi at March 29, 2006 10:57 AM